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更新日:2025.12.27
ホープフルステークス2025予想

【ホープフルステークス2025予想】本命・穴馬・展開を過去10年の傾向・全頭追い切りから徹底予想!

監修者:鶴谷義雄
鶴谷義雄

1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。

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ホープフルステークス2025の概要
開催日・発走時間 2025年12月27日(土)15:45頃
開催会場 中山競馬場
グレード GI(国際)
芝・距離 芝・2000m(右)
出走条件 サラ系2歳(国際)
優先出走権 原則として収得賞金順で出走馬を選出(JRA規定)
1着本賞金 7,000万円

ホープフルステークス2025徹底予想

ホープフルステークスは、2歳中距離路線のチャンピオン決定戦です。舞台は中山芝2000m。スタンド前からスタートして急坂を2度越える内回りコースで、完成度とコース適性の差が如実に出やすいレースと言われます。小回りのタフな条件だけに、スピードだけでなくスタミナや器用さも問われ、将来のクラシック戦線で活躍する総合力の高さが求められるでしょう。

まさに「次世代スター候補たちの総合力勝負」といえる一戦です。

本記事では、過去10年のデータ傾向と中山芝2000mのコース特徴をもとに、有力馬・穴馬・展開予想まで徹底的に掘り下げます。

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2025/12/21(日) 中京5R カチウマの定理 2025年12月21日中京5R 買い目画像 1,900,360円 39590%
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ホープフルステークス 2025の最終予想

まず初めに、ぶっちゃ競馬の最終予想から紹介します。

詳しくは後述しますが、ホープフルステークス2025のコース特徴や過去10年のデータをまとめると以下の通りです。

  • 勝ち馬は内〜中枠(1〜5枠)に集中しやすい
  • 脚質は先行・差しが中心で、追込は苦戦傾向
  • 1番人気の信頼度が高く、基本は人気サイドが軸
  • 前走は東スポ杯2歳S・京都2歳Sが王道。札幌2歳S組も軽視禁物

そのうえで、中山芝2000mで重要な完成度(立ち回り・パワー)と、記事内の追い切り評価を重視し、アンドゥーリルを本命とします。


◎本命 アンドゥーリル
〇対抗 ショウナンガルフ
▲単穴 バドリナート
☆注目 アーレムアレス

◎本命 アンドゥーリル(牡2・川田将雅)

アンドゥーリル
出典:
netkeiba
評価点
  • 想定1番人気+過去10年で信頼度が高い人気ゾーンに合致
  • S評価で仕上がりは安定。大崩れしにくい状態の良さ
  • 好位で運べるタイプで、中山内回りの立ち回り勝負に強い
  • 上位人気が強い傾向のレースで、素直に軸にしやすい
懸念点
  • 流れが速くなりすぎた場合、直線での持続力勝負が鍵
  • 包まれる形になると進路取りに注意(内回り特有のリスク)

ホープフルSは、直線が短いぶん位置取りと器用さが重要で、追い込み一辺倒では届きにくいレースです。

アンドゥーリルは好位で我慢して、3〜4角で自然に前へ取り付けるタイプ。
さらに今回は記事内の想定展開でも、好位の中心になりやすく展開の利も見込みやすい存在です。

人気でも軸としてブレにくく、まずはここから組み立てるのが分かりやすいと判断します。

〇対抗 ショウナンガルフ(牡2・池添謙一)

ショウナンガルフ
出典:
netkeiba
評価点
  • 札幌2歳S組で実績は十分。重賞の流れを経験済み
  • S評価で休み明けでも仕上がりは悪くない
  • 差し脚が使えるため、先行勢が苦しくなる展開にも対応
  • 上位人気が中心になりやすいレースで、相手筆頭に置きやすい

前に行く馬が複数いてペースが締まる想定なら、最後は持久力と末脚の両立が必要になります。

ショウナンガルフは、直線だけの切れ味勝負というより長く脚を使えるタイプで、中山2000mのイメージに合う一頭。
本命と同じく上位争いの中心として、まずは素直に評価します。

▲単穴 バドリナート(牡2・坂井瑠星)

