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更新日:2025.09.19
オールカマー2025予想

【オールカマー2025予想】有力馬・穴馬・展開を過去10年の傾向から徹底予想!

監修者:鶴谷義雄
鶴弥義雄

1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。

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開催日・発走時間 2025年9月21日(日)15:45予定
開催会場 中山競馬場
グレード G2(第71回)
ダートor芝・距離 芝・2200m(右・外回り)
出走条件・頭数 3歳以上・別定/フルゲート17頭
優先出走権 1着馬に天皇賞(秋)(G1)の優先出走権
出走予定頭数 未定(出馬表公表時に確定)
1着本賞金 6,700万円

2025年9月21日(日)のオールカマー2025(GII)は、天皇賞(秋)への優先出走権が与えられる重要レース。

舞台は中山芝2200m(外回り)で、急坂とロングスパート戦が特徴です。

過去10年は勝ち馬がすべて5番人気以内と軸は堅めですが、三連系では中穴の激走も多い“本命も穴も狙える”一戦

好位で立ち回り、坂を駆け上がる持続力がカギになります。

本記事では初心者にもわかりやすく、過去データから有力馬・穴馬・展開を分析し、中山芝2200mのコース特徴を踏まえて予想をお届けします。

オールカマー2025の最終予想

枠順確定後、各馬の状態を踏まえて最終予想をまとめました。

馬連流し(4点)
軸馬:④レガレイラ
相手:⑦ヨーホーレイク、⑨ドゥラドーレス、①コスモキュランダ、⑤ホーエリート

三連複5頭ボックス(10点)
①コスモキュランダ
④レガレイラ
⑤ホーエリート
⑦ヨーホーレイク
⑨ドゥラドーレス

三連単フォーメーション(18点)
1着:〔④レガレイラ・⑦ヨーホーレイク〕
2着:〔④レガレイラ・⑦ヨーホーレイク・⑤ホーエリート・⑨ドゥラドーレス〕
3着:〔④レガレイラ・⑦ヨーホーレイク・⑤ホーエリート・⑨ドゥラドーレス・①コスモキュランダ〕

◎本命:④レガレイラ

昨年の有馬記念馬で、中山芝GⅠを2勝している舞台巧者。最終追い切りでは美浦ウッドで余力十分に好時計をマークし、ひと夏を越えてさらに充実。スタートから自在に動ける脚質も強みで、ここでは力が一枚上です。

○対抗:⑦ヨーホーレイク

2022年日経新春杯の勝ち馬で実力はGⅠ級。宝塚記念は大敗しましたが、叩き2戦目で状態は明らかに良化。CWで鋭い伸びを見せており、スタミナを要する中山2200mは合う条件。復活の走りに期待がかかります。

▲単穴:⑨ドゥラドーレス

レガレイラの半兄で、重賞でも安定した好走を続けています。最終追い切りでは坂路で鋭い伸びを披露し、態勢は整いました。まだ完調手前ながらも持ち前の末脚は健在で、展開ひとつで逆転まで狙える存在です。

△連下:①コスモキュランダ

皐月賞2着馬で、中山芝2200mは【1-4-1-1】と得意舞台。最終追い切りは坂路で好時計をマークし、前走札幌記念からの巻き返しを狙える状態です。人気は落ちそうですが、展開次第で馬券圏内に食い込む可能性十分。

△連下:⑤ホーエリート

前走目黒記念で牡馬相手にクビ差の2着と好走。追い切りでも力強い伸びを見せており、調子は万全。中山での好走実績もあり、牝馬の軽量を生かして直線で伸びる脚は要注意です。

オールカマー2025の追い切り評価

枠順確定後に行われた最終追い切りの内容をもとに、各馬の動きを総合評価しました。タイムやフォーム、反応、仕上がり具合をチェックし、SSS〜C評価でランク付けしています。

