

1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。
当サイトの記事や競馬予想サイトへの口コミ内容を監修している。
監修者紹介ページ今年の函館記念は、JRA番組改定に伴い施行週が3週間前倒しとなり、開幕6日目=6月最終日曜日に移設されました。
ハンデ戦ならではの斤量差で「先行粘り」か「差し切り」かを左右するので、波乱含みのレースとなっていて高配当にも期待できるでしょう。
洋芝の生育がまだ瑞々しいタイミングで行われるため、例年よりも芝のクッション値が高めです。
開幕週の高速馬場とはひと味違う洋芝×小回り×ハンデの3重奏。上がり最速でも届かない年もあれば、軽量差し馬が一気に大外を決める年もある、まさに読み応え満点のサマー乱戦です。
この記事では、有力馬3頭+穴馬2頭の深掘り評価に加えて、過去10年データをフル活用して重要なポイントをピックアップして紹介します。
洋芝適性・枠の有利不利・過去10年のデータを掛け合わせ、あなたの馬券戦略を北の大地仕様へアップデートしていきましょう。
目次
函館記念2025の最終予想
相手:⑬マコトヴェリーキー、①マイネルモーント、⑭トップナイフ、④キミノナハマリア、⑪ランスオブクイーン、⑧ヴェローチェエラ
軸馬のハヤテノフクノスケから今回ピックアップした相手全頭へ流します。
2列目:1,13,14,
3列目:1,4,8,11,13,14,
軸馬を1列目に固定し、2列目に相手本線、3列目に押さえまで含めた形で万遍なく狙います。
1列目:3
2列目:1,4,8,11,13,14,
3列目:1,13,14,
③ハヤテノフクノスケの勝機に期待し、馬券の中心としました。
今回の函館記念は実力が拮抗しているレースということもあり、2着予想が難しいので、2列目を厚めに組み込んでいます。
次点で3着には来ると思われる馬の⑬マイネルモーント、⑬マコトヴェリーキー、⑭トップナイフを3列目に配置しました。
函館記念2025の追い切り評価
函館記念2025に出走する各馬の最終追い切りを精査し、ぶっちゃ競馬独自の基準でランク付けしました。
馬券検討の最後のひと押しとしてご活用ください。
【評価SSS】ハヤテノフクノスケ
函館入り後2本目。躍動感あふれるフォームで終い11秒5を楽々計時し、僚馬を置き去り。
上がり重点ながら全体時計も優秀で、洋芝への順応の早さが際立つ。
函館記念用のパワー仕様に仕上がり、文句なしの最高評価。
【評価SS】ヴェローチェエラ
芝コース追いで軽快に先着。
1週前坂路4F49秒台を叩き出しており、当週はリラックス重視でもラスト鋭伸。
洋芝血統×瑞々しい馬場=波乱演出の機運が高まる。
【評価S】マイネルモーント
巴賞後も反動なし。軽快な脚取りで内ラチ沿いをロスなく回り、カカり気味だった気性も矯正。
叩き2走目で上積み十分。
【評価S】ランスオブクイーン
函館芝で単走ながら躍動。
鞍上が手綱を絞っても加速ラップを刻み、軽量を活かしたスピード感は目を引く。
展開ひとつで逃げ残り十分。
【評価A】マコトヴェリーキー
3頭併せの最外でやや遅れたが、ゴール後も1F伸ばして負荷しっかり。
長距離帰りでも動きは俊敏で、コース2本目で持久力強化が顕著。
【評価A】アルナシーム
輸送後一本目としては上々の4F51秒台。
併走馬と楽な併入で、58kg想定でも体調面の不安は感じない。
あとは小回り適性だけ。
【評価B】トップナイフ
時計平凡もブレの少ないフォーム。
先行馬らしく“息の入れどころ”を確認する内容で大きな上積みは感じないが、平行線を保つ。
【評価B】グランディア
芝コースでの併入。輸送による硬さは見られず動きは軽快だが、インパクト不足。
雨で時計が掛かれば浮上余地。
【評価B】ディマイザキッド
3頭併せの中。しまい重点で11 秒台を楽に記録。
まだ馬体に余裕は残るが、大幅輸送を見据えた“余力残し”仕上げと映る。
【評価B】アウスヴァール
函館滞在2本目で強めに追われ先着。ややモタれ気味だが、洋芝の踏み込みは力強い。
小回り巧者らしい機動力を最終調整で確認。
【評価B】マイネルメモリー
滞在2本目でしまい重点。ゴール前で強めに促されるとラスト1F12秒1と伸び脚を見せ、併走馬と併入。
巴賞後もテンションは安定しており、軽ハンデを生かせるだけの態勢は整った。