バドリナート
出典:
netkeiba
評価点
  • 無傷2連勝で勢い十分。完成度の高さが武器
  • S評価で状態面も安定。能力を出せる態勢
  • 好位〜中団で立ち回れるため、内回りの形に対応しやすい
  • 先行・差し優勢の脚質傾向に合致

バドリナートは、勝ち切りまでの押し上げが効くタイプで、ホープフルSのような立ち回り+パワーが問われる舞台で魅力があります。

本命・対抗ほどの実績面の分かりやすさはないものの、状態面の裏付けがあり、3着以内に滑り込むイメージを作りやすい単穴評価です。

☆注目 アーレムアレス(牡2・菱田裕二)

アーレムアレス
出典:
netkeiba
評価点
  • 追い切りSSS評価で仕上がりは最上位クラス
  • 中山のタフさに対応できる動きの良さがある
  • 上位人気が強い年でも3着に割って入る余地があるタイプ
  • 人気が落ち着く想定で、配当面のバランスが取りやすい

ホープフルSは、2歳戦らしく能力差が詰まりやすく、最後にモノを言うのが当週の気配です。

その点でアーレムアレスは、追い切り評価が最上位。
人気どころが順当に強い傾向のレースでも、こういう動けている馬は馬券圏内に飛び込んでくるパターンがあります。

初心者の方は、3連複や3連単の相手(ヒモ)で押さえると使いやすい注目馬です。

ホープフルステークス2025の穴馬2頭

実力馬が人気を集める一方で、2歳GIはまだ力関係が固まり切らず、展開ひとつで伏兵の台頭が起こりやすい一戦です。

ここでは、記事内で整理した過去傾向(先行〜差しが中心/前走で好走している馬が強い)に加えて、追い切り内容も踏まえたうえで、人気薄でも馬券圏内に食い込む可能性を秘めた2頭を挙げます。

アスクエジンバラ(牡2)– 伏兵陣営から快挙を狙う上昇株

アスクエジンバラ
出典:netkeiba

新規開業した福永厩舎(元名手・福永祐一調教師)の管理馬で、前走の京都2歳ステークス(GIII)では2着と健闘しました。

キャリア3戦1勝ながら着実に内容を良化しており、重賞でも上位争いできる地力をアピール。父は英愛ダービー馬のオーソライズドで、スタミナ豊富な欧州血統。
小回り中山で時計のかかる展開になれば一発があっても不思議ではありません

さらに今回、記事内の追い切り評価でもSS評価と高く、栗東CWで併せ馬強め→終い11.1の鋭い反応で先着と、動きの質が目立ちました。
2歳馬でこの終いの反応を出せているのは大きく、状態面の不安はかなり少ない印象です。

過去10年、前走で掲示板外(6着以下)に沈んだ馬が巻き返して馬券に絡んだ例はありません。
その点、アスクエジンバラは前走2着と好走している強みがあります。

人気は手頃でも、前走実績+追い切りの裏付けが揃っており、勢いとデータが後押しする伏兵として侮れない存在でしょう。

ジーネキング(牡2)– サマー組から奇襲を狙う逃げ馬

ジーネキング
出典:netkeiba

夏の札幌2歳ステークス(GIII)で10番人気ながら2着に逃げ粘り、波乱を演出した実力馬です。

その後休養に入りぶっつけ本番となりますが、初戦から積極策で持ち味を発揮してきたスピードと渋太さは要注意。
札幌2歳Sでは勝ち馬ショウナンガルフに差されこそしたものの、他の先行勢を完封する内容で、自身もレコード決着の立役者となりました。

追い切り面でも、記事内評価はA評価
美浦Wで併せ馬なりのまま6F82.5-1F11.4と好時計をマークし、フレッシュさのある動きが印象的でした。
休み明けでも動けている点は大きく、展開がハマれば粘り込みの形は十分考えられます。

父イスラボニータ譲りの粘り強さと、母系は地方重賞馬を輩出したスタミナ血統という配合背景も魅力。
休み明けの分人気は落ち着きますが、近年のホープフルSでは意表を突く逃げ残りが一度だけ決まっており(2017年マイネルスフェーン2着)、展開次第ではこの馬が再現するシーンもあり得ます。

