競馬で稼ぐためには、最初に賭け方(買い方)を把握しなければいけません。
この記事では、馬券や買い方の種類、初心者におすすめの賭け方などをわかりやすく解説します。これから馬券を買おうと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
前提として知っておきたい競馬の仕組み
競馬にはJRA(中央競馬)とNAR(地方競馬)の2つがあります。規模や会場などは異なるものの、基本的には下記のようなスタッフ・施設が関わっています。
関係者 | 役割 |
---|---|
騎手 | 競走馬に騎乗する人 |
馬主 | 馬の所有者で、個人・共有・組合・法人などの種類がある |
厩舎 | 競走馬が生活する施設で、複数のスタッフが在籍している |
調教師 | 厩舎の責任者および競走馬の管理を担う人 |
厩務員 | 厩舎で競走馬の世話をする人 |
生産牧場 | 競走馬を生産・育成する施設 |
また、競馬のレースにはクラスが設けられています。概要をまとめた表が以下のとおり。
クラス | 概要 |
---|---|
G1 | 国内トップの格式を誇り、数億円規模の賞金になる |
G2 | やや格式の高い重賞で、賞金は7000万円超え |
G3 | 下位重賞だが、賞金は4000万円を超える |
リステッド | オープン以上、重賞未満のクラス |
オープン特別 | 重賞への登竜門とされるクラス |
3勝クラス | 勝利数に対応しており、下位のクラスには出走不可 |
2勝クラス | |
1勝クラス | |
新馬・未勝利 | 競走馬のデビュー戦 |
獲得した賞金は次のような形で、関係者に配分されます。
- 馬主:約80%
- 調教師:約10%
- 騎手:約5%
- 厩務員:約5%
ダービーやジャパンカップ、有馬記念などG1の中でも特に特に格式が高いレースでは、200億円以上の売上が立ちます。この売上が、賞金や払戻金に充てられる形になっています。
券種に応じて好きな馬を予想するだけ
多くの人が関わっている競馬ですが、利用者側の仕組みは至ってシンプルです。最寄りの競馬場やウインズに足を運ぶ、もしくは即PATなどに会員登録して、馬券を購入するだけ。
馬券は100円から購入できるので、ギャンブルの中でも財布に優しい分類です。さらに、券種によっては100円が数百万円〜数千万円に化ける可能性も秘めています。
ただ予想して馬券を購入するだけで楽しめるので、初心者に対する敷居も低いでしょう。
原則、JRAが儲かる仕組みになっている
JRA(日本中央競馬会)の売上は年々増加しており、2020年には3兆円を突破。2022年は約3兆3000億円もの売上を記録しています。
JRAのレースは毎週土日に2〜3会場で、各12レース開催。レースによって動くお金や払戻は異なるものの、WIN5で数百万円超えの配当を手にする人もいます。
しかし、原則としてJRAが儲かる仕組みになっています。運営元であるJRAが利益を得なければ、レースを開催できませんし、競馬場そのものも維持できません。競馬場で働く職員も大勢いますからね。
払戻率(還元率)を元に配当金が決まる
競馬には「払戻率(還元率)」という割合があります。払戻率は、売上から払戻に当てる割合のこと。競馬法によって決められており、具体的な数値が以下のようになっています。
券種 | 払戻率 |
---|---|
単勝 | 80.0% |
複勝 | 80.0% |
枠連 | 77.5% |
馬連 | 77.5% |
ワイド | 77.5% |
馬単 | 75.0% |
3連複 | 75.0% |
3連単 | 72.5% |
WIN5 | 70.0% |
なお、他の公営競技でも払戻率が定められています。
- 競艇:75〜80%
- 競輪:75%
- オートレース:70%
- 宝くじ:45%
このように比較すると、競馬の払戻率は比較的高いことがわかりますね。
