1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。
朝日杯フューチュリティステークス2025の最終追い切りは、2歳マイル王決定戦に向けて最も重視すべきポイントです。
距離1600m、若き精鋭牡馬が揃うGIだけに、最終追い切りの動きが結果に直結します。
本記事では、2025年12月17日(水)に行われた最終追い切りを全14頭分チェックし、SSS〜B評価で格付けしました。
追い切りから見える有力馬・伏兵馬の好調ぶりや不安材料まで、仕上がりの良し悪しを徹底解説します。
この追い切り評価を踏まえた予想は下記で公開しているのでぜひチェックしてみてください!
目次
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| 日付 | レース名 | 買い目 | 払戻金額 | 回収率 |
|---|---|---|---|---|
| 2025/12/21(日) | 阪神8R |
|
3,008,180円 | 62670% |
| 2025/12/21(日) | 中京5R |
|
1,900,360円 | 39590% |
| 2025/12/21(日) | 阪神4R |
|
882,180円 | 18378% |
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【評価SSS】リアライズシリウス

| 時期 | 場所 | 6F | 5F | 4F | 3F | 1F | 脚色 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最終追切 | 美浦坂路(良) | – | – | 54.1 | 39.6 | 12.3 | 馬なり |
| 1週前 | 美浦W(良) | 81.8 | 66.4 | 51.5 | 37.1 | 11.7 | 一杯 |
リアライズシリウスは、素質の高さは折り紙付きですが、追い切りでも仕上がりに死角のない動きを見せました。
1週前は動きに重さが残っていたものの、最終追い切りの坂路では余計な肉がそげ落ちたように身軽なフットワーク。
僚馬が近づかず実質的に単走となりましたが、抜群の反応を示し、2歳馬とは思えない完成度です。
今年の追い切りNo.1評価=SSSにふさわしい仕上がり。堂々の主役として、二歳マイル王の座に一番近い存在と言えるでしょう。
【評価SS】アドマイヤクワッズ

| 時期 | 場所 | 6F | 5F | 4F | 3F | 1F | 脚色 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最終追切 | 栗東坂路(良) | – | – | 54.8 | 39.9 | 12.9 | 馬なり |
| 1週前 | 栗東CW(良) | 82.9 | 67.6 | 52.4 | 36.3 | 11.2 | 末強め |
休養明けの前走を快勝したアドマイヤクワッズは、放牧を挟んでフレッシュな状態。
最終追い切りは馬なり調整でしたが、終始リラックスした走りでラストまで力強く駆け上がり、テンションも上がり過ぎず折り合いは文句なしと言えるでしょう。
デビューから見せている鋭い決め手は健在で、大きなストライドから繰り出す持続力ある末脚は相変わらず圧巻です。
【評価SS】エコロアルバ

| 時期 | 場所 | 6F | 5F | 4F | 3F | 1F | 脚色 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最終追切 | 美浦W(良) | – | 66.1 | 51.2 | 37.3 | 11.7 | 馬なり |
| 1週前 | 美浦W(良) | – | 65.3 | 50.6 | 36.3 | 11.4 | 一杯 |
実績上位のエコロアルバは、ここにきてグンと良化しています。
最終追い切りは馬なりで微調整程度にもかかわらず、見た目以上に楽に好時計が出る余力十分の内容で、軽々と加速するフットワークと高い心肺能力が際立っています。
エンジンのかかりがゆっくりなタイプだけに展開の助けは必要ですが、それもこの馬の持ち味。潜在能力の高さを考えれば、頂点奪取のチャンスは十分にあるでしょう。
【評価SS】カヴァレリッツォ

| 時期 | 場所 | 6F | 5F | 4F | 3F | 1F | 脚色 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最終追切 | 栗東坂路(良) | – | – | 58.0 | 42.6 | 14.5 | 馬なり |
| 1週前 | 栗東坂路(良) | – | – | 58.9 | 43.3 | 14.1 | 馬なり |
無傷の2連勝でここに駒を進めてきたカヴァレリッツォは、最終追い切りは坂路でリズム重視の軽め調整となりました。
終い重点の坂路追いでもキビキビとした脚さばきで、走りに余裕があります。
幼さが抜けて精神面で大人になった印象で、パワー型の走りから阪神コースの相性も良さそうです。
【評価S】ダイヤモンドノット