ペースが平均〜やや速め想定でも、隊列がすんなり決まってマイペースに持ち込めるなら、人気薄の逃げ馬として一撃の警戒が必要です。

ホープフルステークス2025予想 全頭追い切り評価

評価 馬名 状態・仕上がり総評 追い切りのポイント
SSS アーレムアレス 万全の仕上がり。不安要素なく、動き・反応とも2歳離れした完成度 栗東坂路で単走馬なり。4F55.4-1F12.6を軽々とマークし、重馬場でも躍動
SS アスクエジンバラ 前走2着から動き質向上。折り合い面成長し鋭い末脚健在で臨戦態勢◎ 栗東CWで併せ強め。6F83.7-終い11.1と抜群の反応で先着、迫力十分
オルフセン 実績以上に調教で良化顕著。軽めでも余力十分で潜在能力の高さ示す 美浦坂路で単走馬なり。4F54.1-1F12.8の楽走で反応良好、操作性抜群
S アンドゥーリル 2連勝中で仕上がり安定。輸送考慮し軽めも、動きにブレなく好調維持 栗東坂路で単走馬なり。4F54.8-1F12.3と余力残し、フットワーク大きい
バドリナート 無傷2連勝で完成度高。大きな上積みこそないが、動きに柔軟性増し順調 栗東坂路で併せ強め。4F54.9-1F12.8で終い重点、僚馬に先着し良化気配
ショウナンガルフ 札幌2歳S馬が休み明けも順調。馬体成長し、気配良好で潜在能力は高い 栗東坂路で併せ強め。4F54.9-1F13.1で軽め調整も時計優秀、仕上がり○
A ジーネキング 休養明けもフレッシュな動き。攻め強化でパワーアップし波乱演出も狙う 美浦Wで併せ馬なり。6F82.5-1F11.4と楽に好時計、併走馬に半馬身先着
フォルテアンジェロ 無敗2連勝の上がり馬。気性面成長し折り合い○、素質互角で好状態 美浦Wで折り合い重視。5F68.2-1F12.2抑えつつ上々、過程含め順調
テーオーアルアイン 素質高いも伸び盛り。大きな変わり身ないが疲労なく、デキ自体は安定 栗東坂路で単走馬なり。4F55.6-1F12.3と軽めでもバランス良く登坂
ロブチェン 新馬勝ち直後も不安なし。併走で負荷十分にかけ、成長感じる動き 栗東CWで併せ一杯。4F51.5-1F11.3と鋭く伸び、攻め強化で態勢万全
B ウイナーズナイン 東スポ杯は伸び欠くも状態アップ。課題の硬さ残るが立て直しは順調 栗東坂路で単走強め。4F55.9-1F12.8と集中した走り、前走比良化
ノチェセラーダ 気配上向きも大きな変化なし。気性に前向きさ出て持久力活かせる展開望む 栗東坂路で単走強め。4F55.4-1F12.9で最後まで失速せず、状態は維持
ノーウェアマン 攻め動くタイプで好調キープ。反面、終いの甘さ課題で展開次第の面 美浦Wで単走馬なり。6F82.7-1F11.7と軽めにまとめ、気合乗り良し
メイショウハチコウ 素質高いがまだ幼い。動きは力強く上昇中だが、今回GⅠで試金石に 栗東坂路で単走馬なり。4F54.4-1F12.7と軽快、緩さ残りつつフットワーク◎
マテンロウゼロ 使う毎に良化。まだ完成途上で決め手不足も、体調は順調に右肩上がり 栗東CWで併せ強め。5F70.4-1F11.7で僚馬と同入、レース続きも疲労感なし

ホープフルステークス2025は2歳同士の一戦だけに、能力差が僅差になりやすく、仕上がりの差が結果に直結しやすいレースです。中山芝2000mは急坂を2度越えるタフな舞台で、追い切りで動けている馬ほど信頼度が高まります。

