【阪神ジュベナイルフィリーズ2025最終追い切り評価】全18頭を調教師コメント付きで格付け！本命馬の仕上がりは？

阪神ジュベナイルフィリーズ2025の最終追い切りは、2歳女王決定戦に向けて最も重要視するポイントです。
距離1600m、若き精鋭牝馬が揃うGIだけに、最終追い切りの動きが結果に直結します。

本記事では、2025年12月10日（水）に行われた最終追い切りを全18頭分チェックし、SSS〜B評価で格付けしました。

追い切りから見える有力馬・伏兵馬の好調ぶりや不安材料まで、仕上がりの良し悪しを徹底解説します。

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〖評価SSS〗アランカール

アランカールは、栗東CWコースで古馬ヴァリージアを相手に最終追い切り。助手騎乗で内ラチ沿いを通り、楽な手応えでマークして僚馬と併入しました。

前走まで無傷の2連勝と素質の高さを見せてきた逸材ですが、最終追い切りでも重心の低い大跳びから繰り出す加速力は圧巻でした。
馬体にも余裕があり更なる成長を感じさせる動きで、2歳女王取りへ向けて不安のない仕上がりです。

今年の追い切りNo.1評価でSSS。非凡なスピードと持続力を兼ね備えた逸材が堂々の大本命と言えるでしょう。

〖評価SS〗アルバンヌ

1週前追い切りでは坂井瑠星騎手が騎乗して美浦ウッドで抜群の反応を確認。
最終追い切りは長めに追われ、直線は強めに促されると雄大なストライドで伸び、上々のタイムでした。

馬体のシルエットにも締まりが出ており、素質馬がさらにスケールアップしてきた感があります。

牡馬相手の重賞でも好走経験がある良血馬が、万全の仕上がりでタイトル奪取を狙います。

〖評価SS〗ショウナンカリス

ショウナンカリスは、美浦坂路で2頭併せの最終追い切りを敢行。
前半から行きたがる面を見せずリズム良く駆け上がり自己ベストに迫る快速をマークしました。

調教駆けするタイプではありますが、それにしても動きの良さが目立ち、デビュー以来最大と言える好仕上がりです。

回転力のあるフットワークと切れ味鋭い末脚で、好メンバー相手にも勝機を十分に秘めています。

〖評価SS〗スターアニス

前走でレコード決着の2着と健闘後、初めて間隔を空けての調整となりました。
最終追い切りは、終始リラックスした走りを見せています。

1週前にも松山弘平騎手を背に坂路で54秒4をマークしており、間隔を取った効果で馬体に余裕を持たせつつキビキビとした動きが戻ってきました。

春のクラシック候補に名乗りを上げるべく、ここへ向けて万全の態勢。キャリアの豊富さと充実の仕上がりで、人気に応える走りが期待できます。

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〖評価S〗タイセイボーグ

デビューから4戦とキャリア豊富なタイセイボーグは、ここまで使い詰めながらもレース毎にパフォーマンスを上げています。
1週前追い切りでは栗東CWコースで7Fから一杯に追われ、破格のタイムを叩き出しました。

最終追い切りは一転して軽めの内容。これは1週前に負荷を十分かけた反動を避ける狙い。登坂のフットワークには余裕があり、疲れは感じさせません。
むしろ使うごとに馬がしっかりしてきており、体調面の充実ぶりがうかがえます。

〖評価S〗ヒズマスターピース

重賞ウイナー・アパパネを送り出した国枝栄調教師が手掛ける素質馬で、使いつつパフォーマンスを上げています。
最終追い切りは古馬1勝クラスを相手に先行して最後は併入する内容で、リラックスしたフォームのまま軽快に駆け抜けることができました。

落ち着き払った気性と抜群の操縦性は2歳牝馬離れしたものがあり、調教からも好調キープがうかがえます。相手なりに堅実に走れるタイプで、ここでも侮れない存在です。

〖評価S〗ラスティングスノー

関東馬ラスティングスノーは、未勝利戦を逃げ切り2連勝中の上がり馬。
最終追い切りは美浦ウッドで菱田裕二騎手が騎乗して僚馬と併せ馬、上々の伸びを見せました。1週前も同コースで馬なり消化ながら、在厩調整で調子を上げてきています。

