競馬予想する上でもっとも役立つツールといえば「競馬新聞」でしょう。
競馬新聞とは、レース情報を細かく記載した新聞です。
近年はネットで競馬情報を収集できるようになりましたが、未だに紙の媒体である競馬新聞の売れ行きは好調で、オールドユーザーのみならず、若い人も活用しています。
ところで、競馬新聞は各新聞社から発行されているのはご存じでしょうか。
また、競馬新聞には専門新聞やスポーツ新聞、さらにはネット新聞など、さまざまなジャンルに分類されているため、競馬初心者の方からしたらどの新聞を手に取ればいいかいまいちわからないかもしれません。
そこで、当記事では競馬初心者向けに競馬新聞の基本的な情報をはじめ、競馬新聞に記載されている内容、さらにはおすすめ競馬新聞について解説します。
競馬を始めた初心者の方の参考になる内容ですのでぜひご覧ください。
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競馬新聞にはいくつかの種類が存在しています。詳細は下記の通りです。
- 専門新聞
- スポーツ新聞
- ネット新聞
いずれも競馬予想に役立つツールですが、それぞれ役割が微妙に異なりますので詳しく解説します。
専門新聞
専門新聞(専門紙)は全ページにわたって競馬情報に特化した内容が掲載されています。
また、その日の重賞競走やメインレースだけではなく、条件戦やクラス戦、未勝利戦に新馬戦など、一般的に注目されにくいレースの情報も細かく掲載されているのが特徴的で、まさに「専門」的な情報をチェックすることが可能です。
ただし、紙面価格は500円~550円で、後述するスポーツ新聞と比較すると割高となっています。
ちなみに専門紙で有名な新聞には競馬ブックや競馬エイト、優馬があります。
スポーツ新聞
スポーツ新聞とは、スポーツの一貫として競馬情報を掲載している新聞で、派手なレイアウトとカラーをたくさん使っている新聞です。
スポーツ新聞はというだけあって競馬だけではなくその他のスポーツ情報や一部時事情報、さらには芸能記事など、さまざまな情報を扱っているうえ、価格も150~180円とお手頃価格となっています。
専門新聞ほど詳しい情報は記載されていませんが、中央競馬が開催される週末は全レースの出馬表が記載されており、なかでもメインレースの情報量は専門紙にも引けを取りません。
その分、条件戦やクラス戦、未勝利戦は掲載枠が小さいものの、カラーや派手なレタリング、スポーツ新聞独自の個性が詰まっていることからスポーツ新聞を愛用している競馬ファンも多いです。
ちなみにスポーツ新聞で有名どころは東スポや日刊スポーツ、サンスポがあります。
ネット新聞
ネット新聞とは、インターネット上で見ることができる新聞です。
個人サイトやブログで情報を提供されており、ほとんどのネット新聞は無料で見ることができます。
コストパフォーマンスに長けていますし、自宅や外出先でも気軽に見ることができるため、意外と愛用している方は多いですよ。
ちなみに、ネット新聞の有名どころは「吉馬」や「競馬グラント」があります。
初心者向け!主な競馬新聞の価格と特徴まとめ
新聞名 | 料金 | 特徴 |
---|---|---|
優馬 | 550円 | ・予想は本命重視
・すべての会場&レースの情報を掲載 ・初心者〜玄人までおすすめ |
勝馬 | 500円 | ・やや本命重視の予想
・券種は3連単が多い ・単指が76以上なら連対率は約7割 |
競友 | 520円 | ・優馬の兄弟紙
・出走馬の能力値をグラフで表示 ・有名予想家の渡辺芳徳氏が代表を務める |
競馬エイト | 550円 | ・中穴〜穴馬狙いの予想
・的中した時の配当に期待 ・回収率も安定している |
競馬ブック | 550円 | ・幅広い相手を選ぶ多点数の予想
・独自のデータを多く所為有 ・トリガミも多いので要注意 |
研究ニュース | 500円 | ・記者ごとに予想のスタイルが異なる
・回収率トップは永山弘樹氏 ・レイティングなど参考になる情報が豊富 |
日刊競馬 | 500円 | ・穴馬狙いの予想が特徴的
・統計学や人工知能を用いて予想 ・メインレースの情報量が多い |
スポニチ | 160円 | ・好不調の波がある
・必要な情報がシンプルにまとめられている ・芸能人予想コラムも参考になる |