競馬の基本的な券種は10種類
券種 | 的中率 | 平均配当 |
---|---|---|
単勝 | 5〜6% | 約900円 |
複勝 | 16〜17% | 約300円 |
馬連 | 0.6~0.7% | 約5,000円 |
馬単 | 0.3〜0.4% | 約11,000円 |
枠連 | 2〜3% | 約2,000円 |
ワイド | 1.5〜2% | 約600円 |
3連複 | 0.1〜0.2% | 約2万円 |
3連単 | 0.01〜0.02% | 約15万円 |
WIN5 | 0.000053% | 約2,200万円 |
応援馬券 | 単複のデータ参照 | 単複のデータ参照 |
競馬を楽しむためには、券種(馬券の種類)を覚えなければいけません。その数は10種類。ここでは、券種の名称と概要、メリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
1着を予想する「単勝」
券種の中でもっともシンプルな単勝。レースの勝ち馬、つまり1着を予想するという券種です。好きな馬を1頭選ぶだけなので初心者には最適ですが、1番人気だからといって必ずしも勝つわけではありません。
ときには最低人気の馬が勝つこともあるので、想像以上に当てるのが難しい券種でもあります。
メリット
単勝のメリットは、とにかく予想が簡単なこと。本命馬を1頭選び、単勝を買うだけで勝負できるからです。
デメリット
1番人気は低配当になりやすく、穴馬は高配当が期待できるものの勝率が低いので、以外と予想が難しい傾向です。
関連記事:競馬の単勝だけで勝っている人はいる?的中率を高める2つの法則を紹介
3着以内を予想する「複勝」
複勝もとにかくシンプルな券種。選んだ馬が3着以内に入れば的中なので、単勝に比べて的中率も高くなります。しかしその分、配当は低いので、どの馬を狙うかは慎重に選ばなければいけません。
メリット
複勝は券種の中でもっとも的中率が高いです。そのため、単勝と並んで初心者には最適な券種といえます。
デメリット
的中率が高い反面、払戻が少ない点が一番のデメリット。1番人気の複勝だと、元返し(オッズ1.0倍)になる可能性もあるので、中穴〜穴馬を狙うのが効率的でしょう。
1・2着を順不同で予想する「馬連」
馬連は1・2着を順不同で予想する券種です。たとえば馬番1・2の馬連を購入した場合、その2頭が1・2着になれば的中となります。組み合わせ系の券種では的中率と回収率のバランスがちょうどよく、初心者から上級者まで幅広いユーザーが購入しています。
メリット
馬連のメリットは、的中率と回収率のバランスです。2頭の組み合わせを予想するため、単勝や複勝に比べて当てるのは難しいですが、数千円を超える払戻も期待できます。
デメリット
馬連のデメリットはトリガミの可能性もある点。1・2番人気で決着すると払戻が数百円ほどとなり、複数の組み合わせを購入していると赤字になってしまいます。
1・2着を正確に予想する「馬単」
馬単は1・2着の着順まで正確に予想する券種です。そのため馬連に比べて的中率は低くなります。しかし、1番人気が着外に沈んだり、穴馬が絡んだりすると万馬券が発生することもあります。
メリット
馬単のメリットは高額配当が期待できる点。馬単は平均配当が1万円を超えているので、効率よく稼ぐにはもってこいの券種といえます。
デメリット
馬単のデメリットは、想像以上に当てるのが難しい点。的中率は0.3%〜0.4%ほどといわれているので、闇雲に購入してもそう簡単には的中しません。
1・2着の枠番を予想する「枠連」
枠連は1・2着の枠番を順不同で予想する券種。馬連の枠バージョンというイメージです。ややマイナーですが、的中率の割に平均配当が高めなので、中級者〜上級者が好んで購入しています。
メリット
フルゲートの場合、同枠に2〜3頭が配置されるので予想外の組み合わせで的中することもあります。決着次第では馬連よりおいしい配当も期待できるので、実は堅実に稼げる券種といえますね。
