馬連にはボックスをはじめ、フォーメーションや流しといった券種が存在します。
安定した的中率に加え高配当も期待できるため、全券種中2番目の売り上げを記録するなど、高い人気を誇るのが馬連です。
自身の予想スタイルによって使い分けができる馬連ですが、レースの条件によっては馬連ボックスは最強と言われています。
そこで、本記事では馬連ボックスが最強と言われている理由に加えておすすめの買い方まで徹底解説します。
是非、最後までお読みください。
関連記事:馬連とは何?おすすめの3つの買い方・馬単との違いを徹底解説
1:馬連ボックスとは
早速、馬連ボックスとは一体何なのかを解説していきましょう。
まず馬連とは、1着と2着になる馬の組み合わせを順不同で当てる馬券です。
出典:JRA日本中央競馬会
そして馬連ボックスとは馬連をボックスという方法で購入する買い方です。
ボックスとは、馬を複数選んでそれらの組み合わせ全てを購入する買い方です。
例えば、馬を①②③④⑤選出した場合は以下10点を購入することになります。
①-②,①-③,①-④,①-⑤
②-③,②-④,②-⑤
③-④,③-⑤
④-⑤
馬連ボックスの最大の強みは買い漏れがないという点です。
流し、フォーメーションとの違いは、選んだ馬のうち2頭が2着以内になれば的中となるという点です。
馬連ボックスなら5頭選出したとしてもトリガミにはなりません。
1-1:馬連の的中率・平均配当額
では、馬連の的中率と配当金はどれくらいなのでしょうか。
券種 | 的中率 | 平均配当額 |
単勝 | 5.56% | 954円 |
複勝 | 16.67% | 335円 |
ワイド | 1.96% | 1,871円 |
枠連 | 2.78% | 2,070円 |
馬連 | 0.65% | 5,013円 |
馬単 | 0.33% | 10,005円 |
3連複 | 0.12% | 19,649円 |
3連単 | 0.02% | 119,198円 |
上記の通り、平均配当は5,013円で単勝や複勝のように1頭のみを的中させる馬券よりも高配当を期待できます。
また、同じく2着以内に入る馬を的中させる条件である馬単と比べると約2倍当たりやすいのです。
1-2:馬連ボックスの点数計算方法
馬連ボックスの点数計算はどうすればいいのか疑問に思っている方も多いはず。
まず、馬連ボックスを購入する時は馬が何頭出走するのか確認しましょう。
出走頭数確認後は以下の式に当てはめます。
頭数×(頭数-1)÷2
例えば、5頭ボックスであれば以下のようになります。
『5×(5-1)÷2=10通り』
とは言え、頭数に基づいた組み合わせ数を全て暗記する必要はありません。
2:馬連ボックスが最強と言われている3つの理由
続いて、馬連ボックスはなぜ最強と言われているのかを解説していきます。
その理由は大きく分けて以下3つです。
- 軸馬の選択が不要
- 買い目の網羅性が高い
- 幅広いレース展開に対応できる
それぞれについて見ていきましょう。
2-1:軸馬の選択が不要
馬連は着順を考慮せずに2着までを的中させれば良いので軸馬を選ぶ必要がありません。
軸馬を予想する手間を省けるので馬選びに迷う必要はないのです。
例えば、有力馬が多数出走するレースなどでは馬連ボックスが真価を発揮します。
つまり、競馬初心者でも的中率の向上が期待できるのです。
2-2:買い目の網羅性が高い
馬連ボックスは選出した馬の組み合わせ全てを購入するので、流しやフォーメーションに比べて網羅性が高いです。
的中時の着順は考慮しなくて良いため他券種のボックス買いよりもカバーできる範囲が広いのです。
気になる馬全ての組み合わせを購入するので買い漏らしがありません。
つまり、思わぬ穴馬が入線しても柔軟に対応可能であるためどんなレース展開にも対応できるのです。
2-3:投資金額を抑えられる
3つ目は、買い目の点数を抑えることができる点です。
通常のボックス買いは網羅性が高い反面、買い目が広がるので投資金額が高くなる点がデメリットでした。
馬連とボックスを掛け合わせることでボックス買いの欠点『買い目点数が多くなる』は解消できます。
