馬券の上手な買い方を券種ごとに徹底解説！勝負レース選びのコツとは？

競馬は公営競技という名称のギャンブル。つまり、ただ馬券を買っているだけでは高確率で負け続けてしまいます。せっかくお金を賭けるわけですから、プラス収支で終えたいですよね。

ここでは、馬券の上手な買い方を徹底解説！勝つために意識したい5つの要素、勝負に向いているレース3選も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

馬券の上手な買い方とは「回収率100%を超えること」

そもそも「馬券の上手の買いとは、具体的にどういうこと？」と思うかもしれません。高確率で当てること、少ない点数で勝負することなど、人によってイメージも異なるでしょう。

ここでは、馬券の上手な買い方＝回収率100%を超えることと定義します。

回収率とは、投資額に対するリターンのこと。たとえば100円の投資に対し1,000円のリターンだった場合、回収率は1,000%となります。

これが上手な買い方をできたという例になります。

券種ごとの上手な買い方を徹底解説

券種	上手な買い方	理由	平均配当
単勝	1点買い	1点買いならトリガミのリスクがない	約900円
複勝	1点買い	1点買いならトリガミのリスクがない	約300円
枠連	流し	比較的、的中率が高い	約2,000円
馬連	ボックス	回収率と的中率のバランスがいい	約5,500円
ワイド	ボックス	トリガミを防ぎつつ回収率を高められる	約600円
馬単	ボックス	穴馬を絡めて高額配当を狙える	約11,000円
3連複	フォーメーション	点数調整により1,000円以内で勝負できる	約22,000円
3連単	フォーメーション	的中率は低いが当たった時の配当が大きい	約140,000円

主な券種と上手な買い方をまとめた表がこちら。

ここでは、券種ごとの上手な買い方を徹底的に解説します。

単勝は「1点買い」

メリット	デメリット
・本命馬を1頭選ぶだけ ・初心者でも予想が簡単 ・実力馬がいるレースではおすすめ	・1着を外した瞬間に不的中 ・実力馬が複数いるレースは予想が難しい ・万馬券は狙えない

単勝は1点買いが原則。平均配当が900円なので複数点で勝負してもいいのですが、基本的には上位人気（1〜3番人気）の勝率が高いので、配当は200〜500円ほどになるケースが多いです。

そのため本命馬を1点に絞るのがおすすめ。しかし、本命馬不在のレースや実力馬が複数いるレースは予想が困難です。予想が難しい場合は複勝やワイドなどの券種で勝負してもいいでしょう。

関連記事：競馬の単勝だけで勝っている人はいる？的中率を高める2つの法則を紹介

複勝は「1点買い」

メリット	デメリット
・本命馬を1頭選ぶだけ ・初心者でも予想が簡単 ・券種の中でもっとも的中率が高い	・配当が低いので万馬券は狙えない ・何度も的中させないと稼げない ・それなりの額を賭けないと思うような払戻にならない

複勝も1点買いが原則です。的中率が高い反面、配当は低いので、点数を増やすとトリガミ（的中しても赤字）になります。

複勝で効率よく稼ぐなら、転がすのもひとつの方法です。「複勝転がし」といって、得た払戻をすべて次のレースに賭けることを意味します。

ただし、複勝でも外れる時は外れます。目標金額や回数に達したら、そこで複勝転がしをやめる方が無難でしょう。

関連記事：競馬は複勝が一番？オッズの見方や計算方法を紹介

枠連は「流し：1→2」

メリット	デメリット
・オッズの変動が少ない ・意外と平均配当が高い ・穴馬の好走に対応しやすい	・出走取消でも返還されない ・万馬券は狙えない ・トリガミの可能性もある

枠連はややマイナーな券種ですが、平均配当が2,000円ほどあります。玄人が好む券種で、競馬ファンの中には「枠連こそ最強」という人もいるほど。

人気馬がいる1つ枠から2つの枠に流すことで、穴馬の好走もカバーできます。ただし、枠の馬が出走取消になっても返還されない点には注意しなければいけません。

関連記事：枠連とは1着と2着の馬の枠番号の組合せを当てる馬券！初心者でもできるうまい買い方

馬連は「4頭ボックス」

メリット	デメリット
・的中率と回収率のバランスがいい ・穴馬が絡めば配当に期待できる ・レースに応じて組み合わせを工夫できる	・実力馬不在のレースだと予想が難しい ・基本的に万馬券は狙えない ・点数を増やすとトリガミになりやすい

