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更新日:2025.12.12
朝日杯フューチュリティステークス2025予想

【朝日杯FS2025予想】本命・穴馬・展開を過去10年の傾向・全頭追い切りから徹底予想!

監修者:鶴谷義雄
鶴谷義雄

1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。

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朝日杯フューチュリティステークスの概要
開催日・発走時間 2025年12月21日(日)15:40頃
開催会場 阪神競馬場
グレード GI(国際)
芝・距離 芝・1600m(右・外)
出走条件・頭数 サラ系2歳牡・牝(国際)(指定)・馬齢(牡56kg、牝55kg)/フルゲート18頭
優先出走権 地方所属馬は指定競走2着以内で優先出走権、外国調教馬も優先枠あり。その他は通算賞金順で選出(JRA規定)
1着本賞金 7,000万円

朝日杯フューチュリティステークス2025徹底予想

朝日杯FSは、2歳マイル王者を決める年末のGI戦です。舞台は阪神芝1600mの外回りコース。ワンターンのマイル戦ですが、直線には高低差1.8mの急坂が待ち構えるため、スピードと瞬発力に加えてパワーも問われるタフなコースです。まさに「スピードと総合力勝負の頂上決戦」といえるでしょう。

本記事では、過去10年のデータ傾向と阪神芝1600mのコース特徴をもとに、有力馬・穴馬・展開予想まで徹底予想します。

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日付 レース名 買い目 払戻金額 回収率
2025/12/07(日) 中京8R カチウマの定理 2025年12月07日中京8R 買い目画像 3,536,000円 73666%
2025/12/07(日) 阪神10R カチウマの定理 2025年12月07日阪神10R 買い目画像 376,620円 7846%
2025/12/07(日) 阪神3R カチウマの定理 2025年12月07日 買い目画像 294,840円 6142%

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ジャパンカップ2025の最終予想

まず初めにぶっちゃ競馬の最終的な予想(※最終結論はレース2日前に更新予定)から紹介します。朝日杯FS2025の過去傾向とコース特徴をまとめると以下の通り。

  • 内枠が有利(特に1枠の勝率・連対率が突出)
  • ペース次第だが先行~差し馬が中心で、逃げ馬は不振
  • 1~3番人気の信頼度が非常に高く、大波乱は少ない

以上を踏まえ、「内枠」+「瞬発力」+「前走重賞1着」の3拍子揃ったリアライズシリウスを本命に推します。

  • ◎本命 リアライズシリウス
  • 〇対抗 アドマイヤクワッズ
  • ▲単穴 エコロアルバ
  • ☆注目 ダイヤモンドノット

◎本命 リアライズシリウス(牡2・津村)

リアライズシリウス
出典:netkeiba
評価点
  • 新潟2歳Sで4馬身差の圧勝 – 前走GIIIをまさに次元の違う走りで圧勝
  • マイル適性◎ – 父ポエティックフレアは欧州マイルG1馬、母父ステイゴールドで底力も十分
  • 完成度が高い – デビュー2戦2勝でレースセンス抜群。折り合いも良く、崩れる要素が少ない

現2歳世代で最も衝撃的な勝ち方をした馬です。新潟2歳ステークスでは道中2番手から直線で一気に抜け出し、後続に4馬身差をつける圧勝劇

勝ち時計1分33秒4は近年の2歳戦でもトップクラスで、「一頭だけ次元が違う走り」と評される内容でした。ゲートでの課題こそ指摘されていますが、レースに行けば折り合いもスムーズで完璧な競馬。

血統面も魅力的で、父は英2000ギニー馬ポエティックフレア、その父ドーンアプローチも名マイラー。母系にステイゴールドを持つことから「距離は延びても大丈夫」と陣営も話しており、将来的な中距離挑戦も視野に入るほど余力があります。今回はマイル路線に照準を合わせ、この朝日杯FSに参戦。素質の高さはメンバー随一で、ここも「世代一番星」の輝きを見せると期待します。

〇対抗 アドマイヤクワッズ(牡2・坂井)

アドマイヤクワッズ
出典:netkeiba
良い点
  • 無傷2連勝で重賞制覇 – 前走デイリー杯2歳Sを完勝
  • 切れ味抜群の差し脚 – どんなペースでも直線で確実に伸びる決め手を持つ
  • 関西馬&坂井騎手の勢い – 関西馬は好成績で、鞍上坂井騎手も近年の若手トップ
気になる点
  • 初の阪神コース – 前走は京都外回り。阪神の急坂への適応が課題
  • 人気上位のプレッシャー – 無敗馬ゆえマークが厳しくなる可能性

