
阪神大賞典は天皇賞・春(芝3200m)の重要な前哨戦で、勝てば本番への優先出走権が与えられる伝統の長距離GⅡです。
過去の結果からは「人気サイドが堅実」「ステイヤー(長距離適性馬)が活躍」といった特徴が顕著で、データ分析によって勝ち馬のパターンが浮かび上がります。
本記事では過去10年(2015~2024年)の阪神大賞典を分析し、予想のヒントとなる6つの傾向を紹介します。
目次

1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。
当サイトの記事や競馬予想サイトへの口コミ内容を監修している。
監修者紹介ページ阪神大賞典2025予想 有力馬評価
注目馬①ショウナンラプンタ
ショウナンラプンタ×鮫島克駿騎手
2着🥈
このコンビで重賞制覇できる日を願って
これからも応援し続けますദ്ദി^._.^)#ショウナンラプンタ#鮫島克駿 騎手 pic.twitter.com/WEQL8qaENS— 紅葉🏇 (@k_0330k1101) January 19, 2025
4歳牡馬。父キズナ(ディープインパクト系)、母フリアアステカ。
鞍上は武豊騎手に乗り替わり、前走の日経新春杯(G2)では2着と好走しました。
前走は菊花賞以来の久々ながら、折り合い重視で中団後方に控え、直線では大外からメンバー最速となる上がり35.4秒をマーク。勝ち馬ロードデルレイには3馬身及ばなかったものの、最後まで脚を伸ばした内容は評価できます。
今回は叩き2戦目で明らかに状態が上向き。1週前追い切りでは武豊騎手騎乗のもと、栗東坂路で51.0-12.1と鋭い動きを披露。伝統の長距離戦で自身最多タイ9勝目が懸かる名手との新コンビは強力なプラス要素です。3000m戦の実績はありませんが、前走で菊花賞5着馬を追い詰めた点から、距離適性への不安はほぼないと見ています。
長距離戦は“紛れ”が少なく実力が結果に反映されやすい舞台だけに、人気に応えて勝ち負けに加わる可能性は十分。
一方で、もしスローペースからの瞬発力勝負になれば切れ負けする懸念がある点は否めません。さらに3000m自体が初めてなので、仕掛けどころを誤れば差し損ねのリスクも。
武豊騎手がどのタイミングで動くかがレースの鍵を握りそうです。
注目馬②:ヴェローチェエラ
ヴェローチェエラ × 川田将雅騎手 pic.twitter.com/R221X3EHxw
— (@Gee_vD) January 19, 2025
4歳牡馬。父リアルスティール(ディープインパクト系)、母イプスウィッチ。
鞍上は川田将雅騎手。通算8戦4勝、掲示板を外したのは1回のみという安定感が魅力です。
前走の日経新春杯(G2)では1番人気に支持されるも4着に敗戦。スタート後は中団で脚を溜めるも、想定以上のハイペースで道中にスタミナを消耗し、直線では一旦盛り返したものの、勝ち馬には3馬身以上離されました。それでも2着ショウナンラプンタ、3着馬とは僅差で、大崩れはしていません。前々走のアルゼンチン共和国杯(G2)では2着と好走しており、G2レベルでも十分通用する力を示しています。
折り合いに課題がなく、長距離戦でも自分のペースを守れるのは強み。菊花賞では上がり勝負の展開で5着と健闘しており、底力は確かです。今回も引き続き川田騎手が手綱を取る予定で、手の内に入れている点もプラス材料。巻き返しが期待できる一頭です。
一方で、前走のようにペースが速くなるとスタミナロスが大きく、最後の伸びを欠く懸念があります。展開や位置取り次第で力を発揮できないリスクもあり、勝ち切るには鞍上のエスコートが鍵となるでしょう。また、G1未勝利のため、一線級との力関係が課題となります。
注目馬③:ワープスピード
ワープスピードくん、お誕生日おめでとう!まだあなたのことを知らない内から何度もレースを見せてもらってたね。益々の活躍を祈ってるね! #ワープスピード生誕祭 #ドレフォン産駒 pic.twitter.com/EbUqVY7gRJ
— あみんぐ7【タイトルホルダー馬主様公認LINEスタンプ発売中】 (@amming7) February 13, 2025
6歳牡馬。父ドレフォン(米国型)、母ディープラヴ(ディープインパクト系)。
関東・高木登厩舎所属で、鞍上は横山和生。重賞未勝利ながら、長距離戦での安定感が持ち味です。昨年の阪神大賞典では2着と好走し、コース適性の高さを証明。前走のダイヤモンドステークス(G3)では4着でした。
