競馬予想サイト口コミ掲示板「ぶっちゃ競馬」

更新日:2025.04.23
フローラステークス2025予想

フローラステークス2025予想|有力馬・穴馬・データ傾向を徹底解説!

更新日:2025.04.23
監修者:鶴谷義雄
鶴弥義雄

1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。

当サイトの記事や競馬予想サイトへの口コミ内容を監修している。

監修者紹介ページ

今年のフローラステークスは、2025年4月27日(日)に東京競馬場芝2000mで行われる3歳牝馬限定のオークストライアルです。

上位2頭に翌月のオークス(優駿牝馬)への優先出走権が与えられる重要な一戦となっており、例年伏兵馬の台頭も多い波乱含みの傾向があります。

登録馬は21頭でフルゲート18頭を上回っており、出走馬の選別も難しくなっています。

本記事では有力馬3頭と穴馬2頭をピックアップし、過去データやコース特徴も踏まえて徹底考察します。

それでは予想のポイントを見ていきましょう。

フローラステークス2025予想サイト

フローラステークス2025の有力馬3頭

今年のフローラステークスには実績馬から上がり馬まで個性豊かなメンバーが揃いました。

フルゲート18頭に対して21頭の登録があり、激しい権利取りが予想されます。

その中でも実績上位の有力馬3頭として、重賞好走歴のあるエストゥペンダ、無敗馬ブラックルビー、前哨戦で好走したゴーソーファーを紹介します。

これら有力馬がそれぞれどんな強みを持ち、どのような走りを期待できるのか、解説していきます。

エストゥペンダ

昨冬から重賞で安定した走りを見せており、東京コースとの相性も良い末脚自慢の有力馬です。

今年に入り重賞で2連続3着と堅実さが光ります。

特にフェアリーステークスとクイーンカップという東京・中山の重賞で続けて3着に入り、実力を証明しました。

これはメンバーの中でも屈指の実績です。

ブラックルビー

デビューから無敗の2連勝で臨む上がり馬。

瞬発力勝負に強く、鞍上の戸崎圭太騎手ともども信頼できる一頭です。

ブラックルビーは昨年7月に福島で新馬勝ちを収め、約7か月ぶりとなった今年3月の中山1勝クラスも快勝して2戦2勝としています。

前走は直線で鋭い伸び脚を発揮して差し切っており、瞬発力がこのメンバーでも上位と見られます。

キャリアは浅いものの、全勝でここに駒を進めてきた素質馬です。

ゴーソーファー

前走重賞で善戦し、距離適性も証明済みの差し馬。持ち味の末脚が東京コースでさらに活きる可能性が高く、オークスの出走権を狙える存在です。

ゴーソーファーは今年3月の前哨戦・フラワーカップで3着と健闘しました。

新馬戦は逃げ切り勝ちでしたが、その後は差し脚質に転向しており、中山の重賞でも後方から鋭く追い込んで結果を残しています。

また、2走前には中山芝2000mの1勝クラスを勝利しており、距離2000mでの勝ち鞍がある点も強みです。

開幕週で前残り傾向でも対応できる位置取りセンスがあり、状態次第では上位進出が十分期待できます。

フローラステークス2025の穴馬2頭

フローラステークスはオークスへの切符が懸かることもあり人気薄の激走が度々見られるレースです。

実際、過去10年で三連単10万超が5回、二桁人気馬の台頭も6頭と波乱傾向が強い重賞です。

高配当を狙いたいファンに向けて、今年の登録馬の中から配当妙味のありそうな穴馬2頭を選出しました。

前走内容や血統背景から一発を期待できる伏兵たちを解説していきます。

ルクスジニア

前走内容が秀逸で、展開次第では逃げ粘りが狙える上がり馬。

関西馬ながらデータ的にも軽視禁物の存在です。

ルクスジニアは前走の君子蘭賞(阪神芝1800m・1勝クラス)を逃げ切り勝ちして2連勝中です。

今回は初の関東遠征になりますが、前走が阪神外回りコースだった点や、前走同様の開幕週高速馬場が見込める点はプラス材料です。

メンバーを見渡しても逃げ脚質はロートホルンくらいで、展開次第では再び楽に先手を取れる可能性があります。

すんなり先頭に立てれば、今年の開幕週の馬場を味方に大駆けが期待できるでしょう。

ロジャリーマイン

良血かつスタミナ豊富な上がり馬。キャリアわずか2戦ですが長距離適性が高く、久々でも一発の魅力があります。

ロジャリーマインは2戦1勝2着1回と好走していて、昨年秋にデビューし東京芝2000mの新馬戦でアタマ差の2着、続く中山芝2000mの未勝利戦で豪快なまくりを決めて初勝利を挙げました。

