
選んだ馬が3着以内に入れば的中となる「複勝」。全ての券種の中でも的中率が高く、ローリスク・ローリターンで勝負できます。
馬連や馬単、ワイドなどさまざまな券種がある中で、実は「複勝が一番」と言われているのをご存知ですか?
ここでは、複勝オッズの見方や幅が生じる理由、稼ぐためのコツなどを紹介します。複勝で堅実に勝ちたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
複勝オッズの見方とは?
複勝オッズの確認は簡単で、出馬表の「複勝」という項目を見るだけです。ただし、複勝オッズには一つ注意点があります。
それは、幅があること。
例えば2024年の宝塚記念を見てみると、以下のような複勝オッズが表示されています。
- 6:ヒートオンビート(複勝22.3〜39.2)
- 8:カラテ(複勝19.7〜34.7)
- 11:ヤマニンサンバ(複勝20.4〜35.9)
この幅が生じる理由は、1〜3着の組み合わせによって払戻金が変動するためです。
「固い決着」になった場合はオッズの左側(低い方)に近い払戻金となり、「荒れた決着」の場合は右側(高い方)の金額に近づきます。
なお、左側のオッズを下回るケースは極めて稀。そのため、左側のオッズを基準に買う馬を選ぶと良いでしょう。
複勝オッズはどのように決まる?基本的な計算方法
複勝のオッズは、馬券の売上総額から控除率(約20%)を引いた金額を、3着以内に入った馬に分配することで決まります。
競馬の払戻金は、以下の計算式を基に算出されます。
W:当該馬に投じられた複勝馬券の総額
D:外れ馬券(的中しなかった馬への投票総額)
P:的中した馬の数(通常3頭)
R:JRAが定める払戻率(複勝は80%)
実際の計算例
馬番号 | 馬券売上(円) | 馬番号 | 馬券売上(円) |
---|---|---|---|
1 | 15,000 | 6 | 6,000 |
2 | 10,000 | 7 | 5,000 |
3 | 12,000 | 8 | 3,500 |
4 | 8,000 | 9 | 2,500 |
5 | 7,500 | 10 | 1,500 |
仮に、上記のように馬券が売れたとします。
ここから、人気馬が1~3着に入った場合と穴馬が1~3着に入った場合を計算してみましょう。
パターン①人気馬が1~3着に入った場合
(例:1, 2, 3番の馬が的中)
この場合、人気馬に多くの票が入っているため、外れ馬券の総額は少なくなります。
W(1番の馬の投票額):15,000円
D(外れ馬券の総額):8,000 + 7,500 + 6,000 + 5,000 + 3,500 + 2,500 + 1,500 = 34,000円
P(的中馬の数):3頭
R(払戻率):80%
総売上:100,000円(仮定)
払戻原資(80%):80,000円
この場合の計算は
(15,000+34,000)÷3×0.80=13,066円
よって、1番の馬のオッズは1.30倍(約130円)となります。
パターン②不人気馬が1~3着に入った場合
(例:1, 7, 9番の馬が的中)
この場合、人気馬が圏外となるため、外れ馬券の総額が大きくなります。
W(1番の馬の投票額):15,000円
D(外れ馬券の総額):10,000 + 12,000 + 8,000 + 7,500 + 6,000 + 3,500 + 1,500 = 48,500円
P(的中馬の数):3頭
R(払戻率):80%
総売上:100,000円(仮定)
払戻原資(80%):80,000円
この場合の計算は
(15,000+48,500)÷3×0.80=16,533円
よって、1番の馬のオッズは1.65倍(約160円)となります。
とはいえ、これを実際に計算するのは非常に大変です。便利な計算ツールも存在しないため「こういう計算式がある」ということを覚えておくだけで十分でしょう。
複勝のオッズがおかしい?幅が生じる理由
複勝のオッズには幅があります。人気馬ほど狭い幅、穴馬ほど広い幅を持つことが一般的ですが、なぜこのような現象が起きるのでしょうか?