前走は最内枠からの発走でポジション取りに苦労し、道中は折り合いに専念。直線では前が壁になりスムーズに加速できず、進路を外に切り替えるロスが響きました。それでも最後まで脚色は鈍らず、長距離適性とレースセンスの高さを示しました。
3000m以上の長距離戦では安定して馬券圏内に入っており、昨年の阪神大賞典2着の実績からも舞台適性はメンバー随一。重賞勝ちはないものの、天皇賞(春)やステイヤーズSといった長距離G1・G2での善戦経験は強みです。
追い切りでも動きは良好で、以前課題だった併せ馬での遅れも目立たなくなっています。
また、今回は逃げ馬不在のため、自ら早めに動く“マクリ”戦法を取りやすい展開になりそう。持ち前のスタミナを活かせる形になれば浮上のチャンスは十分あります。
ただし、勝ち味に遅く、重賞では何度も善戦止まりなのは気になる点。決め手の鋭さでは他の上位馬に劣り、展開次第では差し損ねるリスクもあります。また、内枠を引くと前走のように捌きに苦労する可能性があり、スムーズな立ち回りが求められます。
積極策を取れなければ、勝ち切るのは難しいでしょう。
注目馬④:ゴールデンスナップ
2025.1.6 万葉S
ゴールデンスナップちゃんおめでとう牡馬にも負けないスタミナは父譲りかな?
水も滴るいい牝馬でした☺️#ゴルシ産駒 pic.twitter.com/Lu3HkTbLwp— ぱみゅ (@pamyu__oO) January 8, 2025
5歳牝馬。父ゴールドシップ(ステイゴールド系)、母メイショウジェイ。
鞍上は浜中俊騎手。牝馬ながらスタミナ豊富な良血馬で、これまでの4勝はすべて芝2400m以上の長距離戦。前走の万葉ステークス(OP)では同舞台の阪神芝3000m戦を快勝しました。
万葉Sでは稍重のタフな馬場を苦にせず、中団で折り合いをつけて脚を温存。直線では粘る逃げ馬を交わし、上がり38.3秒で2着馬に2馬身差をつける完勝。スタミナ勝負の展開で持ち味を存分に発揮し、父ゴールドシップを彷彿とさせる粘り強い走りを見せました。
昨年の阪神大賞典(5着)後は、馬体・気性ともに成長。近走の調教でも大きく遅れることが減り、状態面の充実ぶりが窺えます。父譲りのスタミナと底力を武器に、3000m戦への適性はメンバー随一。血統的にも当レースと相性の良いステイゴールド系で、好走の下地は十分整っています。
今回は阪神大賞典史上初の牝馬優勝が懸かる一戦。近年、エリザベス女王杯や宝塚記念でも牝馬の活躍が目立つように、スタミナとパワーが求められる舞台なら性差はそれほど大きなハンデにはなりません。
一方で、前走の万葉Sは緩いペースで展開に恵まれた部分があり、今回のG2ではメンバー強化と速い流れへの対応が鍵となります。瞬発力勝負になると牡馬勢に劣る可能性があり、斤量も前走53kgから今回は55kgに増える点は気になるところ。
とはいえ、持久力勝負になれば上位争いの可能性は十分。レース展開次第では、歴史的快挙が見られるかもしれません。
注目馬⑤:ブローザホーン
宝塚記念
重馬場の中ブローザーホーン
馬も強く騎手も上手かったです強かったですね
期待のドゥデュースはポジション取り失敗し6着敗退でした↓
次又がんばって欲しいですね pic.twitter.com/kGT0Hstdty— ぶー (@7Aw84382) June 23, 2024
6歳牡馬。父エピファネイア(ロベルト系)、母オートクレール。鞍上は菅原明良騎手。昨年の宝塚記念を制したG1馬で、本レース唯一のG1優勝経験馬です。
前走の有馬記念(G1)では12着と大敗。宝塚記念では稍重のタフな馬場を押し切りG1初制覇を果たしましたが、その後のジャパンカップ(G1)は8着、有馬記念はスローペースの先行有利な展開で後方待機策が裏目に出ました。3コーナー手前から早めにまくるも、直線で失速し力を発揮できませんでした。さらに、ジャパンCから中3週とローテーションが厳しく、疲労も影響した可能性があります。
今回は十分な休養を経て調整は順調。1週前の追い切りでも力強い動きを見せ、陣営も「持久力型のステイヤーで阪神大賞典向き」と巻き返しに自信を見せています。阪神大賞典のようなタフな流れなら適性を存分に発揮できるでしょう。
ただし、スローペースや瞬発力勝負では分が悪く、展開に左右されやすい点が課題。さらに59kgのトップハンデを克服する必要があり、位置取りが鍵となります。条件がかみ合えば圧勝まであっても不思議ではない存在です。
阪神大賞典2025 出走予定馬・騎手
