
追記:高松宮記念2025回顧録を公開しました。
高松宮記念2025は、春の短距離GI戦線における最重要レースとして大きな注目を集めています。
近年は実力馬同士のハイレベルな争いだけでなく、波乱の決着が続いており、大穴馬の台頭にも期待がかかる一戦です。
本記事では「高松宮記念 2025 予想」をテーマに、有力馬の評価や出走予定馬の動向、予想オッズ、過去の傾向やコース特徴など、多角的な視点からレースを分析します。
上位人気勢の実力比較だけでなく、伏兵候補の可能性にも目を向けつつ、高配当を狙うための買い目まで総合的に検討していきます。
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1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。
当サイトの記事や競馬予想サイトへの口コミ内容を監修している。
監修者紹介ページ目次
高松宮記念2025予想 有力馬評価【5頭】
ここでは有力馬5頭に注目し、それぞれの勝負評価を述べます。
近年このレースで連続好走している常連馬から、新興勢力のスプリンターまで、その実力と不安材料を整理してみましょう。
注目馬①:ナムラクレア
今週3度目の正直でG1初制覇を目指す
絶世の美女を置いておきます#ナムラクレア pic.twitter.com/gFCxWvce1h
— ほーぷろ/ホースプロジェクト (@HorseProject1) March 24, 2025
ナムラクレアは悲願の初G1制覇に最も近い存在です。
近年のスプリントG1で常に上位争いを演じており、抜群の安定感があります。スプリンターズステークスで2年連続3着、高松宮記念でも2年連続2着と、大舞台であと一歩の競馬が続いており、今年は鞍上にC.ルメール騎手を迎え、万全の態勢で挑みます。
前走の阪神カップ(GII)では1番人気に応えて見事1着。道中は後方に控えて直線で大外から差し切る強い内容でした。重馬場でも良馬場でも崩れにくく、展開に左右されやすい面はあるものの、常に鋭い末脚を発揮しています。昨年の当レースでも上がり最速33.2秒をマークし、勝ち馬にアタマ差まで迫りました。こうした実績が示す通り、能力はすでにG1勝利に相応しいレベルです。
実績・安定感ともにメンバー随一の存在で、今年こそナムラクレアが悲願のタイトルを手にする可能性は高いでしょう。
注目馬②:サトノレーヴ
来年、サトノレーヴ×浜中俊は
見れるのだろうか… pic.twitter.com/sgW4CSyYr2— しゅんた (@zak0em0n) December 18, 2024
サトノレーヴは国際舞台で証明された実力を持つ伏兵で、勝ち負けに加わる力があります。
昨年末の香港スプリント(GI)で3着に健闘し、海外の強豪スプリンター相手に遜色ないスピードを示しました。日本の短距離界でも重賞勝ちの実績があり、潜在能力はメンバー上位です。今回は“マジックマン”ことJ.モレイラ騎手が手綱を取り、その騎乗技術も追い風となるでしょう。
香港スプリントでは内ラチ沿いの先行策から粘り込み、香港馬のワンツー決着に割って入る3着と健闘しました。逆にその前のスプリンターズステークス(GI)ではスタートで出遅れてしまい、本来の先行力を活かせず凡走(12着)に終わっています。しかしながら、二走前の春雷ステークスではモレイラ騎手とのコンビで快勝しており、スタートさえ決めれば先行押し切りの形で力を発揮できるはずです。
メンバー随一の先行力と操縦性を備え、海外G1で得た自信も大きいサトノレーヴ。好スタートからリズムに乗れれば、悲願の国内G1タイトルに手が届いても不思議ではありません。
注目馬③:ルガル
涙を流す淳也を「どうしたんだ、泣いてるのか」という表情で見るルガル pic.twitter.com/YhAWxIVbKc