夏を越えて成長を見せた馬、休み明けでも力強い動きを見せた馬など、それぞれの状態を把握することが予想に直結します。

【評価SSS】レガレイラ

美浦ウッドで3頭併せの単走馬なりの最終調整ながら、6F82.5-1F11.2のラップを刻み余力たっぷりに駆け抜けました。

【1週前には美浦ウッドで6F79.4秒(終い11.4秒)の秀逸な時計を記録】し、ひと夏を越してパワーアップした印象です。

8月中旬から意欲的に乗り込まれ、調整過程は順調そのもの。柔軟性のある力強いフットワークで推進力も十分で、休み明け初戦として文句なしの仕上がりでしょう。

今回の追い切り評価では堂々のトップ評価です。

【評価SS】コスモキュランダ

美浦坂路で単走馬なりの最終追い切り。4F52.4-1F12.5を計時し、併走馬(ルージュアベリア)を楽々と抜き去って2馬身先着する充実ぶりでした。

1週前はウッドコースで6F82.0秒(一杯)と負荷をかけ、動き自体に大きな変化はないものの確かな良化をうかがわせる内容。前走の札幌記念では精彩を欠きましたが、叩き2戦目の今回は動きが一変し、好調時の気配が戻ってきました。

加藤士調教師も「思った通りの調整ができた。この調子なら巻き返しがあっていい」と手応えを語っており、休み明けでも躍動感ある伸びを見せた今回は高評価の「SS」です。

【評価A】ヨーホーレイク

栗東坂路での最終追いは4F53.6-1F12.3(末強め)。

やや余裕を残しつつもラストまでしっかりとした脚取りで駆け上がりました。1週前にはCWコースで6F83.3秒(稍重、直線強め)を消化し、ラスト1Fは11.3秒と鋭い伸びを披露。友道調教師も「順調です。中山は合うと思う」と好感触を示しており、広いコースより小回り向きのこの馬にとって舞台適性も上々。

派手さこそありませんが、持ち前の安定感ある動きで上位争いに加われる仕上がりです。

【評価A】ホーエリート

美浦ウッドで行われた最終追い切りでは6F80.6-1F11.1(ゴール前仕掛け)と抜群の伸びを見せ、併せたアンディラメナに0.4秒先着しました。

時計・動きともに申し分なく、馬体がしっかりしてきたことでパワーとスピードが増した印象です。

1週前もウッドで上々の動きを示しており、使うごとに良化傾向。田島調教師も「体が出来てスピードが出るようになった」と成長を実感しており、初の重賞の舞台でも持ち前の力強さを発揮できる態勢です。

【評価A】クロミナンス

約10ヶ月ぶりの実戦となりますが、慎重な調整ながら仕上がりは上々です。

最終追いは美浦坂路で4F52.5-1F12.3(強め)をマーク。長期休養明けを感じさせない軽快な登坂で、僅かに促すと力強く伸びました。1週前にはウッドで6F83.2秒(馬なり)と馬なりのまま好時計を記録しており、陣営の想定以上に動ける状態です。尾関調教師も「上向きな感じで使えるのはいいね」と復調ぶりに満足の様子。

大きな上積みこそありませんが、ブランクを感じさせないデキにあり、久々でも力を出せる仕上がりです。

【評価A】シュバルツクーゲル

美浦ウッドでの最終追い切りは6F82.3-1F11.9(馬なり)。僚馬ヴァイルマティを0.5秒追走して内から折り合い良く進み、直線で0.2秒先着しました。

道中はリラックスして折り合いがついており、終いまで脚色は鈍らず安定した走り。大柄な馬格を活かした力強いフットワークで、前走まで課題だった力みも徐々に解消されつつあります。

動き自体は良好で、重賞の舞台でも自分の力を出せる状態に仕上がりました。

【評価A】リビアングラス

最終追いは栗東坂路で4F53.4-1F12.0(強め)。僚馬アメリカンステージを0.8秒追走してクビ差先着し、力強く坂路を駆け上がりました。

1週前のCWコースでは6F85.6秒(稍重、一杯)ながらラスト1F11.3秒を計時しており、終いのキレ味は鋭さを取り戻しています。函館で調整していた前走時はおとなしく走りに覇気を欠いていましたが、栗東に戻ってからはピリッとした動きが蘇りました。重心のブレない安定したフォームで脚捌きに硬さもなく、活気十分。