デビューから2戦2勝と完璧な戦績で臨む西の新星です。前走のデイリー杯2歳ステークスでは好位のインから抜け出し、危なげなく重賞初制覇。

坂井騎手も「もっと上でもやれる」と太鼓判を押したほどの素質馬です。瞬時に加速できる鋭い差し脚が最大の武器で、スローからの瞬発力勝負になっても対応可能でしょう。

阪神マイルへの適性が鍵になりますが、コース形態が似た京都マイルで勝利している点は好材料です。過去データ的にも関西馬&同年の重賞勝ち馬は好走率が高く、無敗馬の威信をかけて大一番に挑みます。

「世代No.1候補」の座を争う一頭として、ここも主役級の存在です。

▲単穴 エコロアルバ(牡2・松山)

エコロアルバ
出典:netkeiba
良い点
  • 無傷2連勝
    前走サウジアラビアRCで重賞制覇
  • 東京マイル組の好データ – 「前走東京マイル戦」組は好走率アップとの傾向も
  • 末脚の破壊力 – 五分のスタートなら楽勝するほどの決め手
懸念点
  • キャリア2戦で課題も未知数 – 大舞台で経験不足が出る可能性
  • 展開待ち – 後方からの競馬が多く、ペースが極端に緩むともろさも

こちらもデビュー2連勝で重賞を制した無敗馬です。前走のサウジアラビアロイヤルカップでは最後方近くから直線一気の末脚で差し切り勝ち。33秒台前半の鬼脚を繰り出し、一躍クラシック候補に名乗りを上げました。阪神コースへの対応がカギですが、長い直線で瞬発力を活かせる展開になれば末脚の破壊力はメンバー中でもトップクラスです。

過去には同じ東京マイルGIIIを勝った関東馬グランアレグリアが朝日杯FSで3着(2019年)と好走しており、データ面でも「前走東京マイル組」の好走率は高めとされています。

展開に左右される面はありますが、一気に突き抜けるシーンも十分あり得るダークホースです。

☆注目 ダイヤモンドノット(牡2・C.ルメール)

ダイヤモンドノット
出典:netkeiba
評価点
  • 京王杯2歳S優勝 – 前走GIIを2番手先行から3馬身差で圧勝
  • 操縦性◎ – スタートが上手く先行力あり、レース運びが安定
  • 鞍上ルメール – 過去10年複勝率50%と相性抜群の名手が手綱
懸念点
  • 初のマイル戦 – 1400mから距離延長で折り合いに注意
  • 外枠のリスク – 抽選枠次第では包まれる可能性も

2歳屈指のスピード馬です。前走の京王杯2歳ステークスでは2番手から理想的な競馬で直線も余裕の手応え、後続に3馬身差をつける完勝でした。

マイル戦は今回が初めてですが、前走の内容から折り合い面に不安は少なく、距離延長にも対応できそうと陣営も見ています。

スタートが速く先行力があるので、阪神外回りでも好位につけて直線早めに抜け出す競馬ができるのが強みです。鞍上には朝日杯FSで連対率50%を誇るC.ルメール騎手(3年連続2着含む)を配し、万全の態勢。勝ちパターンに持ち込めれば一気に押し切る可能性もあり、人気以上に警戒すべき存在でしょう。