| 時期 | 場所 | 6F | 5F | 4F | 3F | 1F | 脚色 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最終追切 | 栗東坂路(良) | – | – | 52.3 | 38.2 | 12.5 | 馬なり |
| 1週前 | 栗東CW(良) | 81.0 | 65.8 | 51.9 | 37.0 | 11.5 | 強め |
京王杯2歳Sを経てここへ駒を進めるダイヤモンドノットは、軽めながら全体時計は優秀で、前走時と遜色ない動きを披露しています。
前走後も大きな上積みこそありませんが、状態は安定して良好。フットワークのバランスが良く操縦性の高さが光ります。
初距離のマイルも問題なさそうで、実戦でも前走同様のパフォーマンスを期待できるでしょう。
【評価S】タガノアラリア

| 時期 | 場所 | 6F | 5F | 4F | 3F | 1F | 脚色 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最終追切 | 栗東坂路(良) | – | – | 54.9 | 38.9 | 12.2 | 馬なり |
| 1週前 | 栗東坂路(良) | – | – | 54.8 | 39.3 | 12.0 | 末強め |
スプリント路線で活躍してきたタガノアラリアですが、間隔を詰めて使われてもテンションが上がらない気性は強みです。
最終追い切りも坂路で前週とほぼ同じ時計ながら、動きはむしろ良化。パワーアップした馬体と落ち着き十分のメンタル面が目を引きます。
上位人気馬にも引けを取らない気配で、伏兵として一発を狙えるデキにあります。
【評価S】スペルーチェ

| 時期 | 場所 | 6F | 5F | 4F | 3F | 1F | 脚色 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最終追切 | 美浦W(良) | – | 68.0 | 52.4 | 37.4 | 11.6 | 馬なり |
| 1週前 | 美浦W(良) | – | 67.1 | 51.9 | 37.8 | 11.5 | 馬なり |
キャリア2戦ながら、センスある競馬で連勝中のスペルーチェ。前走後も放牧を挟まず在厩で入念に調整され、気持ちの昂りを抑えつつ着実に良化しています。
時計自体は平凡に映りますが、終いの反応は鋭く馬なりでラスト1F11秒6を記録。気性面の成長とキレのある末脚が光る動きで、仕上がりは上々です。
キャリアは浅いものの、潜在能力の高さと充実した調整過程を考えれば重賞ウイナー相手でも侮れません。
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| 日付 | レース名 | 買い目 | 払戻金額 | 回収率 |
|---|---|---|---|---|
| 2025/12/21(日) | 阪神8R |
|
3,008,180円 | 62670% |
| 2025/12/21(日) | 中京5R |
|
1,900,360円 | 39590% |
| 2025/12/21(日) | 阪神4R |
|
882,180円 | 18378% |
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【評価A】コルテオソレイユ

デイリー杯2歳Sから中2週と間隔は詰まりますが、状態面の不安は見られません。
最終追い切りは単走で馬の感触を確かめる内容。タイム的には控えめでしたが、直線は強めに促して、動き自体は良好です。
短期放牧明け初戦だった前走から上積みが見込める余地は大きくありませんが、デキは平行線で安定しています。
【評価A】ホワイトオーキッド

| 時期 | 場所 | 6F | 5F | 4F | 3F | 1F | 脚色 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最終追切 | 栗東坂路(良) | – | – | 56.0 | 39.7 | 12.6 | 馬なり |
| 1週前 | 栗東CW(良) | 86.4 | 70.6 | 55.1 | 38.7 | 11.8 | 馬なり |
デビュー戦では勝負根性を見せたホワイトオーキッド。レース後は在厩でリフレッシュされつつ順調に調整され、最終追い切りは馬なり単走で軽めながらスムーズな動きを見せました。
経験浅い現状、GIで通用するかは未知数ですが、2歳牝馬離れした心臓の強さは魅力十分。将来を見据えつつも、ここでどこまで通用するか楽しみな一頭です。
【評価A】カクウチ

