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更新日:2025.12.15
有馬記念2025予想

【有馬記念2025予想】本命・穴馬・展開を過去10年の傾向・全頭追い切りから徹底予想!

監修者:鶴谷義雄
鶴谷義雄

1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。

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有馬記念2025の概要
開催日・発走時間 2025年12月28日(日)15:40頃
開催会場 中山競馬場
グレード GI(国際)
芝・距離 芝・2500m(右)
出走条件 サラ系3歳以上(国際)
優先出走権 ファン投票上位馬を優先。残りは賞金順で選出(JRA規定)
1着本賞金 5億円

有馬記念2025徹底予想

有馬記念は、1年を締めくくるグランプリレース。舞台は中山芝2500m。小回りコースを2周する特殊な条件で、スタート直後からコーナーが続き、直線には中山名物の急坂が待ち構えます。そのため、瞬発力だけでなく持久力・立ち回り・コース適性が結果を大きく左右する一戦です。

まさに「総合力と勝負強さが問われる年末決戦」といえるでしょう。

本記事では、過去10年のデータ傾向と中山芝2500mのコース特徴をもとに、有力馬・穴馬・展開予想まで徹底的に掘り下げます。

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有馬記念2025有力馬3頭

後ほど詳しく分析しますが、過去10年のデータを総合すると、有馬記念は上位人気+先行~好位で運べる総合力型が最も信頼できる傾向です。

ここでは、2025年の出走予定馬の中からデータ的に軸向きになりやすい3頭をピックアップします。

レガレイラ(牝4)– 近年の勝ち馬像に最も近い本命候補

レガレイラ
出典:
netkeiba

過去10年の人気別では1番人気が【5勝・複勝率60%】と堅実で、有力馬が素直に結果を出しやすいのが有馬記念の特徴です。レガレイラは想定1番人気で、その時点でデータ的に大きな後押し。さらに血統面でも「サンデー系×スタミナ型」が強いレースで、スワーヴリチャード×ハービンジャーという配合は中山2500mの消耗戦に合致します。

展開面も、逃げが作る平均以上の流れになれば、好位~中団から早めに動ける馬が強い舞台。レガレイラは立ち回りの上手さが武器で、先行~差しの中で最も再現性が高いタイプとして軸向きです。

ダノンデサイル(牡4)– 天皇賞(秋)組の優勢データに合致する対抗格

ダノンデサイル
出典:
netkeiba

前走ローテでは、近年は天皇賞(秋)組が明確に優勢で、過去10年の勝ち馬でも直行組が最多。ダノンデサイルが天皇賞(秋)経由(または同格の秋GⅠ経由)なら、このローテ面だけで高評価が必要です。

また脚質傾向も「先行勢が安定」しており、勝負どころで早めに動ける馬が強いのが有馬記念。前で運べて坂でもう一伸びできるタイプなら、人気馬同士で決まりやすい配当傾向とも噛み合い、軸~相手の中心として扱いやすい存在です。

ミュージアムマイル(牡3)– 3歳勢の中でデータ的に買える枠

ミュージアムマイル
出典:
netkeiba

有馬記念は基本的に古馬が強いレースですが、3歳馬が好走する年は能力が抜けた世代のGI級が素直に走っています。ミュージアムマイルは想定3番人気と上位評価で、人気面の条件はクリア。さらに展開面でも、逃げが作る流れを中団~好位で我慢して運べるなら、差し馬でも十分勝負になります。

また近年の勝ち馬は「追い込み一辺倒」ではなく、早め進出で長く脚を使える差しが強いのもポイント。ミュージアムマイルがその形にハマれば、古馬勢をまとめて差し切るシーンも十分あり得ます。

有力馬3頭まとめ
レガレイラ(人気×血統×立ち回りで軸向き)
ダノンデサイル(天皇賞(秋)組+先行安定で相手筆頭)
ミュージアムマイル(3歳勢の中で最も買いやすいデータ型)

