3連単は当たった時の配当妙味は高いものの、全券種の中でも特に的中率が低い券種です。
そのため、多くの人は「ながし」や「ボックス」、「フォーメーション」に「マルチ」など、さまざまな買い方で的中を狙っています。
その中でも、3連単の5頭ボックスは発起人である元AKB48所属の小嶋陽菜さんの影響もあって「だいたい当たる」と噂されていました。
当記事では3連単5頭ボックスが本当に当たるのか、検証しています。
また、3連単5頭ボックスの勝負所や購入計算式などもまとめているので、興味のある方はご覧ください。
3連単5頭ボックスならだいたい当たるって本当？
3連単5頭ボックスがだいたい当たると言われたのは、小嶋陽菜さんがフジテレビの競馬番組に出演したのがきっかけです。
番組内で小嶋陽菜さんは3連単5頭ボックスを駆使して実績を残していました。
本当に3連単5頭ボックスが収支向上に役立つのであれば、ぜひともこの買い方を身に付けたいものです。
では、3連単5頭ボックスの提唱者といえる小嶋陽菜さんは番組内でどれほどの実績を残したのでしょうか。
フジテレビの公式サイトに2016年から2018年の小嶋陽菜さんの収支が掲載されていたので確認してみましょう。
| 年度 | 成績 | 収支 |
|---|---|---|
| 2018 | 8勝41敗 | －110,290円 |
| 2017 | 7勝42敗 | －138,360円 |
| 2016 | 12勝37敗 | ＋47,410円 |
| トータル | 27勝120敗 | －201,240円 |
(※参照：こじはるの３連単５頭BOXプレイバック｜フジテレビ競馬パーク – フジテレビ)
統計が確認できた2016年こそプラス収支でしたが2017年と2018年はマイナス収支です。
3年間のトータルはマイナス20万円となりました。
語源である小嶋陽菜さん本人の結果を見ると、3連単5頭ボックスはそこまで当たらないといえます。
3連単5頭ボックスの組み合わせは何通りになる？
3連単5頭ボックスは60通りです。
馬券は1点100円から購入できるので、3連単5頭ボックスの購入には最低でも6,000円が必要です。
1点当たり200円にすれば12,000円、500円にしたら3万円に倍増します。
ちなみに、3連単5頭ボックスは下記の計算式で求めることができます。
| ※3連単の組み合わせ計算式
選択した馬の数×(選択した馬の数-1)×(選択した馬の数-2) ※3連単5頭ボックスの計算式 5×4×3=60通り |
3連単5頭ボックスの的中率を計算した結果
3連単の組み合わせは出走数によって変動し、出走数に応じて的中率も変化します。
3連単の組み合わせ数や的中率は、下記の計算式で求められます。
| ※3連単の組み合わせ数の求め方
出走数×(出走数-1)×(出走数)=組み合わせ数 的中率の求め方 購入点数÷出走数=的中率(%) |
3連単5頭ボックスの組み合わせは60点なので購入点数60(点)から出走数を割ることで的中率が求められます。
出走頭数ごとの3連単5頭ボックスの的中率を下記にまとめましたので参考にしてください。
| 出走数 | 組み合わせ総数 | 3連単5頭ボックスの的中率 |
|---|---|---|
| 5頭 | 60 | 100.0% |
| 6頭 | 120 | 50.0% |
| 7頭 | 210 | 28.5% |
| 8頭 | 336 | 17.8% |
| 9頭 | 504 | 11.9% |
| 10頭 | 720 | 8.3% |
| 11頭 | 990 | 6.1% |
| 12頭 | 1,320 | 4.5% |
| 13頭 | 1,716 | 3.5% |
| 14頭 | 2,184 | 2.7% |
| 15頭 | 2,730 | 2.2% |
| 16頭 | 3,360 | 1.8% |
| 17頭 | 4,080 | 1.5% |
| 18頭 | 4,896 | 1.2% |
出走数に応じて変化しますが、12頭立て以上のレースになると、60点買いでも的中率は5%を下回ります。
フルゲート18頭立てになると1.2%しかありません。
3連単5頭ボックスは60通りも購入しますが、単純な的中率はそこまで高くないことが分かりました。
3連単5頭ボックスで勝負する際の3つのポイント
3連単5頭ボックスはそこまで的中率が高くありません。
また、語源の提唱者である小嶋陽菜さんの収支を考慮しても有効な買い方とはいいがたいです。
しかしながら、上手く購入することで3連単5頭ボックスでも収支を向上させる方法があります。
3連単5頭ボックスで勝負する際の3つのポイントについて解説していきます。
出走数が少ないレースを選ぶ
全券種にいえることですが、レースの組み合わせと的中率は出走数に応じて変化します。
3連単は1頭増減するだけで、組み合わせが大きく変化する券種です。
そのため、3連単5頭ボックスで勝負する際は出走数の少ないレースを選択することをおすすめします。
例えば、フルゲート18頭立てにおける3連単の組み合わせは4,806通りもありますが、12頭立てなら1,320通りです。
たった6頭減っただけで3,576通りも差がありました。
もちろん、組み合わせが少ないレースは的中した時の配当妙味が減少しがちです。