馬名 | 性齢 | 騎手(予定) |
---|---|---|
ショウナンラプンタ | 牡4 | 武豊 |
ヴェローチェエラ | 牡4 | 川田将雅 |
ワープスピード | 牡6 | 横山和生 |
ゴールデンスナップ | 牝5 | 浜中俊 |
ブローザホーン | 牡6 | 菅原明良 |
サンライズアース | 牡4 | 池添謙一 |
マコトヴェリーキー | 牡5 | 岩田望来 |
ウィープディライト | セ4 | 未定(想定:池添学) |
コパノサントス | 牡5 | 未定(想定:藤岡康太など) |
リンフレスカンテ | 牡7 | 未定 |
ウインエアフォルク | 牡8 | 未定 |
※騎手は想定です。一部未定の馬もいますが、武豊騎手とショウナンラプンタの新コンビなど話題の騎乗も予定されています。
阪神大賞典2025 予想オッズ・想定人気
直前の予想オッズ(単勝)と想定人気順位は以下の通りです。
想定人気 | 馬名 | 予想オッズ(単勝) |
---|---|---|
1番人気 | ショウナンラプンタ | 2.3倍 |
2番人気 | ヴェローチェエラ | 4.2倍 |
3番人気 | ワープスピード | 7.5倍 |
4番人気 | ゴールデンスナップ | 7.5倍 |
5番人気 | ブローザホーン | 9.1倍 |
6番人気 | サンライズアース | 15.7倍 |
7番人気 | マコトヴェリーキー | 15.9倍 |
8番人気 | ウィープディライト | 30.5倍 |
9番人気 | コパノサントス | 57.2倍 |
10番人気 | リンフレスカンテ | 67.0倍 |
11番人気 | ウインエアフォルク | 203.6倍 |
上位5頭は人気が拮抗しており、ショウナンラプンタが僅かに抜けた1番人気の想定です。過去10年の傾向通り人気サイドでの決着になるのか、それとも波乱があるのか注目されます。
阪神大賞典2025 1週前/最終追い切り・調教
レース一週前の主だった追い切り情報をチェックすると、有力各馬の仕上がりは上々です。
ショウナンラプンタ
ショウナンラプンタは武豊騎手を背に栗東坂路で51.0-12.1の好時計をマークし、終いもしっかり伸びました。
前走時は太め残りでしたが、ひと叩きされた効果で今回は動きに鋭さが戻っており、明らかに上向きの気配です。
名手とのコンタクトも良好で、万全の態勢と言えるでしょう。
ゴールデンスナップ
ゴールデンスナップも長距離主体に使われてきた馬らしく、1週前追い切りでは重い馬場の中でも終いまでしっかりとした脚取りを見せました。
近走は調教での遅れも減って充実しており、昨年以上の成長がうかがえます。
状態面は非常に良さそうで、史上初の牝馬Vへ向け好気配です。
マコトヴェリーキー
マコトヴェリーキーは前走が京都記念3着と勢いに乗っている一方、調教では併せ馬で遅れる癖があります。今回も併走遅れが見られましたが、タイム自体は出ていますし終いバテているわけでもないため心配はいりません。
パワフルな走りができていれば問題なく、本番でも力を出せる状態に仕上がっているといえます。
その他、ヴェローチェエラやブローザホーンも順調に乗り込まれており、最終追い切りの動き次第では更なる上積みが期待できます。
各馬とも大きなマイナス材料は見当たらず、調整は良好です。最終追い切りの評価も踏まえて、当日の気配をしっかりチェックしたいところです。
阪神大賞典2025 開催情報
開催日時 | 2025年3月23日(日) 15:35発走(第11レース) |
---|---|
開催場所 | 阪神競馬場・芝コース 3000m(内回り右回り) |
格付け | GII(グレード2) |
出走条件 | サラ系4歳以上 オープン(別定) |
負担重量 |
|
※阪神大賞典は天皇賞(春)への重要な前哨戦と位置付けられ、例年この時期に阪神競馬場で行われます。今年で第73回の伝統ある長距離重賞です。
阪神大賞典2025のコース「阪神競馬場3000m」の特徴・レース傾向
阪神競馬場の芝3000mはスタミナと持続力が問われるタフなコースです。
スタートはスタンド前のポケット地点からで、1コーナーまで約400mと比較的距離があります。内回りコースを1周半し、最後の直線は473.6mと平坦ながら長め。
3コーナーから4コーナーにかけて下り坂があるため、そこで各馬が一斉に動いてペースが上がりやすいのが特徴です。