馬連は的中率と回収率のバランスが取れている券種。1・2着を着順問わず予想するので、人気馬と穴馬を組み合わせるのがもっとも効率的です。

ボックスなら人気馬が着外になった場合でもカバーできるので、レースに応じて工夫するといいですね。

ただし、点数を増やしすぎるとトリガミになるので、オッズを考慮しながら組み合わせを決めましょう。また、実力馬が不在のレースは予想が難しいので、勝負レースの見極めも大切です。

関連記事：馬連ボックスが最強な3つの理由とおすすめの買い方まで徹底解説

ワイドは「4頭ボックス」

メリット	デメリット
・組み合わせ系の券種では的中率が高い ・的中率を重視して地道に稼げる ・本命馬が1着を外しても的中になることもある	・万馬券は狙えない ・点数を増やすとトリガミになりやすい ・穴馬を狙わないと配当に期待できない

フォーメーションは選んだ馬（2頭以上）が、3着以内になれば的中となります。そのため当てやすい券種ですが、人気同士の決着だと低配当になるので、いかに穴馬を組み合わせるかがポイント。

基本的には人気馬×穴馬の組み合わせで問題ありません。ボックスで勝負する場合は、あえて上位人気を外し中穴を中心に組み立てるのも面白いでしょう。

関連記事：競馬のワイドがおいしいと言われる理由とおすすめの買い方を完全攻略

馬単は「5頭ボックス」

メリット	デメリット
・穴馬が絡めば高額配当に期待できる ・1番人気が負けた時はさらに期待度アップ ・ボックス買いなら抜け漏れを防げる	・1着と2着を正確に予想するので的中率が低め ・相手馬を選ぶのに時間がかかる ・決着次第はトリガミになることも

馬単は1・2着を正確に予想しなければいけないので、1点買いや流しだと抜け漏れが生じやすいです。そこで効果的なのがフォーメーションやボックス。

実力馬が明確な場合はフォーメーション、オッズが拮抗している場合はボックスというように、出走馬を見て臨機応変に工夫するといいでしょう。5頭ボックスでも20点なので、配当が期待できそうなレースではおすすめです。

3連複は「フォーメーション：2→4→8」

メリット	デメリット
・資金を抑えつつ勝負できる ・順不同なのでフォーメーションで対応しやすい ・5頭ボックスでも1,000円以内で勝負できる	・予想外の馬が好走すると対応できない ・勝負レースを見極めなければいけない ・組み合わせを決めるのに時間がかかる

3連複はフォーメーションで勝負するのがおすすめです。

点数を抑えつつ的中率を狙えるので、まさに最強ともいえる買い方です。また、ボックスの場合は5〜6頭以内に抑えたいところ。5頭ボックスなら10点、6頭ボックスなら20点で勝負できます。

関連記事：三連複フォーメーションの分かりやすい買い方の仕組みと最強の戦略

3連単は「フォーメーション：1→3→6」

メリット	デメリット
・的中時の配当がもっとも大きい ・組み合わせ次第では1,000円以内で勝負できる ・実力馬がいれば予想も簡単	・正確な予想が求められる ・勝負レースを見極めなければいけない ・そもそもの的中率が低い

3連単は闇雲に馬を選ぶと点数が増えやすいので、1,000円以内に抑えられる1→3→6の買い方がおすすめです。

この買い方なら、8点で収められるので、ローリスク・ハイリターンで勝負できます。

特に少頭数のレースでは効果的なので、ぜひお試しください。

関連記事：三連単フォーメーションとは？最強である理由からおすすめの買い方までわかりやすく解説

馬券を上手に買うために意識したい5つの要素

闇雲に馬券を買っても勝てるわけではありません。ここでは、馬券を買う前に覚えておきたい5つの要素を紹介します。

• 馬券ごとの特徴を覚える
• 買い方の種類を覚える
• 勝負レースを見極める
• 本命馬や対抗馬を慎重に選ぶ
• 資金管理を徹底する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