デメリット
枠連の場合、購入した枠の馬が出走取消になっても返還することができません。不確定要素に左右されやすいので、勝負度の高いレースでは他の券種を選択する方がいいでしょう。
関連記事:枠連とは1着と2着の馬の枠番号の組合せを当てる馬券!初心者でもできるうまい買い方
3着以内に入る2頭を予想する「ワイド」
ワイドは3着以内に入る2頭を予想する券種です。1・2着、1・3着、2・3着と、どの着順でも的中となるため、組み合わせ系の券種では的中率が高い分類。しかし人気同士の決着だと低配当になるため、いかに穴馬を組み合わせるかが鍵を握ります。
メリット
ワイドはダブル・トリプル的中も狙えます。たとえば3頭をボックスで購入し、その3頭が上位を独占したらトリプル的中となります。
デメリット
ワイドの平均配当は約600円なので、点数を増やしすぎるとトリガミになる可能性が高いです。基本的には3〜4点以内で抑え、穴馬を絡めることが推奨されますね。
関連記事:競馬のワイドがおいしいと言われる理由とおすすめの買い方を完全攻略
3着以内の組み合わせを順不同で予想する「3連複」
3連複は1・2・3着の組み合わせを順不同で予想する券種です。馬連を延長したような形ですが、的中率は0.1〜0.2%とそれほど高くありません。しかし、平均配当は2万円超えとなっており、勝負度の高いレースで用いられることも多いです。
メリット
3連複のメリットは、馬連やワイドに比べて配当が高い点です。的中率は低いものの、組み合わせを工夫すれば1,000円以内で勝負できるので、財布への負担も少なく済みます。
デメリット
3連複は、穴馬が絡むことで高額配当が期待できます。上位人気で決着すると低配当になるため、トリガミの可能性が出てきます。また、1番人気が3着に入ると馬連・馬単の方が高配当になることもあるので、勝負レースを見極めなければいけません。
関連記事:三連複フォーメーションの分かりやすい買い方の仕組みと最強の戦略
3着以内の組み合わせを正確に予想する「3連単」
1・2・3着を正確に予想する3連単は、競馬でも王道の券種です。全券種の中でもっとも的中率が低い反面、ダントツの高額配当も期待できます。一攫千金を狙うなら、真っ先に3連単が候補にあがりますね。
メリット
3連単のメリットはローリスク・ハイリターンで勝負できる点です。ただでさえ的中率が低いため、いかに点数を抑えて予想するかがポイント。3連単も1,000円以内で十分に勝負できるので、本命馬と相手をうまく取捨選択しましょう。
デメリット
3連単の最大のデメリットは的中率の低さ。0.01〜0.02%と限りなく0%に近い確率なので、不的中は当たり前と考えておく方がいいです。また、着順まで正確に予想しなければいけないので、1・2・3着にどの馬を選ぶか慎重に選択しなければいけません。
関連記事:三連単でよく当たる数字(出目)ランキング!傾向と買い方まで徹底解説
対象5レースの勝ち馬を予想する「WIN5」
WIN5はまさに宝くじのような券種。対象5レースの勝ち馬、つまり1着を予想するもので、100円から勝負できます。ただし、ギャンブル要素が極めて高い券種なので、大金を注ぎ込んで勝負するのは避けた方がいいでしょう。
メリット
WIN5のメリットは数千万円超えの払戻も狙えること。4億〜5億超えの払戻を記録したこともあるので、競馬ファンなら誰しもが憧れるでしょう。
デメリット
WIN5のデメリットは、当てるのが不可能に近い点。的中率は0.000053%と、3連単より約1000倍難しい計算になります。また、点数も増えやすいので本命馬も慎重に選ばなければいけません。
関連記事:競馬歴20年が語るWIN5を当てる6つのコツ!芸能人が語るWIN5を当て方も紹介
単勝・複勝を同時に購入できる「応援馬券」