上積みを感じさせる動きで、久々の勝ち星を狙える好仕上がりと言えます。

【評価A】リカンカブール

栗東CWでの最終追い切りでは6F83.5-1F11.2(一杯)と負荷をかけ、力強い動きを見せました。単走でしっかりと追われたことで全体時計を詰め、ラストまで集中を切らさず駆け抜けています。

もともと中山コースは得意としており、田中克調教師も「いつも通りいい感じ。中山はこの馬に合う」と手応えを掴んでいます。大きく目立つ派手さはありませんが、調整は順調そのもの。

平行線ながら安定したデキを維持しており、自分の力を十分発揮できる状態です。

【評価B】ドゥラドーレス

休養明け2戦目。最終追いは美浦坂路で4F53.5-1F12.2(ゴール前仕掛け)と前走時より時計を詰めてきましたが、終いはやや一杯気味に映りました。

1週前にはウッドコースで6F82.2秒(G前仕掛け)としっかり負荷をかけ、併走同入の内容。宮田調教師も「8~9分くらいまで上がってきている」と状態アップを口にするものの、まだ完調手前の印象は否めません。一追いごとに良化は感じられるものの、もうひと伸び欲しい印象で勝ち負けまでとなると課題が残ります。

可もなく不可もなしの仕上がりで、評価はBどまりとしました。

【評価B】フェアエールング

中間はウッドと坂路で乗り込み十分。最終追いは栗東坂路で4F57.3-1F13.5(馬なり)と余力残しの軽め調整でしたが、まっすぐブレの少ないフォームで駆け上がり順調さをアピールしました。

1週前にはウッドで5F67.0-1F11.7(馬なり)と上々の動きを見せており、背腰の筋肉の張りも戻って前走時より体つきは良化。和田正調教師も「順調」と一言、舞台条件も今回の方が合うとの見立てです。

大きく目立つ良化こそ感じられないものの、デキ自体は平行線で安定。持てる力は発揮できる状態と判断し、評価Bとします。

【評価C】ワイドエンペラー

約4ヶ月ぶりの実戦で仕上がり途上。最終追いは栗東CWで併せ馬を行い、6F82.9-1F11.3(一杯)をマークしましたが、併走馬と同入に留まりました。

1週前の坂路でも4F53.0(一杯)で僅かに遅れを取っており、動きにもうひと粘り欲しいところ。藤岡調教師は「休み明けの分、少し余裕がある。この1本で絞れてくれれば」とコメントしており、まだ完全には絞り切れていない印象です。

東京コースで実績を残している馬だけに、小回り中山替わりもプラスとは言えず、現状では決め手に欠ける印象。強調材料に乏しく、今回は苦戦必至と見てC評価が妥当でしょう。

オールカマー2025 出走予定馬

枠番 馬番 馬名 騎手(想定)
1 1 コスモキュランダ 丹内 祐次
2 2 リビアングラス 鮫島 克駿
3 3 クロミナンス J.モレイラ
4 4 レガレイラ 戸崎 圭太
5 5 ホーエリート 横山 武史
6 6 シュバルツクーゲル 菅原 明良
6 7 ヨーホーレイク 岩田 望来
7 8 リカンカブール 吉田 隼人
7 9 ドゥラドーレス C.ルメール
8 10 フェアエールング 津村 明秀
8 11 ワイドエンペラー 佐々木 大輔

オールカマー2025の有力馬3頭

GⅠ馬を筆頭に実力馬が揃う今年のオールカマー。

その中でも勝ち負け必至と目される3頭を紹介します。

レガレイラ

昨年の有馬記念を制した実力馬で、本レースでも筆頭格です。夏の札幌記念参戦も検討されましたが、仕上がり具合を考慮して相性の良い中山コースのオールカマー出走を決定しました。

ホープフルステークス、有馬記念と中山芝でGⅠ勝利を挙げており、舞台適性は抜群です。「前哨戦でも無様な競馬は見せられない」とのコメント通り、ここも勝ち負け必至でしょう。

ヨーホーレイク

ディープインパクト産駒の実力派。2022年日経新春杯を制し、以降は怪我による長期休養を挟みながらも復帰後はGⅠ戦線で健闘しています。

春の宝塚記念では17着と大敗しましたが、叩き2戦目で上積みは十分。小回りで持久力勝負になりやすい中山芝2200mは合う舞台で、過去にも重賞で好位から渋太さを発揮しています。