【評価C】ボーンディスウェイ
軽め調整に留まり、終いの鋭さを欠く。
叩き良化型のため軽視は禁物だが、今回はひと叩き待ちか。
【評価C】キミノナハマリア
坂路で軽く流したのみ。
1週前に強めを消化しているが、気配平凡。
展開待ちの印象が拭えず。
【評価C】サンストックトン
当週は芝をサッと流す軽めのみ。
1週前に坂路4F51秒台の好時計があるとはいえ、攻め気配はもう一歩。
時計掛かり&展開待ちの評価にとどめた。
タイキラフター(除外)
※出走取消になりました。
函館記念2025の有力馬3頭
今年は勢いある上がり馬と重賞実績馬が拮抗していて、東京や阪神とは真逆のタフな洋芝です。
洋芝と小回りの実績があること、直近3走のパフォーマンスの2点を重視した結果、本命サイドはハヤテノフクノスケ・マコトヴェリーキー・マイネルモーントと判断しました。
ハヤテノフクノスケ
ハヤテノフクノスケさん、とっても良いお顔してくれました☺️ pic.twitter.com/j7RbgkLr4j
— 馬猫 (@ReineMinorucats) May 7, 2025
洋芝替わり+ハンデ56kg見込みで能力を全開で発揮できるハヤテノフクノスケです。
札幌で【1‑1‑0‑1】と洋芝適性を証明し、前走GⅠ天皇賞は距離&相手強化とかなりのハンデだったので函館記念では結果を残せるでしょう。
横山武史騎手継続・函館は初出走で、登録馬中トップの上がり指数でした。
先行粘り込みで重賞初制覇を狙う。
マコトヴェリーキー
マコトヴェリーキー2着
レース見直して
おまえの勝負根性にまた泣いたぞ‼️#マコトヴェリーキー #阪神大賞典#オルフェーヴル産駒 pic.twitter.com/HTZ2TpgJSj— エド4世 (@edward4th66) March 23, 2025
阪神大賞典2着→距離短縮でキレが増幅。
函館は初出走だが母系にロベルト系が入り洋芝向きです。
北村友一騎手との新コンビで、馬と騎手ともに期待できる一頭になるでしょう。
札幌記念の出走にも関わって来るのでここで1着を狙いたい。
マイネルモーント
レースを終えて帰るときのマイネルモーントくん。おつかれさまでした! pic.twitter.com/hihqwdcItn
— PSPS-KIZUNA (@pfmpspsm) January 5, 2025
昨夏の函館2000m3勝クラス勝っており、かなり器用な馬という印象。
巴賞3着から叩き2走目で状態が上昇している。
丹内祐次騎手×マイネル軍団の地盤で、52〜53kgなら最軽量クラスです。
ハンデを利して波乱を演出できるかがカギ。
函館記念2025の穴馬2頭
ヴェローチェエラ
可愛いお顔してお客さん見てた☺️#ヴェローチェエラ #阪神大賞典 pic.twitter.com/WxpqP7EJgq
— エド4世 (@edward4th66) March 23, 2025
4歳勢随一の成長株です。
父ロードカナロア×母父ハービンジャーで洋芝適性◎。
巴賞2着時の上がり34.8秒は当日最速でした。佐々木大輔騎手とのコンビを継続しました。
外から差しが届けば一発逆転がある可能性を秘めた馬です。
ランスオブクイーン
ランスオブクイーン
いつも凛とした佇まい
惹かれる…💚 pic.twitter.com/B8AYFl5Xfh— ユズ (@mame_yuzu_kasu) February 6, 2025
前走3勝クラスを完勝しオープン入りしました。
京都→函館は同型馬は少なく、マイペースで走れるでしょう。
斤量50kg台前半なら実質53秒台の末脚と同義です。
軽ハンデ逃げ残りできれば波乱の主役になります。
函館記念2025の概要
項目 | 内容 |
---|---|
開催日/発走時刻 | 2025年6月29日(日)15:45予定 |
開催会場 | 函館競馬場 |
グレード | JRA・GⅢ(国際・特指) |
芝・距離 | 芝2000m〈右回り・内回り〉 |
出走条件・頭数 | サラ系3歳以上・ハンデ・フルゲート16頭 |
優先出走権 | なし(賞金順) |
出走予定頭数 | 15頭(6月23日登録時点) |
函館記念2025の賞金
着順 | 賞金 |
---|---|
1着 | 4,300万円 |
2着 | 1,700万円 |
3着 | 1,100万円 |
