「枠連ボックスってどんな馬券?」
「初心者でも買いやすいって本当?」
他の馬券と比べて当てやすいことで定評のある枠連ボックス。
というのも、枠連ボックスはたった8つの枠でそれら全てをボックス買いする買い方であるためとても当てやすいのです。
しかしながら、最初にお伝えしておくと、ただ買うだけで儲かるわけではないのが競馬です。
そこで、本記事では枠連ボックスについて概要から買い方、注意点まで徹底解説します。
是非、最後までお読みください。
1:枠連ボックスはどんな馬券?
枠連ボックスは冒頭でも少し解説した通り、枠数を複数選択し、全ての組み合わせ全てを購入する方法です。
「枠とは?」「ボックス買いとは?」そんな方のため本章では枠連ボックスの概要について解説していきます。
1-1:枠連とは?
枠連は正式名称「枠番号二連勝複式勝馬投票法」といい、選んだ枠の2頭が1・2着になれば的中となる買い方です。
出走する馬が9頭以上の場合に発売され、1・2着の着順は問いません。
枠とは、競馬用語で出走する馬に割り当てられたスタート時のゲート位置のことで、競走馬を1頭から3頭の8つに分けたグループのことを指します。
自分の馬券が的中したか否かは1枠から8枠までの枠番で騎手のヘルメットの色の違いで判断できます。
枠番の振り分けは内枠が1枠になり、外枠になるにつれて番号が大きくなります。
枠連と最大枠数は8枠であり、16頭の場合は2頭/枠ですが、17,18頭の場合は7・8枠に3頭ずつ入る形になります。
1つの枠で2~3頭の馬を選択できるので、少ない資金で競馬を楽しめ、初心者にもおすすめな買い方です。
そんな枠連には以下3つの購入方法があります。
- 枠連
- 枠連ボックス
- 枠連流し
1-2:枠連ボックスは全部で28通り
枠連をボックスで購入する場合の組み合わせは以下の28通りです。
- 1-2
- 1-3
- 1-4
- 1-5
- 1-6
- 1-7
- 1-8
- 2-3
- 2-4
- 2-5
- 2-6
- 2-7
- 2-8
- 2-9
- 3-4
- 3-5
- 3-6
- 3-7
- 3-8
- 4-5
- 4-6
- 4-7
- 4-8
- 5-6
- 5-7
- 5-8
- 6-7
- 6-8
また、3・5・8枠を枠連ボックスで購入する場合は同じ数同士を除く全ての組み合わせになるため組み合わせは以下の通りです。
- 3-5
- 3-8
- 5-8
2:枠連ボックスが初心者におすすめの買い方である理由
ではなぜ枠連ボックスが競馬初心者におすすめの購入方法であるのかを解説していきます。
2-1:選択肢が8つしかない
枠連は最大でも選択肢が8つしかありません。
この選択肢の少なさは他の馬券に比べると圧倒的に少ないのです。
例を上げると、難易度が低いとされる単勝はフルゲートでも17頭ですので選択肢が17あります。
枠連は競走馬が多くても簡単に予想がしやすいと言えます。
2-2:着順を気にする必要がない
枠連は馬券の特性上、1・2着の競走馬の入線順を考える必要がありません。
馬連や3連単のように着順までを予想する必要がないのでその分的中する確率が高いのです。
また、競走馬も判断も枠連の特性上、騎手のヘルメットの色で行うことができるため初心者におすすめの馬券となります。
2-3:購入点数を抑えられる
枠連ボックスは1つの枠番で2~3頭入る複数の枠の組み合わせで購入します。
そのため1つの買い目で複数の競走馬を絡めとることができます。
馬番の組み合わせで購入する場合は購入点数が膨らみがちです。
それに反して枠番で購入する枠連ボックスは購入点数を抑えて的中率を上げることができます。
3:枠連ボックスで買うべきレースの2つの特徴
では、枠連ボックスはどのようなレース展開に対して真価を発揮するのでしょうか。
本章では枠連ボックスで買うべきレースの特徴を2つ紹介します。
3-1:外枠が有利なコース
1つ目の特徴は、外枠が有利なレースです。
一般的には、外側の枠の競走馬は内側の枠に比べてカーブなどで最短距離を取ることが難しいため不利と言われています。
しかしながら、以下2つの条件下では外枠の競走馬が有利になります。
- ダート戦でスタート地点が芝
- 外枠のラストスパートで差しが得意な馬がいる
3-1-1:ダート戦でスタート地点が芝
外枠はコースの設計上、内枠よりも芝を長く走ることができます。
芝はダートよりも加速がつけやすいという特徴があります。
つまり、ダート戦にてスタート地点が芝のコースでは加速をつけてポジション取りを優位に進めることができます。
3-1-2:外枠のラストスパートで差しが得意な馬がいる
外枠はカーブでスピードを落とさずに回ることができる傾向にあります。
このような背景から、最終直線で伸びが期待できます。
3-2:出走馬が多いレース
2つ目の特徴は、出走馬が多いレースです。
ここで指す「出走数が多い」とは15~16頭で、このようなレースは3連単や馬連などでの馬券では予想のハードルが高く、馬券代がかさみがちです。
その反面、馬連ボックスでは枠番で馬券が購入するので選択肢はたったの8であり、馬券代を抑えることができます。
4:枠連ボックス購入時の注意点
枠連ボックスなら、購入点数を抑えつつ的中率が高い初心者におすすめの買い方であることがお分かりいただけたかと思います。
そんな枠連ボックスですが、購入時にいくつか注意点があります。
これらを把握し、枠連ボックスをより活かしてみましょう。
4-1:同じ枠での購入は不可
枠連ボックスは同じ枠、つまりゾロ目での馬券購入はできません。
ゾロ目購入とは、枠連特有の同枠の馬が1・2着に入線する予想を立てることです。
ゾロ目購入をする場合には別途で枠連の馬券を購入する必要があります。
ゾロ目購入は同じ買い目の馬連よりもオッズが高いこともあるので、ボックス購入ができないだけで避けることがないようにしましょう。
4-2:出走取り消し時の返金なし
枠連では、出走取り消しが発生しても同じ枠内に出走可能な馬がいる限りはその馬券は返金の対象となりません。
通常、JRAでは、競走馬が故障などでレース直前に出走が取り消された場合には、対象の馬券代が全て返金される仕組みになっています。
同枠の馬も出走取り消しになった場合には返金が実施されますが、もし対象外の場合は枠内に残った馬に期待するしかありません。
4-3:トリガミになることも
枠連をボックス買いする場合、当たらない不要な馬券も同時に購入していることになります。
このような背景からトリガミになるリスクも0ではないことを把握しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では枠連ボックスについて概要から買い方、初心者におすすめの理由、注意点まで徹底解説しました。
枠連ボックスは、枠を複数選択してその全ての組み合わせ全てを購入する馬券です。
最大8つの選択肢から組み合わせを選択するため的中率が高く、初心者にはとてもおすすめできる馬券です。
ただし、枠連ボックスもメリットばかりではありません。
トリガミのリスクや出走取り消しに付随した返金がないこと、同じ枠での購入ができないことなどを把握しておく必要があります。
また、枠連ボックスが真価を発揮するレースの特徴などもしっかりと把握してくことで適材適所で馬券を買い分けることができるようになるでしょう。
本記事を通して枠連ボックスの特徴や魅力、注意点を理解して競馬で稼ぐきっかけになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。
当サイトの記事や競馬予想サイトへの口コミ内容を監修している。
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