本来の力を発揮できれば、人気馬に割って入る存在であり、復活の走りに注目が集まります。

ドゥラドーレス

6歳牡馬ながらキャリアは浅く、近走めざましい充実ぶりです。ここ2戦はG3戦でいずれも2着と重賞タイトルにあと一歩まで迫っており、ついに重賞初制覇を狙います。

父ドゥラメンテ、母ロカという良血で、実はレガレイラの半兄(母が同じ)にあたります。今回が半妹レガレイラとの初対決となり、その結果にも注目が集まります。

鋭い末脚を持続できるタイプで、中山2200mでも展開次第で上位進出が可能でしょう。

オールカマー2025の穴馬2頭

堅実な人気馬が強い一戦ですが、過去には伏兵の台頭も目立ちます。

今年も侮れない2頭をピックアップしました。

コスモキュランダ

4歳牡馬。オープンクラスに昇級後も中山コースでは安定した走りを見せており、中山芝2200mは【1-4-1-1】と得意にしています。

前走の札幌記念(G2)は後方から伸びきれず8着と敗れましたが、夏場の洋芝や休み明けの影響もあった可能性があります。

直線の短い中山替わりで一変の可能性があり、人気薄でも警戒したい一頭です。

ホーエリート

4歳牝馬。前走の目黒記念(G2)では勝ち馬とクビ差の2着と牡馬相手に健闘しました。

中山コースは重賞で2度の2着がある相性の良い舞台で、55kgの牝馬重量なら古馬一線級の牡馬相手でも見劣りしません。

スタミナと切れ味を併せ持ち、展開が嵌れば高配当の立役者になる可能性十分です。

オールカマー2025が開催される中山芝2,200mの特徴

オールカマー2025予想 中山競馬場芝2,200mの特徴
出典:JRA

オールカマー2025は中山競馬場・芝2200m(外回り)コースで行われます。そのコースの特徴を押さえておきましょう。

コース形態や枠順の有利不利などを理解することで、予想の精度向上に役立ちます。

コースの基本的レイアウト

中山競馬場・芝2200mは右回りの外回りコースで、スタンド前直線入口付近がスタート地点です。1コーナーまで約432mと比較的十分な距離があり、その後2コーナーまでは緩やかなカーブが続きます。