| 時期 | 場所 | 6F | 5F | 4F | 3F | 1F | 脚色 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最終追切 | 栗東坂路(良) | – | – | 53.4 | 39.3 | 12.6 | 馬なり |
| 1週前 | 栗東CW(良) | 94.4 | 64.9 | 50.9 | 36.6 | 11.6 | 末一杯 |
前走で初勝利を挙げたカクウチは、まだ粗削りな面が残るものの素質は高い1頭です。
最終追い切りの坂路では終始楽な手応えで登坂し、余力十分の走りでした。
俊敏な脚さばきに磨きがかかってきており、使う毎に馬がしっかりしてきています。まだ伸びしろを感じさせる素質馬ですが、今回の動きからも確実に成長中と判断できます。
【評価B】グッドピース

| 時期 | 場所 | 6F | 5F | 4F | 3F | 1F | 脚色 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最終追切 | 栗東坂路(良) | – | – | 55.4 | 40.3 | 12.5 | 馬なり |
| 1週前 | 栗東坂路(良) | – | – | 54.3 | 39.1 | 12.1 | 一杯 |
デビュー戦は快勝したものの、その後は掲示板止まりのグッドピース。前走は序盤に力んでしまい力を発揮できませんでした。
1週前は坂路で一杯に追われ、自己ベストに迫る状態、最終追い切りは反動を考慮して馬なりでまとめています。
課題の折り合い面も追い切りでは問題なくクリアしているだけに、当日レースで気負わず運べれば巻き返しの余地はあるでしょう。
【評価B】コスモレッド

| 時期 | 場所 | 6F | 5F | 4F | 3F | 1F | 脚色 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最終追切 | 栗東CW(良) | 87.2 | 70.7 | 55.1 | 38.8 | 11.7 | 馬なり |
| 1週前 | 栗東坂路(良) | – | – | 54.7 | 38.2 | 12.1 | 馬なり |
未勝利戦から2連勝で挑んだ前走は3着と健闘したコスモレッド。1週前は坂路で馬なりながらシャープな伸びを見せ、最終追い切りは軽めの調整でした。
既に先週の段階で態勢が整っていたとあって、馬なりでもしっかり伸びており、四肢の回転が速くブレないフットワークが目につきます。
ただ一線級との力関係を考えると強調材料に欠け、展開が向けば浮上の余地はあるでしょう。
【評価B】ストームサンダー

| 時期 | 場所 | 6F | 5F | 4F | 3F | 1F | 脚色 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最終追切 | 栗東坂路(良) | – | – | 58.4 | 41.4 | 12.6 | 強め |
| 1週前 | 栗東坂路(良) | – | – | 57.8 | 41.4 | 12.7 | 馬なり |
前走では12着と大敗し巻き返しを図るストームサンダー。中間緩めの調教メニューに変えて立て直しを図りました。
1週前は坂路で馬なり調整でもまずまずの伸び。最終追い切りでは同じ坂路で強めに追われ、上々の伸び脚を見せました。
元々硬さのある走法の馬ですが、今回は過度に負荷をかけなかったことで動きに素軽さが戻った印象です。
【評価B】レッドリガーレ