応援馬券(がんばれ馬券)は、単勝と複勝を同時にする券種です。1頭の応援馬券を100円で購入すると、単勝+複勝の合計で200円となります。名前からもイメージできるように、ギャンブルというより記念として購入するファンが多い傾向です。
メリット
応援馬券のメリットは、純粋に好きな馬を応援できること。デビュー当時から追いかけている、名前の響きが好きなど、購入する理由は何でも構いません。的中した馬券は記念として取っておけるのも嬉しいポイントです。
デメリット
応援馬券は券売機でしか購入できません。また、単勝と複勝を同時に購入するので、金額も倍になってしまいます。そのため、競馬で稼ぎたい人には不向きな券種といえますね。
関連記事:応援馬券(がんばれ馬券)とは?買い方・メリットデメリットを徹底解説
覚えておきたい馬券の買い方の種類
単勝と複勝、応援馬券は組み合わせがないので買い方が簡単です。しかし馬連や馬単、ワイド、3連単などはさまざまな買い方があります。よく用いられる買い方が次の3種類。
- ボックス
- フォーメーション
- 流し
それぞれの概要をまとめたので、購入する際は参考にしてくださいね。
全通りの組み合わせを購入する「ボックス」
ボックスとは、選んだ馬のすべての組み合わせを購入する買い方です。たとえば1・2・3番の馬連をボックスで購入する場合、下記の組み合わせが的中の対象になります。
- 1−2
- 1−3
- 2−3
馬連のほか、馬単やワイド、3連複、3連単でもよく用いられています。組み合わせの抜け漏れを防げるので、的中率を高めたい勝負レースに向いていますね。
メリット
ボックスのメリットは抜け漏れを防げること。そのため他の買い方に比べて的中率が高い傾向です。
デメリット
ボックスのデメリットは点数が増えやすいこと。馬を1頭追加するだけで点数が倍以上になることもあるので、管理を徹底しなければいけません。
ボックスがおすすめの券種
- 馬連
- ワイド
- 3連複
これらの券種は着順を問わないので、穴馬が激走しそうなレースで効果を発揮します。人気馬と穴馬をうまく組み合わせ、おいしい配当を狙いましょう。
関連記事:ワイドボックスが最強と言われる3つの理由とおすすめの買い方を徹底解説
軸と相手を組み合わせて購入する「フォーメーション」
フォーメーションとは、1・2・3着をそれぞれ1頭以上選び、すべての組み合わせを購入する買い方。馬連、馬単、ワイド、3連単を購入する際に重宝します。
馬選びを慎重にしなければいけないので、ボックスに比べて難易度は高め。しかし点数を抑えられるので、ローリスク・ハイリターンを狙えます。
メリット
フォーメーションのメリットは点数を抑えつつ勝負できる点。たとえば3連単フォーメーションを次のように購入するとします。
- 1着:1番
- 2着:2・3番
- 3着:2・3・4・5番
これで合計6点。狙う馬が明確な場合は、このような買い方をすることで効率的に勝負できますね。
デメリット
フォーメーションのデメリットは馬選びが難しいこと。とくに馬単や3連単は着順まで正確に予想しなければいけないので、分析に時間がかかります。
フォーメーションがおすすめの券種
- 馬連
- 馬単
- ワイド
- 3連単
フォーメーションは幅広い券種に有効です。少ない点数で高額配当を狙う時は、ぜひフォーメーションで勝負してみてください。
三連単フォーメーションとは?最強である理由からおすすめの買い方までわかりやすく解説
1頭軸と数頭の相手を組み合わせる「流し」
流しとは、1頭の軸馬と数頭の相手馬を組み合わせる買い方。馬連や馬単、ワイド、枠連で用いられる機会が多いです。
フォーメーションと似ていますが、流しは「マルチ」という種類があります。マルチとは、軸と相手を入れ替えた組み合わせも購入する形。馬単や3連単など、着順まで正確に予想する券種に効果的です。
メリット