向正面に入っても下り坂の影響で中だるみしにくく、全体として序盤はスロー~平均ペースになりやすいコース形態です。

3コーナー手前から各馬が動き始めるロングスパート戦になりやすい点も特徴と言えるでしょう。

ゴール前の坂の影響

最後の直線は約310mと短めですが、その手前に高低差2.4mの急坂(中山名物の心臓破りの坂)が待ち構えています

この坂の存在が勝負のポイントで、一瞬のキレよりも持続力とスタミナ、底力が要求されるレイアウトです。

クラスが上がるにつれて逃げ切りは難しくなり、かといって後方一気も決まりにくいため、長くいい脚を繰り出せるタイプが活躍しやすいコースと言えます。

実際、当コースでは一度好走した馬が繰り返し走る「リピーター」が多い傾向も指摘されています。

当日の馬場コンディションの見極めが的中への重要なカギとなります。

枠順の有利不利

外回りコースでコーナーは緩やかなものの、道中は常にコーナーワークが続くためロスの少ない内枠が有利とされています。

過去のデータでも1枠の複勝率が約60%と最も高く、2枠も含め内寄りの馬番の好走率が目立ちます。

反対に大外枠はやや割引きですが、7~8枠からも勝ち馬が出ているように極端な不利ではありません

理想は「好位のインで我慢できるタイプ」で、経済コースを立ち回れるかどうかが重要になります。

過去10年の枠順傾向の章までスクロールする

オールカマー2025の過去10年のデータと傾向

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 斤量 所属 人気 単勝 騎手
2024年 1 3 4 レーベンスティール 牡4 57.0 (美) 1 1.5 ルメール
2 3 8 アウスヴァール セ6 57.0 (栗) 10 49.4 田辺裕
3 8 14 リカンカブール 牡5 57.0 (栗) 12 59.8 津村明
2023年 1 7 13 ローシャムパーク 牡4 57.0 (美) 4 5.6 ルメール
2 2 2 タイトルホルダー 牡5 58.0 (美) 1 2.5 横山和
3 5 8 ゼッフィーロ 牡4 57.0 (栗) 7 19.5 戸崎圭
2022年 1 2 2 ジェラルディーナ 牝4 54.0 (栗) 5 19.5 横山武
2 1 1 ロバートソンキー 牡5 56.0 (美) 6 23.9 伊藤工
3 3 3 ウインキートス 牝5 54.0 (美) 7 33.2 松岡正
2021年 1 1 1 ウインマリリン 牝4 55.0 (美) 2 4.7 横山武
2 1 2 ウインキートス 牝4 55.0 (美) 5 12.1 丹内祐
3 6 11 グローリーヴェイズ 牡6 57.0 (美) 3 6.2 M.デムーロ
2020年 1 4 4 センテリュオ 牝5 54.0 (栗) 5 9.1 戸崎圭
2 8 8 カレンブーケドール 牝4 54.0 (美) 2 3.7 津村明
3 7 7 ステイフーリッシュ 牡5 56.0 (栗) 3 4.9 田辺裕
2019年 1 8 9 スティッフェリオ 牡5 56.0 (栗) 4 11.2 丸山元
2 1 1 ミッキースワロー 牡5 56.0 (美) 3 4.9 菊沢一
3 4 4 グレイル 牡4 56.0 (栗) 6 21.4 戸崎圭
2018年 1 6 7 レイデオロ 牡4 57.0 (美) 1 2.0 ルメール
2 1 1 アルアイン 牡4 57.0 (栗) 3 5.0 北村友
3 2 2 ダンビュライト 牡4 57.0 (栗) 2 3.8 武豊
2017年 1 3 6 ルージュバック 牝5 55.0 (美) 5 7.8 北村宏
2 8 8 ステファノス 牡6 56.0 (栗) 1 3.8 戸崎圭
3 5 9 タンタアレグリア 牡5 57.0 (美) 3 5.4 蛯名正
2016年 1 5 6 ゴールドアクター 牡5 58.0 (美) 1 2.0 吉田隼
2 1 1 サトノノブレス 牡6 56.0 (栗) 3 7.0 福永祐
3 5 5 ツクバアズマオー 牡5 56.0 (美) 6 19.4 吉田豊
2015年 1 2 3 ショウナンパンドラ 牝4 55.0 (栗) 3 7.6 池添謙
2 3 4 ヌーヴォレコルト 牝4 55.0 (美) 1 2.8 岩田康
3 5 9 ミトラ セ7 56.0 (美) 7 16.5 柴山雄

ここからは過去10年(2015~2024年)のオールカマーの結果データを振り返り、レース傾向を分析します

人気や配当、血統、そしてローテーション(前走)の観点から傾向を探ってみましょう。

総合傾向

オールカマーは秋の古馬中距離GⅠ戦線に向けた重要な一戦で、毎年実力馬が顔を揃えます。そのため上位人気馬の信頼度が高いのが特徴で、過去10年の勝ち馬はすべて5番人気以内から出ています。

一方で、牝馬の参戦も多く、近年はウインマリリンやジェラルディーナなど牝馬の活躍も目立ちます(過去10年の勝ち馬10頭中、牝馬5頭・牡馬5頭)。

総じて実績馬が順当に結果を残しやすいレースですが、展開次第ではヒモ荒れもあるため注意が必要です。

【血統】傾向

スタミナと底力が問われる中山2200mということもあり、父系ではディープインパクト産駒が最多勝利数を誇ります。

次いでモーリス、ハーツクライ、キングカメハメハ、ゴールドシップといったスタミナ色の強い血統が好成績を収めています。

ロベルト系の血を持つ馬(例:モーリス産駒)や欧州型の持久力ある血統にも要注目です。過去の勝ち馬には母父メジロ系(2019年スティッフェリオなど)やスタミナ型配合の馬が多く、夏場を越えて馬力のいる馬が台頭する傾向があります。