有馬記念2025の穴馬2頭

上位人気馬が強力な一方で、展開次第では伏兵の台頭も十分考えられます。

ここでは、データ的に「死角」が少ない人気馬に一泡吹かせる可能性を秘めた2頭を挙げます。

ライラック(牝6)– ベテラン牝馬の一発に警戒

ライラック
出典:netkeiba

エリザベス女王杯3着(2024年)など、GⅠ戦線で何度も穴を演出してきた存在です。通算2勝と実績は見劣りますが、展開がハマった時の破壊力は侮れません。

父は有馬記念3勝のオルフェーヴルで、中山2500m向きの血統背景も強み。実際に人気薄で好走した経験があり、今年も「伏兵でも一発があるタイプ」として注意が必要です。

年齢的に上位評価は難しいものの、展開が紛れて差し脚を活かせる流れになれば、馬券圏内に食い込む余地は十分あるでしょう。

ビザンチンドリーム(牡4)– 世界を股にかけたスタミナ自慢

ビザンチンドリーム
出典:netkeiba

春の天皇賞で2着に健闘し、その後フランス遠征で凱旋門賞に挑戦するなど、「長距離砲」として台頭してきた実力馬です。凱旋門賞では日本馬最先着となる健闘を見せ、ヨーロッパの重い馬場でも能力を示しました。

父エピファネイアは自身が菊花賞馬で、有馬記念馬エフフォーリアを出すなどスタミナ型の名血統。母父ジャングルポケットも東京優駿&ジャパンC馬で、配合面からも底力は十分です。

今回はぶっつけ本番となりますが、状態さえ問題なければ長丁場の消耗戦は望むところでしょう。近走は結果が出ていませんが、そのぶん人気は落ち着く見込み。スタミナ勝負には自信を持つ陣営コメントにもあるように、タフな流れになれば一角崩しの資格があります。

鞍上予定の外国人ジョッキーにも注目しつつ、人気薄の激走に要警戒です。

有馬記念2025の最終予想

※「最終予想」は枠順確定後の12/26(金)に更新予定です。

有馬記念2025予想 全頭追い切り評価

※最終追い切り終了後に更新予定。

有馬記念2025 出走予定馬(登録馬)・想定オッズ

馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 厩舎 予想オッズ 人気
アドマイヤテラ 牡4 58.0 川田 栗東 友道 18.6 7
アラタ 牡8 58.0 美浦 和田勇 180.5 21
エキサイトバイオ 牡3 56.0 荻野極 栗東 今野 31.8 11
エルトンバローズ 牡5 58.0 西村淳 栗東 杉山晴 46.2 14
コスモキュランダ 牡4 58.0 丹内 美浦 加藤士 102.4 19
サンライズアース 牡4 58.0 池添 栗東 石坂 36.9 12
サンライズジパング 牡4 58.0 栗東 前川 115.0 20
ジャスティンパレス 牡6 58.0 団野 栗東 杉山晴 20.8 8
シュヴァリエローズ 牡7 58.0 栗東 清水久 190.0 22
シンエンペラー 牡4 58.0 坂井 栗東 矢作 25.9 9
スティンガーグラス 牡4 58.0 美浦 木村 52.6 16
タスティエーラ 牡5 58.0 美浦 堀 34.1 10
ダノンデサイル 牡4 58.0 戸崎圭 栗東 安田 5.6 2
ディマイザキッド 牡4 58.0 岩田望 美浦 清水英 41.0 13
ビザンチンドリーム 牡4 58.0 プーシャ 栗東 坂口 17.9 6
ヘデントール 牡4 58.0 美浦 木村 16.2 5
マイネルエンペラー 牡5 58.0 栗東 清水久 47.8 15
ミステリーウェイ セ7 58.0 松本 栗東 小林 69.5 18
ミュージアムマイル 牡3 56.0 Cデムー 栗東 高柳大 6.1 3
メイショウタバル 牡4 58.0 武豊 栗東 石橋 10.8 4
ライラック 牝6 56.0 藤岡佑 美浦 相沢 61.0 17
レガレイラ 牝4 56.0 ルメール 美浦 木村 3.9 1