長丁場ながら極端にスローになることは少なく、中盤以降でロングスパートの仕掛け合いになることが多いです。
そのため好走しやすい脚質は、早めに先頭に並びかけて押し切る先行型か、向正面から一気にまくって4コーナーで先団に取り付くロングスパート型の差し馬の2パターンになります。
逆に、序盤から飛ばす逃げ馬は最後まで脚が続かず苦戦傾向で、直線だけで追い込む後方一気の馬も前を捕まえきれず終わるケースが多いです。
実際、過去の阪神大賞典でも向正面で動けるタイプが台頭しやすく、上がり勝負というよりは持久力勝負になりやすい傾向があります。
長い距離ゆえに騎手のペース判断力も重要で、消耗戦に持ち込めるかどうかが勝負の分かれ目となります。コース形態とレース質から、「紛れ」が少なく実力どおりの決着になりやすい舞台と言えるでしょう。
阪神大賞典2025 過去10年の結果と配当
過去10年(2015~2024年)の阪神大賞典の優勝馬と主な払戻は以下の通りです。
年度 | 優勝馬(人気) | 単勝 | 馬連 | 3連単 |
---|---|---|---|---|
2024年 | テーオーロイヤル(2番人気) | ¥330 | ¥1,590 | ¥10,660 |
2023年 | ジャスティンパレス(2番人気) | ¥310 | ¥1,360 | ¥3,860 |
2022年 | ディープボンド(1番人気) | ¥120 | ¥230 | ¥3,860 |
2021年 | ディープボンド(3番人気) | ¥1,030 | ¥3,510 | ¥120,400 |
2020年 | ユーキャンスマイル(2番人気) | ¥590 | ¥3,720 | ¥40,140 |
2019年 | シャケトラ(1番人気) | ¥220 | ¥2,700 | ¥87,820 |
2018年 | レインボーライン(3番人気) | ¥560 | ¥1,290 | ¥6,530 |
2017年 | サトノダイヤモンド(1番人気) | ¥110 | ¥140 | ¥740 |
2016年 | シュヴァルグラン(1番人気) | ¥300 | ¥670 | ¥3,310 |
2015年 | ゴールドシップ(1番人気) | ¥160 | ¥1,720 | ¥8,090 |
基本的に1~3番人気の組み合わせで決着することが多く、高配当は少ない傾向です。
過去10年で3連単配当が万馬券(¥10,000以上)となったのは数回程度で、8番人気以下の大穴馬は3着が2回あるのみ(勝ち馬は0頭)という安定した結果が続いています。
波乱が起きても中穴止まりで、堅実な決着が目立つレースと言えるでしょう。
阪神大賞典2025 過去10年のデータ傾向
ここからは過去10年分(2015~2024年)のデータに基づき、阪神大賞典の好走傾向を分析します。
1着馬の脚質傾向
脚質 | 勝数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 0 | 0% | 0% | 10% |
先行 | 5 | 13.9% | 27.8% | 38.9% |
差し | 1 | 3.4% | 10.3% | 20.7% |
追込 | 0 | 0% | 0% | 6.7% |
※過去10年(2015~2024年)のデータを基に作成。
過去10年、阪神大賞典を逃げ切った馬はゼロで、逃げ馬の成績は0勝・3着1回のみと苦戦しています。
一方、先行馬(レースを3~5番手以内で運ぶ馬)が5勝を挙げており、勝率13.9%、連対率27.8%と優秀です。
差し馬(中団から長くいい脚を使う馬)も1勝ありますが、勝率は3.4%と低め。
基本的には先行して早めに押し切る形がもっとも信頼でき、ロングスパート戦に対応できる持久力タイプが台頭します。
実際、レースラップが上がり勝負になりにくいため、4コーナーで先頭集団に取り付いている馬がそのまま押し切るケースが目立ちます。
逆に、最後方近くから直線だけで追い込むような追込馬はこの10年で勝ち馬ゼロ、3着が数回あるのみと不振傾向です。長距離戦らしく途中でペースが上がる展開についていけず、届かないケースが多いようです。
まとめると、「先行力」と「ロングスパート適性」が勝負の鍵となるレースです。逃げ馬は評価を下げ、中団より前目につけられる馬を重視すると良いでしょう。
人気別成績
人気 | 勝数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 5 | 50.0% | 60.0% | 80.0% |
