競馬は人生に潤いを与えてくれるものですが、勝てないことが続くとつまらなくなって、離れていく人も多くいます。
頑張って研究しても馬券がはずれてしまうとストレスになり、競馬が嫌いになってしまうのです。
実は競馬で勝てない人を見ていると、様々な共通点があることが分かります。
それらをしっかりと把握し改善していくことで、段々と勝てるようになってきます。
この記事は、競馬で勝てない人の代表的な共通点を10個紹介します。
さらに勝ち組になるためのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。
そもそも競馬は勝てない仕組みになっている

競馬をやっている人に「儲かってるの」と聞くと、多くの人から「トントン(プラスマイナスゼロ)かな」という返事が返ってきます。
しかしそう言っている人は、そのほとんどがトータルで負けています。
それは、そもそも競馬は勝てない仕組みになっているからです。
競馬がそもそも勝ちにくいといわれる理由を3つ紹介します。
控除率と還元率の仕組み
有馬記念や日本ダービーなどのレースが行われる中央競馬は、JRA(日本中央競馬会)が管理・運営しています。
そしてJRAは、競馬法に基づいて馬券の種類ごとに一定の控除率を設けて収益を確保しています。
また控除率を100から引いたものが、私達に分配される還元率です。
控除率と還元率は表裏の関係になります。
まずはJRAの券種ごとの控除率と還元率を見てみましょう。
| 券種 | 控除率 | 還元率 |
|---|---|---|
| 単勝 | 20.0% | 80.0% |
| 複勝 | 20.0% | 80.0% |
| 枠連 | 22.5% | 77.5% |
| 馬連 | 22.5% | 77.5% |
| ワイド | 22.5% | 77.5% |
| 馬単 | 25.0% | 75.0% |
| 3連複 | 25.0% | 75.0% |
| 3連単 | 27.5% | 72.5% |
| WIN5 | 30.0% | 70.0% |
例えばあるレースで買われた単勝の総額が100万円とします。
控除率20.0%とは100万円の20.0%、20万円をJRAが収益としていただきますよということです。
また還元率80%は、20万円を差し引いたあとの80万円を馬券を購入した人に還元しますという意味です。
つまり私達は馬券を買うごとに、上記の控除率を国庫に納付していることになります。
こちら側からみると、1,000円を800円に両替して馬券を買っているようなもので、控除されたあとの金額を取り合っているのです。
長期にわたって馬券を買い続けていると、控除率分だけ負けていくことになります。
これが競馬が勝てない仕組みになっている最大の理由です。
競馬研究の時間が無い
現代社会はとにかく忙しく、競馬に掛ける時間がなかなか取れません。
競馬で勝つためには膨大なデータを分析して答えを導き出すことが必要ですが、そもそもその時間が無いのです。
そこでAIが算出したデータや人気予想家の予想に乗っかって馬券を買うことになりますが、これがなかなか当たらない。
作家で競馬はプラス収支と思われる浅田次郎氏は、月曜日から「競馬四季報」という競馬の辞書のようなもので研究していたそうです。
競馬はそこまで時間を掛けないと、プラス収支にすることは難しいともいえます。
できる限り競馬研究に時間を割きたいものですね。
競馬に絶対はない
2012年の阪神大賞典(GⅡ)は、3冠馬オルフェーヴルが単勝1.1倍の圧倒的1番人気でした。
誰もが彼の勝利を疑わず、2着探しのレースとなっていました。
しかし、第3コーナーに入ったところで突然外ラチ沿いに逸走して失速してしまいます。
場内のファンは悲鳴と呆然、最後の直線で盛り返しましたが2着敗退となりました。
このことは「競馬に絶対はない」という、古くからの格言を思い出させてくれました。
どんなに研究してどんなに自信のあるレースでも、このようなことは起こり得ます。
走っているのは馬ですし、それに乗る騎手は手綱1本で操縦しているのですから。
競馬に絶対はない、不確定要素が多いことも、競馬で勝てないといわれている大きな理由です。
競馬で勝てない人の特徴10選

競馬で勝てない人は、自分で気が付かないところであることをしてしまっている場合が多いです。