有馬記念2025の展開予想

今年は明確な逃げ馬が存在し、平均ペース以上になると予想します。鍵を握るのは宝塚記念を逃げ切ったメイショウタバルで、今回もハナを主張し、前半から淀みない流れを作るでしょう。

先行勢にはミュージアムマイルやダノンデサイルが続き、レガレイラは中団やや前のインで脚を溜める形。後方にはビザンチンドリームやライラックといった差し・追い込み勢が構えます。

ペースが流れれば3コーナー過ぎから隊列は縦長になり、4コーナーでは先行馬と差し馬が一気に接近。直線ではレガレイラが内から進出し、ダノンデサイルが外から迫る展開に。大外から伏兵勢が追い込む可能性もあり、最後は総合力勝負。底力ある人気馬が優勢ですが、スタミナ次第では3着争いに波乱が生じる余地もあります。

※枠順未確定のため位置取りは想定

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中山芝2500m(内回り)の特徴【有馬記念2025開催コース】

中山競馬場芝2500mのコース図
出典:JRA

中山芝2500m(内回り)は、外回り3コーナー途中からスタートし、すぐに内回りへ合流する特殊なコース。スタートから最初のコーナーまで約200mと短く、序盤から激しいポジション争いが起こります。

内回りコースを1周半近く回る形で、コーナーを何度も通過するため、息の入らないタフなレイアウト。直線は約310mと短く、ラスト200mには中山名物の急坂が待ち構えます。レース全体で2度の坂を越えるため、高い持久力とパワーが欠かせません。

基本的には内枠・先行馬が有利とされますが、近年は早めに動く展開も多く、差し馬の台頭も十分可能。重要なのはスタート直後で好位置を取れるかと、コーナーでロスなく立ち回れる器用さです。

総じて、中山芝2500mではスピード・持久力・パワーを兼ね備え、展開に応じて早めに動ける総合力の高い馬が結果を残しやすいコースと言えるでしょう。

有馬記念 過去10年のデータ傾向

最後に、予想の参考となる過去10年(2015~2024年)の有馬記念データを振り返ります。人気、配当、騎手、血統、枠順、脚質、前走ローテーションなど、主要なファクター別に傾向をまとめました。

データは基本的に中山開催の10年分(2015~2023年)および2024年(中山開催)を含みます。

近年の傾向を把握することで、今年のレース展望がより明確になるでしょう。

過去10年の人気別傾向

人気 勝ち数 2着数 3着数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 5 1 0 50% 60% 60%
2番人気 2 1 3 20% 30% 60%
3番人気 1 1 3 10% 20% 50%
4番人気 0 1 2 0% 0% 20%
5番人気 1 1 0 10% 20% 20%
6番人気 0 1 1 0% 10% 20%
7番人気 0 1 0 0% 10% 10%
8番人気 1 1 0 10% 20% 20%
9番人気 0 0 1 0% 0% 10%
10番人気 0 1 0 0% 10% 10%
11番人気 0 1 0 0% 10% 10%
12〜16番人気 0 0 0 0% 0% 0%

※本データは2015〜2024年のJRA有馬記念の成績をもとに独自集計(詳細な出典は下部参照

過去10年の有馬記念を人気別に見ると、1番人気の信頼度が非常に高いレースであることが分かります。
1番人気は【5勝・複勝率60%】と安定しており、年末のグランプリでも能力上位馬が素直に結果を出しやすい舞台と言えるでしょう。

また、2番人気・3番人気も複勝率50〜60%と堅実で、上位3人気が馬券の中心になる傾向がはっきりしています。
中山芝2500mはコース適性やスタミナが強く問われるため、人気薄の一変は起こりにくい条件です。

一方で、8番人気の勝利例があるように、5〜8番人気の実績馬・コース巧者には注意が必要。ただし、12番人気以下は過去10年で馬券絡みゼロと、大穴狙いは非効率です。

総合すると、
軸は1〜3番人気、相手に5〜8番人気まで
という組み立てが、有馬記念2025でも基本的な買い方になるでしょう。

過去10年の配当傾向

券種 最高配当 最低配当 備考
単勝 1,840円(2015年) 130円(2017年) 平均:約510円
馬連 13,360円(2023年) 370円(2017年) 平均:約3,000円
馬単 21,700円(2023年) 560円(2017年) 平均:約6,000円
3連複 31,070円(2023年) 610円(2017年) 平均:約8,000円
3連単 125,870円(2015年) 2,640円(2017年) 平均:約40,000円

