パドックでは歩き方を通して馬の状態を確認できます。実際にパドックを見ながら予想している人も多く、新聞にはない生の情報を知れるのが大きな強みといえるでしょう。
当記事ではパドックを無料で見る方法や同時に確認すべきポイントを解説しています。パドックを通して競馬を楽しみたいという方は当記事をご覧ください。
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最初に競馬場で行われるパドックが無料で見れるのか、解説します。
開催期間外なら映像を無料で見れる
開催期間外の競馬場では映像を通してパドックを確認できます。パドックは各競馬番組がコーナーを設けるほど予想のファクターとして重要で、特定時間帯になると放送します。
全ての馬の歩様を映像を通して確認できますが、尺の関係で全頭一定の時間しか公開されません。1頭の馬を長く撮影することはないので、映像ではどうしても限られた時間の動きしか確認できないのです。
開催期間中は入場料がかかる
競馬開催中は場内でパドックを公開しており閲覧は無料です。ただし、競馬開催会場は入場料が発生します。
金額は指定席を取っていなければ100円から200円で入場できます。少額払えば1日競馬場に滞在できますし、すべてのレースのパドックを確認できるのです。
ただ、大きなレースになるとパドック周辺に大勢の人が集まるため、人込みで見れない場合もあります。本命のレースのパドックが見たい場合は、前もってパドック周辺にいるほうが良いでしょう。
自宅から手軽にパドックを見れるおすすめサービス
パドックを自宅で見ることができるサービスもあります。ここからは、競馬場に足を運ばなくてもパドックを見れるサービスを紹介します。
JRA-VAN(パドックアイ)
JRA-VANのコンテンツにある「パドックアイ」は重賞や特別競走のパドック動画を提供しています。リアルタイムで行われているパドックの中継を試聴でき、気になる馬に特化して見ることができます。
また、出走馬を同じ画面で比較しながら見ることもできるため、競走馬のコンディションを確認しやすいです。パソコンだけではなくスマートフォンでも利用できますが、JRA-VANの有料会員コース(月額880円)に入会しなければなりません。
無料では利用できないので気を付けてください。
JRAレーシングビュアー
JRAレーシングビュアーはJRAが提供している動画サービスです。主に調教映像を確認する際に利用するユーザーが多いですが、パドック映像も確認できます。
また、新馬戦や未勝利戦など、非特別競走のパドック映像も確認できるのが便利です。また、2023年12月からはJRAレーシングビュアーでもパドックアイが利用できるようになりました。
ただし、JRAレーシングビュアーも有料コンテンツで月額500円かかります。JRA-VAN同様無料で見ることができない点は覚えておきたいです。
グリーンチャンネルWEB
グリーンチャンネルWEBとは、BS放送グリーンチャンネルのWeb配信サイトです。月額1,100円払えばパソコンやスマートフォンでグリーンチャンネルを視聴することができます。
競馬開催日は「中央競馬実況中継」の番組内で放送されるパドックコーナーからパドック映像を見ることができます。便利ですが、グリーンチャンネルのパドック映像は競馬場や場外馬券売り場のモニターのものと同じです。
1頭の馬を重点的に放送しているわけではないため、気になる馬の動きを長く見たい方はパドックアイのほうが使いやすいでしょう。
おすすめはJRA-VAN提供の「パドックアイ」
パドックを自宅で確認するにはいくつかの方法がありますが、いずれも有料会員でないとパドックは見れません。しかし、お金を払えば自宅でパドックを見れるようになるのは大きなメリットといえるでしょう。
中でも、JRA-VAN提供のパドックアイはパドックに特化したコンテンツとして有名で、当記事でも推奨したいです。ここからは、パドックアイのメリットとデメリットについて解説します。
パドックアイのメリット
パドックアイが優れているのは、1頭の馬の歩様を長く試聴できることでしょう。これまでのパドック映像はどうしても全頭公開しなければならなかったので1頭当たりの放送時間が限られていました。
しかし、パドックアイは1頭ずつカメラが儲けられているので気になる馬だけ確認することもできます。また、2頭の馬のパドックを一つの画面にピックアップすることで比較できます。
見比べることで馬体や歩き方の変化が分かるようになったのです。1頭の馬を重点的に見たり、2頭の馬を比較するコンテンツはほかにありません。
パドックに特化しているコンテンツだけあってパドックアイはパドックで予想したい人の心強いコンテンツとなるでしょう。
パドックアイのデメリット
パドックアイは大変便利ですが、無料で見ることができないのがデメリットに挙げられます。
また、1頭の馬を重視しやすい分、他の馬のパドックを見る時間が無くなりやすいです。全頭の動きをチェックしたい場合は、解説もあるグリーンチャンネルのパドックコーナーを参考にしたほうが良いでしょう。
パドック×AIで高配当を叩き出す!