※「最終予想」は枠順確定後の12/19(金)に更新予定です。 枠順や追い切りの評価次第では印の順序が変わる可能性があります。ご了承ください。

ジャパンカップ2025予想 全頭追い切り評価

最終追い切り終了後更新予定です。

朝日杯フューチュリティステークス2025 出走馬・予想オッズ

馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 厩舎 予想オッズ 人気
アイガーリー 牡2 56.0 武豊 栗東 秋山 25.8 6
アドマイヤクワッズ 牡2 56.0 坂井 栗東 友道 3.9 2
エコロアルバ 牡2 56.0 松山 美浦 田村 5.3 3
カヴァレリッツォ 牡2 56.0 Cデムー 栗東 吉岡 6.2 4
カクウチ 牡2 56.0 ○○ 栗東 小崎 108.5 14
グッドピース 牡2 56.0 西村淳 栗東 高野 77.0 12
コスモレッド 牝2 55.0 ○○ 栗東 北出 199.2 18
コルテオソレイユ 牡2 56.0 ○○ 栗東 佐藤悠 49.6 8
ゴーゴーリチャード 牡2 56.0 ○○ 栗東 庄野 89.6 13
サンブライト 牝2 55.0 ○○ 美浦 鈴木慎 121.3 15
スウィートハピネス 牝2 55.0 ○○ 栗東 北出 189.5 17
ストームサンダー 牡2 56.0 岩田康 栗東 安達 145.3 16
スペルーチェ 牡2 56.0 ○○ 美浦 宮田 59.2 9
ダイヤモンドノット 牡2 56.0 ルメール 栗東 福永 7.1 5
タガノアラリア 牡2 56.0 ジェルー 栗東 西園翔 31.8 7
ホワイトオーキッド 牝2 55.0 ○○ 栗東 藤原 73.2 11
リアライズシリウス 牡2 56.0 津村 美浦 手塚久 3.2 1
レッドリガーレ 牡2 56.0 吉村 栗東 斉藤崇 70.2 10

ジャパンカップ2025の穴馬2頭

上位人気馬が強力な一方で、展開次第では伏兵の台頭も考えられます。ここでは、「データ的に波乱を起こす条件」に該当する2頭を挙げます。

アイガーリー(牡2)– 武豊との新コンビで奇襲なるか

アイガーリー
出典:netkeiba

今年デビューの秋山真一郎調教師と武豊騎手の異色コンビが挑みます。デビュー戦(阪神芝1600m)を7番人気の低評価ながら、果敢にハナを切ってそのまま押し切る逃げ切り勝ちを飾りました。

スタートが速く二の脚も鋭いため、今回もハナを主張する可能性があります。過去10年の当レースで逃げ馬の勝利こそありませんが、展開を引っ張ることでレースを混沌とさせる存在になるでしょう。

何より注目は名手・武豊騎手との初コンビです。秋山調教師自身が「尊敬するユタカさんに乗ってもらえるのは心強い」と語るように、百戦錬磨のレジェンドに手綱を託した意味は大きいです。

過去10年で単勝6~7番人気馬が1頭ずつ勝利しており(2016年サトノアレス=6番人気、2020年グレナディアガーズ=7番人気)、今年その枠に当たるのがアイガーリー(想定6番人気)です。

実績こそ劣りますが、「波乱パターンの条件」に最も合致する1頭として無視は禁物でしょう。

タガノアラリア(牡2)– 地方ジョッキーの意地と渋太い先行力

タガノアラリア
出典:netkeiba

夏の函館2歳S(GIII)で脚光を浴び、その後は着順こそ振るわなかったものの、秋に入りグッと良化。前走の秋明菊賞(1勝クラス・芝1400m)では好位から抜け出し、2着に2馬身差の快勝でオープンクラス入りを決めました。これまで5戦の豊富なレース経験があり、良くも悪くも勝負根性が鍛えられています。

今回は米国から短期参戦中のF.ジェルー騎手が騎乗予定。鞍上の手綱捌きにも注目です。また、昨年の当レースでは地方(園田)所属の吉村騎手が9番人気の伏兵を3着に持ってくる健闘を見せました。

タガノアラリアも同様に、普段中央で乗る機会の少ない騎手(今回は外国人)とのコンビで一発を狙う構図です。過去データでは前走条件戦組の優勝例は皆無ですが、逆に言えば人気薄の一角として馬券圏内に滑り込む可能性は秘めています。

展開がハマり、しぶとさを活かす形なら面白い存在です。

朝日杯フューチュリティステークス2025の展開予想

今年は明確な逃げ馬が不在で、スローペース~平均ペースになると予想します。新馬戦で逃げたアイガーリーが押し出される形で先頭に立ち、外からグッドピースあたりが続く展開か。1番人気のリアライズシリウスは中団のインで折り合いに専念、アドマイヤクワッズも好位の外目あたりにつけそうです。エコロアルバは後方寄りから末脚温存、ダイヤモンドノットやカヴァレリッツォは中団グループで脚を溜めるイメージ。