※2015~2024年の有馬記念(JRA)の払戻金をもとに独自集計

配当面も基本的には堅めの傾向です。1番人気の勝率が高く、単勝は130円台から高くても10倍台後半が中心。馬連・馬単も安配当になりやすく、万馬券が出た年はごくわずかです。

3連複も堅い年は数百円〜千円台で収まることが多く、平均でも1万円未満。近年は3連単でも10万円超えが出ておらず、最高配当は2015年の12万円台が最後となっています。

これは人気馬同士で決まりやすく、伏兵が絡んでも1頭までに留まるケースが多いため。近年の有馬記念は「穴が来ても中配当止まり」のレースで、思い切った高配当狙いはやや分が悪いと言えるでしょう。

堅実派は点数を絞った買い方、高配当狙いでも中穴を1頭絡める程度に抑えるのが無難です。

過去10年の騎手別成績

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率
C.ルメール 3-2-1-4 / 10 30.0% 50.0% 60.0%
武豊 2-1-0-4 / 7 28.6% 42.9% 42.9%
川田将雅 0-2-1-4 / 7 0.0% 28.6% 42.9%
戸崎圭太 1-0-1-3 / 5 20.0% 20.0% 40.0%
横山武史 1-0-0-3 / 4 25.0% 25.0% 25.0%
O.マーフィー 1-0-0-0 / 1 100.0% 100.0% 100.0%
D.レーン 1-0-0-0 / 1 100.0% 100.0% 100.0%
M.デムーロ 0-2-1-5 / 8 0.0% 25.0% 37.5%
C.デムーロ 0-1-1-2 / 4 0.0% 25.0% 50.0%
吉田隼人 1-0-0-2 / 3 33.3% 33.3% 33.3%

※2015~2024年の有馬記念結果をもとに主な騎手を抜粋

騎手成績では、クリストフ・ルメール騎手の存在感が際立ちます。2016年サトノダイヤモンド、2022年イクイノックスで2勝を挙げ、複勝率も高水準。有力馬に騎乗する際は無条件に高評価が必要でしょう。

次いで注目は武豊騎手。2017年キタサンブラック、2023年ドウデュースと近年もグランプリで結果を残しており、年齢を感じさせない勝負強さを発揮しています。

そのほかでは、D.レーン騎手(2019年)や吉田隼人騎手(2015年)など、伏兵を好走させた例もありますが、基本的には実力上位の日本人ジョッキーが強いレースです。近年は川田将雅騎手や戸崎圭太騎手の有力馬騎乗も増えており、騎手買いをするならルメール騎手と武騎手を軸に、これらの騎手を相手候補として押さえるのが有効でしょう。

過去10年の種牡馬別成績

種牡馬 条件 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 当該重賞 1-2-2-23/28 4% 11% 18%
当該条件 2-3-3-37/45 4% 11% 18%
エピファネイア 当該重賞 1-0-1-5/7 14% 14% 29%
当該条件 1-0-1-7/9 11% 11% 22%
スワーヴリチャード 当該重賞 1-0-0-1/2 50% 50% 50%
当該条件 1-0-0-1/2 50% 50% 50%
キタサンブラック 当該重賞 1-0-0-1/2 50% 50% 50%
当該条件 1-0-0-3/4 25% 25% 25%
ロードカナロア 当該重賞 0-1-0-4/5 0% 20% 20%
当該条件 0-1-0-6/7 0% 14% 14%
キズナ 当該重賞 0-1-0-5/6 0% 17% 17%
当該条件 2-3-1-8/14 14% 36% 43%
モーリス 当該重賞 0-0-1-0/1 0% 0% 100%
当該条件 0-0-1-2/3 0% 0% 33%
オルフェーヴル 当該重賞 0-0-0-6/6 0% 0% 0%
当該条件 0-0-0-11/11 0% 0% 0%
ルーラーシップ 当該重賞 0-0-0-4/4 0% 0% 0%
当該条件 0-0-0-9/9 0% 0% 0%
ジャスタウェイ 当該重賞 0-0-0-1/1 0% 0% 0%
当該条件 0-0-0-2/2 0% 0% 0%