流しのメリットは、実力馬が明確なレースにおいて効果的な買い方であること。実力馬を軸にすることで点数を抑え、効率的に勝負できます。
デメリット
流しのデメリットは、軸馬が着外に沈んだ途端に不的中となること。そのため、本命馬不在のレースではボックスやフォーメーションで勝負する方がいいでしょう。
流しがおすすめの券種
- 馬連
- ワイド
本命馬が高確率で1・2着に絡みそうな場合は、流しで勝負するのがおすすめ。馬連・ワイドは特に流しでおすすめの買い方です。
関連記事:馬連流しとは?最強と言われる理由と上手な4つの買い方を紹介
競馬初心者におすすめの賭け方(買い方)3選
数ある券種の中でも、初心者におすすめの賭け方は3つあります。
- 単勝
- 複勝
- ワイド
なぜこれらの賭け方がおすすめなのか?理由を見ていきましょう。
シンプルながらも奥深い「単勝」
単勝は1着を予想するだけなので、初心者でも迷うことなく勝負できます。しかし、ただ1番人気を買えばいいわけではないのが単勝の奥深さ。というのも、1番人気の勝率は約30%といわれているのです。
ダントツの1番人気でも50〜60%ほどなので、かえって2・3番人気の単勝を買う方がおいしいケースもあります。
オッズだけでなく、コース状況やレース展開なども考慮し、本命馬を選んでみましょう。
的中率の高さが魅力の「複勝」
複勝は選んだ馬が3着以内に入れば的中なので、全券種のなかで一番当てやすいです。その分、払戻は少ないものの、的中率を重視する場合はとくにおすすめ。
ただし、1番人気の複勝は配当にうまみがありません。4〜6番人気くらいの中穴を狙い、複勝一点で勝負してみましょう。
組み合わせに挑戦するなら「ワイド」
2頭以上の馬を組み合わせる券種を活用することで、より高配当も狙えます。そこで活用したい券種がワイドです。ワイドは組み合わせ系の中でも的中率が高く、穴馬が絡めば配当も期待できます。
ポイントは人気馬と中穴を組み合わせること。人気同士の決着だと低配当になるため、好走しそうな中穴をいかに見つけ出すかがポイントです。
競馬予想に欠かせない重要な8つの要素(ファクター)
初めて馬券を購入する際は、どうしてもオッズばかり意識しがちです。しかし、競馬には次のような要素(ファクター)が絡んできます。
- 過去のレース傾向
- 当日の馬場状態
- 出走馬のコンディションと成績
- コース適性
- 血統
- 枠順
- 脚質
- レース展開
それぞれ詳しく解説するので、本命馬や相手馬を選ぶ時の参考にしましょう。
過去のレース傾向
オープンクラス以上のレースは、過去のデータが細かくまとめられています。とくに重賞はデータが豊富で、勝ち馬がどのようなローテーションで臨んだのか?レース展開はどうだったのか?などを把握できます。
レースによって有利な枠、脚質があり、もちろん騎手の得手不得手もあります。これらの傾向をまとめ分析することが、予想の一歩目ともいえますね。
当日の馬場状態
馬場状態は良・やや重・重・不良の4段階あります。コースの水分状況によって判断され、重や不良になると本領を発揮できない馬も出てきます。
また、開催日数が長くなるにつれ芝の傷みも目立ってきます。開催直後は先行馬が有利、次第に差し〜追い込みが決まりやすくなるなど、変化も生じる点には注意しなければいけません。
出走馬のコンディションと成績
馬も人間と同じようにコンディションがあります。馬体やツヤ、歩き方などから判断できますが、初心者にとっては難しいかもしれません。その場合は次の要素を確認してみてください。
- 耳:伏せている、こまめに動かしているのは不安な証拠
- しっぽ:激しく動かしているのはイライラしている証拠
- 馬体重:変動幅が2〜10kg以内であれば問題なし
競馬新聞に記載されているコメントは、それほど重視しなくても大丈夫です。前向きな言葉に言い換えられているケースもありますからね。
コース適性