最上位のSSS評価アーレムアレス。重馬場でも楽に動けており、完成度はメンバー上位。同じくアスクエジンバラオルフセンも反応が鋭く、状態面の不安は見当たりません。

S評価アンドゥーリルショウナンガルフバドリナートも好調を維持。大きな上積みこそないものの、実力を発揮できる態勢にあり、上位争いに加われる仕上がりです。

なお、各馬の追い切り内容をさらに詳しく確認したい方は、下記の記事で全頭分を詳しく解説しています。

ホープフルステークス2025 全頭追い切り詳細はこちら

ホープフルステークス2025 出走予定馬・想定オッズ

馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 厩舎 馬体重(増減) 予想オッズ 人気
1 1 ノチェセラーダ 牡2 56.0 A.プーシャン 栗東 杉山佳明 発表待ち 38.4 13
1 2 アーレムアレス 牡2 56.0 菱田裕二 栗東 橋口慎介 発表待ち 30.1 11
2 3 ジャスティンビスタ 牡2 56.0 北村友一 栗東 吉岡辰弥 発表待ち 8.3 4
2 4 ロブチェン 牡2 56.0 松山弘平 栗東 杉山晴紀 発表待ち 17.7 7
3 5 ノーウェアマン 牡2 56.0 木幡巧也 美浦 浅利英明 発表待ち 152.4 16
3 6 バドリナート 牡2 56.0 坂井瑠星 栗東 松永幹夫 発表待ち 5.6 3
4 7 テーオーアルアイン 牡2 56.0 横山武史 栗東 奥村豊 発表待ち 28.3 10
4 8 マテンロウゼロ 牡2 56.0 横山典弘 栗東 松永幹夫 発表待ち 52.1 15
5 9 メイショウハチコウ 牡2 56.0 三浦皇成 栗東 牧浦充徳 発表待ち 34.5 12
5 10 ウイナーズナイン 牡2 56.0 西村淳也 栗東 小栗実 発表待ち 23.2 9
6 11 フォルテアンジェロ 牡2 56.0 T.マーカンド 美浦 上原佑紀 発表待ち 12.3 5
6 12 アンドゥーリル 牡2 56.0 川田将雅 栗東 中内田充正 発表待ち 3.3 1
7 13 ショウナンガルフ 牡2 56.0 池添謙一 栗東 須貝尚介 発表待ち 5.4 2
7 14 ジーネキング 牡2 56.0 斎藤新 美浦 斎藤誠 発表待ち 44.7 14
8 15 アスクエジンバラ 牡2 56.0 岩田康誠 栗東 福永祐一 発表待ち 20.8 8
8 16 オルフセン 牡2 56.0 岩田望来 美浦 斎藤誠 発表待ち 15.6 6

ホープフルステークス2025の展開予想

16頭立てとなり、ペースは平均~やや速めを想定します。明確な逃げ馬は不在ですが、ジーネキングノチェセラーダが前へ行く形になれば、序盤から流れは淀まず、持久力と立ち回りが問われる展開になりそうです。

好位にはアンドゥーリルバドリナートが収まり、折り合い重視でロスなく運ぶ形。中団にはショウナンガルフフォルテアンジェロオルフセンが控え、3コーナー過ぎから徐々に進出して勝負どころへ向かいます。

直線は先行勢の粘り込みに対し、中団から早めに動いた差し馬が迫る形。極端な瞬発力勝負にはなりにくく、最後は完成度と中山適性を兼ね備えた馬が押し切る総合力勝負になるでしょう。

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2025/12/21(日) 中京5R カチウマの定理 2025年12月21日中京5R 買い目画像 1,900,360円 39590%
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中山芝2000m(内回り)の特徴【ホープフルステークス2025開催コース】

中山競馬場芝2000mのコース図
出典:JRA

中山芝2000m(内回り)は、4コーナー奥からスタートし、直後に高低差約2.2mの急坂を駆け上がるタフなコースです。

スタートから最初のコーナーまで約405mとそれなりに距離がありますが、1~2コーナーは角度のきつい小回りで、ポジション争いが激しくなりがちです。

向正面は下り坂から平坦が続き、息が入りにくい展開になりやすいのも特徴。最後の直線は約310mと短く、ラスト200m付近に中山名物の急坂が待ち構えます。コース全体で2度の坂越えがあるため、高い持久力とパワーが不可欠です。

