「馬連フォーメーションが最強って本当?」
様々な券種や買い方が存在する競馬で、的中率と回収率のバランスが非常に取れている買い方が「馬連フォーメーション」。
しかしながら、馬連フォーメーションを購入するコツからデメリットまでを把握せずに闇雲に勝負するのは禁物。
そこで本記事では馬連フォーメーションの特徴から最強と言われる理由、さらには最強の買い方までを解説します。
関連記事:馬連とは何?おすすめの3つの買い方・馬単との違いを徹底解説
1:馬連フォーメーションとは?
まずは馬連フォーメーションについて簡単に解説します。
馬連フォーメーションとは
「馬連という券種をフォーメーションという方法で購入する買い方」
です。
馬連とは『1・2着の馬の組み合わせを順不同で当てる券種』で
フォーメーションは『買い目の1・2頭目に選ぶ馬をそれぞれ指定して組み合わせ全てを購入する買い方』です。
例えば、1頭目に①②の馬を選択し、2頭目に③④⑤の馬を選択すると以下6パターンの組み合わせになります。
①-③,①-④,①-⑤,②-③,②-④,②-⑤
上記のように複数の軸を選びながらフォーメーションを組んで購入することができるのです。
つまり、『1・2頭目を指定し、それらの組み合わせを全て同一金額で購入する買い方』が馬連フォーメーションです。
1-1:馬連フォーメーションの点数計算式
馬連フォーメーションには明確な点数計算式が存在しません。
というのも、軸の頭数によって買い目が大幅に変動するからです。
馬連フォーメーションの計算式がわからないという方は、JRAが公式サイトにて設けているフォーメーション組み合わせ計算表の利用をおすすめします。
選択した馬にチェックを入れるだけで点数の計算を行ってくれます。
では、一見単純なこの買い方がなぜ最強だと言われているのかを次章では解説します。
2:馬連フォーメーションが最強と言われる2つの理由
馬連フォーメーションがどんな買い方であるのかがお分かりいただけたかと思います。
しかしながら、馬連の買い方にはフォーメーション以外にもボックスや流しの2つが存在します。
その中でも馬連フォーメーションが最強であると界隈で囁かれているのにはどういった背景があるのでしょうか。
それは以下2つです。
- 無駄な買い目を省ける
- 軸選びの難易度が低い
本章では馬連フォーメーションをおすすめしたい理由をボックスや流しと比較しながら解説していきます。
2-1:無駄な買い目を省ける
馬連フォーメーションが最強であると言われる理由の1つ目が「無駄な買い目を省くことができる」という点です。
この「無駄な買い目」とはボックス購入時に仕組み上購入が避けられない組み合わせのことを指します。
さらに流しの場合にも馬軸が絡んだ全通りを購入する必要があります。
フォーメーションにて無駄な買い目が省けるということはつまり、効率よく稼げるということ。
例えば、馬番①から馬番⑤までの5頭を選択した場合の購入点数をボックスと比べてみると
買い方 | フォーメーション | ボックス |
購入点数 | 6点 | 10点 |
同じ馬連でもフォーメーションでの購入の方が4点少なく購入できるのです。
購入点数が削れるということはつまり、的中時の利益率も必然的に高くなります。
無駄な買い目があると購入点数が増え、的中したとしてもトリガミになるリスクが高まります。
購入点数のわずかな差が勝敗を分ける競馬に馬連に置いて、トリガミのリスクヘッジをしながら的中時の回収率を高めることができる馬連フォーメーションは効率よく稼ぐ買い方と言えます。
2-2:軸選びの難易度が低い
2つ目の理由は軸選びの難易度が低いという点です。
馬連フォーメーションでは、軸馬を複数選択可能ですのでオッズ割れしているレースでも軸を簡単に選べます。
例えば、実力馬が拮抗するレースではオッズ割れをしていることが多々あります。
このようなレースでは馬連フォーメーションにて軸馬を複数選択すれば高い配当を狙うことができます。
ただし、買い目の網羅性を加味するとそこはやはり馬連ボックスには劣ってしまうため「買い漏れ」が発生しやすく的中率が劣ってしまうデメリットがあります。
しかしながら、このようなデメリットを踏まえたとしても馬連フォーメーションは初心者から上級者まで使いこなせる万能な買い方と言えます。
無駄な買い目を省いて難易度の高いレース予想を当てたいと考える方にはおすすめの買い方です。