馬単5頭をボックスで購入する場合、購入点数は『5×4=20』で20点です。
その一方、馬連ボックスで5頭購入した場合は『5×(5-1)=10』で10点になります。
つまり、馬連ボックスならボックス買いの欠点を補えるのです。
3:馬連ボックスで最強のおすすめの買い方
馬連ボックスが最強と囁かれる理由が判明したところで、実際にどのような買い方をすれば良いのかを解説します。
それは以下3つです。
- 馬連4頭ボックス
- 馬連5頭ボックス
- 馬連6頭ボックス
それぞれ安定した勝率を誇る方法ですので必ず把握しておきましょう。
3-1:馬連4頭ボックス
1つ目の買い方は馬連で合計4頭を選択する『馬連4頭ボックス』です。
馬連ボックスは以下の全6通りの買い方になります。
①-②,①-③,①-④
②-③,②-④
③-④
これが強い理由は最低限の馬だけを選んで最もトリガミを抑えられるからです。
買い目の狙い方は上位人気の馬に、穴馬を一頭選ぶ方法がスタンダードです。
馬選びに自信があるレースや、鉄板決着が予想できるレースへの利用がおすすめです。
3-2:馬連5頭ボックス
2つ目の買い方は合計5頭を選択する『馬連5頭ボックス』です。
馬連ボックスは以下の全10通りの買い方になります。
①-②,①-③,①-④,①-⑤
②-③,②-④,②-⑤
③-④,③-⑤
④-⑤
買い目の狙い方は上位人気の実力馬3頭と中穴~穴馬の2頭です。
つまり高配当が期待できることはもちろんのこと、的中率もカバーできるので非常にバランスの良い買い方なのです。
実力馬を複数選ぶと鉄板決着に対応でき、穴馬も選べば想定外のレース結果もカバー可能です。
3-3:馬連6頭ボックス
最後は合計6頭を選択する『馬連6頭ボックス』です。
馬連ボックスは以下の全15通りの買い方になります。
①-②,①-③,①-④,①-⑤,①-⑥
②-③,②-④,②-⑤,②-⑥
③-④,③-⑤,③-⑥
④-⑤,④-⑥
この買い方なら配当を意識することができる反面、オッズが最低15倍つかなければトリガミと不的中になります。
人気馬2~3頭と穴馬を多めに選択すれば万馬券も期待できます。
鉄板決着を避けた買い目の構成がおすすめです。
5:馬連ボックスで避けるべき2つのレース
次に、馬連ボックスでの勝負を避けるべきレースを紹介します。
その条件は以下の2つ。
- 圧倒的1番人気がいる
- 出馬馬が少ない
馬連ボックスで購入した場合に上記2つに共通して発生することは「トリガミ」です。
一体どういうことなのか、1つずつ見ていきましょう。
5-1:圧倒的1番人気がいる
避けるべき1つ目のレースは、圧倒的1番がいる、つまり軸馬が明確なレースです。
馬連ボックスのデメリットとしては買い目点数が増えてしまうことが挙げられます。
その結果、圧倒的1番が馬連に絡むことでトリガミのリスクが高まるのです。
このような軸馬を選びやすいレースではボックス買いよりも、流しやフォーメーションを購入して買い目点数を減らす方が良いでしょう。
5-2:出馬馬が少ない
2つ目は、出走馬が少ないレースです。
出走馬が少ないとトリガミの発生率が高まります。
その理由は、出走馬が少ないと馬券が人気馬が絡みやすいからです。
このようなレースでは圧倒的1番人気がいる場合と同様、流しまたはフォーメーションで購入する方がリスクを軽減できます。
これら2つの理由から、馬連ボックスは出走馬が少ないレースは避けて出走数が多く、有力馬を網羅的に購入するのが最適です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では馬連ボックスが最強と言われる理由について解説しました。
本記事で紹介した買い方を真似するだけでも勝率が上がるはず。
馬連ボックスは軸馬の選択が不要であるのにも関わらず買い目の網羅性が高く、初心者にもおすすめの買い方であることがわかりました。
しかしながら、ボックスの特性上、レース条件にトリガミの可能性が拭えないことを覚えておきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。
当サイトの記事や競馬予想サイトへの口コミ内容を監修している。
監修者紹介ページ