競馬場にはそれぞれ特徴があり、馬も得意・不得意な会場がわかれます。競馬場ごとの特徴を簡単にまとめた表がこちら。
競馬場 | 特徴 |
---|---|
東京競馬場 | <芝>
・すべて左回り ・差しが決まりやすい <ダート> ・すべて左回り ・外枠有利 |
中山競馬場 | <芝>
・四大競馬場の中でもっとも直線が短い ・高低差は全競馬場でトップ <ダート> ・1200mは芝コーススタート ・直線が短いため先行馬有利 |
京都競馬場 | <芝>
・4コースあるため芝が傷みにくい ・3コーナーに高低差4.3mの急坂がある <ダート> ・他の競馬場よりスピード決着になりやすい ・1400mは芝スタートで外枠の方が長い |
阪神競馬場 | <芝>
・幅が広くないため馬場が傷みやすい ・ゴール前に1.8mの急坂がある <ダート> ・ゴール前200mに1.6mの上り坂がある ・1400mと2000mは芝コーススタート |
中京競馬場 | <芝>
・全競馬場でもトップクラスの高低差 ・スタミナが求められる <ダート> ・こちらもトップクラスの高低差がある ・パワー勝負になりやすい |
札幌競馬場 | <芝>
・すべて洋芝で水はけがいい ・追い込みは不利だが、まくりは決まりやすい <ダート> ・高低差が少なくシンプルなコース ・先行馬が有利 |
函館競馬場 | <芝>
・3、4コーナーは名物のスパイラルコーナー ・ローカル競馬場ではもっとも高低差が大きい <ダート> ・ゴール前はゆるやかな下り坂 ・先行馬が有利 |
福島競馬場 | <芝>
・1周1,600mと全競馬場でもっとも短い ・梅雨時期の開催なので馬場が荒れやすい <ダート> ・1周が短く逃げ馬が有利 ・1150mは芝コーススタート |
新潟競馬場 | <芝>
・全競馬場のなかでもっとも長い直線 ・千直レースは外枠有利 <ダート> ・平坦だが内コースは器用さが求められる ・1200mはスタート直後に芝コースがある |
小倉競馬場 | <芝>
・1,200mは平坦に近いコースなので実力通りになりやすい ・逃げ〜先行が有利 <ダート> ・こちらも逃げ〜先行が有利 ・1,000mは実力通りになりやすい |
競馬場の特徴を把握することで、おいしい穴馬も見つけやすくなるでしょう。
血統
出走馬のデータを見ると「◯◯産駒」とかかれていますよね。これが血統に該当するのですが、「競馬はブラッドスポーツ」ともいわれるほど重要な要素なのです。
とはいえ、すべての血統を覚えるのは大変なので、メジャーなところから確認しておきましょう。
系統 | 産駒 | 特徴 |
---|---|---|
サンデーサイレンス系 | ディープインパクト
ハーツクライ ステイゴールド |
高い瞬発力とスピード
短距離〜中距離が得意 ダートは☓ |
ハーツクライ | 晩成型でスタミナに強み
中距離が得意 芝・ダートともに◯ |
|
ステイゴールド | パワー型だが気性が荒い
中距離が得意で重馬場も◯ 晩成型の傾向がある |
|
ミスタープロスペクター系 | キングカメハメハ | 早熟傾向
短距離〜中距離が得意 芝・ダートともに◯ |
アドマイヤムーン | 実力差が明確に出やすい
芝コースの短距離が得意 |
|
ノーザンダンサー系 | クロフネ | ・スピードとパワーを兼ね備えている
・広い競馬場が得意 ・コンディションに左右されやすい |
枠順
競馬場によって内枠・外枠の有利が明確にわかれます。たとえば小回りコースの代表でもある中山競馬場の開幕週は、内枠・先行馬が有利。また、1,000m直線レースがある新潟競馬場は、外枠有利の傾向があります。
枠順による有利不利が明らかな場合は、実力馬が掲示板を外し、穴馬が好走する可能性もあります。ワイドや馬連でも高額配当が期待できるので、ぜひ狙ってみましょう。
脚質
脚質は逃げ・先行・差し・追い込みの4種類に大別されます。たとえば逃げ馬はレースの展開を握る役割を担いますが、2番手以降が様子を伺っている間に距離を引き離し、そのままフィニッシュすることもあります。