2番人気 | 3 | 30.0% | 50.0% | 60.0% |
3番人気 | 2 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
4番人気 | 0 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
5番人気 | 0 | 0.0% | 20.0% | 40.0% |
6~9番人気 | 0 | 0.0% | 7.5% | 10.0% |
10番人気以下 | 0 | 0.0% | 0.0% | 3.6% |
阪神大賞典は上位人気決着が基本のレースです。
過去10年の勝ち馬は全て3番人気以内で、4番人気以下の馬は一度も優勝していません。
特に1番人気馬の信頼度は抜群で、5勝・連対率60%、複勝率80%というハイアベレージです。
2番人気も3勝を挙げており、上位2頭の人気馬で8勝を占めています。 一方、8番人気以下の大穴になると馬券絡みはわずか3着2回のみで、2着以内はゼロ。
人気薄の台頭は極めて稀で、“穴狙い”はあまり妙味がありません。
実際、3000mの長距離戦は実力通りの決着になりやすく、強い馬が順当に結果を残す傾向があります。
このことから、予想を組み立てる際は無理な大穴狙いを避け、実力上位の人気馬中心に据えるのが鉄則と言えるでしょう。
前走レース別成績
前走がG1レースだった馬(G1組)が圧倒的に好成績を収めています。
過去10年のデータでも、前走がG1だった馬は5勝・連対率45.5%・複勝率59.1%と突出しています。
中でも前走が有馬記念だった馬の成績は【4-5-2-6】(該当17頭)で、勝ち馬の半数近くを占めます。
有馬記念から直行してきた馬は着順が二桁着順に敗れていても巻き返すケースが多く、前年暮れのグランプリ組は無条件でマークが必要でしょう。
G1経験馬は格の違いを見せつけることが多く、天皇賞・有馬記念などトップクラスの舞台を踏んできた馬の信頼度が非常に高いです。
逆に前走がG2・G3だった馬は好走例こそありますが、勝率・連対率の点ではG1組に見劣ります。
特に前走G2組の勝率8.6%、G3組7.7%はG1組の約3分の1程度で、どうしても信頼度で劣ります。
前走がオープン特別や3勝クラス以下だった馬に至っては、直近10年で馬券圏内に入った例すらありません。
以上から、本命候補は前走でG1を走ってきた馬に置くのが定石です。前走G2・G3組も無視はできませんが、その場合はその前走で連対しているなど勢いのある馬に絞りたいところです。
逆に前走が条件戦やオープン特別だった馬は大幅減点と考えるのが妥当でしょう。
馬齢別成績
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 4- 4- 2- 11/ 21 | 19.0% | 38.1% | 47.6% |
5歳 | 3- 4- 5- 18/ 30 | 10.0% | 23.3% | 40.0% |
6歳 | 3- 2- 3- 22/ 30 | 10.0% | 16.7% | 26.7% |
7歳 | 0- 0- 0- 19/ 19 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
8歳 | 0- 0- 0- 11/ 11 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
若い馬が好成績を収めやすいのも阪神大賞典の特徴です。
中でも4歳馬の好走率が群を抜いており、過去10年で4勝・連対率38.1%・複勝率47.6%をマークしています。
勝率19.0%は他世代と比べても突出して高く、成長力や勢いという点で有利に働いているようです。
クラシックを戦った素質馬が古馬長距離路線で一気に開花するパターンが多く、スタミナ強化が見込める4歳春という時期も追い風なのでしょう。
5歳馬・6歳馬も決して悪くありませんが、勝率・連対率の数値は4歳馬に及びません。
実際、4歳馬が存在した年はその多くが馬券圏内に絡んでおり、若さのアドバンテージは大きいといえます。
一方、7歳以上の高齢馬になると明確に苦戦しており、過去10年で7歳以上の馬は一度も3着以内に来ていません。
長距離戦は経験がモノを言う反面、加齢による衰えも如実に表れる舞台です。近年の傾向からは高齢馬には割引が必要でしょう。 結論として、予想の中心は4歳馬に置くのがセオリーです。