日刊スポーツ | 160円 | ・本命〜穴馬まで幅広く狙う
・日刊コンピ指数という独自の指標あり ・馬柱がシンプルで見やすい |
スポーツ報知 | 160円 | ・穴馬狙いなのでギャンブラー向き
・平日の競馬情報も充実 ・報知指数という独自の指標あり |
東スポ | 180円 | ・本命と穴馬をうまく組み合わせる予想
・単勝の的中率が比較的高め ・スポーツ新聞の中では最も情報量が豊富 |
サンスポ | 160円 | ・データに基づいた予想
・的中率と回収率のバランスがいい ・フジサンケイグループなので信頼度が高い |
デイリースポーツ | 160円 | ・本命の複勝率が高い
・調教データやコメントが豊富 ・メインレースの情報量が多い |
夕刊フジ | 180円 | ・穴馬狙いの予想
・競馬エイトの系列紙 ・レース前日に購入できる |
日刊ゲンダイ | 180円 | ・大穴狙いなので的中時の配当が大きい
・陣営のコメントが充実 ・YouTubeでも情報を発信 |
ケイシュウNEWS | 550円 | ・南関競馬の予想を提供
・約60年続いている老舗 ・馬連や3連単が中心の予想 |
競馬エース | 600円 | ・東海地方の地方競馬の予想を提供
・noteでも有料予想を提供 ・シンプルで見やすい馬柱 |
ネットばんばキンタロー | 0円〜 | ・ばんえい競馬の予想を提供
・公式サイトで一部無料予想を提供 ・楽天競馬会員なら無料で使える |
吉馬 | 0円〜 | ・メイン前後の予想を無料で見れる
・プレミアム版も提供している ・初心者でも使いやすいネット新聞 |
競馬グラント | 0円〜 | ・地方競馬の予想と出馬表を無料で提供
・予想の精度にムラがある ・どちらかというと玄人向きのネット新聞 |
競馬新聞&スピード指数 | 0円 | ・過去10年分のデータを見れる競馬新聞
・掲載されている情報は必要最低限 ・予想の提供はされていない |
競馬新聞は各新聞社が発行していて、どの新聞を購入したらいいかよく分からないという方もいるはずです。
そこで、当サイトが一定期間調査し、的中率の高い新聞と回収率の高い新聞をまとめました。
新聞購入する上で参考にしてみてください。
的中率が高い競馬新聞TOP3
的中率が高い競馬新聞は下記の通りです。
順位 | 新聞 | 的中率 | 区分 | 価格 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 優馬 | 40% | 専門新聞 | 550円 | 専門新聞の中ではもっともオーソドックスな情報が記載 |
2 | スポニチ | 38% | スポーツ新聞 | 160円 | 予想にムラがあるものの、調子がいいときはよく当たる |
3 | 東スポ | 35% | スポーツ新聞 | 180円 | 競馬欄が別紙面で扱いやすい |
的中率がもっとも高い新聞は優馬でした。
ちなみに的中率とは、これまで予想したレース数に対して、どれだけ予想が的中したのかパーセンテージで表したものです。
的中率に関してはトリガミ(当たったにも関わらず、収支がマイナスになること)を度外視しているため、極端な話、全通りで予想を公開し続けていれば的中率は100%になります。
しかし、払い戻しがマイナスになる予想は誰も見向きしません。利益を上げたうえで的中率も高いのが理想となります。
競馬において的中率も大事ですが、本当に大切なのは的中率ではなく回収率です。
次の見出しで回収率に定評のある競馬新聞を見てみましょう。
回収率が高い競馬新聞TOP3
回収率が高い競馬新聞は下記の通りです。
順位 | 新聞 | 回収率 | 区分 | 価格 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 競馬エイト | 115% | 専門新聞 | 550円 | 専門新聞の中では珍しくカラーを使っていて見やすい |
2 | 馬サブロー | 101% | 専門新聞 | 500円 | 本命印(◎)の馬が好走しやすい |
3 | 日刊競馬 | 89% | 専門新聞 | 500円 | 穴馬にも印を打つ傾向が強い |
回収率がもっとも高かったのは競馬エイトでした。
回収率とは、馬券購入代金に対してどれだけ払い戻しを受けることができたのか、パーセンテージで表しています。
