競馬は公営競技であり、自身の予想が的中すれば払い戻しを得られるため、スポーツの枠を超えた「ギャンブル」の側面を持ち合わせています。しかし近年では、これを資産運用のひとつとして捉える「競馬投資」という考え方が広がっています。
実際に競馬の配当だけで利益を上げ続けている人は存在しますが、競馬投資で成功するのは決して簡単ではありません。多くの人が「欲」に負け、投資どころか大きな損失を出して市場を去っていくのが現実です。
本記事では、元競馬新聞記者として長年トレセンや現場で「勝負の裏側」を見届けてきた、本サイト監修者の鶴谷義雄の知見をもとに、競馬投資の基本的な仕組みや心構え、そして失敗しないための具体的な戦略を徹底解説します。
「感情」を排除し「データ」で勝つプロの思考を学び、競馬をギャンブルから投資へと昇華させましょう。
【半世紀の取材歴を持つ、競馬予想界の“大御所”】
1969年にデイリースポーツへ入社し、長年にわたる現地取材で培った確かな相馬眼と深い人脈を持つ。
続きを読む
「競馬エイト」「馬三郎」の本紙予想を歴任した経験から、血統・馬体・調教・展開などあらゆる角度から競馬を読み解く。
コラムでは、表面的なデータだけでは測れない「陣営の思惑」や「競走馬の成長度」、さらには半世紀にわたる取材の裏話など、競馬の奥深い魅力を余すところなくお伝えします。
長年の経験に裏打ちされたプロの視点で、競馬の楽しさと馬券検討のヒントを読者の皆様にお届けできるよう、当サイトのコラム記事を徹底監修しています。
【データと熱量で競馬を紐解く、ぶっちゃ競馬のメインライター】
日々の徹底したデータ分析とレース回顧を欠かさず、独自の馬券術と競馬理論を構築。
続きを読む
コラムでは、週末の重賞展望や穴馬の探し方、最新のトラックバイアスの読み方など、馬券検討に直結する実践的なノウハウを執筆しています。
また、一人の競馬ファンとしての熱い想いや、時には自身の失敗談も交えながら、読者の皆様と一緒に競馬を楽しむスタンスを大切にしています。
「どうすれば馬券力が上がるのか」「競馬の本当の面白さはどこにあるのか」、綺麗事抜きでありのままにぶっちゃける、読み応えのあるコラムをお約束します。
▼よく当たる無料競馬予想サイト!▼
競馬予想サイトは、登録するだけでプロやAIの当たる予想を無料で見ることができます。もちろん登録費や月額料金も発生しません!全サイトヴィクトリアマイルの無料予想公開中!
競馬投資とは「競馬を投資の手段にすること」

競馬投資とは、「競馬を投資の手段にすること」です。
競馬における利益が発生する条件は上位入選する馬を予想し、的中することになります。
この払い戻し金額はオッズによって変わりますが、競馬は他の公営競技と違って配当妙味が高くなりやすいです。
例えば、100円が10万円や100万円以上、稀に1,000万円を超える配当になることもあります。
また、固い配当でも投資額を大きくすることで的中した時の配当を高くできます。
このように、リターンが大きいことから競馬投資として成り立っているのです。
では、どのように競馬投資を行えばいいのでしょうか?
最初に、競馬投資の基本的な情報を紹介します。
競馬投資は詐欺被害に遭わないよう注意が必要
競馬投資を行う前に注意したいのが詐欺被害です。
実は、競馬投資を持ちかける悪徳業者は世の中に存在しており、毎年何らかの形で詐欺被害に巻き込まれている人がいます。
悪徳業者は、サイトやメール、SNSなどを用いて投資を持ち掛けてくることが多いです。
「絶対に儲かる」や「簡単・楽に稼げる」といった謳い文句を使ってきますが、大前提として競馬に100%はありません。
そもそも、絶対に儲かるのであればわざわざ投資を持ちかけずに、自分たちだけで予想して稼げばいいはずです。
しかし、それにもかかわらず儲かる話を持ち掛けてくるのは稼げないといっているようなもので、怪しさしか感じられません。
競馬投資の勧誘は詐欺だと思ったほうが良いです。
FXや株と同じように運用できるの?