— 水面 (@minamo_thr) December 30, 2024
ルガルは一発逆転の魅力を秘めたスプリントGI馬で、巻き返しに要注目です。
昨年秋のスプリンターズステークス(GI)を制した実績馬であり、トップクラスのスプリント能力を証明済みです。その後挑んだ香港スプリントでは結果を残せませんでしたが、出遅れや大外を回るロスが響いたもので力負けではありません。今年は高松宮記念に照準を合わせ、万全を期して調整されてきました。西村淳也騎手とのコンビも継続で、陣営の信頼も厚い1頭です。
ルガルは昨年のスプリンターズSで、ハイペースを3番手追走から直線しぶとく粘り込んで優勝しています。あのレースでは内ラチ沿いを確保し、無駄のない完璧な立ち回りで押し切りました。その一方、昨年の高松宮記念では競走中のアクシデント(骨折)があり大敗を喫していますが、陣営はそれを敗因と説明しています。前走の香港では2番人気に支持されながら11着でしたが、展開不向きと長距離遠征の疲れもあったでしょう。順調に立て直された今回は、馬場が渋っても対応可能なタイプだけに、不気味な存在です。
実績ではメンバー最上位のGI馬ルガル。昨年の大敗で人気が落ちるようなら狙い目で、まともな状態なら再び頂点を狙える実力を秘めています。
注目馬④:マッドクール
かたむき寄りかかり巻きつきマッドクールくん pic.twitter.com/08ZaqFqHjk
— アイスバー (@fruitbar21) December 26, 2024
マッドクールは昨年の覇者であり、条件が整えば連覇も視野に入る有力馬です。
昨年の高松宮記念を制し、一気に短距離王者の座に駆け上がりました。その後は夏場のスプリンターズSで凡走しましたが、暑さに弱い体質が影響したとのことで度外視可能です。前走の阪神カップ(GII)では勝ち馬ナムラクレアにクビ差の2着と好走し、シーズンオフを挟んでも力が衰えていないことを証明しました。得意の渋った馬場になればパフォーマンスを更に上げるタイプで、当日の天候も含めて要注目です。
阪神Cでは道中3番手先行から、直線では内目のタフな馬場を苦にせず踏ん張り、勝ち馬に僅差まで迫りました。休養明け3ヶ月半で臨んだ一戦でしたが、仕上がりは上々でした。逆に昨秋のスプリンターズS(8着)は猛暑の中で体調が整いきらず、本来の走りではなかったようです。今回の舞台は昨年勝利した中京1200m、涼しい春の気候もこの馬にとってプラスでしょう。
前年覇者として実績は最右翼。休み明けをひと叩きされ、舞台適性も折り紙つきのマッドクールが、本来の力を発揮できれば連覇の可能性は十分です。
注目馬⑤:ママコチャ
このママコチャが面白可愛いから見て欲しい#ママコチャ pic.twitter.com/NT5QLGOleO
— ラッキーライラッ子 (@_lilakko_) March 2, 2025
ママコチャはスプリントGI馬の底力を秘め、好条件下で巻き返しが期待できる存在です。
一昨年(2023年)のスプリンターズステークスを優勝し、GIホースの仲間入りを果たしました。その後は期待されたレースで凡走が続きましたが、前走のオーシャンステークス(GIII)を1番人気で快勝し、本来のスピードと勝負強さを取り戻しています。叩き良化型で使われつつ調子を上げるタイプであり、今回はひと叩きされた上積みが見込めます。川田将雅騎手とのコンビ継続も心強い材料です。
ママコチャは昨秋のスプリンターズSと阪神Cで共に人気を裏切りましたが、いずれも敗因は明確でした。スプリンターズS(2024年)は馬場が合わず切れ味を発揮できず、阪神C(2024年)は夏の疲れが残っていた印象です。それでも直近のオーシャンSでは得意の良馬場で軽快な先行策から押し切り、1着となっています。中京の長い直線や坂のあるコースも、父クロフネ譲りのパワーで苦にしないでしょう。鍵となる枠順は内枠を引ければベストです。