隊列は縦長にならず、4コーナーでは馬群一団のまま直線へ。直線の長い阪神外回りゆえ、各馬とも早めに進出して残り400m付近からスパート合戦に突入するでしょう。坂の手前で先頭に並びかけるのはアドマイヤクワッズとダイヤモンドノット。内からリアライズシリウスが進路を探しつつ伸びてきて、外からはエコロアルバが一気の末脚を発揮します。

最後は坂上の残り100mで総合力勝負。スピードと持久力を兼ね備えた人気馬同士の叩き合いが予想されます。データ通りなら無敗馬がそのまま上位を独占、波乱があるとすれば内で脚を溜めた伏兵が3着争いに食い込む形かもしれません。展開の鍵を握るのはアイガーリーの逃げるペースと、坂でバテずに伸びるスタミナ。クビ差・ハナ差の大接戦が濃厚です。

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阪神芝1600m(外回り)の特徴【朝日杯FS2025開催コース】

阪神競馬場芝1600mのコース図
出典:JRA

阪神芝1600m(外回り)はスタートからコーナーまで約444mと長く、序盤は落ち着きやすいワンターンコース。外回りはコーナーが緩いため極端な枠不利は軽減されましたが、それでも8枠は複勝率8.3%と低めで割引材料です。
一方、1〜3枠は成績が優秀で、特に1枠は勝率22.2%・複勝率33.3%と好成績。

向正面はゆるやかな下り、直線は約474mと長く、残り200mには高低差1.8mの急坂が待ちます。
そのため必要なのは スピード+パワー。ペース次第で傾向は変わり、持久力勝負なら先行馬、緩めの流れなら差し馬が強いのが特徴です。過去10年の朝日杯FSでも「先行」「差し」が互角で、逃げ馬は勝ち馬ゼロと不振。

坂で止まらない持続力と、坂を駆け上がれる瞬発力を兼ね備えた馬が結果を出しやすいコースと言えるでしょう。

朝日杯フューチュリティステークス 過去10年のデータ傾向

最後に、予想の参考となる過去10年(2015~2024年)のデータを振り返ります。人気、配当、騎手、種牡馬、枠順、脚質、前走レースの各観点から傾向をまとめました。

データは基本的に阪神開催の9年分(2015~2023年)を主に参照し、2024年(京都開催)は参考程度としています。

これらを把握することで、今年のレース展望がより明確になるでしょう。

過去10年の人気別傾向

人気 出走頭数 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
1番人気 10 5 2 2 1 50.0% 70.0% 90.0%
2番人気 10 2 3 1 4 20.0% 50.0% 60.0%
3番人気 10 1 1 2 6 10.0% 20.0% 40.0%
4番人気 10 0 1 1 8 0.0% 10.0% 20.0%
5番人気 10 0 0 1 9 0.0% 0.0% 10.0%
6番人気 10 1 0 0 9 10.0% 10.0% 10.0%
7番人気 10 1 1 0 8 10.0% 20.0% 20.0%
8番人気 10 0 0 0 10 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 10 0 1 0 9 0.0% 10.0% 10.0%
10番人気 10 0 0 0 10 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 10 0 0 1 9 0.0% 0.0% 10.0%
12番人気 10 0 0 1 9 0.0% 0.0% 10.0%
13番人気 10 0 0 0 10 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 10 0 1 1 8 0.0% 10.0% 20.0%
15番人気 8 0 0 0 8 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 6 0 0 0 6 0.0% 0.0% 0.0%
17番人気 4 0 0 0 4 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 2 0 0 0 2 0.0% 0.0% 0.0%

※2015~2024年のJRA朝日杯FSの結果をもとに独自集計(2024年は京都開催)

朝日杯FSの過去10年の人気別データを見ると、「人気サイドがそのまま強い」レースであることがわかります。なかでも1番人気は勝率50%・複勝率90%と圧倒的な安定感で、連軸として最も信頼できます。2番人気も複勝率60%と堅実で、上位2頭の総崩れは滅多に起こりません。3番人気もまずまず健闘しています。

一方、4~5番人気になると勝ち馬は皆無で、連対もごくわずか。6番人気以下になるとの通りほとんど馬券絡みがありません。ただし例外的に6番人気と7番人気馬が1勝ずつ挙げています。これは2016年サトノアレス(6番人気)と2020年グレナディアガーズ(7番人気)で、どちらも前走で重賞好走歴がある馬でした。とはいえ8番人気以下になると3着以内すら極めて少なく、基本的に朝日杯FSは「中穴」程度までの決着が大半です。

