「競馬の転がしで儲けたい!」
競馬において有名な買い方として浸透している「転がし」。
少額で高額配当を得られる可能性が高い方法として現代まで多くの競馬ファンに愛されている賭け方です。
しかしながら、一度の失敗で全ての利益を失う可能性もあるため、ハイリスク・ハイリターンな戦法とも言えます。
そこで、本記事では競馬の転がしについてメリット・デメリットから成功させるコツまで徹底解説します。
是非、最後までお読みください。
1:競馬の転がしとは?
まずは競馬の転がしについて概要を改めて解説していきます。
競馬における転がしとは1レースで得られた配当を全額次のレースに賭ける戦法です。
転がしは成功すれば爆発的な配当が得られる反面、失敗すると全ての利益を失ってしまうのが特徴です。
このような特徴から、雪だるまがどんどんと大きくなることが由来ともされ、別名「雪だるま方式」とも呼ばれています。
また、転がしについてJRAでは以下のように定義されています。
勝馬投票券の買い方の一種で、あるレースの払戻金全額をその次のレースに充て、その払戻金額全額をまたその次のレースに充てるような購入方法。複勝など的中確率が高いと思われる投票法に使われることが多い。
総評として、初心者とっては中々難易度が高い手法であり、中級者から上級者に向けた購入方法とも言えます。
1-1:転がしの収支図
では、同オッズで転がしが成功した時の収支図を見てみましょう。
1.5倍時収支 | 2倍時収支 | 3倍時収支 | |
1レース目 | 150円 | 200円 | 300円 |
2レース目 | 225円 | 400円 | 900円 |
3レース目 | 300円 | 800円 | 2,700円 |
4レース目 | 450円 | 1,600円 | 8,100円 |
5レース目 | 600円 | 3,200円 | 24,300円 |
利益率 | 6倍 | 32倍 | 243倍 |
これらから、転がしは成功さえすれば凄まじい伸び率で配当が伸びていくことがお分かりいただけるでしょう。
大前提としてそれぞれのレースでオッズは変動するためこの表通りとはいきませんが、少ない元手でもここまで伸ばせることは非常に夢があると言えますね。
2:転がしのメリット
では、転がしで購入するメリットとは一体何なのでしょうか。
- 少ない元金で始められる
- 高配当が期待できる
- 馬選びが簡単
それぞれについて解説していきましょう。
2-1:少ない元金で始められる
まず1つ目のメリットは、少ない元金で始められるという点です。
転がしは馬券の最低額である100円から始めることができます。
配当よりも的中率に全振りし、確実に勝てるレースだけを選べば無限に配当を増やすことも理論上可能です。
また、仮に途中で失敗してしまったとしても実質的な損失はたったの100円です。
低リスクでワンコインから高配当を狙えるため資金に余裕がない方も効率よく稼げる手法と言えます。
2-2:高配当が期待できる
2つ目のメリットは、高配当が期待できるという点です。
転がしは連勝を重ねることでオッズが低くても100円からの投資で雪だるま方式に配当が何十倍にもなる可能性を秘めています。
連勝を重ねることで、単純に連勝するよりも早いスピードで利益が得られることも。
つまり、馬券代や難易度を低く抑えつつも大きな利益が獲得できる可能性があるのです。
2-3:馬選びが簡単
3つ目のメリットは、馬選びが比較的簡単であるという点です。
転がしでの馬券購入は1レースにつき1頭です。
また、転がし特有の「一度外したら終わり」という緊張感から過去のデータやレース状況をしっかりと加味した予想を立てることにも繋がり、馬券選びが上達する可能性があるという点も魅力です。
3:転がしのデメリット
2章では転がしのメリットについて解説しました。
ではその逆に、転がしを行うデメリットとは一体何なのでしょうか。
- 一度の不的中で利益が0に
- 連続的中の必要がある
転がしの成功にはデメリットの把握の方が重要です。
それぞれ重点的に見ていきましょう。
3-1:一度の不的中で利益が0に
転がしの弱点であり最大のデメリットは、一度外してしまうとこれまでに膨らませてきた配当が0になるという点です。
転がしの特徴として、元手が少なく始められるため実質的な損失は抑えられます。
しかしながら、これまで積み重ねてきた的中がなかったことになってしまうのは、1レースを外すよりも精神的ダメージが大きいのではないでしょうか。
転がしは成功すれば大きな配当が得られる一方、たった一度のミスで全てが無駄になってしまうのです。
3-2:連続的中の必要がある
2つ目のデメリットは、連続的中の必要があるという点です。