※2015~2024年種牡馬別成績

過去10年の種牡馬別成績を見ると、有馬記念はサンデーサイレンス系を中心としたスタミナ型血統が優勢
ディープインパクト産駒は出走数が多く、複勝率18%と安定感を示しています。

エピファネイア産駒は当該重賞で複勝率29%と好成績。
スワーヴリチャード、キタサンブラック産駒は出走数こそ少ないものの、高い勝率・複勝率を記録しており、能力上位馬が出てくれば要注目です。

一方、オルフェーヴルやルーラーシップ産駒は、過去10年の当該条件では馬券絡みがなく、データ面では割引が必要でしょう。

総合すると、有馬記念では
サンデー系×スタミナ型血統を素直に評価するのが基本です。

過去10年の枠番別傾向

勝ち数 2着数 3着数 勝率 連対率 複勝率
1枠 1 1 2 5.6% 11.1% 22.2%
2枠 0 2 1 0.0% 10.0% 15.0%
3枠 2 1 1 10.0% 15.0% 20.0%
4枠 3 0 2 15.0% 15.0% 25.0%
5枠 3 2 1 15.0% 25.0% 30.0%
6枠 1 1 1 5.0% 10.0% 15.0%
7枠 0 1 1 0.0% 5.0% 10.0%
8枠 0 2 1 0.0% 10.0% 15.0%

※本データは2015〜2024年のJRA有馬記念の成績をもとに独自集計(詳細な出典は下部参照

過去10年の枠番別成績を見ると、有馬記念は内枠・外枠の有利不利が単純に決まらないレースであることが分かります。

なかでも5枠は勝ち数3・連対率25.0%・複勝率30.0%と最も安定しており、能力を発揮しやすい枠。続く4枠も勝ち切り回数が多く、人気馬が入った際は信頼しやすい配置です。

一方、1〜3枠の内枠勢は複勝率15〜22%程度で、「内枠=有利」とは言い切れません。包まれるリスクがあり、展開次第では力を出し切れないケースも見られます。

外枠(7〜8枠)は勝ち星こそありませんが、2着・3着には一定数絡んでおり、相手候補としては注意が必要。ただし勝率0%を踏まえると、軸向きではありません。

総合すると、有馬記念では5枠・4枠を軸候補に、内枠は過信せず、外枠はヒモ評価が基本。
枠順確定後は、人気・脚質・騎手と組み合わせて最終判断するのがおすすめです。

過去10年の脚質別傾向

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1-0-0-9 / 10 10.0% 10.0% 10.0%
先行 4-5-3-18 / 30 13.3% 30.0% 40.0%
差し 5-3-5-45 / 58 8.6% 13.8% 22.4%
追込 0-2-2-38 / 42 0.0% 4.8% 9.5%

※2015~2024年の有馬記念出走馬の脚質(JRA公表の上がり3F順に基づく)を集計

有馬記念では、「逃げ馬は勝ち切りにくく、先行勢が安定」という傾向がはっきりしています。過去10年で逃げ切り勝ちはキタサンブラック(2017年)のみで、逃げ馬の連対もこの1回だけ。長丁場でマークが厳しく、逃げ残りは容易ではありません。

一方、先行~好位組(道中5番手以内)は最多の勝ち星を挙げ、連対・複勝率ともに高水準。エフフォーリアやイクイノックスのように、勝負どころで早めに動ける先行勢は信頼度が高いです。

差し馬も健闘しており、リスグラシューやドウデュースのように早め進出で長く脚を使えるタイプは好走例があります。ただし追込馬は勝ち星・連対ともになく、最終コーナーで後方(10番手以下)では勝ち負けは困難。総じて、好位で立ち回れる器用な馬を重視するのがセオリーです。