調子を取り戻した今、実績あるスプリント女王が再び輝きを放つ可能性があります。
良馬場で自分の競馬ができれば、ママコチャが上位進出しても不思議はありません。
馬名 | 性齢 | 騎手(予定) |
---|---|---|
ウイングレイテスト | 牡8 | 松岡正海 |
ヴェントヴォーチェ | 牡8 | A.シュタルケ |
エイシンフェンサー | 牝5 | 川又賢治 |
オフトレイル | 牡4 | 菱田裕二 |
カンチェンジュンガ | 牡5 | 武豊 |
キタノエクスプレス | 牡7 | 国分恭介 |
グランテスト | 牝5 | 団野大成 |
サトノレーヴ | 牡6 | J.モレイラ |
スズハローム | 牡5 | 佐々木大輔 |
トウシンマカオ | 牡6 | 横山武史 |
トゥラヴェスーラ | 牡10 | 丸山元気 |
ドロップオブライト | 牝6 | 幸英明 |
ナムラクレア | 牝6 | C.ルメール |
バルサムノート | 牡5 | (騎手未定) |
ビッグシーザー | 牡5 | 北村友一 |
ペアポルックス | 牡4 | 岩田康誠 |
マッドクール | 牡6 | 坂井瑠星 |
ママコチャ | 牝6 | 川田将雅 |
モズメイメイ | 牝5 | 松若風馬 |
ルガル | 牡5 | 西村淳也 |
(注:馬齢はすべて2025年時点。性別の牡は牡馬、牝は牝馬を示す)
高松宮記念2025 予想オッズ・想定人気
現時点の予想オッズでは、上位人気は拮抗しています。
ナムラクレアが単勝オッズ約3.5倍で1番人気の想定。僅差でサトノレーヴ(約4.7倍)が2番人気と目されています。
続いてママコチャ(7.2倍)、マッドクール(7.6倍)、ルガル(10.6倍)までが10倍前後の人気圏内です。
これら5頭がファンの支持を集める構図ですが、トウシンマカオ(14.1倍)、ビッグシーザー(16.0倍)といった実力馬も中穴人気で続いています。
20倍超ではカンチェンジュンガ(22.2倍)やペアポルックス(28.1倍)などが伏兵視され、以下は大穴扱いの馬が並ぶ状況です。
全体的に混戦模様で、単勝一桁台が複数並ぶオッズからも、今年のレースの難解さがうかがえます。人気上位馬がそのまま決着するのか、それとも穴馬の台頭があるのか、当日まで目が離せません。
高松宮記念2025 1週前/最終追い切り・調教
レース1週前の追い切りでは、有力各馬の最終調整が順調に進められました。
なかでもサトノレーヴは3頭併せの追い切りで終始余裕の走りを見せ、楽に先着。ラストの伸びも鋭く、一週前追い切り評価で「A」を獲得するなど仕上がりの良さが際立っています。
またナムラクレアもCWコースで長めから追われ、終い重点で鋭い伸び脚を確認。長めの休養明けを感じさせない動きで、状態維持が伺えます。
マッドクールは坂路で軽めながら力強い脚捌きを見せ、好調キープ。前走使われたママコチャは調教は抑え気味でしたが、すでに実戦で走っているぶん大きな上積みは不要との判断でしょう。
その他、エイシンフェンサーやカンチェンジュンガ、キタノエクスプレスなど一週前評価で「A」が付いた穴馬もおり、全体的に各馬の動きは良好です。
最終追い切りはレース週の水・木曜日に各馬行われましたが、各陣営とも微調整程度で大きな変化なく、本番へ向けて順調な仕上がりをアピールしています。
当日の気配やパドックでの気合乗りも含め、直前の情報にも注意して臨みたいところです。
高松宮記念2025 開催情報
開催日時:2025年3月30日(日) 15時40分発走(中京競馬場 第11レース)
開催場所:中京競馬場(愛知県)
コース:芝1200m(左回り)
レースグレード:GI(国際・指定・定量)4歳以上オープン
賞金:1着賞金 約1億3000万円(推定)