これには、競馬の払戻の仕組みが関係しています。払戻金は、予想が的中した人に対して分配される仕組みです。券種ごとに払戻率が設定されており、複勝の場合は80%が配当に回されます。
また、的中者が多いほど1人あたりに分配される払戻金は少なくなります。
例えば、1〜3番人気がそのままの着順でゴールした場合、購入者が多いため、1人あたりの払戻金は少なくなります。一方、1着が10番人気、2着が11番人気、3着が1番人気というように荒れた決着になると、的中者が少ないため1人あたりの払戻金が大きくなります。
「複雑すぎてわかりにくい…」という場合は、固い決着なら払戻金が少なく、荒れた決着なら払戻金が多いと覚えておけば十分です。
参照>>JRA
単勝オッズとの歪みを見つけるとおいしい配当も期待できる?
オッズには「歪み」という概念があります。「歪み」とは、馬の実力に対してオッズが過剰、または過小に評価される現象を指します。
例えば、実力が抜けているのにオッズが2桁台、戦績が振るわないのに上位人気などが「歪み」に該当します。
理由は複数ありますが、その中の1つがメディアの力でしょう。大手の競馬番組や新聞で有力馬が特集されていると、どうしても気になってしまいませんか?
「メディアが大々的に取り上げるんだから、好走する確率が高いだろう」と思って過剰人気になるケースもあります。
しかし、裏を返せばこれはチャンス。
過剰人気馬を避け、穴馬に注目すれば、複勝でも高い配当を得られる可能性があります。自力で見抜くのが難しい場合は、競馬予想サイトなどを活用するのも良い方法です。
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異常オッズについて
異常オッズとは、大量の資金が特定の馬に投じられることで、通常では考えられないおかしいオッズに変動する現象を指します。
例えば、単勝と複勝の人気順位が大きく異なる場合、単勝だけが異常に売れているケースです。このような状況は、競馬の内部情報を知る関係者が大金を投入した結果と考えられることもあります。
こうした異常オッズを目にすると、不公平だと感じるかもしれません。しかし、これもチャンスと捉えることもできます。
購入締め切り直前にオッズが不自然に変動していると感じたら、その動きをヒントに馬券を購入してみるのも一つの戦略です。異常オッズをうまく利用すれば、競馬の楽しみ方がさらに広がるでしょう。
競馬は複勝が一番おいしいと言われる理由
数ある券種の中でも「複勝が一番おいしい」というユーザーも多数います。その理由は主に3つあげられます。
- 的中率が高い
- 少点数で勝負できる
- 資金的な負担が少ない
それぞれ詳しく解説していくので、参考にしてみてください。
的中率が高い
複勝の魅力は的中率の高さ。予想した馬が3着以内に入れば的中なので、他の券種に比べて当てやすいです。ちなみに、1番人気の複勝率は約60%と言われています。
もちろん実力によって複勝率は変動しますが、それでも半数以上のレースで3着以内に入る計算になります。とはいえ1番人気は複勝の払戻金が低い傾向なので、その点には注意しましょう。
少点数で勝負できる
複勝は1点でも勝負できます。むしろ、1点勝負が基本とも言えます。
もちろん複数選んでもいいのですが、そうすると的中してもトリガミになる可能性が高くなります。
競馬で勝つために大切なのは、的中率よりも回収率。収支がプラスになるような買い方をしましょう。
資金的な負担が少ない
1点勝負ができるということは、資金的な負担も抑えられます。3連単のように何十点も組み合わせる必要がないので、気軽に勝負できます。
だからといって1点10万円など大金をつぎ込むのは危険。予算を管理しつつ、範囲内で勝負するようにしましょう。
複勝で勝負するデメリット
複勝で勝負するデメリットは3つあります。
- 一攫千金が狙いにくい
- 着順に応じて払戻が変動する
- 短期間の勝負には不向き
それぞれ詳しく解説していきます。
一攫千金が狙いにくい
JRAの発表によると、複勝の平均払戻は335円(2022年度)とのこと。オッズにして3〜4倍の間です。