基本的には内枠・先行馬が有利と言われますが、ペースや馬場状態によっては差しも十分届きます。ポイントはスタートで好位置を取るダッシュ力と、コーナーでロスなく立ち回る器用さ。総じて中山芝2000mでは、スピード・スタミナ・器用さを兼ね備え、状況に応じて早めに動ける総合力の高い馬が結果を残しやすいコースと言えるでしょう。

ホープフルステークス 過去10年のデータ傾向

最後に、予想の参考となる過去10年(2015~2024年)のホープフルステークスのデータを振り返ります。人気、配当、騎手、血統、枠順、脚質、前走ローテーションなど主要ファクター別に傾向をまとめました。

データにはGI昇格前の2015~2016年(GII)を含みます。近年の傾向を把握することで、今年のレース展望がより明確になるでしょう。

過去10年の人気別傾向

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 7-1-0-2 / 10 70% 80% 80%
2番人気 1-2-3-4 / 10 10% 30% 60%
3番人気 1-2-1-6 / 10 10% 30% 40%
4番人気 0-2-1-7 / 10 0% 20% 30%
5番人気 0-0-0-10 / 10 0% 0% 0%
6番人気 0-1-1-8 / 10 0% 10% 20%
7番人気 0-1-0-9 / 10 0% 10% 10%
8番人気 0-1-2-7 / 10 0% 10% 30%
9番人気 0-0-0-10 / 10 0% 0% 0%
10番人気以下 1-0-2-58 / 61 2% 2% 5%

※本データは2015〜2024年のJRAホープフルステークスの成績をもとに独自集計(詳細な出典は下部参照

過去10年のホープフルステークスを人気別に見ると、1番人気の信頼度が非常に高いレースです。1番人気馬は【7勝・連対率80%】と安定しており、能力上位馬が素直に結果を出しやすい傾向が表れています。

また、2~3番人気も複勝率40%前後と堅実で、全体としては上位人気が馬券の中心になりやすいレースと言えるでしょう。

一方で、2022年(ドゥラエレーデ)のように14番人気が勝利し、3連単246万円の大波乱が起きた年もあります。基本は堅めながらも、展開次第で一気に荒れる可能性を秘めており、軸は1~3番人気、相手は中穴までを基本に、超大穴は警戒程度に留めるのが現実的なスタンスです。

直近5年の配当傾向

着順 枠番 馬番 馬名 騎手 人気 単勝 複勝 枠連 馬連 ワイド 馬単 3連複 3連単
2020年 1着 6 10 ダノンザキッド 川田将雅 1 210 110 570 680 310 910 1,900 5,560
2着 1 1 オーソクレース C.ルメール 3 180 590
3着 2 2 ヨーホーレイク 武豊 4 280 860
2021年 1着 3 5 キラーアビリティ 横山武史 2 310 140 1,130 1,270 510 2,160 7,680 27,610
2着 5 8 ジャスティンパレス C.デムーロ 4 240 1,100
3着 2 3 ラーグルフ 丸田恭介 8 490 2,270
2022年 1着 6 11 ドゥラエレーデ B.ムルザバエフ 14 9,060 1,410 29,300 64,580 13,070 175,230 232,970 2,466,010
2着 4 8 トップナイフ 横山典弘 7 390 10,940
3着 7 15 キングズレイン C.ルメール 6 480 3,350
2023年 1着 7 13 レガレイラ C.ルメール 1 310 140 520 530 280 1,150 18,800 56,240
2着 3 6 シンエンペラー B.ムルザバエフ 2 140 5,130
3着 3 5 サンライズジパング 菅原明良 13 1,350 5,390
2024年 1着 3 6 クロワデュノール 北村友一 1 180 120 1,160 1,100 450 1,310 140,500 293,380
2着 1 1 ジョバンニ 松山弘平 6 280 15,600
3着 6 11 ファウストラーゼン 杉原誠人 17 3,810 47,860