四肢の回転が速く軽快なフットワークは目を引くものがあり、実戦でもスピード負けしない下地があります。

好位差しの形でも対応できる今の充実ぶりなら、伏兵の中では要注目の一頭です。

〖評価A〗ギャラボーグ

サフラン賞3着から臨むギャラボーグは、馬体の大きさと力強さが魅力の良血馬。1週前追い切りでは6F換算51秒6－1F11秒2の破格時計をマークし僚馬に先着する抜群の動きを見せました。

最終追い切りは栗東坂路で馬なり調整に留めましたが、軽快な登坂を披露。夏場から一回り筋肉が発達し、馬体に実が入ってきた印象で、長めの距離をしっかり追った1週前の負荷にも楽々と対応できました。

。牝馬としては恵まれた馬格とパワーがあり、広い阪神マイルへの適性も高そうです。人気以上の好走が期待できるデキに仕上がっています。

〖評価A〗マーゴットラヴミー

武豊騎手との新コンビで挑む今回は中1週と間隔こそ詰まりますが、状態面の不安は感じられません。

最終追い切りは栗東坂路で4F57秒3と控えめの時計ながら、これは小林真也調教師が普通キャンター程度と語るようにセーブしたもの。僅か1週前にレースを使ったことを考えれば無理はさせておらず、それでもラスト1F13秒0と軽い脚取りで駆け上がり、疲れのない動きを見せました。

他馬とは一線を画すスピード能力を持つ素材馬で、武豊騎手という心強いパートナーを得てさらに魅力が増しました。

強行軍のローテーションながら、馬体重も維持できており心身ともに問題なし。楽勝した前走以上のデキで臨めそうで、逃げ・先行策からの粘り込みに要警戒です。

〖評価A〗スウィートハピネス

1週前追い切りは行わず中間は疲労回復を優先しましたが、短い間隔にもかかわらず動きは俊敏で元気いっぱいです。

追い切りで無理をしなかった分、当日までフレッシュな状態を維持できそうです。回転力のあるピッチ走法で坂路でもぶれない走りから、中1週でもデキ落ちは感じられません。

まだ1勝クラスの身ですが、大崩れしない安定感と機動力があります。

〖評価A〗フロムレイブン

1週前に栗東CWコースで7Fから強めに追われてしっかり負荷をかけました。最終追い切りでも、併せた僚馬と馬体を並べてゴールする内容でしたが、リズム良く加速して最後まで余力十分でした。

2走前に阪神外回り1600mで新馬勝ちしているようにコース適性は高く、今回は前走以上の気配が感じられます。
小柄ながら回転の速いピッチ走法で坂路でも力強さを発揮しており、体調面の良化は明らかでしょう。

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〖評価B〗アンヘリータス

調教ではまずまずの動きを見せています。1週前は栗東CWで馬なり消化し、最終追い切りは終い強めに追われて4F53秒9をマーク。ラスト1F13秒2とかかりましたが、これは前半ゆったり入った分で大きな失速ではありません。

気性的にテンションが上がりにくいタイプで、詰めて使っても調子を崩さないのは強み。とはいえ決め手という点では見劣りがあり、現状では入着圏内に食い込めれば上出来でしょう。

〖評価B〗イヌボウノウタゴエ

デビュー戦を快勝後、重賞初挑戦となるイヌボウノウタゴエ。美浦ウッドでの追い切りが中心で、平凡な時計に留まっています。ただし終いにキレを見せており、動きそのものは悪くありません。併せ馬で負けん気を出せるタイプの様子。

初戦の勝ちっぷりから素質は感じさせますが、さすがに今回は相手が強力揃い。調整自体は順調でデキ落ちはないものの、現状で能力全開に持っていけるかとなると疑問符が付きます。

展開の助けが必要で、入賞できれば上出来といった仕上がりです。

〖評価B〗スタニングレディ

美浦ウッドで併せ馬主体の調整を積んできましたが、1週前に自己ベスト級の時計を強めに出した反動か、最終追い切りでは一杯に追われるも僚馬に僅かに遅れる惜しい内容となりました。

それでも前走時に比べると馬体の張りは増しており、気合乗りも上々。追われてからの反応にワンテンポ鈍さが残るのは課題ですが、これはキャリアの浅い現状では致し方ないところでしょう。