FXや株は商品を購入し、売る時の差額で利益が発生します。
競馬の利益は馬のオッズと購入代金の割合で決まるので、FXや株とは利益が生まれる構造が異なります。
しかし、下記のように考えると、原理は近いことが分かります。
株価が上がる=馬券に絡む馬
FXや株で言う株価が上がる商品は、競馬でいう馬券に絡む馬のことを指します。
馬券に来る馬を見事予想できたら配当が得られるので、上位に来る馬を見抜くことが競馬投資で重要です。
競馬とFX・株は通じるものがあり、投資として十分機能しています。
競馬投資を始める前に覚えておきたい8つの心構え

競馬投資は実現することが可能ですが、正直なところ、利益を上げるのは非常に難しいです。
一般的に、競馬で収支を上げている人は100人に2人といわれており、パーセンテージで表すとわずか2%しかいません。
また、競馬評論家や競馬新聞に予想を抵抗しているプロの予想家の中でも利益を上げている人はごく少数なのです。
プロの予想家でも利益を挙げられていない人が多いため、正直なところ、投資競馬を成功させるのは至難といえるでしょう。
しかしながら、競馬投資を始めたいと考えられている人もいるはずです。
本章では、競馬投資を始める前に覚えておきたいことを8つ紹介します。
競馬で勝てる人は極めて少ない
競馬に長く触れている人からしたら周知の事実ですが、競馬で勝てる人は極めて少ないです。
競馬で勝つというのは「投資資金(馬券購入費)以上に稼ぐ」ことです。
ただ、投資資金以上に稼ぐことは非常に難しいです。
なぜなら、各馬券に控除率が設定されているからです。
そもそもオッズは的中した時の払い戻しの割合を数値化したものです。
オッズの数値は全体の売上から控除率を差し引いた支持率の割合で求められますが、競馬の控除率は下記の通りで意外と高いです。
| 券種 | 控除率 | 払戻率 |
|---|---|---|
| 単勝 | 20.0% | 80.0% |
| 複勝 | 20.0% | 80.0% |
| 枠連 | 22.5% | 77.5% |
| 馬連 | 22.5% | 77.5% |
| ワイド | 22.5% | 77.5% |
| 馬単 | 25.0% | 75.0% |
| 三連複 | 25.0% | 75.0% |
| 三連単 | 27.5% | 72.5% |
| WIN5 | 30.0% | 70.0% |
券種にもよりますが、控除率は20〜30%に設定されています。
オッズの数値は分を差し引いたものなので、的中したとしても意外と儲からないのです。
ちなみに控除率で差し引いた額は中央競馬や地方競馬の売上になります。
胴元が儲かる仕組みといったら言い方は悪いですが、控除率が運営費や従業員の給料につながるため、文句は言えません。
控除率の存在が、ただでさえ当てるのが難しい競馬をさらに儲けにくくしているのです。
競馬に絶対はない
ときどき、「絶対に当たる競馬」情報を提供している人が言いますが、断言すると、競馬に絶対はありません。
どんなに強い馬でもその日の条件が合わなかったり、状態がよくなかったらあっさり崩れるのが競馬です。
2019年有馬記念で1番人気に支持されたアーモンドアイはこのとき4歳でしたがすでにG1タイトルを6つも手にしていました。
そのため、単勝オッズ1.8倍の断然1番人気に支持されましたが、初の中山芝2,500mがかみ合わず、9着に沈んでいます。
どんなに強い馬でも状態面や条件次第であっさり崩れることがあるので、競馬に絶対はないことは頭に叩き込んでおきたいです。
軍資金管理を徹底する
投資は軍資金を使って行います。
競馬における軍資金は多くの人にとって、財布の中にあるお金や、通帳にあるお金を指すでしょう。
競馬は100円から購入できるので、ローリスクに思うかもしれませんが、上限はないためいくらでも賭けることができます。
また、レースは一日に12レースが2〜3会場で行われ、10分から15分の間隔で行われてます。
そのため、1レースに1,000円ずつ投資したとしても負けがかさむとすぐに1万円以上の損失が出てしまいます。
そして、人間の悪いところですが、負けが増えると取り返そうと、張りを大きくしようとします。
一気に賭け金を増やして勝つこともたまにありますが、負けたときの喪失感は図り知れません。
このようなリスクを回避するためには、軍資金管理を徹底することです。