歴史:1971年創設。今年で第55回を迎える伝統あるスプリントGI。前身は「高松宮杯」(芝2000mの重賞)で1996年に現在の芝1200mGIにリニューアルされました。
高松宮記念2025のコース「阪神競馬場3000m」の特徴・レース傾向
※高松宮記念は通常、中京競馬場芝1200mで施行されます(阪神競馬場3000mは本レースとは異なるコース設定です)。ここでは実際の高松宮記念の舞台である中京芝1200mコースの特徴とレース傾向について解説します。
中京芝1200mコースは向正面の中ほどからスタートし、最初の3コーナーまで約120mの緩やかな上り坂があります。その後3~4コーナーにかけて下り坂となり、最後の直線距離は約412mとスプリント戦としては長めです。直線の半ばに高低差2mほどの急坂があり、スピードとパワーの両方が要求されるタフなコース形態です。スタート直後に上り坂があるため前半のペースは極端に速くなり過ぎにくく、道中で息が入るケースもあります。
枠順の傾向としては「内枠有利」が定説です。特に良馬場の場合、過去の傾向では1~4枠の馬が馬券に絡む確率が高く、コースロスの少ない内目を立ち回った馬が有利となります。一方で外枠発走(特に7~8枠)の馬は距離ロスに加え、コーナーを下り坂で加速しながら回る難しさもあって、良馬場だと上位に食い込むのが難しい傾向にあります。実際に良馬場開催に限れば「馬番10番より外」の馬は過去10年で一度も3着以内に来ていません。しかし雨で馬場が渋った年にはこの傾向が変化します。稍重~不良馬場となった年は、外枠の馬が勝ち切った例(例えば2022年は8枠からナランフレグが優勝)もあり、馬場状態次第では外枠勢にもチャンスが巡ってきます。
脚質の傾向は、基本的には先行有利です。スプリント戦らしく前へ行く馬がそのまま粘り込むケースが多く、特に内枠の先行馬は有力です。中京の坂を2度駆け上がるコースですが、先行勢が止まらない程度の緩いペースになると、そのまま押し切られてしまいます。一方でハイペースになったり道悪で時計がかかる条件になると、中団~後方からの差し脚も届きます。直線が長いため、展開ひとつで差し馬にも出番があり、実際に差し・追い込み馬が突っ込んで高配当を演出する年もあります。要するに良馬場なら「イン前」(内枠で先行する馬)が強く、雨なら「外差し」よりもむしろ「内も含めた前々で粘る馬」が有利といった傾向です。ペース読みと馬場読みが戦略上重要になります。
総じて、高松宮記念は春開催のスプリントGIですが、天候不順による馬場悪化が多く、近年は波乱の決着が増えています。過去5年ほどは連続して稍重以上の馬場で行われており、その影響で人気薄の激走も目立っています。コースの特性上、内枠で器用な先行力を持つ馬が安定して強い一方、条件次第では思わぬ伏兵が台頭するレースと言えるでしょう。
高松宮記念2025 過去10年の結果と配当
過去10年の高松宮記念は波乱と順当が交互に訪れるような結果となっています。
優勝馬の顔ぶれを見ると、1番人気が勝ったのは1度だけで、代わりに中穴・大穴馬の台頭も少なくありません。
例えば2023年は12番人気のファストフォースが優勝し、3着にも13番人気のトゥラヴェスーラが入線する大波乱となりました。この年の3連単配当は約66万8千円と高額配当になっています。
また2022年も8番人気ナランフレグが勝利し、3連単は50万円超の配当でした。一方で2016年は1番人気ビッグアーサーが勝ち、2着も2番人気ミッキーアイルという順当決着で、3連単配当はわずか約6千円(馬連は890円)という堅い結果もありました。
平均的には馬連が約7600円、3連単が10万円前後の配当となっていますが、年によって振れ幅が大きいのが特徴です。
近年は稍重や重馬場開催が多かったこともあり、人気薄の激走が目立っています。過去10年で見ると、優勝馬の人気は1番人気~13番人気まで幅広く分布しており、波乱度の高いレースといえるでしょう。