【馬齢】傾向

4歳馬の成績が突出しており、勝率・連対率・複勝率いずれも4歳馬が最も優秀です。

実際、近10年の勝ち馬の半数以上を4歳馬が占めています。一方、5歳馬も出走頭数が多い分3着以内延べ頭数では最多となっており、実力馬なら4歳・5歳が中心と言えます。

6歳以上になると途端に苦戦傾向が強く、過去10年では6歳以上の優勝例はありません。高齢馬より勢いのある明け4歳・5歳馬を重視するデータが出ています。

オールカマー2025の過去10年の人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 勝ち馬占有率 3着以内占有率
1番人気 3-3-0-4 30.0% 60.0% 60.0% 30.0% 20.0%
2番人気 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0% 10.0% 10.0%
3番人気 1-3-3-3 10.0% 40.0% 70.0% 10.0% 23.3%
4番人気 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0% 20.0% 6.7%
5番人気 3-1-0-6 30.0% 40.0% 40.0% 30.0% 13.3%
6番人気 0-1-2-7 0.0% 10.0% 30.0% 0.0% 10.0%
7番人気 0-0-3-7 0.0% 0.0% 30.0% 0.0% 10.0%
8番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1% 0.0% 3.3%
11番人気 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0-0-1-7 0.0% 0.0% 12.5% 0.0% 3.3%
13番人気 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0-0-0-5 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
17番人気 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0-0-0-0 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

過去10年の人気別成績をまとめました。

勝ち馬は上位人気から出る傾向が強い一方で、3連系の馬券では伏兵の台頭もあり注意が必要です。

1番人気は比較的安定

過去の傾向では上位人気馬が堅実に結果を残しており、1番人気の信頼度は高めです。

1番人気馬は過去10年で3勝・2着3回馬券圏内率60%を確保しており、勝ち馬も5番人気以内から出るのがセオリーです。

ヒモ荒れに要警戒

人気サイドが強いレースとはいえ、ヒモ荒れ(相手候補の高配当馬台頭)には注意が必要です。

7番人気以下の伏兵も3着までには計4頭入っており、3連系の馬券では波乱の要素があります。実際、近年でも2024年は12番人気リカンカブールが3着に食い込み3連単は8万円台、2022年も7番人気ウインキートスが3着で3連複が2.9万円と穴馬が絡むケースが見られました。

人気薄でも侮れない実力馬が潜んでいるレースだけに、相手選びは手広く構えておくと安心です。

オールカマー2025の過去10年の枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 勝ち馬占有率 3着以内占有率
1枠 1-5-0-6 8.3% 50.0% 50.0% 10.0% 20.0%
2枠 2-2-1-10 13.3% 26.7% 33.3% 20.0% 16.7%
3枠 2-1-1-11 13.3% 20.0% 26.7% 20.0% 13.3%
4枠 1-1-1-13 6.3% 12.5% 18.8% 10.0% 10.0%
5枠 1-0-4-13 5.6% 5.6% 27.8% 10.0% 16.7%
6枠 1-0-1-16 5.6% 5.6% 11.1% 10.0% 6.7%
7枠 1-0-1-17 5.3% 5.3% 10.5% 10.0% 6.7%
8枠 1-1-1-18 4.8% 9.5% 14.3% 10.0% 10.0%

過去10年のオールカマーにおける枠順別の成績データです。

内枠がやや優勢

中山芝2200mの枠順傾向でも述べた通り、内枠有利の傾向が数字に表れています。過去10年で1枠の複勝率は約50%と突出しており、最内枠から多く馬券絡みしています。2枠も含めた内寄りの枠が有利で、コーナーの多いコースだけにロスの少ない内枠の恩恵は大きいようです。