母は宝塚記念とエリザベス女王杯を制した名牝マリアライトで、兄姉にも活躍馬がいる良血馬です。

休養明けになりますが、2000m戦で連対率100%と距離適性の高さと底知れぬスタミナは無視できません。

約4ヶ月ぶりの実戦となりますが、休養前のパフォーマンスから長丁場向きの資質はメンバー随一です。

母譲りの瞬発力と底力でオークスへの切符を掴みにくる可能性もあり、軽視禁物の穴馬と言えます。

フローラステークス2025の概要

フローラステークス2025の基本情報は以下の通りです。
オークスに直結する重要な一戦であり、条件や賞金も確認しておきましょう。

開催日 2025年4月27日(日)15:45発走
開催会場 東京競馬場
グレード G2
コース 芝2000m
出走条件 頭数:馬齢重量55kg(3歳牝馬・国際・特指)フルゲート18頭
優先出走権 オークス優先出走権獲得
出走予定頭数 21頭(予定)

フローラステークス2025の賞金

フローラステークス2025の着順別賞金は以下の通りです。

着順 賞金
1着
5,200万円
2着
2,100万円
3着
1,300万円
4着
780万円
5着
520万円

1着賞金は5,200万円と、クラシックトライアルとしては高額の賞金が用意されています。

2着は2,100万円、3着1,300万円、以下5着まで賞金が支給されます。

本競走の賞金加算によってオークス出走の優先順位も変わるため、賞金面からも是が非でも上位に入りたい一戦です。

フローラステークス2025が開催される会場の特徴

フローラステークスは東京競馬場・芝2000mで行われます。

東京芝2000mコースならではのレイアウトや開催時期(開幕週)の馬場傾向がレース結果に大きく影響します。

ここでは東京芝2000mのコース特徴を3点解説します。

長い直線と急坂で瞬発力とパワーが要求される

東京芝2000mは最後の直線が525.9mと非常に長く、ゴール前には高低差2mの急坂も控えているため、瞬発力とパワーを兼ね備えた馬が有利です。

スタートからスローペースになりやすく、直線半ばまで上り坂が続くコース形態上、最後はどうしても瞬発力勝負になりがちです。

直線が長いため末脚のキレ味が問われますが、坂を駆け上がるパワーも無いと伸び悩んでしまいます。

したがって、どちらか一方のみではなく持続力のある末脚とパワー型の持久力が重要になります。

切れと持久力を兼ね備えたタイプの馬に注目しましょう。

スタート直後に1コーナー、内枠が有利

東京芝2000mはスタート地点が1コーナー奥のポケット地点で、発馬してすぐにカーブに差し掛かる特殊なレイアウトです。

そのため内枠の馬が距離ロスなく立ち回れる利点が大きく、枠順の有利不利がはっきり出ます

スタート後約150m程度で最初のコーナーに入るため、外枠の馬はポジション取りで内に切れ込む際に揉まれたりコースロスを被りやすいです。

反対に内目の枠の馬は楽にコーナーワークでき先手を取りやすいので、序盤のポジション争いでアドバンテージがあります。