結論として、馬券戦略としては1番人気を軸に据え、相手も2番人気・3番人気を中心に組み立てるのがセオリーでしょう。穴を狙うにしても上記のような6~7番人気が精一杯で、それより下位の人気は切り捨てても問題ないデータとなっています。

過去10年の配当傾向

朝日杯FS 過去10年(2015~2024)平均配当
単勝 複勝(1着馬) 枠連 馬連 ワイド(1-2番人気) 馬単 3連複 3連単
560円 170円 1,230円 3,110円 780円 5,850円 11,400円 64,500円

※2015~2024年のJRA朝日杯FSの結果をもとに独自集計(2024年は京都開催)

上表は朝日杯FSの平均的な払戻金です。ご覧の通り、基本的に堅く収まるレースであることがわかります。単勝は平均560円程度で、1~2番人気の勝利が多いため低め。複勝(1着馬)も平均170円とガチガチです。馬連も3,000円前後で、組み合わせによっては万馬券もありますが大半は比較的穏やか。3連複も平均1万円強と、GIとしては安めの配当と言えます。

ただ、3連単の平均だけは6万円台とやや跳ねています。これは2016年(6→8→11番人気で3連単20万馬券)や2020年(7→2→1番人気で15万馬券)のように、ごく稀に中穴~大穴が絡んだ年があるためです。しかしその頻度は低く、「万馬券狙いの大勝負」をするには不向きなレースでしょう。実際、過去10年で3連単10万超えは上記2回のみです。

以上より、朝日杯FSでは本命サイドの組み合わせで手堅く仕留めるのが賢明です。高配当を狙う場合でも、6~7番人気を1頭絡める程度の中穴狙いに留めるのが現実的でしょう。

過去10年の騎手別成績

2015~2024年 騎手別成績
騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率
川田将雅 4-0-0-3 / 7 57.1% 57.1% 57.1%
坂井瑠星 1-1-0-0 / 2 50.0% 100.0% 100.0%
M.デムーロ 1-0-2-5 / 8 12.5% 12.5% 37.5%
武豊 1-0-1-6 / 8 12.5% 12.5% 25.0%
四位洋文 1-0-0-0 / 1 100.0% 100.0% 100.0%
O.マーフィー 1-0-0-0 / 1 100.0% 100.0% 100.0%
福永祐一 0-2-0-1 / 3 0.0% 66.7% 66.7%
C.ルメール 0-3-0-5 / 8 0.0% 37.5% 37.5%
横山武史 0-1-1-1 / 3 0.0% 33.3% 66.7%
吉村智洋 0-0-1-1 / 2 0.0% 0.0% 50.0%

※2015~2024年のJRA朝日杯FSの結果をもとに独自集計(2024年は京都開催)

騎手成績でまず注目すべきは、やはり川田将雅騎手の圧倒的な強さです。2017年ダノンプレミアム、2020年グレナディアガーズ、2023年ジャンタルマンタル、2024年アドマイヤズームと過去10年で4勝。**勝率・複勝率57.1%**という驚異的な数字で、まさに朝日杯FSの“キング・オブ・阪神マイル”。今年も騎乗予定なら無条件で高評価すべき存在です。

次点は坂井瑠星騎手。少ない騎乗ながら1勝・2着1回のパーフェクト連対で、勢いのある若手筆頭。今年のアドマイヤクワッズでも要注意です。M.デムーロ、武豊も1勝ずつあげており、複勝率は30%台と安定。