馬券ごとの特徴を覚える

券種	概要	的中率
単勝	1着を予想	5〜6%
複勝	3着以内を予想	16〜17%
馬連	1・2着を順不同で予想	0.6~0.7%
馬単	1・2着を正確に予想	0.3〜0.4%
枠連	1・2着の枠番を順不同で予想	2〜3%
ワイド	3着以内の2頭の組み合わせを順不同で予想	1.5〜2%
3連複	3着以内の組み合わせを順不同で予想	0.1〜0.2%
3連単	1・2・3着を正確に予想	0.01〜0.02%

馬券は10種類あります。その中でもよく使われる券種が上記8つです。

的中率が高いほど配当金が低い傾向です。3連単は当てることが難しい一方、百万超えの配当も狙えるので、ここぞというレースでは購入したい券種。

ただし、どの券種も100%的中することはないので、勝負レースと金額は慎重に決めなければいけません。

買い方の種類を覚える

買い方	概要	よく用いられる券種
1点買い	組み合わせ1点で購入	単勝・複勝
流し	1〜2頭の軸と数頭の相手への組み合わせをすべて購入	馬連・馬単・ワイド・枠連
フォーメーション	1・2・3着をそれぞれ1頭以上選ぶ、すべての組み合わせを購入	3連複・3連単
ボックス	選んだ馬すべての組み合わせを購入	馬連・馬単・ワイド・3連複

各券種には1点買い・流し・フォーメーション・ボックスといった買い方があります。

券種によって適している買い方が異なるので、臨機応変に工夫しましょう。

勝負レースを見極める

競馬のレースは「平場」と「特別競走」に大別されます。

• 平場：デビュー戦、未勝利戦、一般条件戦など
• 特別競走：オープン、重賞など

勝負レースに適しているのは特別競走です。特に重賞（G1〜G3）は過去のデータが豊富なので、それを参考に馬を選ぶことができます。

本命馬や対抗馬を慎重に選ぶ

どの馬券を買うにしろ、本命馬と対抗馬を選ばなければいけません。ここで大切なのが、オッズ（人気順）ばかりを意識しないこと。

例えば過去のデータを見ていると「単勝オッズ1倍台の勝率は100%」「5番人気の複勝率が80%」といったものも出てきます。しかし、データはあくまでも参考にすぎません。

枠順や当日のコース状況によって展開も大きく変わるので、総合的に分析し馬を選びましょう。

資金管理を徹底する

競馬において大切なのが資金管理です。1日に使える予算を設定し、それを超えないよう意識しなければいけません。

負けたから次のレースで取り返そう、少しくらい予算を超えてもいいだろうと思うこともあるでしょう。しかし、このような油断こそが赤字につながる要因です。

年間を通してプラス収支になれば「勝ち」なので、予算管理を徹底しながら勝負レースを見極めましょう。

関連記事：競馬初心者におすすめの賭け方は？馬券や買い方の種類をわかりやすく解説

馬券の上手な買い方はレース選びがポイント！勝負に向いているレース3選

競馬で勝つためには、レース選びもポイントです。ここでは、勝負に向いているレースを3つ紹介します。

1. オープンクラス以上
2. 重賞（G1・G2・G3）
3. 少頭数のレース

それでは、勝負に向いているレースについて詳しく見ていきましょう。

オープンクラス以上

オープンクラス以上のレースは午後から開催されます。午前中のレースに比べてじっくりデータを分析できるので、予想の精度も高くなりやすいでしょう。

重賞（G1・G2・G3）

特にG1レースは注目度が高く、開催前から多くの情報が出回りやすいです。SNSやYouTubeでも参考になるデータが発信されるため、予想の際には参考になります。

少頭数のレース

極端な話、18頭立てと5頭立てのレースでは、後者の方が予想しやすいですよね。払戻は低くなりますが、1点あたりの購入額を200円〜300円などに増やせばカバーできます。

まとめ

競馬は「年間の回収率が100%を超えること」が大切です。負けることもありますが、最終的にプラス収支になれば問題ありません。

そのためには馬券の上手な買い方をマスターし、勝負レースに自信を持って賭けられるようにしましょう。

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