差しや追い込みは最後の直線で一気に勝負をしかけますが、前が壁になっていたり距離が離れすぎたりしていると、本領を発揮できません。
出走馬によって距離が異なるので、どのようなレース展開になるかシミュレーションし、組み合わせを考えてみましょう。
レース展開
レース展開をシミュレーションすることを「展開読み」といいます。正確に読むことは難しいですが、逃げ馬の有無や人気馬の脚質を把握すれば、大まかには予想できます。
たとえば逃げ馬が不在ならスローペースの団子状態になり、逃げ〜先行が残りやすい。逃げ、もしくは先行集団を取りたい馬が複数いればハイペースになり、差し〜追い込みが決まりやすいなどです。
初心者必見!競馬を楽しむための予想の流れ
競馬を予想する基本的な流れは次のとおりです。
- 勝負レースを決める
- 出走馬を確認する
- 過去のデータを確認する
- 印を付ける
- まずは単勝か複勝で勝負する
- 慣れてきたらワイドに挑戦する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
勝負レースを決める
まずはどのレースで勝負するかを決めます。おすすめはオープンクラスや重賞(G1・G2・G3)です。
特に重賞は過去のデータが豊富なので、本命馬を選ぶ際の参考になります。また、単純にレースのレベルが高く見応えもあります。
レース開始時刻が15時30分と遅めなので、じっくり予想できるでしょう。
出走馬を確認する
続いてどのような馬が出走するかを確認。競馬場のターフビジョン(大型掲示板)やJRAの公式サイトでも確認できますが、意外とおすすめなのは競馬新聞です。
出走馬の成績はもちろん、コンディションに関するコメントや新聞社独自の予想なども記載されています。鵜呑みにするのは厳禁ですが、予想の参考にしてみましょう。
過去のデータを確認する
オープンクラス以上のレースで勝負するなら、必ず過去のデータを調べてください。相性のいいローテーション、有利な枠順・脚質など、あらゆるデータがまとめられています。
当サイト「ぶっちゃ競馬」でも、過去のデータをもとにレースを予想しているので、ぜひ参考にしてみてください。
印を付ける
データを参考にしながら、次のような印を付けてみましょう。
- ◎ 本命:1着になりそうな本命馬
- ◯ 対抗:本命馬に対抗できる2番手の馬
- ▲ 単穴:展開次第では本命や対抗にも勝ちそうな3番手
- △ 連下:2〜3着に絡みそうなヒモ
- ☆ 星:一発逆転の可能性がある穴馬
- 注 注意:3着なら可能性のある馬
すべてつけるのが難しい場合、最低でも本命・対抗・単穴をつけてみてください。
まずは単勝か複勝で勝負する
印を付けたら、いよいよ買い方を決めます。最初は単勝もしくは複勝がおすすめ。馬を1頭選ぶだけなので、初心者でも簡単に勝負できるからです。
単勝で勝負するなら◎(本命)、複勝で勝負するなら▲(単穴)を狙うのが基本です。馬券は100円から購入できるので、ゲームセンターで遊ぶような感覚で楽しめるでしょう。
慣れてきたらワイドに挑戦する
ワイドは2頭以上の馬を組み合わせる券種なので、単勝や複勝に比べて難易度が高め。しかし、組み合わせ系の券種では購入しやすい分類です。
買い方の例が次のとおり。
- 的中率重視:◎◯→▲△
(人気馬と中穴の組み合わせ) - 回収率重視:◯▲→△☆注
(中穴と穴馬の組み合わせ)
組み合わせを決めるのが難しい場合は、ワイドボックスで勝負するのもいいでしょう。
実際に馬券を購入してみよう!購入から払戻の流れ
予想するだけでは競馬を思う存分に楽しめません。実際に馬券を購入し、払戻を手にしてこそです。
ここでは、券売機・ネットそれぞれの購入手順を解説します。
現地の券売機で購入する場合
- マークカードに記入
- 競馬場・レース番号・券種・馬番・購入金額・単位を黒く塗りつぶす