特に開幕週で隊列が落ち着きやすい状況では、ロスなく運べる内枠勢が終始有利になります。

過去のフローラステークスでも、1~3枠の馬が好走率・回収率ともに優秀とのデータが出ています。

直近10年の枠番別成績を見ても、1~3枠から複数の連対馬が出ており、枠順抽選で内目を引いた馬には要注目です。

以上の事から、東京芝2000mでは枠順の恩恵が大きく、特に内枠の馬はプラス評価できます。

今年も枠順発表後は内外の有利不利をしっかり分析する必要があるでしょう。

開幕週の高速馬場で先行有利

今年のフローラステークスは春開催開幕週のAコースで行われます。芝コンディションが良くタイムが速くなりやすいため、先行馬が有利な傾向です。

野芝主体の洋芝混じりの芝は刈り込まれていてクッションが利き、時計の出る高速馬場になりやすいです。

こうした状況では前半スローでも後半の上がり3Fは速くなり、先行勢がそのまま押し切るケースが増えます。

差し馬にとっては前が止まらず苦しい展開になりやすいでしょう。

過去のデータでも、開幕週開催のフローラステークスは逃げ・先行馬の好走が目立ちます。

東京開幕週の傾向として先行馬が有利ということは頭に入れておくべきでしょう。

展開予想ではハナを切る馬や好位につけられる馬を高く評価し、差しや追い込み馬は展開が必要な分減点材料と考えるのがセオリーです。

フローラステークス2025の出走馬

馬名 性齢 想定騎手 前走レース(開催場)/着順
ヴァルキリーバース 牝3 C.ルメール フリージア賞(東京) 1着
エストゥペンダ 牝3 三浦皇成 デイリー杯クイーンC(G3, 東京) 3着
エンジェルブリーズ 牝3 *未定 3歳未勝利戦(中山) 1着
エンジェルマーク 牝3 横山和生 若駒ステークス(L, 中京) 6着
カムニャック 牝3 A.シュタルケ エルフィンS(L, 京都) 4着
グローリーリンク 牝3 松山弘平 エルフィンS(L, 京都) 2着
ゴーソーファー 牝3 津村明秀 フラワーカップ(G3, 中山) 3着
タイセイプランセス 牝3 石橋脩 3歳未勝利戦(中山) 1着
タガノアビー 牝3 *未定 3歳未勝利戦(阪神) 1着
ティラトーレ 牝3 木幡巧也 デイリー杯クイーンC(G3, 東京) 8着
ドーギッド 牝3 吉田豊 あすなろ賞(小倉) 4着
ハギノピアチェーレ 牝3 藤懸貴志 フラワーカップ(G3, 中山) 6着
ピコローズ 牝3 D.イーガン? *未定 アネモネS(L, 中山) 5着
ブラックルビー 牝3 戸崎圭太 3歳1勝クラス(中山) 1着
ホウオウタイタン 牝3 佐々木大輔 3歳未勝利戦(小倉) 1着
マイスターヴェルク 牝3 杉原誠人 フェアリーS(G3, 中山) 4着
マーゴットレジーナ 牝3 北村宏司 君子蘭賞(阪神) 3着
ルクスジニア 牝3 池添謙一 君子蘭賞(阪神) 1着
ロジャリーマイン 牝3 菅原明良 2歳未勝利戦(中山) 1着
ロンドボス 牝3 西塚洸二 デイリー杯クイーンC(G3, 東京) 10着
ロートホルン 牝3 横山武史 デイリー杯クイーンC(G3, 東京) 7着