動き自体は決して悪くなく、調整過程は順調です。ただ抜群だった1週前から平行線のままという印象も否めず、大きな上積みが見込めるかは微妙なライン。

〖評価B〗ミツカネベネラ

1週前追い切りでは美浦ウッドで素質の片鱗は見せましたが、テンションが上がりやすい気性面が課題です。最終追い切りはかなり抑えた内容に終始。
これはガス抜きを兼ねて軽めに留めたためで、走り自体は津村明秀騎手も「気持ちよく走れていた」と悪くない感触を得ています。

調整は順調ですが、目立った良化点もなく平行線といったところ。馬体重が増えているのは成長の証で好材料ですが、現状では展開や馬場の助けが欲しい印象です。

〖評価B〗メイプルハッピー

同厩のスウィートハピネスと併せて坂路で最終追い切り。この日は岩田康誠騎手が手綱を取り、半馬身先行するスウィートハピネスを0.5秒追走しクビ差遅れましたが、脚色は見劣らず併入に近い形でフィニッシュしています。

ただ、GIの舞台で上位進出するにはもうワンパンチ足りない印象も否めません。首の使い方がまだ幼く、本気で走り切れていない面も感じられるため、現状では展開の助けが必要でしょう。

人気薄の気楽さを活かしてどこまで食い下がれるかがカギとなりそうです。

〖評価B〗レディーゴール

近5走すべて掲示板と堅実な走りを続けるレディーゴールですが、今回も上積みという点では疑問符がつきます。最終追い切りは直前をサラッと流す程度の調整でした。

安定感ある走りが持ち味ですが、勝ち切る決め手に欠けるのも事実。大崩れはしない反面、突き抜けるだけのパンチもないタイプで、展開が嵌ってどこまでという評価になるでしょう。

流れ次第では入賞争いに絡む可能性もありますが、勝ち負けまでは厳しいかもしれません。

〖評価B〗ローズカリス

デビュー戦を勝利後、ファンタジーSで11着に敗れたローズカリスは、小柄な馬体ゆえに間隔を詰めたローテーションへの対応が課題です。最終追い切りは栗東坂路で4F55秒3－ラスト1F12秒5と控えめの時計にとどまりましたが、これはレース間隔が短いため敢えて軽めに調整したもの。動き自体はスムーズで、体調を崩すことなく疲れをしっかり取ることを優先しています。

チューリップ賞馬ショウナンアデラの近親という良血ですが、現状ではパワー不足は否めず、GIのメンバーに入ると見劣りは隠せません。それでも小気味よいフットワークで坂路を登坂する姿から、デキそのものは決して悪くないと言えます。ただ、今回は明らかに相手が強く、勝負どころでどこまで踏ん張れるかという立場でしょう。

陣営も「これで十分」と語るように無理せず仕上げてきており、得意の差し脚を活かして少しでも上位に食い込めれば上出来です。

阪神ジュベナイルフィリーズ2025最終追いきり評価まとめ

阪神ジュベナイルフィリーズ2025の最終追い切りを総合すると、アランカールを筆頭に、アルバンヌ・ショウナンカリス・スターアニスといった上位評価組の仕上がりの良さが際立ちました。実績馬のみならず、タイセイボーグやヒズマスターピースなども調教から高いパフォーマンスを伺わせ、例年以上に「調教から見てもハイレベルなメンバー」が揃った印象です。

一方で、B評価の馬たちは決して状態が悪いわけではなく、「前走から大きな上積みが感じられないグループ」という位置づけになります。近走の充実度や適性、展開次第では上位進出の余地はありますが、追い切りだけで見る限り優先度は一段落ちる評価としました。

あくまで本記事は「最終追い切りの動きと仕上がり」に特化した評価です。

実際の馬券検討では枠順・展開・コース相性・過去データなど多角的な要素を踏まえて総合判断する必要があります。

最終予想や狙い目の馬券構成については、すでに公開している
【阪神ジュベナイルフィリーズ2025予想】有力馬・穴馬・展開を過去10年の傾向・全頭追い切りから徹底予想！ で詳しく解説しています。

今回の追い切り評価と合わせてチェックしてもらえれば、レースの輪郭がより鮮明に見えてくるはずです。

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