※2020~2024年のホープフルステークス(JRA)の払戻金をもとに独自集計

配当面は全体的に堅めに収まりやすいレースです。1番人気の勝率が高く、単勝は100~300円台が中心。馬連・馬単も上位人気同士なら500~1,500円前後で決着する年が多く、本命決着の年は配当が落ち着きやすい傾向にあります。

ただし、2022年のように一度波乱が起きると配当は一気に跳ね上がります。この年は14番人気が勝利し、3連単は約246万円と極端な高配当になりました。

総合すると、本命決着なら低配当、荒れた場合は一気に高配当という両極端な傾向が特徴です。中穴1頭絡みでは配当妙味が出にくいため、本命党は点数を絞り、穴狙いなら大穴まで振り切るメリハリのある買い方が有効でしょう。

過去10年の騎手別成績

騎手 条件 着別度数 勝率 連対率 複勝率
C.デムーロ 当該重賞 1-1-0-2 / 4 25% 50% 50%
当該条件 1-2-0-2 / 5 20% 60% 60%
川田将雅 当該重賞 1-0-0-3 / 4 25% 25% 25%
当該条件 4-3-4-13 / 24 17% 29% 46%
北村友一 当該重賞 1-0-0-2 / 3 33% 33% 33%
当該条件 1-1-0-8 / 10 10% 20% 20%
横山武史 当該重賞 1-0-0-3 / 4 25% 25% 25%
当該条件 8-4-2-16 / 30 27% 40% 47%
武豊 当該重賞 0-1-1-5 / 7 0% 14% 29%
当該条件 1-3-5-17 / 26 4% 15% 35%
横山典弘 当該重賞 0-1-0-2 / 3 0% 33% 33%
当該条件 2-3-1-27 / 33 6% 15% 18%
松山弘平 当該重賞 0-1-0-1 / 2 0% 50% 50%
当該条件 3-2-0-9 / 14 21% 36% 36%
菅原明良 当該重賞 0-0-1-2 / 3 0% 0% 33%
当該条件 2-2-4-15 / 23 9% 17% 35%
戸崎圭太 当該重賞 0-0-0-8 / 8 0% 0% 0%
当該条件 6-9-5-43 / 63 10% 24% 32%
坂井瑠星 当該重賞 0-0-0-5 / 5 0% 0% 0%
当該条件 0-0-0-12 / 12 0% 0% 0%
岩田康誠 当該重賞 0-0-0-4 / 4 0% 0% 0%
当該条件 0-1-1-15 / 17 0% 6% 12%
西村淳也 当該重賞 0-0-0-1 / 1 0% 0% 0%
当該条件 0-0-1-6 / 7 0% 0% 14%
三浦皇成 当該重賞 0-0-0-9 / 9 0% 0% 0%
当該条件 1-2-4-38 / 45 2% 7% 16%
佐々木大輔 当該重賞 0-0-0-2 / 2 0% 0% 0%
当該条件 0-0-1-8 / 9 0% 0% 11%
岩田望来 当該重賞 0-0-0-1 / 1 0% 0% 0%
当該条件 0-0-0-8 / 8 0% 0% 0%
津村明秀 当該重賞 0-0-0-1 / 1 0% 0% 0%
当該条件 2-2-3-24 / 31 7% 13% 23%
丹内祐次 当該重賞 0-0-0-1 / 1 0% 0% 0%
当該条件 1-2-0-22 / 25 4% 12% 12%

※2015~2024年のホープフルステークス結果をもとに主な騎手を抜粋

騎手成績では、クリストフ・ルメール騎手ミルコ・デムーロ騎手の存在感が際立ちます。ルメール騎手は2勝・複勝率50%、M.デムーロ騎手も2連覇を含む高い複勝率を記録しています。

いずれもGIでの実績が豊富な外国人騎手で、有力馬に騎乗する場合は素直に信頼しやすい傾向です。

日本人騎手では川田将雅騎手や武豊騎手が好走例を残しており、2022年には短期免許の外国人騎手が大穴を演出したケースもありました。総じて実績重視が基本ですが、一発のある騎手にも注意が必要でしょう。