相手も5~6歳の実力馬までとし、7歳以上は思い切って評価を下げるのがデータ上は有効と言えます。
枠順傾向
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 1- 2- 7/10 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
2枠 | 0- 1- 2- 8/11 | 0.0% | 9.1% | 27.3% |
3枠 | 1- 1- 1- 9/12 | 8.3% | 16.7% | 25.0% |
4枠 | 1- 1- 2-10/14 | 7.1% | 14.3% | 28.6% |
5枠 | 1- 2- 1-10/14 | 7.1% | 21.4% | 28.6% |
6枠 | 1- 3- 1-12/17 | 5.9% | 23.5% | 29.4% |
7枠 | 2- 1- 1-16/20 | 10.0% | 15.0% | 20.0% |
8枠 | 4- 0- 0-16/20 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
阪神芝3000mは長丁場だけに枠順の有利不利は小さいと思われがちですが、データを見るとやや外枠が優勢という傾向が出ています。
過去10年で最多の4勝を挙げているのは8枠の馬で、勝率20.0%と突出しています。
これは外枠の方が他馬を気にせずスムーズに動けるため、先述のマクリ戦法を仕掛けやすいことが要因かもしれません。
実際、8枠で勝利した4頭中3頭はロングスパートが得意な馬でした。
一方、内枠は包まれて動けなくなるリスクが高く、力を出し切れないケースが目立ちます。
1枠は過去10年で勝率0%・連対率10%と苦戦傾向で、最内で脚を溜めても直線で前が壁になることが多いようです。
とはいえ1枠の複勝率自体は30%あり3着には来ているため、極端に不利というわけではない点には注意が必要です。
総じて、**「外めの先行馬」「内で捌ける器用な馬」**に注目すると良いでしょう。枠順と脚質の相性が重要で、外枠でもまくって動けるタイプや、内枠でもスルスルと位置を上げられるタイプが狙い目です。
今年のメンバーではまくりが得意な馬が少ないため、極端な外枠よりも中枠あたりの先行馬が展開利を得る可能性も考えられます。
血統傾向
超長距離戦だけにスタミナに優れた血統が好成績を収めています。特にサンデーサイレンス系の中でも長距離適性の高いディープインパクト系やステイゴールド系の活躍が目立ちます。
実際、過去の勝ち馬をみると2017年サトノダイヤモンド(父ディープインパクト)、2023年ジャスティンパレス(父ディープインパクト)とディープ産駒が2頭勝利。
ステイゴールド系では2015年~2014年ゴールドシップ(父ステイゴールド)が3連覇、2018年レインボーライン(父ステイゴールド)が優勝しており、長距離に強いサンデー直系が台頭しています。
また、スタミナとパワーを伝えるロベルト系の血も見逃せません。ロベルト系種牡馬の代表格シンボリクリスエス産駒からは2016年シュヴァルグラン(父ハーツクライ≒ロベルトの孫にあたる)が勝利。2021・2022年連覇のディープボンドは父キズナ(ディープ系)ですが、母父にロベルト系のKings Bestを持ちスタミナを補強していました。さらに今年の注目馬ブローザホーンは父エピファネイア(父シンボリクリスエス)で純粋なロベルト系です。
阪神大賞典では代々、スタミナ色の濃い欧州型の血統が穴をあけるケースもあり、ステイゴールド系やロベルト系の血を持つ馬には注意が必要でしょう。
まとめると、「スタミナ型サンデーサイレンス系」(ディープインパクト、ステイゴールドなど)や**「ロベルト系」**の血統を持つ馬が好走傾向にあります。
逆にスピード色が強い米国型の血統のみだとスタミナ面で不安が残るケースが多いようです。今年も該当馬が多数エントリーしており、血統面からの後押しがある馬には要注目です。
鶴谷義雄の大穴一発予想
競馬評論家・鶴谷義雄が狙う今年の“大穴”は、ウィープディライト(想定8番人気)です。前走は2勝クラスを勝ち上がったばかりの身ながら、本レースで唯一のセン馬(騸馬)である点に注目しています。
セン馬はクラシックに出走できない分、古馬戦線で開花する可能性を秘めています。