己を知って改善すれば、徐々に勝てるようになってきます。
ここでは競馬で勝てない人に共通している特徴を10個紹介します。
的中重視で回収率を考えない
当てることだけを重視すると、結果的にお金は増えません。
競馬を始めて間もない初心者は、まず当てることを重視する傾向があります。
例えば馬連で1番の馬を軸に、2・3・4・5に流そうと考えます。
しかし1が来ないという不安もあり、的中率重視でボックスにして購入してしまうのです。
そのときの買い目と点数の比較は以下の通りです。
| 流し買い目(4点) | |||
|---|---|---|---|
| 1-2 | 1-3 | 1-4 | 1-5 |
| ボックス買い目(10点) | ||||
|---|---|---|---|---|
| 1-2 | 1-3 | 1-4 | 1-5 | 2-3 |
| 2-4 | 2-5 | 3-4 | 3-5 | 4-5 |
このように流しなら4点で済んでいたところ、ボックスで買ったら10点になってしまいました。
レースは本命の1-2で決まり、配当が700円だったらどうでしょう。
流しは300円のプラスですが、ボックスでは300円のマイナスになってしまうのです。
的中率も大事ですが、同時に回収率も考慮した買い方を検討するようにしましょう。
オッズを見ずに馬券を買う
競馬のオッズは、買われた馬券の金額によって刻々と変化していきます。
例えば人気解説者が「この馬は良い」といった途端にその馬券が買われて、オッズが変動することもあります。
また地方競馬はそもそも買われる金額が少ないので、誰かが大金を投入した際に一気にオッズが下がるので注意が必要です。
競馬で勝てない人は、そのようなことを知らずに馬券を買い、当たっても収支がマイナスになってしまうことがあるのです。
馬券を買う際は、オッズの変動をよくみてから決断するようにしましょう。
負けを取り返そうとする
競馬はすぐにかっとなる、短気な人には向かないといわれています。
負けが続いて熱くなり、ストレスが溜まって冷静な判断ができなくなってしまうからです。
競馬で勝てないそういった人の特徴は、負けを取り返そうと次のレースでさらに賭け金をアップして購入します。
そして負けるとまた多額を投入する、これではお金がいくらあっても足りません。
最終の第12レースが一般競争ながら売上が高いのは、そんなことが理由のようです。
負けを取り返したい気持ちは分かりますが、冷静な判断のもとに馬券を購入しましょう。
1日に使う金額が決まっていない
皆さんは競馬で1日にいくら使うでしょうか。
これが決まっていないという人は意外と多く、その人たちにとっては財布の中身がそのまま軍資金となっているようです。
しかしこれでは競馬は勝てません。
1万円だったときは馬連の中穴も買っていたのに、10万円あるときは本命馬が来そうな気がして、単勝に多額を入れてみたりと買い方に一貫性が無くなってしまうからです。
金額を決めて、自分なりの馬券戦術を磨いていく必要があります。
全レースを購入する
せっかくの休日で楽しみにしていた競馬、全レースの馬券を買いたくなる気持ちも分かります。
しかし平日の仕事で忙しい中、はたして全レースを予想しきれたといえるでしょうか。
1日12レースもあれば自信のあるレース、予想が難しいレースは必ずあります。
それを同じように全て買っていては、プラス収支にすることは難しいです。
また前述の控除率の問題もあります。
20%以上の控除率がある限り、理論上はその分だけ負けることになるのです。
自信のあるレースを中心に馬券を検討しましょう。
専門家の予想に丸乗りする
予想する時間が無いからと専門家の予想に丸乗りする人がいますが、それではプラス収支にすることは難しいです。
専門家も記事の執筆などで忙しく、予想に向き合う時間は意外と少ないのが現実だからです。
また専門家は、新聞紙上で発表した予想を覆すことはないので注意しましょう。
パドックでどんなに歩様がおかしくても、一度発信してしまった予想は変更しづらいのです。
専門家の予想は、自身の予想の参考程度に留めておくようにしましょう。
負けている現実を見ないふりする
なぜだかはよくわかりませんが、競馬はたまたま勝った記憶が、何度も負けている記憶を上回るようです。