4着 | 650万円 |
5着 | 430万円 |
函館記念2025が開催される会場の特徴
直線262mのスプリント型フィニッシュ
最後の直線はJRA最短クラスの262.1m。4角で先頭との差2馬身以内が勝ちパターンです。
スタート後は480mの助走区間
ポケット発走で1コーナーまで長く隊列が決まりやすい。
前半ペースは意外と緩む点が伏兵台頭のカギです。
アップダウン+洋芝=スタミナ必須
3~4角にかけて下り→上りの勾配があり、加えて洋芝はクッション値低めです。
「速い上がり+持続力」を併せ持つ馬が好走する可能性が高い。
函館記念2025の出走馬
馬名 | 性齢 | 想定騎手 | 前走/着順 |
---|---|---|---|
ハヤテノフクノスケ | 牡4 | 横山武史 | 天皇賞(春)14着 |
マコトヴェリーキー | 牡5 | 北村友一 | 阪神大賞典 2着 |
マイネルモーント | 牡5 | 丹内祐次 | 巴賞 3着 |
アルナシーム | 牡6 | 藤岡佑介 | 中山金杯 1着 |
トップナイフ | 牡5 | 横山和生 | 大阪杯 7着 |
ヴェローチェエラ | 牡4 | 佐々木大輔 | 巴賞 2着 |
ランスオブクイーン | 牝4 | 斎藤新 | 3勝クラス 1着 |
ボーンディスウェイ | 牡6 | 木幡巧也 | メトロポリタンS 5着 |
グランディア | セ6 | 三浦皇成 | 札幌日経OP 2着 |
キミノナハマリア | 牝5 | 鮫島克駿 | 福島民報杯 4着 |
サンストックトン | 牡6 | 浜中俊 | 大阪ハンブルクC 6着 |
ディマイザキッド | 牡4 | 岩田康誠 | 京都記念 7着 |
アウスヴァール | セ7 | 古川吉洋 | 中山金杯 9着 |
マイネルメモリー | 牡5 | 菱田裕二 | 札幌日経OP 3着 |
牡5 | 未定 | 桃山S 1着 |
函館記念2025の過去10年のデータと傾向
年度 | 馬場 | 着順 | 馬番 | 性齢 | 斤量 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024 | 良 | 1 | 12 | 牡4 | 57.5 | ホウオウビスケッツ | 3 | 巴賞(OP) 1着(-0.3) | 2 |
2 | 4 | セ5 | 56 | グランディア | 4 | エプソムカップ(G3) 6着(0.6) | 5 | ||
3 | 9 | セ6 | 54 | アウスヴァール | 14 | 鳴尾記念(G3) 13着(2.1) | 11 | ||
2023 | 稍重 | 1 | 9 | 牡4 | 56 | ローシャムパーク | 1 | むらさき賞(3勝クラス) 1着(-0.1) | 1 |
2 | 7 | 牝6 | 55 | ルビーカサブランカ | 4 | 巴賞(OP) 5着(0.5) | 5 | ||
3 | 8 | 牡4 | 55 | ブローザホーン | 2 | 烏丸ステークス(3勝クラス) 1着(-0.8) | 1 | ||
2022 | 重 | 1 | 1 | 牡6 | 57 | ハヤヤッコ | 7 | 天皇賞春(G1) 15着(4.9) | 11 |
2 | 5 | 牡6 | 56 | マイネルウィルトス | 1 | 目黒記念(G2) 2着(0.1) | 6 | ||
3 | 8 | 牡6 | 55 | スカーフェイス | 4 | 大阪杯(G1) 6着(0.5) | 15 | ||
2021 | 良 | 1 | 8 | 牡6 | 56 | トーセンスーリヤ | 2 | 新潟大賞典(G3) 4着(0.1) | 9 |
2 | 4 | 牡6 | 55 | アイスバブル | 14 | 目黒記念(G2) 8着(1.1) | 14 | ||
3 | 15 | 牡6 | 57 | バイオスパーク | 12 | 新潟大賞典(G3) 9着(0.7) | 11 | ||
2020 | 良 | 1 | 14 | 牡4 | 54 | アドマイヤジャスタ | 15 | 鳴尾記念(G3) 6着(1.0) | 13 |
2 | 6 | 牡7 | 53 | ドゥオーモ | 13 | 巴賞(OP) 9着(1.2) | 6 | ||
3 | 2 | 牡5 | 55 | バイオスパーク | 3 | 都大路S(LR) 2着(0.0) | 7 | ||