人気馬を選択し続け、配当よりも的中を意識した買い方をしても連続で的中させ続けるのは至難の業。
去年1年間の複勝1.1倍の馬の複勝率76%を例に上げます。
これは4回に1回は馬券に絡めないという数値です。
これを10回連続で的中させる確率を求めると
0.76×0.76×0.76×0.76×0.76×0.76×0.76×0.76×0.76×0.76=0.0643で6.4%です。
去年1年間での全レースで11番人気の複勝率は5.9%でした。
つまり、この6.4%という確率は11番人気の馬の複勝を1発で当てることに等しいのです。
このことから、転がしで爆発的な利益を生むのは相当難易度が高いと言えます。
4:転がしを成功させる3つのコツ
転がしの利点から難易度のハードルがお分かり頂けたでしょうか。
次に、そんな転がしを成功させ、儲けるコツを3つ紹介します。
- 1日の参加レース数を決める
- 参加しないレース条件を決める
- オッズごとの連勝確率を把握する
それぞれについて見ていきましょう。
4-1:1日の参加レース数を決める
転がしを成功させる1つ目のコツとして、1日に参加するレースをあらかじめ決めておくことが求められます。
転がしは連勝するごとに利益が雪だるま方式に膨らんでいくため次々とレースに参加したくなる気持ちもわかります。
しかし、それが転がしの失敗に繋がります。
1日に多数のレースに参加することで、1レースあたりの予想の精度が低くなるリスクがあります。
筆者としては、1日で3~4回が最も集中できるレース数だと考えています。
あらかじめ転がす回数と膨らませる金額を決めておくことが転がしで失敗しないコツになります。
4-2:参加しないレース条件を決める
2つ目のコツは、的中率を上げるため参加しないレースをあらかじめ自分の中で決めておくことです。
例えば
- 前日/当日に雨が降った
- 芝足が長い
- 過去データが少なすぎる新馬戦
- 単勝オッズの上位人気馬が割れている
このように、特定の条件には手を出さないという鉄則をマイルールとして設けることが無駄打ちを減らして転がしの成功率を高めるポイントです。
4-3:オッズ2倍程度のレースを狙う
転がしで選定するレースはオッズが2倍程度のものを選びましょう。
転がしで重要なのは、配当よりも「不的中を避けること」です。
オッズが2倍程度なら的中難易度が高すぎないことに加え、5回転がしを成功させれば32倍もの利益を得ることができます。
高いオッズで的中させることでその分利益が増えるスピードが増しますが、その分的中率は必ず下がります。
転がしはコツコツ稼ぐことを意識しましょう。
5:転がしにおすすめの2つの券種
最後に転がしでおすすめの2つの馬券を紹介します。
- 複勝
- 単勝
それぞれについて見ていきましょう。
5-1:複勝
1つ目は『複勝』です。
複勝は3着以内に入る馬を1頭だけ的中させるだけですので難易度が低く、転がしにピッタリです。
ただし、複勝は配当が低くなるのでオッズの確認は必須です。
例えば、1万円スタートで1.1倍の馬に賭け続けて20万円を目指す場合には理論上32連勝する必要があります。
何にせよ、複勝は的中しやすいので転がし初挑戦の方にはおすすめです。
5-2:単勝転がし
2つ目は『単勝』です。
単勝は1着の馬を当てる必要があるので複勝に比べて、難易度が高いです。
その反面、もちろん複勝よりも高配当が狙えます。
単勝転がしを成功させるコツとしては、確実に的中させる必要があるので単勝オッズが抜けて低い実力馬が出走する少頭数レースを狙うことです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では競馬の転がしについて徹底解説しました。
競馬の転がしは少ない資金でも連勝することで利益が膨らんで高配当にありつける点に魅力があります。
しかしながら、その反面連勝の難易度が高いという点や、一度の不的中でこれまで積み重ねた的中が0になってしまうリスクがあります。
つまり、諸刃の剣とも言える手法なのです。
しかしながら、レースの選定など、連勝に必要なコツを抑えておくことで大きな結果を出すことも夢ではありません。
さらに言えば、100円からでも始められるため挑戦のハードルが低いことも事実。
本記事で紹介した内容を踏まえて、是非挑戦してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。
当サイトの記事や競馬予想サイトへの口コミ内容を監修している。
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