過去10年の前走レース傾向

前走レース 成績(勝-連-3着-着外) 勝率 連対率 複勝率
ジャパンカップ (GⅠ) 【3-2-3-32】 7.3% 12.2% 19.5%
天皇賞(秋) (GⅠ) 【4-2-2-15】 17.4% 26.1% 34.8%
菊花賞 (GⅠ) 【1-1-0-5】 12.5% 25.0% 25.0%
エリザベス女王杯 (GⅠ) 【0-0-2-4】 0.0% 0.0% 33.3%
海外GⅠ 【1-0-0-2】 33.3% 33.3% 33.3%
GⅡ以下 【1-5-3-31】 2.5% 15.0% 22.5%

※2015~2024年の勝ち馬・3着内馬の前走を分類し集計(海外GⅠは香港ヴァーズ・コックスプレートなど)

前走レースでは、天皇賞(秋)組とジャパンカップ組が中心ですが、近年は明確に天皇賞(秋)組が優勢です。過去10年で天皇賞(秋)から直行した勝ち馬は4頭と最多で、秋GⅠを連勝するケースが目立ちます。今年も天皇賞組のダノンデサイルやミュージアムマイルは要注意でしょう。

一方、ジャパンカップ組も好走例は多いものの、2020年代の勝ち馬はジャパンCを使っていない点は押さえておきたいポイント。以前ほど勝ち切れていない印象です。

その他では、菊花賞組の勝利例はサトノダイヤモンド(2016年)のみで、3歳馬が好走するにはGⅠ級の実績が必須。海外GⅠ帰りや牝馬の勝利は例外的ケースと考えてよいでしょう。

また、前走で6着以下に敗れていた馬の巻き返しは困難で、近走不振馬は割引が必要です。反対に前走1着馬は有馬記念で5勝と好成績。特に前走がGⅠ勝ちだった馬は、その勢いを素直に評価するのが有効です。

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日付 レース名 買い目 払戻金額 回収率
2025/12/07(日) 中京8R カチウマの定理 2025年12月07日中京8R 買い目画像 3,536,000円 73666%
2025/12/07(日) 阪神10R カチウマの定理 2025年12月07日阪神10R 買い目画像 376,620円 7846%
2025/12/07(日) 阪神3R カチウマの定理 2025年12月07日 買い目画像 294,840円 6142%

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有馬記念2025予想まとめ

中山芝2500mは、スタート直後のコーナーや急坂を2度上る特殊コースであり、スタミナ・パワー・コース適性が勝敗を分ける舞台です。

近年は「有力馬同士の決着」が多く、1~3番人気の信頼度が非常に高い一戦となっています。極端な大波乱は起こりにくいため、基本的には人気馬を素直に信用するスタンスが有効でしょう。ただし、ファン投票上位=人気馬といえども死角が全く無いわけではなく、枠順や展開次第で中穴の台頭もあり得ます。

データ的には内枠有利とまでは言えないものの、外すぎる枠は勝率が下がる傾向があり、中団より後ろすぎる競馬も届かないリスクが高まります。

したがって、
・枠順: 馬番5~11番の中枠なら加点、12~16番の大外枠なら減点。あまり内過ぎる枠(1~2枠)は包まれるリスクに注意。
・展開: 平均ペース以上なら先行力と持久力重視、スローペースなら切れ味ある差し馬にもチャンス。
・馬場傾向: 年末開催で馬場が荒れている場合はパワー型、有馬記念週まで高速馬場が維持されていれば瞬発力も重要。

以上3点に注目したいところです。

今年は実績十分のスターホースが揃い、順当に行けば堅い決着も想定されます。ただ、「競馬に絶対はない」と言われる通り、ファン投票で選ばれたオールスターによるグランプリは何が起こるか分かりません。栄光の座を勝ち取るのは果たしてどの馬か。

年の瀬に繰り広げられる総力戦から目が離せません。

参考・参照元一覧

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