- 券売機にお金を入れる
- マークカードを挿入する
- 馬券を受け取る
- レースを見守る
- 的中したら券売機に馬券を挿入する
- 払戻金を受け取る
ネット(即PATなど)で購入する場合
- 即PATに会員登録する
- 事前に入金しておく
- 対象レースの馬券を購入する
- 競馬場・レース・券種・馬番・購入金額を入力する
- レースを見守る
- 的中したら自動的に振り込まれる
馬券の的中率を上げるための3つのコツ
馬券の的中率を上げるには、次のコツを抑えることが大切です。
- 予想しやすいレースを選ぶ
- 本命や相手を慎重に選ぶ
- 競馬予想サイトを活用する
それぞれ解説します。
予想しやすいレースを選ぶ
中央競馬の場合、1会場あたり1日12レース開催されます。レースによって予想しやすい・しにくいがわかれるので、それを見極めなければいけません。
- 予想しやすいレース→オープンクラスや重賞
- 予想しにくいレース→デビュー戦や未勝利戦など
特にデビューはデータがないため、予想が極めて困難です。むやみに勝負するのは資金がもったいないので注意してくださいね。
本命や相手を慎重に選ぶ
最初はオッズばかり見てしまいがちですが、上位人気だからといって100%勝つわけではありません。過去のデータや当日のコンディション、コース状況などを総合的に分析し、馬を選定することが大切です。
競馬予想サイトを活用する
もっとも手っ取り早いのは、競馬予想サイトを活用すること。勝負レースや馬の選定をすべてプロに任せられるので、予想の手間を省けます。
初心者におすすめな競馬予想サイトは「カチケン」です!
- 中央競馬の1会場全レースを無料でAI予想!
- 有料予想は、100万円以上の的中を毎週連発!
競馬で当てるのは難しいですが、カチケンを使えば稼ぐという体験をいち早く経験することができるでしょう!
今ならサイト内で使える50,000円分のポイントも貰えるので、キャンペーンが終了する前にご登録下さい。
初心者がやりがち!競馬の間違った賭け方3選
次のような賭け方は、負け額が大きくなってしまうので注意しなければいけません。
- いきなり3連単やWIN5で勝負する
- 一攫千金を狙って大金を賭けてしまう
- 負けたら次のレースで取り返そうとする
それぞれ解説します。
いきなり3連単やWIN5で勝負する
3連単やWIN5は、競馬ユーザーなら誰しもが一度は当てたいもの。数百万円〜数千万円超えの払戻を手にするチャンスもある一方、賭け額が大きくなりやすいのでリスクを伴います。
もし3連単やWIN5で勝負するなら、とにかく点数を絞るようにしてください。3連単なら1,000円以内でも十分に勝負できますからね。
一攫千金を狙って大金を賭けてしまう
極端な話、単勝オッズ1.1倍の馬に10万円を賭ければ、11万円の払戻を得られます。しかし、実力馬でも負ける時はあります。そのため、高額配当を狙って大金を賭けるのはあまりに危険。
お金に余裕があればいくら賭けてもいいですが、最初は1,000円以内など少額から始めるのがおすすめ。勝てるようになってきたら、2,000円〜3,000円と少しずつ増やしていきましょう。
負けたら次のレースで取り返そうとする
競馬に限らず、他の公営競技やギャンブルでもよくあります。特にパチンコだとこの傾向が強く、負け額を一気に取り返そうとお金を注ぎ込む人も多いでしょう。
しかし、意識したいのは年間収支です。1日を通して負けたとしても、年間でプラス収支になれば問題ありません。一喜一憂せず、自信のあるレースで勝負を続けましょう。
まとめ
競馬には10種類の券種があり、ボックス・流し・フォーメーションと買い方もさまざま。どの方法で賭けるかは人それぞれですが、稼ぐためには勝負レースの見極めが大切です。
まずはオープンクラスや重賞で勝負し、慣れてきたら他のレースでも勝負してみましょう。