抽選対象となりそうなエンジェルブリーズ(未勝利勝ち直後)、タガノアビー(同じく未勝利勝ち馬)あたりは賞金的に微妙なラインです。

出走が叶えば未知の魅力がありますが、一気の相手強化でどこまで通用するか課題もあります。

ヴァルキリーバース

前走フリージア賞(東京2000mの1勝クラス)を快勝。今回が重賞初挑戦ながら、C.ルメール騎手騎乗予定で注目度の高い一頭です​。

エストゥペンダ

前走クイーンカップ3着、重賞実績でメンバー上位の存在で、詳細は有力馬考察で述べた通り末脚が武器です。

グローリーリンク

エルフィンステークス2着、松山騎手とのコンビで先行力を活かしたいところ。京都外回りマイルで好走したスピードが東京2000mでも通用するかが鍵です。

ゴーソーファー

前走フラワーカップ3着の実力馬。こちらも有力馬考察で触れたように差し脚鋭く、展開次第では台頭可能です。

ブラックルビー

無敗の2連勝馬で、今回人気の中心でしょう。こちらも有力馬考察参照。戸崎騎手とのコンビで重賞取りを狙います。

ルクスジニア

君子蘭賞を逃げ切り2連勝。関西馬ですが勢いがあり、池添騎手が引き続き手綱を取ります。展開のカギを握る逃げ候補です。

ロジャリーマイン

良血馬で2戦1勝2着1回。久々でも素質はメンバー随一との呼び声が高く、鞍上は若手の菅原明良騎手に乗り替わり予定。

ロートホルン

前走クイーンC7着。新馬戦を快勝後、重賞では結果が出ていませんが、横山武史騎手で一変を期待したいところです。

マイスターヴェルク

フェアリーS4着。エストゥペンダとは僅差で、重賞でも大崩れしない堅実さがあります。展開が嵌れば上位進出も狙えるでしょう。

フローラステークスの過去10年のデータと傾向

過去10年(主に2014年~2023年)のフローラステークスの結果データを振り返り、今年のレース予想に役立つ傾向を探ります。

人気や配当の傾向、血統傾向、キャリア(経験)傾向の3つの観点で解説していきます。

全体データ傾向(人気・配当)

フローラステークスは波乱含みの傾向が強い重賞で、1番人気馬の信頼度がそれほど高くありません。一方で中穴クラス(2~5番人気)の台頭率が高く、時には二桁人気の激走も見られます。

オークストライアルという位置付けながら、春シーズン序盤の重賞で各馬の力関係がまだ定まっていないことや、キャリアの浅い馬同士の対戦になることから、毎年人気通りに収まらない結果になりがちです。

そのため高配当が出やすいレースとして知られています。

実際、過去10年で三連単配当が10万円を超えた年が5回もあり、三連複も7回が万馬券と荒れ模様です。

本命サイドの信頼度はやや低めで、狙いは実力が拮抗した中穴クラス。

馬券検討では人気に惑わされず広めに押さえる戦略が有効でしょう。

血統傾向

スタミナとパワー型の血統が台頭しやすく、スピード特化型の血統は人気でも取りこぼすケースが見られます。

特にサンデーサイレンス系でも重厚なタイプの産駒に注目です。

東京芝2000mは前述の通り瞬発力と持久力のバランスが要求されるコースです。

そのため、瞬発力に優れるディープインパクト産駒やハーツクライ産駒といった主流血統でも、切れ味頼みのタイプは苦戦する傾向があります。

逆にパワーと持続力を備えた血統、例えばヴィクトワールピサ、オルフェーヴル、ステイゴールド、ゼンノロブロイ、ハービンジャーなどの系統が好走しています。

データ上も、2017年以降の3着以内馬の血統を分析すると、ディープインパクト産駒やハーツクライ産駒は不振で、好走した例もありましたが、いずれも2番人気以内の人気馬でした。

ノーザンファーム生産馬が強い傾向も指摘されており、関東所属のノーザンファーム生産馬は好成績を収めています。(今年で言えばロジャリーマインなどが該当)