ウィープディライトは父ドゥラメンテ×母父マインシャフトという血統で、欧米のスタミナと日本の切れ味を併せ持つ背景があります。まだ条件馬ながらも前走を完勝した勢いは侮れません。
レースセンスが良く、先行して粘り込む競馬が持ち味で、3000m戦でも自分のペースを守って運べるタイプです。
実際、直近の2戦は先行策から上がり最速クラスの脚を使って連勝しており、長丁場でもバテないスタミナを見せています。 確かに過去10年、3勝クラス以下から挑戦した馬の好走例はなく、データ上は大きな割引を覚悟しなければなりません。
しかし今年のメンバーを見ると、他に逃げたい馬がおらず、本馬がすんなりハナを切る可能性があります。マイペースの先行策に持ち込めれば、スローの逃げ残りで波乱を演出するシーンも十分考えられます。
鞍上(現時点で未定ですが想定では若手機種)が積極的に行くようなら、一発の魅力を秘めた穴馬と言えるでしょう。
鶴谷義雄の見立てでは、「データ的な不利を覆すには展開利が必要だが、今年のメンバー構成ならウィープディライトの逃げ粘りがあってもおかしくない。先行有利の阪神3000mなら3着残りも十分狙える」とのこと。
人気薄でもスタミナと展開次第で浮上の余地ありと見て、ウィープディライトを大穴候補に指名します。
阪神大賞典2025予想・買い目
阪神大賞典は長距離戦ながら堅実な決着が多いレースですが、展開ひとつで波乱も起こり得るのが魅力です。ここでは、今年の出走馬の実力や適性を踏まえ、「堅め決着を本線にしながら中波乱まで狙う」買い目をご紹介します。
当日の馬場状態や最終気配も考慮して、状況に応じてアレンジしてみてください。
単勝
- ショウナンラプンタ
抜群の安定感と成長力を評価して1着狙い。
馬連
- ショウナンラプンタ-ヴェローチェエラ
- ショウナンラプンタ-ブローザホーン
人気サイド同士の組み合わせを本線に。
三連複
- 4頭ボックス:ショウナンラプンタ、ヴェローチェエラ、ブローザホーン、ゴールデンスナップ
実力馬4頭のボックスで、万一の波乱にも対応。
三連単フォーメーション
- 1着=ショウナンラプンタ
- 2着=ヴェローチェエラ、ブローザホーン
- 3着=ヴェローチェエラ、ブローザホーン、ゴールデンスナップ、ワープスピード、ウィープディライト
ショウナンラプンタを1着に固定。
2着には実力上位の4歳馬ヴェローチェエラと、G1馬のブローザホーン。
3着候補にゴールデンスナップとワープスピード、さらに穴としてウィープディライトを押さえておきたい構成です。
総評
堅実な決着を狙いつつも、スタミナ型の伏兵にも配当妙味が潜む一戦。
上述の買い目を参考に、当日の馬場状態やパドックの雰囲気なども加味して最終的に判断してください。
皆様の的中と高配当をお祈りします!

総合評価 | 1位/221位 | 98.7点/100点 |
---|---|---|
的中率 | 94% | 100点/100点 |
回収率 | 355% | 100点/100点 |
週間無料予想数 | 24本 | 97点/100点 |
口コミ平均評価 | ★4.8 | 98点/100点 |
参加レース数 | 合計利益 | 的中率 | 回収率 | 的中本数 | 的中総額 |
---|---|---|---|---|---|
36レース | 275,400円 | 94% | 355% | 34回 | 383,400円 |
日程 | 2025年03月30日 | 2025年03月29日 | 2025年03月29日 | 2025年03月23日 | 2025年03月23日 |
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予想 | |||||
結果 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
的中金額 | 5,100円 | 2,400円 | 5,300円 | 7,000円 | 3,200円 |
券種 | 複勝 | 複勝 | 複勝 | 複勝 | 複勝 |
対象会場/レース名 | 阪神4R | 阪神12R | 阪神8R | 阪神12R | 阪神9R |
「長年競馬をやっていても全く勝ててなかったんですが、カチケン使い初めて急に当たるようになりました(笑)やっぱり自分の予想よりも遥かに当たりますね」引用:ぶっちゃ競馬
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