競馬を当てるためにはパドックだけではなく、様々な予想ファクターを分析する必要があります。しかし、予想に時間を割くのは難しい.。そのような方は、競馬予想サイトを使ってみてください!今回紹介する「えーあい」は独自のAIで数多くの予想ファクターを完全自動学習しています。
瞬時に莫大なデータを分析するので予想の味方にもなるでしょう!ただ、えーあいの予想はレース前日に公開されるためパドック評価はできません。そこで、当記事のパドック情報とえーあいの予想をミックスさせて、あなた独自の予想を見出してみませんか?
パドックで確認するべき重要ポイント5選
パドックでは馬の大きさや発汗、身体の部位ごとの動き方、イレ込み具合など、ただ歩いているだけでも様々な情報が確認できます。
情報ファクターは多岐に渡りますが、時間の関係上、すべての情報をたった一度のパドックでチェックすることはほぼ不可能です。
そこで、ここからは初心者でも覚えておきたいパドックで確認すべきポイントについて解説します。
発汗の有無
パドックを見る上で比較的分かりやすいのが発汗です。発汗とは汗をかくことで、馬の場合は体中に白い泡のようなものが浮かび上がることを指します。
夏の暑い時期の発汗はそこまで影響がありませんが、例えばゼッケンから大量の汗をかいている場合はイレ込んでいる可能性があります。イレ込むというのは、興奮に近い状態のことで、レース前に体力を消耗している可能性があるため、本調子ではありません。
また、普段汗をかきづらい首から上や股間に汗をかいている場合もイレ込んでいる可能性があります。発汗は分かりやすいですが、夏場は汗をかくのが普通なので開催時期に応じて参考にしてください。
首の上下
首の動きからも馬の状態を確認できます。適度に動かしている場合はリズムよく歩けている証拠でレースに向けての意欲も見て取れます。
ただし、あまりにも激しく上下に振っている場合は気合が入りすぎてイレ込んでいる可能性があります。レース前にイレ込むと余計な体力を消耗してしまうため、レースで力を発揮できません。首の動きの度合いで甲乙つけたいです。
周囲への意識
パドックで周回する馬の中には周囲を意識する馬もいます。特にG1レースのように集客効果が多いレースほどその傾向が強いです。
回りを意識する馬は自分の歩様に集中できていません。レースではもっと大きな歓声が沸き、より力を発揮できなくなるでしょう。
逆に、どれだけ人が集まっていても自分の歩様ができている馬は大舞台に強い馬と判断できます。
歩行速度
例えば、一定のリズムで歩けている馬は気合が乗っていますし自身の走りも可能です。逆に、たびたび歩様が乱れるようでしたらレースでも思ったような走りはできないかもしれません。
他にもパドックで前の馬に追いつく馬は歩くスピードが速くて気合も乗っています。ただ、前の馬の歩様が遅いだけの場合もあるため、全体を通して評価したいです。
お尻の筋肉
競走馬は後ろ脚の踏み込みがスピードの原動力となりますが、尻の筋肉量が大きいほど踏み込む力が増します。
尻の筋肉量は大きな予想ファクターですが、背中から尻に欠けて左右が盛り上がって割れている「背中割れ」の馬は無駄な肉が付いている可能性があるので注意が必要です。
もし背中割れしている馬は腹や胸、肩にかけても贅肉が付いている可能性があるので、もし見かけたら評価を下げたほうが良いです。
パドックを見るときの注意点
これまでパドックの試聴方法や見る際のポイントをまとめました。最後にパドックを見る際の注意点についてお話します。
あくまでもファクターのひとつと捉える
パドックはあくまでも予想ファクターの一つと捉え、データの延長として活用しましょう。たまに、極稀にパドックだけで勝ち馬を探せる人がいますが、基本的にはデータを重視したほうが良いです。
なぜなら、どんなに調子がよくても他馬と比較して圧倒的に実力が低かったら勝ち上がるのは厳しいからです。絶好調のハルウララが有馬記念に挑んでも勝利できるわけではありません。
過去のデータを分析して好走馬をピックアップしたうえで、パドックを活用して最終判断したほうがよいのです。
会場で見るときはマナーを守る
パドックを会場で見る際は必ずマナーを守りましょう。
具体的には黙って見ることです。
パドックで騒ぐ人はほとんどいませんが、馬は臆病且つ神経質な生き物なのでわずかな騒音にも過敏に反応します。少しの物音が精神的に悪い影響を及ぼし、レース結果に影響を与えることも少なくありません。
パドックを生で見る際は必ず静観するようにしてください。なお、パドックは写真撮影可能ですが、フラッシュ音は禁止されているので撮影の際は音が出ない工夫をしましょう。
まとめ
パドックを予想に活かすのは難しいですが、競馬新聞にはない情報を知るツールとして大変参考になります。
最新の馬の状態を知る上で役立つので、パドックを通して競馬予想を楽しんでください。
1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。
当サイトの記事や競馬予想サイトへの口コミ内容を監修している。
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