3:馬連フォーメーションで最強の3つの買い方
次に、馬連フォーメーションでの最強の買い方を3つ紹介します。
- 馬連フォーメーション最強の買い方①【2-4】
- 馬連フォーメーション最強の買い方②【3-3】
- 馬連フォーメーション最強の買い方③【2-7】
競馬初心者の方は上記3つの買い方を丸々コピーするだけでも的中を狙うことができるので、参考にしてみてください。
3-1:馬連フォーメーション最強の買い方①【2-4】
馬連フォーメーションの最強の買い方の1つ目は【2-4】です。
【2-4】とは軸馬が2頭いるのに対して相手馬4頭でフォーメーションを組む買い方を示します。
軸馬を①②、相手馬を③④⑤⑥とすると以下8パターンの買い方があります。
軸馬 | 相手馬 |
①② | ③④⑤⑥ |
例えば、以下のような実力が拮抗したシチュエーションでこの【2-4】は真価を発揮します。
- 人気上位馬の2頭どちらが先着してもおかしくない
- 軸を2頭まで絞れたが相手馬選びに迷う
この買い方なら、軸に安定した2頭を選び、相手に選んだ4頭で穴や漏れをカバーすることができるのです。
3-2:馬連フォーメーション最強の買い方②【3-3】
2つ目の最強の買い方は【3-3】です。
【3-3】とは、軸馬2頭に対して相手馬3頭でフォーメーションを組む買い方を示します。
【2-4】との違いは軸馬にしたい実力馬が多い場合に使うことができるので、より柔軟性に優れた買い方ができるのです。
軸馬を①②③、相手馬を④⑤⑥とすると以下9パターンの買い方があります。
軸馬 | 相手馬 |
①②③ | ④⑤⑥ |
例えば、以下のような組み合わせを選びにくいシチュエーションでこの【3-3】は真価を発揮します。
- 1着と2着は選べたが組み合わせに不安がある
- 上位に食い込みそうな馬を6頭以下に絞れない
この買い方なら、軸と相手を3頭ずつバランスよく抑えることができます。
ただし、【2-4】に比べ相手馬を3頭しか選択できないためその点は安定感に欠けると言えます。
3-3:馬連フォーメーション最強の買い方③【2-7】
最後3つ目の最強の買い方は【2-7】です。
【2-7】とは、軸馬2頭に対して相手馬7頭でフォーメーションを組む買い方を示します。
馬被りなしで14通りの買い方になるため、これまでに紹介してきた2つに比べて購入点数が最も多い買い方になります。
軸馬 | 相手馬 |
①② | ③④⑤⑥⑦⑧⑨ |
相手馬を多く見れるため、鉄板から穴決着まで幅広く対応できる点がメリットです。
安定感が抜群に高い買い方である反面、各点数全てを同一金額で購入する場合は14倍以上の配当が必要です。
さらに、点数が多いことによるトリガミの発生リスクがある点にも注意です。
4:馬連フォーメーションを避けるべき3つのレース
ここまでは馬連フォーメーションのメリットデメリットや、購入すべきシチュエーションについて紹介しました。
最後に、馬連フォーメーションで避けるべきレースの条件について解説します。
それは以下3つです。
- 荒れた決着が予想されるレース
- 各出走馬の実力が拮抗しているレース
- 予想に自信がないレース
上記3つに該当するレースは避けるべきでしょう。
というのも、馬連フォーメーションは利益率が高い分予想が難しいというデメリットを併せ持っているからです。
つまり、馬連フォーメーションは予想難易度が高いレースには使わず、他の買い方で勝負することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では馬連フォーメーションが最強と巷で囁かれる理由について徹底解説しました。
確かに、馬連フォーメーションは的中率と回収率の両方を狙えるためかなり汎用性が高く、優れた券種であると言えます。
しかしながら、馬連フォーメーションが真価を発揮するのは、あくまで本文中で述べたような条件に合致した場合です。
あまりに予想難易度が高いレースや予想にイマイチ自信がない場合は他の買い方で勝負する必要もあります。
本記事が皆様の予想の幅が広くなる手助けになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。
当サイトの記事や競馬予想サイトへの口コミ内容を監修している。
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