過去10年の種牡馬別成績

種牡馬 条件 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 当該重賞 3-1-0-16/20 15% 20% 20%
当該条件 3-1-1-28/33 9% 12% 15%
キタサンブラック 当該重賞 1-0-0-1/2 50% 50% 50%
当該条件 1-0-0-4/5 20% 20% 20%
ロードカナロア 当該重賞 1-1-0-5/7 14% 29% 29%
当該条件 1-2-1-11/15 7% 20% 27%
ハーツクライ 当該重賞 1-0-0-4/5 20% 20% 20%
当該条件 2-1-1-20/24 8% 13% 17%
ドゥラメンテ 当該重賞 1-0-0-1/2 50% 50% 50%
当該条件 1-0-0-6/7 14% 14% 14%
Just a Way 当該重賞 1-0-0-0/1 100% 100% 100%
当該条件 1-0-0-5/6 17% 17% 17%
サートゥルナーリア 当該重賞 1-0-0-0/1 100% 100% 100%
当該条件 1-0-1-4/6 17% 17% 33%
スワーヴリチャード 当該重賞 0-0-1-0/1 0% 0% 100%
当該条件 0-0-1-3/4 0% 0% 25%

※2015~2024年種牡馬別成績(当該重賞=ホープフルS、当該条件=中山芝2000m戦)

過去10年の種牡馬成績を見ると、ホープフルステークスではサンデーサイレンス系を中心とした血統の活躍が目立ちます。中でもディープインパクト産駒は勝ち馬3頭を含み、出走数が多い中でも安定した成績を残しています。

また、サートゥルナーリアを輩出したロードカナロア産駒や、複数年で好走例のあるハーツクライ系も相性が良く、上位争いに絡むケースが多い血統です。

近年はドゥラメンテやスワーヴリチャードといった新興種牡馬の産駒も台頭しており、世代交代の流れも見られます。一方で、オルフェーヴルやルーラーシップ産駒は成績が振るわず、データ面では評価を下げたいところ。総合すると、中山芝2000mに適したサンデー系×スタミナ型血統が基本で、ノーザンファーム生産馬の信頼度も引き続き高いと言えるでしょう。

血統適正
アンドゥーリル
ラヴェニュー
ショウナンガルフ

過去10年の枠番別傾向

勝ち数 2着数 3着数 勝率 連対率 複勝率
1枠 2 0 2 20.0% 20.0% 40.0%
2枠 0 1 0 0.0% 10.0% 10.0%
3枠 3 1 0 30.0% 40.0% 40.0%
4枠 1 1 1 10.0% 20.0% 30.0%
5枠 1 0 0 10.0% 10.0% 10.0%
6枠 1 0 0 10.0% 10.0% 10.0%
7枠 1 1 0 10.0% 20.0% 20.0%
8枠 0 1 1 0.0% 6.3% 12.5%

※本データは2015〜2024年のJRAホープフルステークスの成績をもとに独自集計(詳細な出典は下部参照

過去10年の枠番別成績を見ると、勝ち馬は内枠から中枠に集中しており、1~5枠で計7勝を挙げています。なかでも3枠は勝ち数3と最も多く、先行力を活かしやすい枠と言えるでしょう。

一方、8枠は勝ち星がなく、連対も1回のみと苦戦傾向。年末の中山は馬場が荒れやすく、外を回される不利が出やすい点も影響していると考えられます。

ただし、7~8枠でも2着・3着に絡む例はあり、外枠=即消しとまでは言えません。総合すると、ホープフルステークスでは有力馬が中~内枠を引けば評価を上げ、極端な外枠なら割り引くのが基本。枠順確定後は、脚質や展開とあわせて最終判断するのが有効でしょう。

過去10年の脚質別傾向

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-1-0-10 / 11 0% 9% 9%
先行 6-5-1-30 / 42 14% 26% 29%
差し 4-4-7-42 / 57 7% 14% 26%
追込 0-0-1-39 / 40 0% 0% 3%
捲り 0-0-1-0 / 1 0% 0% 100%