一方ルメール騎手は勝ち星こそないものの**2着3回・複勝率37.5%**と堅実。「勝ち切れないが相手には必ず拾う」タイプで、馬券の相手候補として非常に優秀です。

総合すると、川田が最重要、坂井とルメールが次点、武・デムーロも押さえという構図。阪神マイルは関西騎手が強く、この傾向は今年も続くと見て良いでしょう。

過去10年の種牡馬別成績

種牡馬 条件 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 当該GI 2-1-3-17 / 23 8.7% 13.0% 26.1%
阪神芝1600外 20-17-11-100 / 148 13.5% 25.0% 32.4%
ハーツクライ 当該GI 2-1-0-6 / 9 22.2% 33.3% 33.3%
阪神芝1600外 4-6-8-47 / 65 6.2% 15.4% 27.7%
ロードカナロア 当該GI 1-0-1-3 / 5 20.0% 20.0% 40.0%
阪神芝1600外 21-13-18-135 / 187 11.2% 18.2% 27.8%
リアルスティール 当該GI 0-0-0-0 / 0
阪神芝1600外 3-3-4-22 / 32 9.4% 18.8% 31.3%
モズアスコット 当該GI 0-0-0-0 / 0
阪神芝1600外 0-0-0-3 / 3 0.0% 0.0% 0.0%
ブリックスアンドモルタル 当該GI 0-0-0-0 / 0
阪神芝1600外 1-0-0-4 / 5 20.0% 20.0% 20.0%
サートゥルナーリア 当該GI 0-0-0-0 / 0
阪神芝1600外 1-1-0-5 / 7 14.3% 28.6% 28.6%
ミスターメロディ 当該GI 0-0-0-0 / 0
阪神芝1600外 0-0-0-0 / 0

※2023年までの阪神芝1600m外回り実績および2015~2024年朝日杯FSの成績をもとに一部抜粋

過去の勝ち馬を見ると、ディープインパクト系・ハーツクライ系・ダイワメジャー系・フランケル系など系統は幅広く、特定の種牡馬が無双しているわけではありません。あえて言えば、ディープ系がやや好調という程度です。

今年注目したいのはまずハーツクライ系(=サドラーズウェルズ系の流れ)。持続力が求められる阪神マイルと相性が良く、リアライズシリウス(父父ドーンアプローチ)、エコロアルバ(父父フランケル)などが該当。タフな条件で強みを発揮しやすい血統です。

もうひとつはロードカナロア系。阪神芝1600mで好成績が多く、昨年はレイベリングが3着。今年はカヴァレリッツォ(父サートゥルナーリア)やホワイトオーキッドが該当し、特にサートゥルナーリア産駒は近年勢いがあります。

ディープインパクト直系は今年不在ですが、リアルスティール産駒のアドマイヤクワッズはディープ系として評価できます。

総合すると、「欧州サドラー系 or ロードカナロア系」の血統が狙い目で、リアライズシリウス・エコロアルバ・カヴァレリッツォあたりが今年の有力候補と言えるでしょう。

欧州サドラー系・ロードカナロア系

リアライズシリウス
エコロアルバ
カヴァレリッツォ

過去10年の枠番別傾向

枠順別の傾向(過去10年)

2015~2024年 枠番別成績
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 4-2-0-12 / 18 22.2% 33.3% 33.3%
2枠 1-0-3-16 / 20 5.0% 5.0% 20.0%
3枠 1-2-1-16 / 20 5.0% 15.0% 20.0%
4枠 1-2-2-15 / 20 5.0% 15.0% 25.0%
5枠 1-2-1-16 / 20 5.0% 15.0% 20.0%
6枠 0-2-0-18 / 20 0.0% 10.0% 10.0%
7枠 0-0-3-19 / 22 0.0% 0.0% 13.6%
8枠 2-0-0-22 / 24 8.3% 8.3% 8.3%

※2015~2024年のJRA朝日杯FSの結果をもとに独自集計(2024年は京都開催)

阪神芝1600m(外)の枠順は、基本的に内枠が有利・外枠が不利という明確な傾向があります。特に1枠は連対率・複勝率とも33.3%で、過去10年の勝ち馬の4頭がここから。内目の枠(1〜5枠)なら大きなロスなく運べ、プラス評価が必要です。

逆に7~8枠は成績が低調。スタート後に外を回されるロスが大きく、能力上位でも取りこぼしが起きやすい配置です。実際にグランアレグリアやセリフォスなど人気馬が外枠で敗れた例もあります。

総じて、阪神開催の朝日杯FSでは
1枠 > そのほか内枠 > 外枠
という序列がはっきりしており、予想の際は内枠の評価を上げ、外枠は減点するのがセオリーと言えるでしょう。

1枠の出走馬
枠順発表後公開

過去10年の脚質別傾向

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-0-1-9 / 10 0.0% 0.0% 10.0%
先行 6-1-2-30 / 39 15.4% 17.9% 23.1%
差し 3-7-6-52 / 68 4.4% 14.7% 23.5%
追込 1-2-1-43 / 47 2.1% 6.4% 8.5%

※2015~2024年のJRA朝日杯FSの結果をもとに独自集計(2024年は京都開催)