2019 | 良 | 1 | 4 | 牡5 | 56 | マイスタイル | 1 | 巴賞(OP) 9着(1.0) | 2 |
2 | 6 | 牡4 | 54 | マイネルファンロン | 9 | 巴賞(OP) 12着(1.3) | 5 | ||
3 | 10 | 牡4 | 57.5 | ステイフーリッシュ | 3 | 鳴尾記念(G3) 3着(0.2) | 4 | ||
2018 | 良 | 1 | 6 | 牡7 | 55 | エアアンセム | 5 | エプソムC(G3) 5着(0.7) | 8 |
2 | 3 | 牡7 | 57.5 | サクラアンプルール | 7 | 日経賞(G2) 3着(0.2) | 6 | ||
3 | 14 | 牝5 | 54 | エテルナミノル | 13 | マーメイドS(G3) 11着(1.0) | 6 | ||
2017 | 重 | 1 | 12 | 牡6 | 55 | ルミナスウォリアー | 5 | 金鯱賞(G2) 5着(0.3) | 9 |
2 | 14 | 牡7 | 56.5 | タマモベストプレイ | 14 | 天皇賞春(G1) 13着(2.6) | 14 | ||
3 | 15 | 牡5 | 55 | ヤマカツライデン | 7 | 天皇賞春(G1) 15着(3.2) | 12 | ||
2016 | 稍重 | 1 | 6 | 牡6 | 56 | マイネルミラノ | 3 | エプソムC(G3) 3着(0.4) | 6 |
2 | 8 | 牡6 | 52 | ケイティープライド | 13 | 巴賞(OP) 6着(0.8) | 7 | ||
3 | 10 | 牡5 | 55 | ツクバアズマオー | 9 | 巴賞(OP) 3着(0.3) | 4 | ||
2015 | 良 | 1 | 5 | 牡5 | 54 | ダービーフィズ | 3 | 目黒記念(G2) 6着(0.7) | 2 |
2 | 3 | 牡4 | 56 | ハギノハイブリッド | 10 | 新潟大賞典(G3) 10着(0.6) | 7 | ||
3 | 1 | 牡3 | 53 | ヤマカツエース | 7 | NHKマイルC(G1) 13着(1.0) | 7 |
波乱度はトップクラス
単勝6番人気以下が3勝・2着4回でした。
ハンデ戦らしく波乱度トップクラスのレースです。
21年トーセンスーリヤ(6番人気)・24年ホウオウビスケッツ(7番人気)。
人気薄の取捨が的中率を左右する可能性があるので思わぬ穴馬には要注意です。
前走が重賞だと66%の期待度
過去10年の3着以内の30頭のうち、20頭が前走重賞の馬で占めています。
中でも特に注目したいのは、天皇賞・鳴尾記念・新潟大賞典組の健闘ぶりです。
天皇賞春組からは、2022年に7番人気のハヤヤッコが激走し優勝、2017年には2着・3着を天皇賞春13着・15着馬が占めるなど、距離延長からの巻き返しが目立ちます。
鳴尾記念組では、2019年ステイフーリッシュ(3着)、2020年アドマイヤジャスタ(1着)と毎年のように好走馬を輩出。
また新潟大賞典は、トーセンスーリヤ(21年1着)、バイオスパーク(21年3着)など、凡走からの巻き返しも多く、叩き良化型が多い点に注目です。
「前走G3以下で凡走 → 本番一変」という傾向も強く、数字以上に「重賞歴」と「反撃余地」を見極めるのが的中の鍵と言えるでしょう。
4〜5歳馬が断然優勢
4〜5歳馬で7勝を占めており、斤量が比較的軽く勢いある世代が優勢という傾向です。
24年ホウオウビスケッツ(4歳)、23年ローシャムパーク(4歳)。
他にも、19年マイスタイル(5歳)、16年マイネルミラノ(6歳)などの例はあるものの、勝ち馬の過半数が4〜5歳世代であることは見逃せません。
特に4歳馬は初の函館遠征でも一変が期待できる世代であり、斤量面でも恩恵があるケースが多く、能力以上に勢いと成長力が評価されやすい年齢層です。
今年は4歳馬のハヤテノフクノスケやヴェローチェエラが該当。
どちらも近走での伸び脚や展開読み次第では馬券圏内も十分に狙える存在で、年齢と斤量のアドバンテージを最大限に活かせるタイプといえるでしょう。
逆に6歳以上のベテラン勢は、過去好走している馬や洋芝巧者に限定して評価するのが無難です。