100%を超えていると収支が黒字になり、逆に回収率が100%を切ると収支がマイナスとなります。
全ての競馬ファンは回収率100%を超えることを目指して日々予想を行っていますが、競馬で回収率が100%を超えることは非常に難しいです。
一般的には100人中2人くらいしか100%を超えている人はいないといわれており、競馬で利益を上げるのがいかに難しいか物語っています。
初心者におすすめの競馬新聞5選
これまで競馬新聞に関する情報を一通り紹介しました。
ここからは、競馬初心者におすすめしたい競馬新聞を紹介します。
以下の要点に定評のある新聞を紹介しているので、予想の役に立てば幸いです。
回収率の高い競馬新聞 | 競馬エイト |
的中率の高い競馬新聞 | 競馬ブック |
シェアの高い競馬新聞 | 優馬 |
クオリティの高い競馬新聞 | 競友 |
スポーツ新聞でおすすめしたい競馬新聞 | 東スポ |
回収率が安定している「競馬エイト」
価格(税込み) | 550円 |
区分 | 専門新聞 |
Webサービス | あり |
特徴 | 本命重視で専門新聞にしては珍しく、カラーで掲載 |
競馬エイトは専門新聞で全国で発売されています。
最大の特徴はカラーで情報を掲載しているところです。
また、競馬エイト所属のトラックマンは実績のある方が多く、たびたび競馬番組にも出演されており、競馬知識と競馬情報のアウトプットが上手な方が多いです。
回収率にも定評がある新聞なので初心者向けといえるでしょう。
的中率に定評のある「競馬ブック」
価格(税込み) | 550円 |
区分 | 専門新聞 |
Webサービス | あり |
特徴 | 歴史が古くて多くのファンに親しまれている新聞。多点買いが多い |
競馬ブックは競馬番組のCMでも有名ですし、冊子やWebサービスにも力を入れています。
競馬ブックの創刊は1945年と古く、歴史のある新聞社です。
モノクロなので競馬エイトと比較すると見づらい感じもしますが、長きにわたって競馬関係者と築き上げた情報量は豊富で、掲載情報の質に関しては専門紙の中でもトップクラスです。
的中率も31%と高くて使い勝手が良く、競馬ブックを初めて購入したという競馬ファンも多いですよ。
関東シェア第1位の「優馬」
価格(税込み) | 550円 |
区分 | 専門新聞 |
Webサービス | あり |
特徴 | 関東圏の競馬ファンに支持されているオーソドックスな競馬新聞 |
優馬は紺色で表記されている新聞で、コンビニや競馬場の売店で扱っており、全国どこでも入手できます。
関東圏でもっとも売れている新聞で、伝説の競馬評論家である大川慶次郎氏も在籍していました。
中身は良くも悪くもオーソドックスな競馬新聞ですが、的中率は40%を超えているので的中重視で競馬を楽しみたい方におすすめの新聞です。
堅実に立ち回るなら「競友」
価格(税込み) | 520円 |
区分 | 専門新聞 |
Webサービス | あり |
特徴 | クオリティの高い情報力に定評あるが、関東圏しか発売していない |
競友は関東圏のみ発売されている専門新聞で、先に紹介した優馬とは兄弟紙となっています。
優馬の兄弟紙なので基本的なレイアウトは優馬に近いものがありますが、「時計班」と「想定班」に分けて現地取材を行い、それぞれの分野のスペシャリストが情報を分析しているのでクオリティの高い情報を見ることができます。
的中率や回収率は極端に抜けているわけではありませんが、バランスの取れた成績を残しているので堅実な収支を目指したい方におすすめです。
スポーツ新聞から選ぶなら「東スポ」
価格(税込み) | 180円 |
区分 | スポーツ新聞 |
Webサービス | あり |
特徴 | 競馬欄が別紙で独立しており、扱いやすい |
スポーツ新聞でおすすめしたいのが東スポです。
東スポは競馬欄のみ紙面が別に用意されており、そこを抜き取ることで専門新聞のように利用することができます。
また、スポーツ新聞らしくカラーを大々的に利用し、派手なレタリングやイラストを用いていることから分かりやすいのも特徴でしょう。
かつてテレビ番組「ウイニング競馬」に出演していた虎石晃さんや元JRA騎手の安藤勝己さんが予想を公開していることでも有名ですし、的中率も高いのでスポーツ紙から選ぶなら東スポを推奨します。