馬齢傾向

出走馬はすべて3歳牝馬(同世代)ですが、キャリア(戦歴)の浅い馬よりも、ある程度レース経験を積んだ馬や勢いのある馬が好走する傾向があります。

特に前走で勝利している馬の信頼度が高めです。

キャリア2戦以内のような経験が少ない馬は素質が高くてもレース慣れしておらず、本番で力を出し切れないケースがあります。

事実、本レースで1番人気を裏切った馬の中には、キャリア数戦の素質馬が少なくありません。

一方で、前走を勝って勢いに乗る馬や、重賞で揉まれてきた馬は精神面・実戦面でのアドバンテージがあります。

また、前走内容との連動性も高く、未勝利上がりより1勝クラス以上で連対してきた馬の方が結果を出しています。

前走1勝クラス組は重賞組に匹敵する活躍を見せており、特に前走1着馬は高い勝率を誇ります。

具体的には、阪神・君子蘭賞の連対馬は過去に好成績を残しており、今年出走予定のルクスジニア(君子蘭賞1着)やマーゴットレジーナ(同3着)は注目です。

総合すると、前走で掲示板(できれば連対)を確保している馬が狙い目です。

フローラステークスの過去10年の人気別成績

過去10年(主に2014~2023年)のフローラステークスにおける人気別成績を分析します。人気と着順の関連性、狙い目の人気帯などをまとめます。

1番人気の不安と中穴台頭

フローラステークスでは1番人気馬が信頼しづらい傾向があります。

代わりに2~5番人気の中位人気馬から勝ち馬が出やすく、穴党にも狙い目が多いレースです。

前述の通り、このレースは実力拮抗のメンバー構成になりやすく、絶対的な存在が少ないため1番人気が勝ち切れないケースが多発しています。

また、1番人気に支持される馬はキャリアが浅い素質馬が多く、データ的にもその経験不足が影響していると考えられます。

一方で2~5番人気クラスの馬は、人気ほど力差がなく実力横一線の場合が多いため、展開や出来ひとつで十分勝ち負けに加われます。

過去の成績

実際の成績として、2014年以降の1番人気はわずか1勝(勝率10%程度)

例えば近年では2022年の1番人気ルージュエヴァイユは4着敗退、2023年の1番人気ソーダズリングも2着止まりでした。

一方で勝ち馬の8頭は2~5番人気から出ているように、中位人気が台頭しています。

2020年1着ウインマリリン(5番人気)、2022年1着エリカヴィータ(5番人気)などが好例です。

また2~5番人気馬の複勝率合計は高く安定しており、馬券の中心はこのあたりの馬を選ぶのがセオリーとなっています。

以上より、本命サイドでは「絶対視は禁物」と言えます。

1番人気の馬がいても頭から信用しすぎず、中位人気まで含めて広く構えるべきでしょう。

特に実績馬が揃う年は2~3番人気あたりが勝つ可能性が高く、今年も人気2~5番手の実力馬に注目です。

二桁人気馬の警戒

フローラステークスでは二桁人気の大穴馬が馬券に絡むケースも珍しくありません。

配当妙味を狙うなら、人気薄の激走にも目を配る必要があります。

これはレースの波乱傾向とも関連しますが、人気薄でも条件がハマれば台頭できる懐の深い一戦ということです。

春先の3歳牝馬戦は一戦毎の変動が激しく、前走凡走でも適距離のここで一変したり、展開利で残ったりというケースが散見されます。

また、この時期は急成長を遂げる馬もおり、人気以上の力を発揮する「盲点の馬」が存在しがちです。

人気別成績からは「紐荒れ警戒」の重要性が浮かび上がります。

馬券戦略としては、有力どころを軸にしつつも相手には二桁人気まで手広く押さえるのが吉です。

特に今年のように力が拮抗しているメンバー構成では、大穴の台頭にも注意しましょう。

フローラステークスの過去10年の枠番別成績

ここでは過去10年の枠番別成績を分析し、コース取りの有利不利を考察します。

東京芝2000mは枠順がレース結果に与える影響が大きく、特に内外の差に注目です。

枠順傾向(内枠有利・大外健闘もあり)

内枠(1~3枠)が圧倒的に有利な傾向です。

加えて、大外枠(8枠)からの好走例も少数ながら見られます

一方、中~外枠の半端な位置は苦戦が目立ちます。

東京芝2000mはスタート直後にコーナーがある特殊なコース形態のため、内枠の恩恵が大きいです。

インを立ち回れる馬は距離ロスなく好位を取れ、スムーズな競馬ができます。

逆に中途半端な外枠だとコーナーで外々を回らされる上にポジション取りも難しくなります。

8枠(大外枠)に関しては、最初から腹を括って外を回せる分、かえって揉まれず力を発揮できるケースがあるため健闘例が出ています。

データでは、1~3枠の馬が好走率・回収率ともに優秀とされていて、内枠の先行馬は特に安定しています。

まとめると、内枠有利は明確で、次いで極端な外枠なら展開次第で穴もあり得るという傾向です。中途半端な5~7枠あたりは押さえ程度に留め、馬券では内枠の有力馬を重視するのが良いでしょう。