函館記念2025の過去10年の人気別成績
函館記念は毎年「荒れるハンデ重賞」として知られ、上位人気馬の信頼度が低い反面、中〜下位人気からの激走が頻出しています。
ここでは、過去10年の人気別成績を徹底的に洗い出し、どの人気帯から狙うべきかをデータで裏付けます。
人気 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 【2-1-0-7】 | 20.0% | 30.0% | 30.0% |
2番人気 | 【1-0-1-8】 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
3番人気 | 【3-0-2-5】 | 30.0% | 30.0% | 50.0% |
4番人気 | 【0-2-1-7】 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
5番人気 | 【2-0-0-8】 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
6~9番人気 | 【1-2-3-34】 | 2.5% | 7.5% | 15.0% |
10番人気以下 | 【1-5-3-60】 | 1.4% | 8.7% | 13.0% |
1番人気は信頼できない
1番人気は【2‑1‑0‑7】で信頼度は決して高くありません。
単勝では妙味薄、複系での押さえが妥当という位置づけ。
人気に反して取りこぼしも目立つため、頭固定には向かないタイプのレースといえるでしょう。
中穴〜大穴が台頭しやすい
6〜9番人気が【1-2-3-34】で複勝率15.0%、10番人気以下も【1-5-3-60】と健闘しており、中穴〜大穴の激走が頻繁に見られるのが函館記念の特徴です。
ボックス買い・フォーメーションなどで中穴ゾーンを厚めに構成することで回収率を高めやすく、「人気サイドで固めると外れる」「妙味を拾ってなんぼ」の傾向が色濃く表れています。
函館記念2025の過去10年の枠番別成績
枠番 | 成績 | 単勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 【1-0-2-16】 | 5.3% | 5.3% | 15.8% |
2枠 | 【1-4-0-15】 | 5.0% | 25.0% | 25.0% |
3枠 | 【2-3-0-15】 | 10.0% | 25.0% | 25.0% |
4枠 | 【2-2-2-14】 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
5枠 | 【1-0-3-16】 | 5.0% | 5.0% | 20.0% |
6枠 | 【2-0-0-18】 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
7枠 | 【1-1-0-18】 | 5.0% | 10.0% | 10.0% |
8枠 | 【0-0-3-17】 | 0.0% | 0.0% | 15.0% |
中枠に勝利が集中!内外の枠順差に注意
過去10年で4枠が最多の3勝、5枠が2勝と、中枠に勝ち星が集まっているのが特徴です。
複勝率も4枠が30.0%、3枠・2枠も25.0%と安定しており、コーナーで包まれにくい中目の枠が有利といえそうです。
一方、1枠は【1-0-2-16】で複勝率15.8%にとどまり、8枠に至っては未勝利。
スタート直後に窮屈になる内枠、距離ロスの大きい外枠は明確に不利傾向が出ています。
枠順による差は明らかに存在するため、特に逃げ・先行馬の位置取りと絡めて枠順を評価することが重要です。
函館記念2025の過去10年の前走レース別成績
年度 | 着順 | 馬名 | 前走レース | 前走着順 |
---|---|---|---|---|
2024 | 1 | ホウオウビスケッツ | 巴賞(OP) | 1着 |
2024 | 2 | グランディア | エプソムC(G3) | 6着 |
2024 | 3 | アウスヴァール | 鳴尾記念(G3) | 13着 |
2023 | 1 | ローシャムパーク | むらさき賞(3勝クラス) | 1着 |
2023 | 2 | ルビーカサブランカ | 巴賞(OP) | 5着 |