競馬新聞でチェックすべき項目
競馬新聞にはさまざまな情報が掲載されていますが、ここからは競馬初心者が特に注目したい3つの要素について紹介します。
枠順
枠順とは、8つの枠に分けられたもので、出走馬のゲートの隊列を表しています。
数値が低いほど内コースの内から発走し、数値が大きくなるにつれてコースの外側から発走します。
競馬は基本的にロスなく競馬できる内枠有利と言われていますが、一部のコースは開催時期の馬場傾向によっては内が不利になることも珍しくありません。
ちなみに、枠順は下記の色ごとに振り分けられています。
1枠 | 白 |
2枠 | 黒 |
3枠 | 赤 |
4枠 | 青 |
5枠 | 黄 |
6枠 | 緑 |
7枠 | 橙(オレンジ) |
8枠 | 桃(ピンク) |
印
印とは、専属のプロの予想家の情報を印で簡略化したものです。
それぞれの印には下記のような意味があります。
印 | 読み方 | 意味 |
◎ | 本命(ほんめい) | 1番勝つ可能性が高い馬 |
〇 | 対抗(たいこう) | 2番目に勝つ可能性がある馬 |
▲ | 単穴(たんあな) | 3番目に勝つ可能性がある馬 |
△ | 連下(れんか) | 2~3着なら来る可能性がある馬 |
☆ | 星(ほし) | 大穴候補で激走する可能性がある馬 |
注 | 注意(ちゅうい) | 3着までなら来る可能性がある馬 |
一目見るだけで勝ちそうな馬や馬券に飛び込みそうな馬が分かるため、印は非常に役立ちます。
ただし、どれだけ印が打たれた馬でも状態やレース展開によっては負けることもあり、百発百中ではありません。
印は参考にできますが、鵜呑みするのは控えたほうが良いでしょう。
成績
成績とは出馬表欄下部に細かな文字で記載されたもので、わずかなスペースの中に競走馬の情報や成績が掲載されており、具体的には下記のような情報がまとめられています。
- 開催日時と場所、グレード
- レース名と着順、着差
- 距離とコース、走破時計
- 斤量と騎手、2着馬との着差
- 出走頭数と枠順、人気と馬体重
- コーナー通過順と脚色
- 最初の1,000m通過タイムとペース、上がり3ハロンの時計
- 2着馬(もしくは勝ち馬)の馬名
小さな枠にたくさんの情報が敷き詰められており、小さな情報を分析して勝ち馬を探すことが競馬予想の醍醐味といえるでしょう。
コメント
それぞれの競馬新聞には、厩舎スタッフや騎手のコメントが掲載されています。そして、コメントの内容からも勝負度合いが推測できます。
例えば実力馬を出走させる厩舎が、「この相手なら勝ち負け」「以前とは別馬のような仕上がり」といった強気なコメントであれば、本命として狙いたいところ。
とはいえ建前という可能性も考えられるので、すべてを鵜呑みにするのは危険です。ほかの要素と総合的に分析を進めましょう。
調教タイム
調調教コースには栗東坂路・栗東CW・美浦坂路・美浦Wがあります。それぞれ目安となるタイムは次のとおり。
コース | 目安タイム |
栗東坂路 | 4F53.3秒 |
栗東CW | 6F80〜83秒 |
美浦坂路 | 4F53.7秒 |
美浦W | 6F81.8〜84.8秒 |
目安より速いタイムを記録している馬は要注目。ただし、コースの状況や馬の気分次第でタイムは前後します。調教ではまったく走らなかったのに本番で激走するというケースもあるので、タイムも参考程度にとどめておくのがいいでしょう。
まとめ
現在はネットが普及したためネット上でも競馬情報を収集できますが、紙の媒体である競馬新聞のほうが予想ツールとして優れている部分もたくさんあります。
また、競馬新聞は世の中にたくさん出回っており、基本的には専門新聞、スポーツ新聞問わず信頼できますが、当記事では初心者におすすめしたい競馬新聞もいくつか紹介しました。
競馬新聞を手に取ったことがない方、どの新聞を購入すればいいのかよく分からない方はぜひ当記事を参考にしてみてください。
1969年デイリースポーツ入社。その後、専門誌・馬三郎にて本紙予想担当。50年越えの競馬記者人生を通して、競馬予想界の大御所と言われるほどに。
当サイトの記事や競馬予想サイトへの口コミ内容を監修している。
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