フローラステークスの過去10年の前走レース別成績

続いて、出走馬が前走でどのレースに出走していたかによる傾向を見ます。

過去10年のデータから、前走のクラスや競走によって明暗が分かれるパターンがあるので、3つのポイントで分析します。

未勝利組は苦戦、例外は圧勝馬

前走が新馬・未勝利戦だった馬は基本的に苦戦します。

ただし、未勝利戦を大差で勝ち上がったような素質馬だけは例外的に馬券圏内に絡むケースがあります。

未勝利戦から直行してくる馬は、まだ1勝クラスすら勝っていない状態で重賞挑戦となり、流石にメンバー中の格負けしやすいです。

そのため実績面で劣る未勝利組は分が悪く、よほど内容が優秀でないと通用しません。

勝ち上がりに手こずった馬よりも、早い時期に勝ち上がって次のクラスで結果を出している馬の方が信頼できます。

今年で言えば該当しそうなのは中山未勝利戦を大差勝ちしたブライトジュエリー(仮)などがいれば注意ですが、該当馬がなければ思い切って未勝利組は消す手もあります

1勝クラス組は前走1着馬が有力

前走1勝クラスを走っていた馬の台頭が目立ちます

中でも前走で1着だった馬は高い好走率を誇り、勢いを持って臨む馬が強いレースです。

1勝クラスからの臨戦は、すでに未勝利を突破して次のステップで結果を出しているということで、能力が現3歳牝馬世代の平均値以上である証と言えます。

特に前走勝ち馬は勢いと充実度があり、そのままのフォームで重賞でも通用しやすい傾向です。

昇級初戦でいきなり重賞というパターンでも、条件戦を勝ち上がった勢いは軽視できません。

前走1勝クラス組の成績は前走重賞組と同等の活躍を見せています。

なかでも前走が1勝クラス1着馬に限れば高い勝率を記録しています。

今年の登録馬ではルクスジニア(君子蘭賞1着)やブラックルビー(中山1勝クラス1着)、ロジャリーマイン(中山未勝利1着だが大差勝ち)が該当し、いずれも有力視できます。

逆に1勝クラスで敗れている馬(特に3着以下だった馬)は成績が一気に落ち込むデータもあり、割引きが必要でしょう。

重賞組はフラワーカップとクイーンカップ組

前走がオープンクラス・重賞組の場合、特にフラワーカップ組とクイーンカップ組が好成績を残しています。

これらトライアルレース経由の馬は信頼度が高めです。

フラワーカップ(G3)は同じ3歳牝馬限定重賞(中山芝1800m)で、距離は違えどレースレベルがフローラステークスに近く、ここで好走した馬が権利取りに向けて再度好走するパターンが多いです。

クイーンカップ(G3, 東京芝1600m)組も東京実績が評価され、こちらも上位に来やすい傾向です。

両レースとも毎年有力牝馬が出走する重賞であり、そこで実績を残していればフローラステークスでも上位争いに加わる下地があると言えます。

フラワーカップ組は(複勝率38.1%)と非常に優秀で、特に前走5着以内だった馬に限れば複勝率は約58%にも達します。

過去の具体例

具体例として、2017年2着ヤマカツグレース(フラワーカップ5着)、2021年1着クールキャット(フラワーカップ5着)、2024年3着カニキュル(フラワーカップ6着)など、前走フラワーカップに出走していた馬が軒並み好走しています。

またクイーンカップ組は勝ちこそありませんが連対率・複勝率は37.5%と高く、2021年2着スライリー(クイーンカップ10着ながらオークス3着馬)や2018年2着パイオニアバイオ(クイーンカップ5着)などが馬券になっています。

逆に桜花賞組やチューリップ賞組は参戦数自体少ないものの、近年では2022年パーソナルハイ(桜花賞6着→2着)程度で、オークス直行を選ぶ馬が多いためか目立ちません。

このように、前走重賞で内容のある競馬をしていた馬は素直に高評価で良いでしょう。

今年の該当馬はエストゥペンダ(クイーンカップ3着)とゴーソーファー(フラワーカップ3着)で、いずれも有力視できます。

またフラワーカップで掲示板外だった馬は割引きですが、過去にはユーバーレーベン(フラワーカップ3着→当レース3着→オークス優勝)のように負けて権利を取りに来た例もあり、フラワーカップ組は着順問わず注意したいところです。