脚質データを見ると、朝日杯FSは逃げ馬が苦戦、先行・差しが主役という構図がはっきりしています。逃げ馬の勝利はゼロで、馬券に絡んだのも過去10年で1頭のみ。ペースを作る立場は2歳戦では不利になりがちです。

最も成績が良いのは先行馬で、6勝を挙げ勝率・連対率ともトップ。好位で立ち回れる器用さが大きな武器です。差し馬も勝ち数こそ少ないものの2着7回と健闘しており、連対数では先行勢とほぼ互角。末脚の質が高い馬なら十分勝負になります。

一方、追い込み一手は基本的に届かず。1勝例はあるものの複勝率は一桁台で過信は禁物です。

総合すると、今年も逃げは減点、先行+差しを重視がセオリー。直線入口で中団より前に位置できる馬が最も信頼できます。

過去10年の前走レース傾向

前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
デイリー杯2歳S (G2) 【4-0-2-12】 22.2% 22.2% 33.3%
サウジアラビアRC (G3) 【2-1-0-6】 22.2% 33.3% 33.3%
京王杯2歳S (G2) 【1-1-2-8】 7.7% 15.4% 30.8%
新潟2歳S (G3) 【1-0-1-3】 20.0% 20.0% 40.0%
東スポ杯2歳S (G2) 【0-2-1-2】 0.0% 40.0% 60.0%
函館2歳S・小倉2歳S (G3) 【0-0-0-4】 0.0% 0.0% 0.0%
1勝クラス(500万下) 【0-1-1-21】 0.0% 4.3% 8.7%
新馬・未勝利 【1-0-0-10】 9.1% 9.1% 9.1%

※JRA-VAN「朝日杯FS
データ分析
」などを参考に独自集計

前走レースの傾向では、もっとも相性が良いのがデイリー杯2歳S組で【4-0-2-12】。阪神マイルの前哨戦として定着しており、今年のアドマイヤクワッズ・カヴァレリッツォもこの王道ローテです。特に1着馬の臨戦は好走率が高く、有力視できます。

続く好相性はサウジアラビアRC組【2-1-0-6】。サリオス・ドウデュースなど名馬を輩出しており、今年はエコロアルバが該当。東京マイルでの切れ味が阪神でも生きやすい点が強みです。

京王杯2歳S組も【1-1-2-8】と悪くなく、ダイヤモンドノットがここに該当。今年も上位争いが期待できます。

一方、函館2歳S・小倉2歳S直行は【0-0-0-4】で全滅。夏のスプリント重賞組は距離やローテの壁が厚く不振。1勝クラス経由も勝ち馬ゼロで基本的に割引。

総合すると、朝日杯FSは
「重賞勝ち → 朝日杯FS」
という直行組が圧倒的に有利。さらに前走勝ち馬の成績が突出しており、今年のリアライズシリウス・アドマイヤクワッズ・エコロアルバ・ダイヤモンドノットといった前走重賞1着組が素直に最有力と言えます。

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朝日杯フューチュリティステークス2025予想まとめ

阪神芝1600m外回りは、内枠有利・外枠不利が明確なコース。先行・差しが中心で、逃げ馬の信頼度は低め。中団より前で運べて、直線で切れる脚を使えるタイプが最も狙いやすい舞台です。

人気別では1番人気の勝率が圧倒的で、相手も2〜3番人気が中心。大波乱は少ないため、基本は人気馬を素直に信頼するのがセオリー。騎手では川田騎手が突出した好成績で、ルメール騎手も馬券圏常連のため要チェックです。

血統面ではハーツクライ系・ロードカナロア系が好相性。今年のリアライズシリウス、エコロアルバ、カヴァレリッツォはプラス材料。前走レースではデイリー杯2歳S組・サウジRC組が強いローテで、今年の有力馬はほぼこのパターンに該当します。前走敗戦組は割引が必要です。

最終的なポイントは以下の3つ。

枠順(内枠なら加点、外枠なら減点)
ペース予想(平均なら先行、スローなら差し)
馬場傾向(開催後半は切れ味が利くかを確認)

総じて、無敗馬+内枠+重賞勝ち馬がもっとも信頼できるパターン。今年は素質馬が揃い堅い決着が想定されますが、クラシックを占う重要な一戦として注目です。

参考・参照元一覧

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