特に2019年はミスターメロディ(3番人気)-セイウンコウセイ(8番人気)という決着で3連単は数十万円、2017年もセイウンコウセイ(5番人気)-レッツゴードンキ(3番人気)でやや波乱と、その年ごとに傾向が変わります。
配当面からは「高配当狙いのレース」として穴党にも人気がある一方、堅い決着の年を見極めるのが難しく、毎年ドラマティックな結果が生まれています。
高松宮記念2025 過去10年のデータ傾向
人気別成績
一番人気の信頼度は低めで、中穴の台頭も少なくないレースです。
過去10年の人気別の成績を見ると、1番人気馬は1−1−1−7(1勝2着1回3着1回着外7回)と勝率こそ低く、馬券圏内(3着以内)率も30%に留まります。それに対し、2番人気馬は2−4−0−4で連対率・複勝率がやや高く、3番人気も2−1−3−4と健闘しています。勝ち馬の内訳をみると、1~3番人気で計5勝にとどまり、残る5勝は4~6番人気や8・9・12番人気といった中穴・大穴から出ています。
実際、近年の勝ち馬には人気薄が目立ちます。先述した2023年は12番人気ファストフォースが優勝、2022年も8番人気ナランフレグが勝利しました。逆に1番人気が勝ったのは2016年(ビッグアーサー)のみで、2着以下に敗れた例が多々あります。特に実績がやや劣る馬でも展開や馬場次第で上位に食い込むケースがあり、単勝1倍台の断然人気馬が不在であることも波乱を呼ぶ一因です。
以上のように人気サイドだけでは決まらない傾向があるため、予想では人気薄の伏兵にも目を配る必要があります。実績馬の信頼と同時に、調子の良い穴馬をピックアップすることで高配当獲得のチャンスが広がるでしょう。
枠順別成績
枠順は内枠(1~4枠)が有利で、特に良馬場では外枠は苦戦傾向です。
中京芝1200mはコース形状の影響で、内と外で有利不利が顕著に表れます。過去10年で見ると、1~4枠の馬が7勝を挙げ3着以内20頭と健闘。一方、5~8枠の馬は計3勝(すべて7~8枠)で3着以内19頭と、数字上は内と外で大差ないようにも見えます。しかし細かく分析すると、良馬場開催に限った場合**「6枠より外」から来た馬は0頭**で、馬番ベースでは10番より外の馬は0−0−0−27と全く馬券に絡んでいません。つまり外枠勢の好走例は、すべて稍重以上の道悪で発生しているのです。
たとえば稍重馬場だった2022年は8枠15番のナランフレグが優勝し、同じく稍重だった2019年は7枠からショウナンアンセムが3着に食い込むなどの例があります。しかし良馬場だった年を振り返ると、勝ち馬はほとんどが1~5番の内枠から出ており、外枠勢は苦戦しています。中京の直線は長いものの、4コーナーまでの下り坂と急カーブでスムーズに立ち回れる内枠の利点が大きいためです。
以上の傾向から、良馬場なら内目の枠に入った有力馬を重視するのがセオリーと言えます。ただし当日の馬場コンディションが悪化した場合は、外枠の追い込み馬が一気に台頭する可能性もあるため、柔軟な対応が必要です。
年齢別成績
スプリンターとして充実期に入る5歳馬と6歳馬が中心で、7歳以上の高齢馬は苦戦傾向ですが侮れません。
過去10年の年齢別成績では、5歳馬が5勝を挙げ連対率・複勝率ともにトップ、次いで6歳馬が2勝ながら3着内多数と安定しています。4歳馬は2勝で複勝率は約18%と健闘しますが、古馬勢に比べるとやや見劣りします。一方、7歳以上の馬になると3着内率8.3%と一気に低下し、優勝例も2回しかありません。ただし高齢馬が全く来ないわけではなく、人気薄で一発穴を開けるケースがあります。