総じて、前走重賞で2着以内に好走した馬は安定感が高いので引き続き有力視すべきでしょう。一方で、同じ重賞組でも前走で凡走している馬は割引きが必要となります。
各馬の臨戦過程や前走内容をしっかりと評価し、フローラステークス2025出走予定馬の実力を見極めていきましょう。

フローラステークス2025予想サイト

フローラステークス2025全頭考察

最後に、出走予定馬(想定される全18頭出走想定)の中から主な有力馬・伏兵馬計8頭について個別に詳しく考察します。

各馬の長所短所や適性を整理し、本命候補から穴馬まで評価を下していきます。

ブラックルビー

評価:A

デビューから無敗の2連勝で勢い十分。

鋭い決め手と先行力を併せ持ち、総合力の高さで有力な勝ち馬の候補です。

前述のとおりブラックルビーは新馬→1勝クラスを連勝中で、キャリア2戦2勝と底を見せていません。

福島1800mの新馬戦を2馬身差で快勝後、7か月ぶりの実戦となった中山1800mの1勝クラスも難なく勝利。

休み明けを苦にせず、成長力を示しました。

レース内容的にも、新馬戦では逃げ切り、前走では差し切りと自在性を見せており、どんな展開にも対応可能な強みがあります。

東京2000mは初めてですが、母父シンボリクリスエス譲りのスタミナも期待でき、距離延長もこなせそうです。

鞍上の戸崎騎手も「余力十分で重賞でも楽しみ」とコメントしており、手応えを感じているようでした。

課題らしい課題が見当たらないほど安定感があります。

あえて言えば初の長距離輸送や馬群を割る競馬になった際の対応ですが、操縦性の高さから問題ないでしょう。

総合力No.1の評価で、本命最有力です

エストゥペンダ

評価:A

重賞で連続3着の実績はメンバー随一

切れ味鋭い末脚で東京コース適性も高く、軸として信頼できる存在です。

エストゥペンダは5戦1勝ですが、ここまで掲示板を外さず安定しています。

何と言っても今年のフェアリーステークス(G3)3着、クイーンカップ(G3)3着という重賞実績が光ります。

特にフェアリーステークスで1着だったエリカエクスプレスと0.2秒差の3着は期待大です。上がり最速で4着馬に2馬身差付けており、終いの破壊力はこのメンバーでも屈指です。