例えば、1日に使う投資資金を設定することで、それ以上の投資を防ぐことができます。
競馬は熱中しやすいので大きく張りたくなる場面もありますが、軍資金管理は徹底することがリスクを抑えるコツなのです。
ときには勝負を避ける
競馬は1日にたくさん行われています。
その中には勝ち馬を見つけ出すのが容易なレースもあれば、何時間頭を捻ってもどの馬が勝つのか読めないレースもあります。
どうしても上位に来る馬が分からないときは、無理に難しいレースを買わないことも大切です。
そもそも、競馬は勝てば勝つほど強い馬と当たる仕組みになっているため、G1をはじめとした重賞競走は非常に難しいです。
その反面、未勝利戦やクラス戦といったレースは出走馬間の能力の差が大きいため上位に来る馬は予想しやすかったりします。
一度レースを見送ったところで次々にレースは開催されます。
無理に全レースを買うのではなく、予想しやすいレースだけ買うことも競馬投資では大事なのです。
勝率の高いレースで勝負する
勝率の高いレースを見抜くことも大切です。
見抜くポイントはいくつかありますが、おすすめは過去の蓄積データを参考にすることです。
重賞や特別競走は10年以上同じ条件で行われていることが多いです。
そのようなレースは過去データも豊富にそろっており、レース傾向を見抜きやすいです。
また、使用頻度の高いレースも競馬サイトや書籍、競馬ソフトでデータを確認できます。
過去のレースデータを分析することで好走する馬を見つけられるかもしれません。
「この馬は来る!」と思えるレースが見つかれば、馬券を購入してみても良いかもしれません。
一攫千金を狙わない
競馬は100円が100万円以上になる可能性が高いので、一獲千金を狙えます。
ただし、100円が100万円以上になるには難しい券種で多点買いが必要なので、軍資金は意外と必要です。
また、固い配当に多くの軍資金を注いでリターンを高める買い方もありますが、この方法も軍資金が必要です。
競馬で一獲千金を狙おうとすると、意外と予算が必要になります。
一獲千金は無理に狙おうとするとリスクも高まるので、無理に高配当に期待せず、堅実に当てていくことを重視するのが良いです。
長期スパンで捉える
競馬は当たった時のリターンが大きく、一度でたくさんの資金を稼ぐことができます。
ところが、競馬投資はあくまでも長期的に安定して利益を上げることが大切です。
一発大きな配当を当てたとしても、長期的にマイナスだったら投資としては失敗となります。
逆に、1日負けたとしても1年で収支が黒字なら投資は成功です。
短期的な配当よりも長い目で投資し続けることが重要なのです。
的中率より回収率に重きを置く
競馬には的中率と回収率という言葉があります。
的中率とは文字通り、購入したレースに対してどれだけ的中したかをパーセンテージで表したものです。
対して、回収率とは、馬券購入費(投資)に対してどれだけの利益(払い戻し)が得られたか数値化したものです。
競馬において、的中率も回収率も大事ですが、どちらが大事かというと、圧倒的に回収率です。
的中率も必要ですが、正直なところ的中率は全通り買いすることで100%にすることができます。
しかし、いくら全通りで百発百中だったとしても、トリガミになってしまえば意味がありません。
対して、回収率は払い戻しと投資の割合です。
100%を切ったら赤字、100%を超えたら黒字になるため、投資競馬を成功させる=回収率100%以上を目指すこととなります。
回収率が100%を超えてしまえば、的中率は10%でも1%でも問題ありません。
競馬において大事なのは回収率という点は覚えていただきたいです。
なお、回収率は下記の数式で求めることができます。
失敗しない!正しい競馬投資のやり方

競馬投資で重要なことは、長期的に安定して利益を出す買い方です。
三連単やWIN5でドカンと当てたいという方もいると思いますが、これらの券種は一獲千金を狙う買い方です。
もともとの的中率が低いうえ、多額の軍資金も必要なので、正直なところ、競馬投資としては向いていません。
では、どういった買い方が投資競馬に向いているのか、詳しく解説します。
少額投資でチリツモを狙う
競馬投資で大切なのは、少額投資でチリツモを狙うことです。
チリツモとは「塵も積もれば山となる」という諺の略で、小さくてもこつこつ当て続けることで利益を膨らませると捉えてください。