2023 | 3 | ブローザホーン | 烏丸S(3勝クラス) | 1着 |
2022 | 1 | ハヤヤッコ | 天皇賞春(G1) | 15着 |
2022 | 2 | マイネルウィルトス | 目黒記念(G2) | 2着 |
2022 | 3 | スカーフェイス | 大阪杯(G1) | 6着 |
2021 | 1 | トーセンスーリヤ | 新潟大賞典(G3) | 4着 |
2021 | 2 | アイスバブル | 目黒記念(G2) | 8着 |
2021 | 3 | バイオスパーク | 新潟大賞典(G3) | 9着 |
2020 | 1 | アドマイヤジャスタ | 鳴尾記念(G3) | 6着 |
2020 | 2 | ドゥオーモ | 巴賞(OP) | 9着 |
2020 | 3 | バイオスパーク | 都大路S(LR) | 2着 |
2019 | 1 | マイスタイル | 巴賞(OP) | 9着 |
2019 | 2 | マイネルファンロン | 巴賞(OP) | 12着 |
2019 | 3 | ステイフーリッシュ | 鳴尾記念(G3) | 3着 |
2018 | 1 | エアアンセム | エプソムC(G3) | 5着 |
2018 | 2 | サクラアンプルール | 日経賞(G2) | 3着 |
2018 | 3 | エテルナミノル | マーメイドS(G3) | 11着 |
2017 | 1 | ルミナスウォリアー | 金鯱賞(G2) | 5着 |
2017 | 2 | タマモベストプレイ | 天皇賞春(G1) | 13着 |
2017 | 3 | ヤマカツライデン | 天皇賞春(G1) | 15着 |
2016 | 1 | マイネルミラノ | エプソムC(G3) | 3着 |
2016 | 2 | ケイティープライド | 巴賞(OP) | 6着 |
2016 | 3 | ツクバアズマオー | 巴賞(OP) | 3着 |
2015 | 1 | ダービーフィズ | 目黒記念(G2) | 6着 |
2015 | 2 | ハギノハイブリッド | 新潟大賞典(G3) | 10着 |
2015 | 3 | ヤマカツエース | NHKマイルC(G1) | 13着 |
巴賞組は毎年要注目の王道ローテ
巴賞(オープン特別)組は【3‑3‑1‑27】で最多の6連対を記録。
函館開催との連戦で条件替わりも少なく、「地元前哨戦からの本番仕上げ」という位置づけで狙いやすい存在です。
例年、着順にかかわらず巴賞からの巻き返しも多く、巴賞で目立たなかった馬の激走パターンにも注意が必要です。
鳴尾記念組も安定感あり
鳴尾記念組は複勝率33.3%(3着以内3頭/延べ9頭出走)で安定した実績。
阪神2000m→函館2000mと非根幹距離×右回り×洋芝適性の共通項があり、舞台適性がそのまま活きる傾向です。
前走で敗れていても、上がりや内容が良ければ十分チャンスあり。バイオスパークやステイフーリッシュ型のパターンが代表格です。
他重賞組は割引も
一方で、エプソムC(東京)・大阪杯(阪神)・NHKマイルCなどの転戦組は苦戦傾向。
これらのレースは舞台設定・馬場質が函館と大きく異なるため、能力差よりも適性差が出やすい印象です。
実際、前走G1・G2好走でも函館記念では人気以下の凡走という例も多く、過去実績より「洋芝対応力・舞台替わり」に着目すべきレースです。
函館記念2025全頭考察
ハヤテノフクノスケ
洋芝巧者。ハイラップ先行で押し切り狙う。
マコトヴェリーキー
ステイヤー寄りスタミナ。時計掛かれば浮上。
マイネルモーント
地元強襲。軽ハンデで前残り濃厚。
ヴェローチェエラ
洋芝血統+成長期。差し脚充実。
ランスオブクイーン
50kg台なら逃げ残りの穴。
アルナシーム
重賞3勝馬。58kg想定が試練。
トップナイフ
立ち回り上手。展開待ち。
グランディア
函館で2勝。内枠なら抑え要。
ボーンディスウェイ
内回り巧者。渋馬場で浮上。
函館記念2025のまとめ
◎ハヤテノフクノスケの洋芝適性と先行力を最重視。
○マコトヴェリーキー、▲ヴェローチェエラ、☆マイネルモーント・ランスオブクイーン。
波乱必至のハンデGⅢ「中穴ラインを厚く買う」が回収率アップの鍵です。枠順・当日馬場を踏まえ最終結論をブラッシュアップし、高配当を手中に収めましょう。