東京芝で2度の上がり最速を記録しており、長い直線で末脚を爆発させるタイプ。

距離2000mは未知ですが、半姉にフローラステークス2着からオークス3着のパイオニアバイオがいる血統で距離延長もこなせる下地があります。

課題は初距離2000mですが、折り合いに不安はなく、むしろワンターンのマイルよりタフな流れの方が末脚が活きる可能性もあります。

開幕週の馬場で前が止まらないと届かない懸念はありますが、それでも連軸候補として大崩れしにくい存在でしょう。

人気でも押さえるべき一頭です

ゴーソーファー

評価:B+

前哨戦で好走し実力証明済みの一頭。

切れ味と持久力を兼ね備えており、条件次第で勝ち負けに絡むポテンシャルがあります。

フラワーカップ3着で重賞でも通用する力を示しました。

2走前には同距離2000mを勝っており、距離適性は折り紙付きです。

また、新馬戦で逃げ切り勝ちした後に差しに転じて結果を出しているように、レース巧者な一面もあります。

今回も、直線の長さは歓迎材料でしょう。

課題はレース間隔が詰まって今回が3戦目(年明け5戦目)になる点で、やや使い詰めなローテーションによる疲労だけです。

ですが、勝ち切るシナリオも十分考えられ、逆に4着以下もあり得るという評価で総合点はB+としましたが、オッズ次第では妙味ある存在です。

ヴァルキリーバース

評価:B+

前走内容から一躍注目を集める上がり馬。

東京芝2000mを既に勝利しており、コース実績と鞍上C.ルメール騎手の手綱捌きで重賞でも通用する期待がかかります。

前走のフリージア賞では、直線で鋭く抜け出し2馬身差の完勝を飾りました。

古馬混合戦での勝利で、同条件を経験済みなのは大きな強みです。

エピファネイア産駒らしい長くいい脚を使うタイプで、東京コース適性が高いのは明白です。

今回が重賞初挑戦ですが、関東圏の強豪田中博康厩舎所属で調整力も信頼できます。鞍上にはこの馬で2戦2勝のルメール騎手を配してきており、勝負気配は十分です。

課題は格上挑戦でメンバーが一気に強化される点ですが、前走内容からも通用する下地はあります。

ルメール騎手が続投するのも心強く、一躍主役級に浮上する可能性を秘めています。

人気との兼ね合いになりますが、押さえておきたい一頭です。

グローリーリンク

評価:B

先行して渋太い競馬が持ち味の安定株。

重賞ではパンチ不足も感じますが、展開を味方に粘り込めるシーンは十分考えられ、連下候補としてマークしたい存在です。

前走エルフィンステークスで2着に入り、オープンクラスでの適性を示しました。

京都外回り1600mのマイル戦で、勝ち馬ヴーレヴーには離されたものの、好位追走からしぶとく脚を伸ばしています。

これで通算5戦1勝2着3回と安定感抜群で、大崩れがありません。

レース運びが上手で先行力があり、東京2000mでもポジションを取れそうです。

開幕週の馬場で前残りになればチャンスがあり、展開の恩恵を受ければ連絡み可能と判断します。

勝ち切るまではどうかも、ヒモには是非加えておきたい存在です。

ルクスジニア

評価:B

逃げて連勝中の上昇馬。

高速決着に対応するスピードが武器で、メンバー中唯一の逃げ宣言馬として展開を握る存在です。

君子蘭賞を1番人気で逃げ切り、2連勝を達成しました。

平田厩舎らしく仕上げも万全で、使い詰めでも馬体維持できているのも好印象。

父キズナ譲りのしぶとさに加え、母父ハービンジャーからくる持久力も感じます。

関西馬ながら輸送経験もあり、メンタル面も安定しています。

東京へのコース替わりが鍵ですが、同型不在ならマイペースの逃げに持ち込めそうで、逃げ残りの穴として警戒が必要です。

ロジャリーマイン

評価:B

良血の素質馬で未知の魅力は随一。

キャリア2戦と経験不足な面はありますが、持ち前のスタミナを活かせれば一発があっても驚けない伏兵です。

2歳秋に東京2000mでデビューしアタマ差2着、続く中山2000mの未勝利戦を勝利と、2000m戦ばかり使われてきました。

いずれも上がり最速をマークしており、切れより長くいい脚を使うタイプです。

母マリアライト譲りのタフさがあり、消耗戦になれば台頭する下地があります。

課題は休み明けとキャリアの浅さですが、それを補うだけの血統背景と能力が感じられます。

展開が厳しくなればなるほど浮上するタイプで、ダークホース的存在として押さえておきたい一頭です。

カムニャック

評価:B-

切れ味より渋太さが持ち味の堅実派。

重賞ではワンパンチ足りない印象もありますが、立ち回り次第で掲示板争いには加わってきそうです。

ここまで5戦して安定した成績。唯一着外に敗れたのは阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)の6着で、大崩れはありません。前走のエルフィンステークスでは4着に健闘。

勝負どころで一瞬反応が鈍く置かれましたが、直線盛り返して掲示板を確保しました。

決め手勝負では分が悪いものの、長く脚を使えるタイプで、距離延長は歓迎でしょう。

A.シュタルケ騎手はドイツの名手でスタミナ勝負を得意としており、この馬の特性に合います。

ヒモ穴候補として3着狙いで抑えておく手は十分考えられます。

フローラステークス2025予想まとめ

以上がフローラステークス2025の主な出走予定馬の考察となります。

それぞれ強みと不安要素を抱えていますが、総合的な戦力比較では重賞実績馬と連勝中の上がり馬が有力と言えそうです。

当日の馬体重や気配、枠順・天候も確認しつつ、最終的な予想を固めていきます。

フローラステークス2025予想サイト