実際に2015年には7歳の外国馬エアロヴェロシティ(香港馬)が制覇し、昨年2023年も7歳のファストフォースが波乱を演出しました。ただこれらは例外的存在で、大半の年は5~6歳の馬が馬券の軸になっています。例えば2022年優勝のナランフレグは6歳、2021年優勝のダノンスマッシュも6歳(※2021年は参考)で、スプリント適性がピークに達する世代と言えます。5歳馬に関しては近年だと2018年ファインニードル(5歳)、2024年マッドクール(5歳)など枚挙に暇がありません。逆に4歳勢は伸び盛りとはいえ、経験値の差からかあと一歩届かないケースが目立ちます。
まとめると、中心視すべきは5歳・6歳の充実馬です。ただし展開や条件がハマれば7歳以上のベテランが激走する余地もあり、近走内容次第では高齢馬でも紐には押さえておくのが賢明でしょう。
脚質別成績
先行力のある馬が有利だが、展開次第で差し馬の台頭も無視できません。
高松宮記念はスタート後の上り坂の影響で隊列が落ち着きやすく、基本的には前で立ち回った馬が有利です。近年の傾向でも、逃げ・先行馬がそのまま粘り込んで勝つケースが多く見られます。特に良馬場では前残りの傾向が顕著です。一方でハイペースになった年や馬場が渋った年には、差し・追い込み馬が突っ込んでくる場面もあります。長い直線と坂で前が止まる展開になれば、後方勢にもチャンスが生まれます。
典型的な先行有利の年は2016年で、ビッグアーサーが先手を取ってそのまま押し切りました。また2021年(参考:中京開催)もレシステンシアが道中2番手から粘り込んでいます。一方、2022年は道悪かつ前半ペースが速く、後方待機のナランフレグが直線強襲して勝利しました。良馬場開催でも、2019年はハイペースに乗じて差し馬のショウナンアンセム(10番人気)が3着に飛び込んで高配当となっています。このように、逃げ・先行有利といえど極端な追い込み不可というわけではなく、展開と馬場次第です。
予想する際は基本的に先行力のある馬を重視しつつ、ペースが速くなりそうな場合や雨予報の際は差し脚自慢の馬にも印を回す柔軟さが必要でしょう。特に末脚勝負に賭ける馬でも、内枠を引いてロスなく立ち回れるタイプなら注意が必要です。
騎手別成績
トップジョッキーが多数参戦しますが、このレースでは騎手だけでなく馬の適性と展開が結果を左右します。
過去の勝ち馬の騎手を見ると、国内リーディング上位の騎手はもちろん、意外な伏兵騎手の初GI制覇が飛び出すケースもあります。名手が有力馬に騎乗することが多いG1ですが、高松宮記念は波乱含みなだけに、騎手の知名度や実績に関係なくチャンスが巡ってくる傾向があります。
近年では、2022年に丸田恭介騎手(ナランフレグ)や2023年に団野大成騎手(ファストフォース)がこのレースでGI初勝利を挙げ、大きな話題となりました。一方で2018年ファインニードルでは川田将雅騎手、2016年ビッグアーサーでは福永祐一騎手が勝利するなど、一流騎手もしっかり結果を残しています。外国人騎手の参戦もあり、2015年は香港の名手Z.パートン騎手がエアロヴェロシティで優勝しています。今年もルメール騎手、モレイラ騎手、武豊騎手など国内外のトップ騎手が揃い踏みです。
騎手の手腕はもちろん重要ですが、このレースに限っては馬の適性や当日の展開を読む力が勝敗を分ける傾向にあります。実績あるジョッキー+有力馬のコンビは有力視しつつも、「人馬ともにノーマーク」な存在が台頭しうる点を念頭に、フラットな視点で予想を組み立てることが大切です。
前走レース別成績
前走がシルクロードステークス組や海外G1組(特に香港スプリント)が好成績で、逆に前走オーシャンS勝ち馬は割引です。
高松宮記念へ向けて様々なローテーションがありますが、休養明け初戦で臨む馬よりも、適度に叩かれてきた馬の方が結果を残しています。中でも1月末~2月頭に行われるシルクロードS(GIII)組が近年台頭しており、過去10年で5勝と最多。シルクロードSで掲示板に載った馬がそのまま高松宮記念でも好走する例が多いです。一方、以前は王道ローテだった阪急杯(2月末・1400m)は近年不振傾向で、オーシャンS(3月上旬・1200m)の勝ち馬も本番で崩れるパターンが目立ちます。また国内外問わず前走がG1だった馬も健闘しており、特に前年末の香港スプリントから直行してきた馬は複勝率が高めです。