そのため競馬で勝てない人は、トータルすると少しだけ勝っているような気になっています。
負けている現実を見ないふりをしているともいえますね。
そこで収支を記録するようにしてみましょう。
それだけで自分がどんなときにどのくらい負けているのかが分かります。
負けていればなんとかしようと研究にも力が入りますよね。
データを無視して感情で馬券を買う
人はどうしても好き嫌いで判断してしまうところがあります。
研究の結果1番の馬を軸にしたいと考えたのですが、その馬の騎手は◯◯で自分が好きではない騎手でした。
そうするとなんだかその馬を買いたくなくなってきて、最終的に馬券から外してしまうことがあるのです。
このように競馬で勝てない人はデータを無視して、感情優先で馬券を買ってしまいます。
感情を出すことは必ずしも悪いことではありませんが、馬券購入の際は極力抑えた方が良い結果になることが多いです。
競馬はデータ重視、感情はなるべく抑えましょう。
得意分野がない
競馬のレースは芝・ダート、距離・コース、様々な要素の組み合わせで作られています。
当然芝とダートは違いますし、1,200mと2,400mの予想の仕方は全く異なります。
競馬で勝てない人は、どのレースも同じように研究してしまうのです。
しかし1レースずつすべてを同じように分析していくのは、時間が足りず効率的ではありません。
まずは芝・ダートのどちらが得意なのかを確認することから始めましょう。
高配当ばかり狙う
競馬といえば一攫千金と考えて、高配当ばかり狙う人がいます。
券種でいえば3連単のみをひたすら買って勝負するような人は、競馬で勝てない人といえます。
それは1つ1つのレースによって合う券種があるからで、すべての券種を総合的に考えてプラス収支を狙うことが大事です。
3連単は最も売れている馬券の種類で、それが当たったときの喜びはすごく大きいことも分かります。
しかしそれに捕らわれすぎていると、近い将来で破綻してしまうのです。
最終的にプラス収支になるよう、様々な券種を検討しましょう。
競馬で勝つ方法

競馬は勝ちにくい仕組みになっていて、長期的にプラス収支にすることはかなり難しいです。
しかしそれでも勝つためにするべきことはいくらでもあります。
その中から、実践してもらいたい競馬で勝つ方法を5つ紹介します。
レース分析に時間を掛ける
皆さんは、過ぎし日の高校・大学受験や、社会人になってからの資格試験の前は必死に勉強したことと思います。
さて、では競馬はどうでしょうか。
休みの日の娯楽、負けてもいい範囲内での遊び、そのように捉えてる人はそれで楽しんでくれたらいいですね。
しかし、本気で競馬で勝とうと思ったら、試験前と同じように研究が必要なのです。
過去の実績を分析して各馬を比較、追い切り情報で調子の確認、パドックや返し馬で最終確認などやることは山ほどあります。
前述のように競馬は20〜30%の控除率がある限り、普通にやっていては絶対に勝てません。
競馬で勝つためにはまずは考え方を変え、レース分析に時間を掛けるようにしましょう。
レースを厳選する
競馬で勝つために必要なことの2番目は、レースを厳選することです。
芝の中距離戦、ダートの右回りなど、自分の得意なレースを作ってそのレースのみで勝負します。
得意なレースを作る際は、より詳細になればなるほど勝つ確率が高くなります。
「2勝クラスのダート1400m戦」や「東京競馬場芝コースの未勝利戦」など様々な条件を絞り込んでしまうのです。
受験で得意の科目を選択するのと一緒で、自分の得意分野で勝負するようにします。
レースを厳選するとレースの展開が自然と見え、予想がしやすくなるという効果がありますよ。
資金管理を徹底する
1日に使う金額を決めることは、競馬で勝つための必須条件です。
1日5,000円でも10,000円でもいいのですが、一度決めたらしばらくはその金額で続けていきます。
そうすると5,000円なら5,000円なりの、競馬における勝負勘が養われていくのです。
どのレースでどの券種にして、点数はどうするかなどが見えてくるようになります。
このように自分なりの馬券戦術を作り上げていくことで、だんだんと勝ち組に近づいていくのです。
レースを記録して次に活かす
レース終了後、多くの競馬ファンは「勝った〜」「負けた〜」で終わっているのではないでしょうか。
しかし競馬は未来へと続いていくので、そのままで終わってしまってはもったいないです。