| 時期 | 場所 | 6F | 5F | 4F | 3F | 1F | 脚色 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最終追切 | 栗東ポリ(良) | – | 66.2 | 50.7 | 37.2 | 11.6 | 強め |
| 1週前 | 栗東ポリ(良) | – | 72.3 | 55.0 | 40.0 | 11.8 | 末強め |
新馬戦を快勝後、ひと叩きしてここに挑むレッドリガーレ。
坂路より負荷の軽いポリトラックコース主体で調整され、最終追い切りでは強めに追われて5F66秒2をマーク。
時計自体は平凡ですが、動きはまずまずで状態は維持できています。
決め手という点で現状はもう一押し欲しい印象で、展開や立ち回りひとつで入賞圏を狙えれば上々でしょう。
朝日杯フューチュリティステークス2025最終追い切り評価まとめ
| 評価 | 馬名 | 状態・仕上がり総評 | 追い切りのポイント |
|---|---|---|---|
| SSS | リアライズシリウス | 不安要素なく仕上がり万全。フットワーク・精神面とも2歳離れした充実ぶり | 美浦坂路で単走馬なり。4F54.1-1F12.3を楽々とマークし重さ一掃 |
| SS | アドマイヤクワッズ | 放牧明けで馬体フレッシュ。大きなストライドと鋭い末脚は健在で高い潜在能力 | 栗東坂路で併せ馬馬なり。4F54.8-1F12.9と余力十分で駆け上がる |
| エコロアルバ | 理想的な過程で調整完了。右回り克服し前走以上の動き、加速力際立つ | 美浦Wで併せ馬馬なり。5F66.1-終い11.7を軽々と記録し先着 | |
| カヴァレリッツォ | 幼さ抜け精神面成長。落ち着き出て持ち味のパワー発揮できる態勢 | 栗東坂路で単走馬なり。4F58.0-1F14.5と軽め調整、先週CWで猛時計 | |
| S | ダイヤモンドノット | 前走好調時と同様の状態維持。大きな上積みはないが安定感あり | 栗東坂路で単走馬なり。4F52.3-1F12.5と予定通りの動きで良好キープ |
| タガノアラリア | 徐々に良化し状態上向き。+10kg成長し折り合いもスムーズで距離延長克服へ | 栗東坂路で連週追い。4F54.9-1F12.2馬なりと前週同様の好時計で安定 | |
| スペルーチェ | レース経験で気性成長。動きに落ち着き出てデビュー以来最高の仕上がり | 美浦Wで単走馬なり。5F68.0-1F11.6と右回りも難なく対応し鋭く伸びる | |
| A | コルテオソレイユ | 中2週も順調維持。特徴掴む追い切りで大崩れないデキをキープ | 栗東CWで単走直強め。6F85.5-1F11.4を計時し短期決戦でも問題なし |
| ホワイトオーキッド | キャリア1戦も能力高い。メンタル強く、新馬勝ち後も順調に成長中 | 栗東坂路で単走馬なり。4F56.0-1F12.6と軽めでも落ち着き十分の動き | |
| カクウチ | 1週前の強負荷で良化。幼さ残るが使うごとにしっかりしてきて上積みあり | 栗東坂路で併せ馬馬なり。4F53.4-1F12.6と反応鋭く、先週から大きく前進 | |
| B | グッドピース | デキ自体は維持も大きな変化なし。精神面の安定がカギで展開待ち | 栗東坂路で単走馬なり。4F55.4-1F12.5と前週の反動なく軽めに調整 |
| コスモレッド | 在厩調整で好調キープ。強敵相手にどこまでかも、仕上がり自体は良い | 栗東CWで併せ馬馬なり。6F87.2-1F11.7と負荷控えめも楽に加速 | |
| ストームサンダー | 硬さ解消へメニュー調整。強めに負荷かけず柔軟性取り戻すも決め手不足 | 栗東坂路で単走強め。4F58.4-1F12.6と前走以上には動くも上昇度限定的 | |
| レッドリガーレ | 順調維持も平行線。決め手に欠け大きな上積みなく、力試しの一戦に | 栗東ポリで併せ馬強め。5F66.2-1F11.6と大きくは変わらず、仕上がり並 |
朝日杯フューチュリティステークス2025の最終追い切りを総合すると、リアライズシリウスを筆頭に、アドマイヤクワッズ・エコロアルバ・カヴァレリッツォといった上位評価組の仕上がりの良さが際立ちました。
実績馬のみならず、ダイヤモンドノットやタガノアラリア、スペルーチェなども調教から高いパフォーマンスを伺わせ、例年以上に「調教から見てもハイレベルなメンバー」が揃った印象です。
一方、B評価の馬たちは決して状態が悪いわけではなく、「前走から大きな上積みが感じられないグループ」という位置づけになります。近走の充実度や展開次第では上位進出の可能性もありますが、追い切りだけで見る限り優先度は一段落ちる評価としました。
あくまで本記事は「最終追い切りの動きと仕上がり」に特化した評価です。実際の馬券検討では枠順・展開・コース相性・過去データなど多角的な要素を踏まえて総合判断する必要があります。
最終予想や狙い目の馬券構成については、すでに公開している
【朝日杯フューチュリティステークス2025予想】本命・穴馬・展開を過去10年の傾向・全頭追い切りから徹底予想!
で詳しく解説しています。
今回の追い切り評価と合わせてチェックしてもらえれば、レースの輪郭がより鮮明に見えてくるはずです。
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| 日付 | レース名 | 買い目 | 払戻金額 | 回収率 |
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| 2025/12/21(日) | 阪神8R |
|
3,008,180円 | 62670% |
| 2025/12/21(日) | 中京5R |
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1,900,360円 | 39590% |
| 2025/12/21(日) | 阪神4R |
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882,180円 | 18378% |
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