具体的には、シルクロードS組からは2017年セイウンコウセイ(シルクロードS5着→高松宮記念1着)、2018年ファインニードル(同レース1着→1着)などの例があります。昨年もシルクロードS2着だったナムラクレアが本番でも2着に好走しています。逆に阪急杯経由はインディチャンプやレシステンシアなど既にGI実績のある馬以外は苦戦しており、穴で狙うには分が悪いデータです。オーシャンSについては、2023年はこの路線から出走した馬が馬券に絡めず、過去の傾向でもオーシャンS優勝馬は0−0−0−9と苦戦しています。ただし2~5着だった馬は当レースで穴を開けるケースがあり、2019年優勝のミスターメロディはオーシャンS2着からの巻き返しでした。海外G1組では、2015年エアロヴェロシティ(香港スプリント1着馬)がそのまま制し、2024年も香港スプリント組の日本馬マッドクールが優勝しています。香港帰りの日本馬や、遠征してきた外国馬は注意が必要です。
このようにローテーション面ではシルクロードS組が最有力ですが、今年も該当馬(エイシンフェンサーなど)が多数います。前哨戦で負けてきた馬の巻き返しも念頭に、単純な着順より内容を重視して判断すると良いでしょう。また海外GI帰りの馬や直行組も仕上がり次第では互角の競馬ができるため、「叩き2戦目」にこだわりすぎず各馬のコンディションを見極めることが重要です。
間隔別成績
レース間隔は中5週~中8週程度の余裕を持ったローテが好結果を生みやすいです。
高松宮記念は年明け初戦でぶっつけ本番となる馬より、一度使われてから臨む馬の方が実績を残しています。シルクロードS(1月下旬)組が強いのも、その後約2ヶ月の間隔を空けつつ早めに仕上げられるメリットがあるからでしょう。逆に直前のオーシャンS(3週間前)からのローテはピークを維持するのが難しく、本番で反動が出るケースもあります。ただし例外的に、前年秋のスプリンターズS以来ぶっつけでも結果を出した馬(ダノンスマッシュなど)や、海外遠征帰りで間隔十分の馬(ナムラクレアやマッドクールなど)もいて、一概に間隔詰め=不利とは言い切れません。
シルクロードS組(中8週前後)からは多くの勝ち馬が出ていますが、一方でオーシャンS組(中3週)で連対したのは2013年のハクサンムーン(2着)など数例です。阪急杯組(中4週)では2019年ショウナンアンセム(阪急杯6着→本番3着)のような穴もありましたが、基本的には凡走が目立ちます。また前年のスプリンターズSから約半年ぶりとなった馬では、2015年2着のハクサンムーン(前走スプリンターズS3着)、2021年優勝のダノンスマッシュ(前走香港スプリント優勝、国内前走は前年スプリンターズS)などが成功例です。海外組を含め休み明けでも地力が高ければ対応できますが、仕上がり不足だと凡走リスクもあります。
理想的なのは年明けに一度使って十分な間隔を取るローテです。今年で言えばシルクロードSや阪急杯を使った馬たちが該当します。ただ、近年は遠征や直行策も増えており、最終追い切りの動きや馬体重の増減などから各馬の状態を見極めたいところです。間隔が空いている馬は仕上がり具合を注意深くチェックし、間隔が詰まっている馬は疲労の有無や上積みを判断材料にするとよいでしょう。
高松宮記念 鶴谷義雄の大穴予想
今年、鶴谷氏が「一発狙いの穴馬」として挙げたのはトゥラヴェスーラ(牡10)です。10歳という高齢馬ゆえ人気は最低クラスですが、侮れない存在です。