高額払戻が狙える馬単や3連単と比べ当てやすい分、どうしても一攫千金は狙いにくいです。そのため複勝はローリスク・ローリターンで勝負し、チリツモ形式で稼いでいきたい方に向いているといえます。
着順に応じて払戻が変動する
1〜3着の人気(オッズ)に応じて、複勝の払戻も変動します。予想以上の払戻になればラッキーなのですが、上位人気同士の固い決着になった場合は「こんなものか…」とガッカリすることも。
本命馬を選べず2〜3頭の複勝を買う場合、トリガミになる可能性も出てくるので注意しましょう。
短期間の勝負には不向き
「週末の重賞しか勝負できない」など条件が限られると、複勝のみで回収率を上げることは難しいです。また、実力馬が3着以内に入らず外れてしまうこともあるでしょう。
払戻も少ない傾向なので、1レースで何万円も稼ぐことは難しいです。そのため複勝は、1レースや1日など短期で稼ぐには不向きな券種といえます。
複勝で稼ぐ3つのコツ
複勝で地道に稼ぐためには、下記3つのコツを抑えておきましょう。
- 基本的には1点で勝負する
- オッズ2倍以上の馬を狙う
- 長期的な視野を持つ
それぞれ解説していきます。
基本的には1点で勝負する
複勝の平均払戻は約300円(3倍)なので、回収率を考えると1点勝負が基本になります。穴馬を狙うのであれば2〜3頭ほど選んでも問題ありませんが、外れたときの負担が増えてしまいます。
勝負する際は点数を抑え、回収率を高めるためにも、「複勝は1点で」ということを覚えておきましょう。
オッズ2倍以上の馬を狙う
的中率重視なら上位の実力馬を軸にするのが鉄則です。しかし複勝の場合、着順によっては払戻が100円(1.0倍)、つまり1円の得にもならないケースがあります。
それを考慮すると、複勝オッズ2倍以上の馬を狙う必要があるといえます。過去のデータやコース特性なども考慮し、妙味のある馬を見つけましょう。
長期的な視野を持つ
競馬は投資と同じように長期的な視野を持って勝負しなければいけません。1レース・1日あたりで見たとき赤字でも、将来的にプラスに転じればいいのです。
いくら的中率が高い複勝とはいえ、展開次第では人気馬でも着外になります。あまり一喜一憂しすぎず、地道に勝ちを重ねていきましょう。
まとめ
高額払戻で一攫千金を狙うには不向きの複勝ですが、的中率が高く1点勝負しやすいので、堅実に稼ぎたい方にはおすすめ。
本命馬を1頭に絞るのは分析の手間と労力がかかるので、競馬予想サイトなどを活用するといいでしょう。
自力で見抜くのが難しい場合は、競馬予想サイトなどを活用するのも良い方法です。
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総合評価 | 1位 | 98点 |
---|---|---|
的中率 | 94% | 1位 |
回収率 | 355% | 1位 |
週間無料予想数 | 24本 | 2位 |
口コミ平均評価 | ★4.8 | 1位 |
参加レース数 | 合計利益 | 的中率 | 回収率 | 的中本数 | 的中総額 |
---|---|---|---|---|---|
36レース | 275,400円 | 94% | 355% | 34回 | 383,400円 |
日程 | 2025年02月09日 | 2025年02月02日 | 2025年01月26日 | 2025年01月19日 | 2025年01月12日 |
---|---|---|---|---|---|
予想 | |||||
結果 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
的中金額 | 5,000円 | 5,700円 | 5,900円 | 5,200円 | 5,300円 |
券種 | 複勝 | 複勝 | 複勝 | 複勝 | 複勝 |
対象会場/レース名 | 小倉12R | 小倉2R | 中山3R | 中山8R | 中山6R |

1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。
当サイトの記事や競馬予想サイトへの口コミ内容を監修している。
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