三連単やWIN5といった配当妙味こそありますが、軍資金が必要なのでハイリスクハイリターンです。
対して、もともとも的中率が高い単勝や複勝馬券なら購入額が少なくても的中しやすく、回収率を高めることが可能です。
競馬投資は無理のない範囲で行うことが大事です。
財布を確認したうえで、競馬に使える額を設定し、少額で投資を始めましょう。
複勝率の高い上位人気を狙う
投資競馬では複勝率の高い人気馬は狙い目です。
複勝率が高いということは3着以内に来る可能性が高いということです。
例えば、現役時代のディープインパクトは国内で13戦12勝でした。
唯一破れたレースも2着なので複勝率は100%です。
2023年に引退した名馬イクイノックスも通算成績は8勝2着2回なので複勝率100%です。
この2頭は複勝で購入したら必ず馬券に絡んでいました。
このような馬は上位人気に支持されることが多いため、配当妙味は小さいです。
しかし、中央競馬には「プラス10」 制度が存在しているため、よっぽど過剰投票がない限り1.1倍の配当が付きます。
手堅く収支を上げることは、まさにチリツモな買い方といえるでしょう。
複勝やワイドなど的中率の高い券種を選ぶ
投資競馬で利益を上げるうえで大切なのが、馬券を的中させることです。
競馬における利益は払い戻しのことですが、馬券が当たらなければどんなに投資資金を増やしたとしても1円も返ってきません。
そのため、競馬投資において馬券を当てることはとても大切です。
しかし、三連単やWIN5は当たった時の配当妙味こそ高いですが、1点あたりの的中率が非常に低いです。
対して、複勝やワイドは配当妙味こそ大きくありませんが、1点あたりの的中率が高いです。
競馬投資で利益を得るには馬券を的中させることが大前提なので、的中率の高い馬券で予想することを推奨します。
新馬戦での勝負は避ける
投資競馬ではレースを厳選することも重要ですが、その中でおすすめできないレースは新馬戦です。
新馬戦は、全ての競走馬のデビュー戦です。
初めてのレースとなるため、過去のレースデータが存在していません。
競馬は過去データを分析しながら好走馬を見つけるのが基本的な予想スタイルとなります。
ところが、新馬戦では過去データを使った予想はできないのです。
血統や騎手相性など、ごく限られた情報を駆使しなければ予想は難しく、さすがに予想材料が少なすぎます。
そのため、新馬戦は競馬投資に不向きです。
競馬予想サイトを活用する
競馬を当てる上で大切なデータ収集は新聞やネット上で調べることができます。
ネットの競馬情報ツールといったら大手競馬総合サイトの「netkeiba.com」や「競馬ラボ」が有名です。
しかし、それ以外にも予想を提供してくれる競馬予想サイトも存在しています。
競馬予想サイトは玉石混合ですが、当サイト「ぶっちゃ競馬」では、たくさんある競馬予想サイトを調査しています。
その中でも、評判の高い競馬予想サイトを紹介しているので、ぜひ参考にしていただきたいです。
まとめ
競馬投資を始めることは誰にでも可能ですが、長期的に利益を出し続けるには、一般のファンとは一線を画す「冷徹な判断力」と「徹底した管理能力」が求められます。成功率はわずか2%とも言われる厳しい世界ですが、的中率以上に回収率(投資に対していくら戻るか)を重視し、本記事で紹介した8つの心構えを守ることで、道は開けます。
爆発力のある三連単やWIN5に惑わされず、複勝やワイドといった的中率の高い券種をベースに、少額からコツコツと利益を積み上げていく「チリツモ戦略」こそが、投資としての正解です。一時の勝ち負けに一喜一憂せず、年間スパンでの黒字を目指しましょう。
元競馬新聞記者 鶴谷義雄のアドバイス
記者時代、多くのファンが「この馬が好きだから」「高配当が欲しいから」という私情で馬券を買い、自滅する姿を数え切れないほど見てきました。一方で、投資として成功している人は、レースをただの「数字の羅列」として捉え、期待値が合わないレースは平気でスルーします。
1.1倍の複勝を拾い続ける地味な作業を「退屈」だと思わず、着実に資金を増やす「ルーティン」として楽しめるか。この精神性こそが、プロとアマを分ける最大の境界線です。自力での判断に迷った時は、我々が提供する客観的なデータやAIの指数を「経営判断の材料」として活用してみてください。