昨年の高松宮記念で13番人気ながら3着に食い込み、大波乱の立役者となった実績が光ります。中京芝1200mとの相性が良く、展開さえハマれば今年も一発を狙えると鶴谷氏は見ています。前走成績や年齢から軽視されがちですが、近走も大崩れはしておらず、衰えを感じさせません。
昨年(2023年)のレースでは、道中は後方待機から直線で馬群を割って伸び、勝ち馬から0.2秒差の3着に食い込みました。あの時も誰もがノーマークの存在で単勝オッズは40倍以上でしたが、レース当日の気配が非常に良く、ベテランらしい勝負根性を発揮しました。今年も直前のオープン特別では見せ場十分の内容(僅差の5着)を残しており、衰えどころかむしろ調子を上げてきている印象さえあります。鶴谷氏は「前がやり合ってくれれば一昨年の再現もある」と展開利にも期待を寄せています。
人気薄でもコース適性と経験値で侮れないトゥラヴェスーラは、馬券に組み込んでおきたい大穴です。鶴谷義雄氏の大胆予想が的中すれば、高配当が狙えるでしょう。
高松宮記念2025予想 買い目
まず本命◎にはやはりナムラクレアを推します。長くG1に手が届かなかった悔しさを晴らす絶好のチャンスであり、充実一途の今なら勝ち切ると判断しました。
対抗○はサトノレーヴ。先行力と地力で互角以上と見ています。
この2頭を中心に馬券を組み立てたいと思います。
単穴▲には巻き返しに燃えるルガル、連下には昨年覇者マッドクールと復調気配のママコチャも押さえます。
大穴☆として前述のトゥラヴェスーラを加えておきます。
上位人気勢の実力が拮抗しているため、馬連や三連複でも中穴配当が期待できます。
本命党の方はナムラクレアの単勝や軸固定馬券で堅実に、穴狙いの方はトゥラヴェスーラを絡めた三連系で高配当を狙うと面白いでしょう。
当日のオッズや馬場状態も確認しつつ、自分なりの組み合わせで春のスプリント王決定戦を的中させましょう!

総合評価 | 1位/221位 | 98.7点/100点 |
---|---|---|
的中率 | 94% | 100点/100点 |
回収率 | 355% | 100点/100点 |
週間無料予想数 | 24本 | 97点/100点 |
口コミ平均評価 | ★4.8 | 98点/100点 |
参加レース数 | 合計利益 | 的中率 | 回収率 | 的中本数 | 的中総額 |
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36レース | 275,400円 | 94% | 355% | 34回 | 383,400円 |
日程 | 2025年03月29日 | 2025年03月29日 | 2025年03月23日 | 2025年03月23日 | 2025年03月23日 |
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予想 | |||||
結果 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
的中金額 | 2,400円 | 5,300円 | 7,000円 | 3,200円 | 5,900円 |
券種 | 複勝 | 複勝 | 複勝 | 複勝 | 複勝 |
対象会場/レース名 | 阪神12R | 阪神8R | 阪神12R | 阪神9R | 阪神4R |
「長年競馬をやっていても全く勝ててなかったんですが、カチケン使い初めて急に当たるようになりました(笑)やっぱり自分の予想よりも遥かに当たりますね」引用:ぶっちゃ競馬
「無料予想で今月31万円勝ち!(^^)! 給料よりも勝てちゃいました(笑)やっぱり専門のサイトはすごいですね。」引用:ぶっちゃ競馬
「無料予想の質が高い」「ほぼ外れない」などの口コミの他、中には15連勝した方もいたりするなど、高い的中率が多くのユーザーから高い評価を受けています。
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