しかし、3連単はもともとの平均配当が全券種のなかでもトップクラスに高いです。
少数レースの欠点である配当妙味の低さを3連単の配当妙味でカバーできるので、出走数の少ないレースを選ぶことを推奨します。
人気馬と穴馬を組み合わせる
3連単5頭ボックスで勝負する際は、人気馬と穴馬を織り交ぜながら予想することをおすすめします。
3連単は1～3着に入線する馬を着順通り予想する券種です。
しかし上位3頭を人気馬が占めるレースは意外と多くありません。
大抵、1頭か2頭は穴馬と呼ばれる馬が入線し、高配当に結び付く傾向が強いです。
また、仮に上位3頭すべてが人気馬だった場合、配当が6,000円を下回る場合があります。
3連単5頭ボックスは60点買いなので最低でも6,000円が必要です。
もし、配当が6,000円以下になったら馬券を当てたとしてもトリガミになる可能性があります。
穴馬が上位入りすることが多いことと、トリガミの発生を考慮すると、人気馬と穴馬を組み合わせて購入するのがベストといえます。
競馬予想サイトの情報を活用する
3連単5頭ボックスで予想する際は競馬予想サイトの情報を活用することもおすすめです。
競馬予想サイトというのは競馬予想を有料(一部無料)で提供しているサイトです。
予想を有料で買うのは抵抗があるかもしれませんが、競馬予想サイトの中には誰もが驚くような結果を残しているサイトもあります。
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3連単をボックスで購入する際の点数と金額を計算
3連単5頭ボックスの購入点数は60通りで1点100円で購入した場合は6,000円必要です。
では、それ以外の点数で購入した際の組み合わせ数と購入点数はいくらになるのか、下記の表にまとめました。
| ボックス購入点数 | 組み合わせ総数 | 総購入金額(1点100円) |
|---|---|---|
| 3点 | 6 | 600円 |
| 4点 | 12 | 1,200円 |
| 5点 | 60 | 6,000円 |
| 6点 | 120 | 12,000円 |
| 7点 | 210 | 21,000円 |
| 8点 | 336 | 33,600円 |
| 9点 | 504 | 50,400円 |
| 10点 | 720 | 72,000円 |
| 11点 | 990 | 99,000円 |
| 12点 | 1,320 | 13万2,000円 |
| 13点 | 1,716 | 17万1,600円 |
| 14点 | 2,184 | 21万8,400円 |
| 15点 | 2,730 | 27万3,000円 |
| 16点 | 3,360 | 33万6,000円 |
| 17点 | 4,080 | 40万8,000円 |
| 18点 | 4,896 | 48万9,600円 |
3連単5頭ボックスの場合は6,000円で収まりましたが、6頭以上になると一気に跳ね上がります。
仮にフルゲート18通りを全通りで購入した場合は48万9,600円も必要になることが分かりました。
ボックス買いは購入点数が増えるほど的中率が高まりますが、それ以上に投資資金が必要になるので大量買いはおすすめできません。
点数を抑えるならフォーメーションがおすすめ
3連単5頭ボックスは6,000円で購入可能です。
1日1レースのみ3連単5頭ボックスで購入するならそこまで損失はありませんが、複数のレースを購入する場合は出費が増えます。
また3連単5頭ボックスは意外と的中率が高くないですし、発起人の小嶋陽菜さんも3年間の収支はマイナスでした。
そのため、3連単5頭ボックスを買い続けても黒字収支は狙いづらいのが実情です。
もしも、勝ち馬や2～3着に来る馬が読めるレースがあればボックスよりもフォーメーションで購入することを推奨します。
なぜなら、ボックスよりもフォーメーションのほうが大幅に購入点数を減らせるからです。
3連単5頭ボックスで選んだ5頭のうち、高確率で勝てる馬が見つかったとします。
5頭のうちの1頭を1着固定にし、残り4頭を2～3着に固定して総流しすると、組み合わせは12点に抑えることができました。
1頭の馬を着順固定するだけで、1/5まで買い目を抑えることができるのです。
もちろん、着順固定した馬がその通り入線しなければ、馬券は不的中となりますが、購入点数を大幅に抑えられるのは大きな強みです。
勝ち馬や2～3着に来る馬が読めるレースはボックスよりもフォーメーションのほうがリターンも大きくなります。
出走馬の能力を見ながら、できるだけ着順まで読めるようにしましょう。
まとめ
2010年代後半に話題になった3連単5頭ボックス。
小嶋陽菜さんの「だいたい当たる」のキャッチフレーズも話題になりました。
3連単5頭ボックスの最大のメリットはリーズナブルでなおかつ着順固定しなくてもいい点が挙げられます。
しかし、長期的な収支向上にはつながりませんでした。
3連単5頭ボックスだけで収支を上げるのは難しいです。
しかしながら、買い方を工夫したり、レースに応じてフォーメーションを使うことで回収率の向上につながります。
それでも回収率向上が難しい場合は、競馬予想サイトを利用することでも収支向上が可能です。
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