一言コメントでいいので、ノートやスマホにメモを残しておきましょう。
2026年2月22日のフェブラリーステークス(GⅠ)、1番人気ながら3着に敗れたダブルハートボンドに筆者は「末脚勝負の東京は3着までが限界、右回りの中距離で再度単勝狙い」と記録しました。
これがすぐに活きることはないのですが、ダブルハートボンドが次のレースに出るとき、過去のレースを思い出す材料になるのです。
ほんの一言でいいので、レースを振り返るメモを残してみましょう。
感情をコントロールする
競馬をやっている人は誰でも一度は、熱くなりすぎて失敗したことがあるのではないでしょうか。
馬単で買った1・2着が逆だったり、馬連で1-2・1-3は買ったのに2-3を買わずに惜しくも外れたりした時です。
悔しくて次で取り返そうとして失敗します。
負けたときだけでなく、大勝したときも冷静でいられなくなり、同じように次のレースに大金を賭けて失敗するのです。
そんなときは、一度レースから離れて感情をコントロールすることをおすすめします。
東京競馬場なら無料で入れる「JRA競馬博物館」を散策してみてもいいし、地方競馬場ならその土地のグルメを堪能してもいいですね。
そして冷静になったら、競馬に復帰しましょう。
リフレッシュしたあとは良い考えが浮かんで、良い馬券が買えるようになりますよ。
競馬で勝てない人からのよくある質問

競馬で勝てない人は同じような悩みを抱えていることが多いです。
よくある3つの質問に回答しますので参考にしてください。
勝てずにストレスです。辞めたほうがいいですか?
競馬で勝てないことが続くとストレスになりますよね。
そしてもう2度と競馬はやらないと決心しても、またやってしまうのが競馬でもあります。
ただ生活費まで手を出して、借金するようになるのは避けたいです。
ここまでいくとギャンブル依存症が心配なので、その際はJRAの「ギャンブル等依存症対策」を参照して各自対応してください。
しかしそこまでではない方は、この記事や専門家の著書などを参考に自分なりの必勝法を見つける努力をしましょう。
競馬は少し勝てるようになるとストレスも吹き飛び、一生つきあっていける楽しい趣味になりますよ。
当たらない時期はありますか?
神社では生まれ年による厄年が掲示されていて、お祓いを受けるといいと促しています。
この例からも分かるように、人はそれぞれ調子の良い時と悪い時が周期的に巡ってくるようです。
競馬も同じように一度馬券が当たりだすとけっこう続くことがあり、反対にダメな時はどんな買い方をしても外れてしまいます。
当たらない時期にきたら、そんな時期なのだなと思ってじっとレースを見るだけにしましょう。
もしかしたら自分の馬券スタイルが崩れているのかもしれないし、たまたま確率的にブレが生じているのかもしれません。
こんなときは無理にあがいても良いことはないのです。
ただこれは競馬から離れろということではなく、レースはしっかり見てメモすることは必要です。
そうしているうちに「何か」が見えてくるので、その時にゆっくりと復帰するようにしましょう。
競馬で勝ってる人はいるんですか?
競馬で勝っている人は、すごく少ないですがいます。
正確な公式統計は公表されていませんが、関係者や研究者の推計では以下のような数字です。
| 勝ってる人の割合 | |
|---|---|
| 年間プラス収支 | 5%未満 |
| 安定して数年以上プラス収支 | 1〜3%程度 |
これを見てどのように感じるでしょうか。
そもそも競馬は控除率があるため、基本的には勝ちにくくなっています。
それでも100人のうち5人程度は年間プラス収支なのです。
これは私達競馬ファンに勇気を与えてくれる数字といえ、少しでもそこに近づけていきたいですね。
競馬で勝てない人の共通点を知って勝ち組になろう
競馬で勝てない人の共通点と、競馬の勝ち方について解説しました。
何事もそうですが、自分の弱点を知ることで改善策が見つけられます。
競馬も同じで、勝てない人の共通点が分かれば自分がどれにあてはまり、どうしたら改善できるのかが見えてきますね。
特に強調したいのは、研究を怠らないということです。
「努力は必ず報われる」といわれますが、競馬研究にもそれはあてはまります。
日々競馬に向き合って、勝ち組に近づいていきましょう。