※2015~2024年のホープフルステークス出走馬の脚質(JRA公表の上がり3F順に基づく)を集計

過去10年の脚質別成績を見ると、ホープフルステークスは逃げ切り勝ちがなく、先行・差し馬が中心のレースであることが分かります。逃げ馬は連対が1回あるのみで、展開的に厳しくなりやすい傾向です。

一方、先行馬は6勝・複勝率29%と最も安定しており、好位で流れに乗れるタイプが結果を残しています。差し馬も4勝・複勝率26%と健闘しており、中団から早めに動いて長く脚を使える馬が好走しています。

対照的に追込馬は勝ち星がなく、3着内率もわずか3%と苦戦傾向。捲りもサンプルが少なく参考外と考えると、総合的にはホープフルステークスでは先行~差しで自在に立ち回れる脚質を重視するのが基本と言えるでしょう。

脚質適正馬
アンドゥーリル
ショウナンガルフ
ラヴェニュー

過去10年の前走レース傾向

前走レース 成績(勝-2着-3着-着外) 勝率 連対率 複勝率
東京スポーツ杯2歳S (GII) 【3-1-1-4】 27.3% 36.4% 45.5%
ラジオNIKKEI杯京都2歳S (GIII) 【2-2-0-6】 20.0% 40.0% 40.0%
札幌2歳S (GIII) 【1-1-1-7】 10.0% 20.0% 30.0%
新馬・未勝利・1勝クラス 【4-3-5-47】 6.8% 11.9% 20.3%
その他の重賞 【0-2-2-5】 0.0% 22.2% 44.4%

※2015~2024年の勝ち馬・3着内馬の前走を分類し集計(「その他の重賞」は朝日杯FS・サウジアラビアRC・萩Sなど)

前走レースでは、東スポ杯2歳S組と京都2歳S組が中心で、過去10年の勝ち馬の半数がこの2路線から直行しています。特に東スポ杯組は勝率が高く、東京1800m重賞を勝ってここも制する例が目立ちます。

札幌2歳S組は勝ち切り例こそ少ないものの、近年は2~3着に絡むケースもあり、夏の重賞組も軽視は禁物です。また、新馬・1勝クラスから直行した馬の勝利例もありますが、いずれもデビューから無敗という条件付きです。

総合すると、前走で連対していることが重要で、朝日杯FSなどマイル路線よりも、同距離または2000m以上を経験している馬を重視するのが基本でしょう。

2000m経験馬
アンドゥーリル
アスクエジンバラ
ノチェセラーダ
フォルテアンジェロ

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ホープフルステークス2025予想まとめ

中山芝2000mは、スタート直後に急坂、そして小回りコーナーが連続する特殊コースであり、スピードとスタミナ、コーナリング技術のすべてが問われる舞台です。2歳馬同士の一戦だけに展開次第で波乱も起こり得ますが、近年は総合力で勝る素質馬が順当に結果を出す年が多く、1~3番人気の信頼度が総じて高い傾向にあります。極端な大波乱は少ないものの、2022年のような例もあるため注意が必要です。

今年は重賞勝ち馬や無敗馬が集うハイレベルな顔ぶれで、順当に行けば実力伯仲の争いになりそうです。ただし、ホープフルSは「何が起こるか分からない」のも魅力の一つ。前哨戦の結果や枠順・当日の馬場状態次第では、伏兵の台頭や思わぬ波乱が潜む可能性もあります。特にペースや位置取りひとつで着順が入れ替わる2歳戦だけに、最後まで油断は禁物でしょう。

データ面からは、

・前走で上位だった馬(重賞連対、新馬→無敗など)を素直に評価
・キャリア浅くても中山適性・距離適性を見極める
・穴なら実績馬の巻き返しより、新興勢力の台頭に注意

といったポイントが浮かび上がります。来春のクラシック戦線を占う意味でも重要な一戦、グランプリ翌日の若駒たちの熱戦に注目です。

参考・参照元一覧

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