一方、大外枠(8枠)は勝率・連対率では見劣るものの複勝率自体は1割台後半を維持しており、完全な軽視は禁物です。

総じて内枠有利だが、展開次第では外枠からの差し込みも十分あり得ると考えておきましょう。

オールカマー2025の過去10年の前走レース別成績

前走レース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 勝ち馬占有率 3着以内占有率
宝塚記念 2-2-1-9 14.3% 28.6% 35.7% 20.0% 16.7%
天皇賞春 2-1-0-7 20.0% 30.0% 30.0% 20.0% 10.0%
函館記念 1-0-1-7 11.1% 11.1% 22.2% 10.0% 6.7%
小倉記念 1-0-0-6 14.3% 14.3% 14.3% 10.0% 3.3%
マーメイドS 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0% 10.0% 3.3%
エプソムC 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3% 10.0% 3.3%
ヴィクトリアM 1-0-0-1 50.0% 50.0% 50.0% 10.0% 3.3%
ドバイSC 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0% 10.0% 3.3%
札幌記念 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0% 0.0% 6.7%
QE2世C 0-1-1-1 0.0% 33.3% 66.7% 0.0% 6.7%
七夕賞 0-1-0-8 0.0% 11.1% 11.1% 0.0% 3.3%
安田記念 0-1-0-1 0.0% 50.0% 50.0% 0.0% 3.3%
日本海S 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0% 0.0% 3.3%
京都記念 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0% 0.0% 3.3%
目黒記念 0-0-3-3 0.0% 0.0% 50.0% 0.0% 10.0%
福島テレビOP 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0% 0.0% 3.3%
札幌日経OP 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0% 0.0% 3.3%
AJCC 0-0-1-1 0.0% 0.0% 50.0% 0.0% 3.3%
中日新聞杯 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0% 0.0% 3.3%
その他 0-0-0-57 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0%

最後に、各馬が前走にどのレースを使っていたかによる成績の違いを見てみます。

①宝塚記念組

春のグランプリ・宝塚記念から直行してくる組は、本レースの有力なステップです。特に宝塚記念で凡走(着順二桁など)からの巻き返しが多く見られます

例えば2019年の優勝馬スティッフェリオは宝塚記念7着→オールカマー1着、2016年2着サトノノブレスも宝塚記念8着から巻き返しました。

春のGⅠで力を出し切れなかった馬が、メンバー弱化するGⅡ戦で一変するケースが目立ちます。

今年も宝塚記念組としてレガレイラ(11着)、ヨーホーレイク(17着)が参戦予定で、状態次第では十分上位争いに加わってくるでしょう。

②条件クラス・夏のG3組

夏場のローカル重賞・オープン特別を経由してくる組にも要注目です。

年では函館記念組から活躍馬が出ており、2023年の勝ち馬ローシャムパークは函館記念1着から勢いそのままにオールカマーも制しました。

格下からの挑戦でも侮れず、例えば七夕賞や新潟記念などG3組も馬券圏内に絡むケースがあります。また条件クラス(3勝クラス)を勝ち上がったばかりの馬が健闘する例もあり、近年では2017年優勝のルージュバックが前走リステッドのしらさぎ賞7着から巻き返しています。

夏の上がり馬や実力馬の叩き台参戦には注意が必要です。

③その他の路線(札幌記念など)

札幌記念組も秋初戦として主要なローテーションの一つです。過去には札幌記念で大敗後に本番で巻き返す例があり、2024年2着アウスヴァール(札幌記念7着)、2021年2着ウインキートス(札幌記念9着)はともに前走から一変して好走しました。

札幌記念は一線級が集まるGⅡでレベルが高く、そこでの着順が振るわなくても本番では実績上位の存在となります。

この他、天皇賞(春)からの距離短縮組や海外遠征帰りの馬が出走してくる年もありますが、近年の好走例は少なめ。

それでも実力馬がいきなり能力を示すケースもあり得るため、前走ローテに囚われすぎず各馬の適性を見極めたいところです。

オールカマー2025予想まとめ

以上、オールカマー2025予想でした。

以上の分析を踏まえると、GⅠ馬同士の直接対決となるレガレイラの実績が一枚上手で、有力視は当然でしょう。

中山巧者のドゥラドーレスも含めこの3頭が勝ち負けの中心と考えられます。その一方で、ペース次第ではコスモキュランダの粘り込みやホーエリートの差し込みなど波乱の目も存在します。

上位人気を信頼しつつ、穴馬の台頭にも目を配り、狙い馬の取捨選択をしていきたいところです。

レース当日は展開と馬場傾向にも注意し、秋初戦を制するに相応しい一頭を見極めましょう。

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